irootsプロダクト責任者の小笠原です。

今回は就活生から質問が多いES(エントリーシート)について、人事担当者の心を刺激するウェットな観点から独断でランキングしてみました。就活成功のノウハウ系記事を見飽きた人は読んでみてください。

 

第3位:これまでの人生で成果を出しているES

やっぱり成果を出している学生さんはわかりやすく、会いたいと思います。

当たり前のことを言いなさんなと言う声が聞こえてきましたのでサクッと次へ。

 

第2位:何を考えどう行動し成果を出したか明確なES

成果だけだと、なぜか読み手は納得できないんですよね。

例えば野球で言うとイチロー選手が「全米で一番ヒットを打っていた選手だよ!」と聞いても、「ほほーすごいね」と聞き手はシンプルに情報として人は受け取りますが残念ながら他人事として捉え、あんまりピンとこないものです。

 

ところが、付け加えて「彼は野球を始めた幼少期から45才の引退するまで誰よりも準備を大事にしていて、日々の自己管理を怠らず、道具の手入れも怠らず、日々自身が決めたトレーニングを必ずやり続けた人だよ」と聞くと、「本当にすごい人なんだな。俺には真似できないな。」と納得します。

 

この人は野球だけではなく、何やってもきっと凄い人なんだろうなと納得できるわけです。成果に至るまでに何を考え、どう行動したかを丁寧に付け加えることで読み手の心は真に納得してくれるのです。

 

第1位:じわる(読み終わった後に尾を引いて気になる)ES

ものすごく感覚的な話なので、説明が難しいのですが、じわるESを見つけると一緒に働きたいなあと素直に思います。

非常に抽象的なのですが、事例を2つ洗い出してみました。


事例A - 私にとってはどうでもよい事(失礼)についてハマりまくって書き込んでいる。

 

「麻雀」の事について激しく真剣に書いているとある学生さんがいました。

まず前提として私自身は麻雀を大学生時代少しだけ嗜みましたが、はっきり言って興味ありませんでした。あのジャラジャラジャラ?という特有な雑音の中で、タバコの煙がモウモウと立ち込める雀荘で時間を過ごすのが嫌ですぐに辞めてしました。

でもその学生さんの麻雀の内容を読んでみて、もう一度やりたくなりました。

 

「麻雀という行為は人生の縮図だ。決して全てが理にかなうことがない。ここまで思考すれば良いという自分の中での限界を決めても、さらにその上を行く対戦相手がいる。よって麻雀は楽しいだけではなく、苦しみも同時に享受することで、自らの決めた思考の限界を破壊することができたのだ。今の一手が次の立ち位置を決めてしまう。だからと言ってその立ち位置で諦める訳にも行かない。本当に大事なのは失敗から学ぶ、次の一手だ。その一手が未来を切り開く。」

※学生のirootsプロフィール一部改変済み。

 

そうか、麻雀をこう捉えると、こんな感じで思考力や決断力が磨き上げられるものなんだなと。きっとこの方は本当に麻雀にハマりまくって、それを人生で横展開可能な力に昇華させるまでやり込んだんだなあと。

 

第2位とちょっと似ていますが、違うのは「私も麻雀をやりたくなった」という点です。

人事の心にじわりと染み渡り、読み終わった後も気になり、その人の行動を変えようとするパワーを持っていました。

 

人事のウェットな部分にまで響く(じわる)というのはこういうことです。

対象は何でも良いのです、あなたにハマった経験があれば、人事の目線や興味など気にせずに如何にハマったのかを余すところなく表現してください。


事例B - 人生の浮き沈みを自分の言葉で素直に深く表現できている

 

これが一番難しいのですが、どんな経験を積まれている学生さんでも出せるパワーなのではないかと思います。

学生のこれまでの人生経験は20年前後。20年って結構長いです。成功体験だけである訳がなく、失敗体験もあるでしょうし、停滞期間もあったはずです。「成功、失敗、停滞」これは人生のとあるきっかけで緩やかに、時にはめまぐるしく動きます。

 

「成功、失敗、停滞」は外的要因から決まってしまうことも多く、残念ながら避けられませんし、後悔ばかりしていても始まりません。

であるからこそ、それが起きたことを素直に受け止め、その後、自分なりにどう捉え行動したかが大切になります。これの繰り返しがその「人となり」を形づくっていきます。ここを表面だけナメて文章にしても響きませんし、「失敗、停滞」を文章から削除してしまうと、「流れ」がイマイチしっくり来なくなるので読み手もグッときません。

 

※小学校時代のいじめ停滞経験、高校での受験失敗経験があったからこそ、学生起業を成功させた!

 

「失敗、停滞経験を含め」ありのまま書くのが不安という場合もあるでしょうけど、自分自身をありのまま表現した上で「あなたとは会いたくない」と思う人事がいる会社には行かないと割り切ってみませんか?


本当のあなたに共感しない人と話をしているほど、あなたの時間価値は低くはありません。

将来のあなたの仲間はあなたのありのままに必ず興味を示してくれるでしょう。

自分にフィットする(共感してくれる)可能性の高い人事の心を動かし会いたいと思わせる近道です。

 

自分のESが気になる人へ

「じわる」という言葉が脳裏に浮かんだので、今回のテーマとさせていただきましたが、ふと気になりググってみると「じわる」って結構前に流行った言葉なんですね。死語かしら。

44歳を迎え、それでも若い人の気持ちはそれなりにわかると思い込んでいる、私の心が少し悲しく「じわり」ました。

 

もしあなたがプロフィール書いてみたけどこれで良いか気になるようでしたら、iroots登録後、メルマガに返信でもして頂ければ内容拝見させていただきますので、遠慮なく仰ってくださいね。

わからなくなったり自信がなくなった時は、一度俯瞰して自分の特徴をじっくり眺めてみましょう。

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