大学の単位とは?必修なども含めてわかりやすく説明します!

大学生活を送る上で重要な単位。そもそも単位とは何かご存知でしょうか?「大学では単位が大事とよく聞くけれど、馴染みのない単語なので意味があまりわからない…」と戸惑う方も多いと思います。
この記事では単位とは何かについて、詳しく解説していきます。
公開日2019年01月17日
作成日2018年12月15日
大学の単位とは?
大学の授業を受ける上で、単位は非常に重要です。しかし、高校まではあまり耳にすることがない単語なので「単位がどういったものかよくわからない」という方も多いはず。
まずは単位とは何か、単位はどのように取得すればいいのかについてわかりやすくご紹介します。
単位とは
単位とは、履修した科目において授業を受け、試験等で一定以上の成績を収めると取得できるものです。学部や学科ごとに卒業に必要な単位取得数がきまっています。
単位は授業によって「1単位」や「2単位」等、取得できる単位の数が異なります。単位数は授業の回数や長さ、重要度を考慮して大学側が定めています。
【例】 4年制大学で卒業までに128単位必要な場合
単位についてわかりやすくするために、例を挙げて説明します。
この場合、128単位÷4年=32単位になるので単純に考えると「1年間に32単位取得すれば卒業できる」という計算になります。
1年間で取れる単位とは
大学によって1年の間に取得できる単位数に上限がある場合があります。1年の間に取れる単位を把握し、計画的に授業を選択する必要があります。
大学の授業の種類
大学の授業にはいくつか種類があります。授業により単位取得数や単位の取得方法が異なります。
講義形式
教授からの説明が主となる、一般的な授業の形式です。数十人単位で行われるものから、数百人単位で行われる大規模なものまでさまざまです。
体験型の授業(フィールドワーク)
最近多くの大学で取り入れられているのが、大学外で行う体験型の授業です。フィールドワークと呼ばれることもあります。教室の外で研究や調査を行い、結果をレポートにまとめるような形式の授業となっています。
教室にいるだけでは体験できないような学びを得ることができる形式の授業となっています。
ゼミ
ゼミは少人数形式で行われる授業のことで、生徒が主体となって特定の分野について研究したり発表したりします。大学3年生や4年生になると、より発展的で専門的な授業内容が多くなってくるため、ゼミに所属して学びを深める学生も多いです。
ゼミの形式は大学や学部、専攻により異なるので自分の大学のゼミについてはシラバス(大学の授業の計画書)を参考にしてみてください。
単位取得の方法
単位の取得方法や評価の基準は授業によって異なるので、必ず授業ごとにどうすれば単位を取得できるのかを確認するようにしましょう。
多いのはレポートや試験によって評価される形式です。また、出席を重視する教授もいます。
単位を取得する上で注意すべき点
大学には「必修科目」という科目があります。この必修科目を取得していないと、卒業に必要な単位数になっていたとしても卒業できないので注意が必要です。
必修とはどんなもの?
必修科目とは、卒業するために必ず必要な単位のことです。この科目は学部学科ごとに異なります。必修科目は大学において非常に重要な単位なので、必ず確認するようにしましょう。
ちなみに、必修科目には主に「必修科目」と「選択必修科目」の2種類あります。
必修科目
学部や学科ごとに定められた必修の単位のこと。必修単位を落とすと再履修や留年になってしまう可能性があります。
選択必修科目
選択必修科目は、いくつかの科目の中から自分で選択して必ず取得しなければならない単位のことです。決められた単位数を取る必要があります。
その他の科目(自由選択科目)
必修科目や選択必修科目以外の科目は自由に選ぶことができます。授業によっては、自由選択科目を必修科目として登録できるものもあります。
自由選択科目は自分の興味のある分野や内容の科目を選ぶことができます。学部の垣根を越えて受講できる科目もあるので、シラバスをよく確認して面白そうな授業を取ってみましょう。
時間割の決め方・管理方法
時間割の決め方
単位や必修について理解したところで、時間割の決め方についてご説明します。大学では高校までの授業と異なり、自分で受ける授業を決めることができます。
そのために活用するのが「シラバス」という授業の計画書です。シラバスとはわかりやすく言うとその1年の間に受けられる授業の情報がすべて記載されています。
下の流れに沿って、必要な単位や必修を把握したうえでシラバスを活用し時間割を組んでいきましょう。
- 卒業に必要な単位数や必修を確認する。
- シラバスを読み、今年受講する授業の候補を挙げる。
- 授業の曜日と時間を見て組み合わせを考える。無理のない時間割を組むのが重要。
- 大学のシステム等で履修登録を行う。
大学によっては1次登録のあとに2次登録、3次登録が行える場合があります。人気の授業だと抽選が行われることもあるため、抽選にもれてしまった場合は2次登録で再度講義を選び直す必要があります。
時間割の管理方法
時間割は学期ごとに変わるので、新学期になると何の授業を取ったのか忘れてしまうことがあります。授業に出席することは単位の取得に関わってくるので、授業の時間や場所を間違えることのないよう、しっかり管理する必要があります。
おすすめなのが、「時間割アプリ」を使って時間割を管理する方法です。時間割を管理するためのアプリで、さまざまな種類のアプリがあります。使いやすいものを選んでインストールしてみてください。
時間割を手帳に書いておくのもいいですが、アプリの方が簡単に確認できて持ち運ぶのを忘れてしまうこともありません。
時間割アプリには、
- 授業の名前
- 時間
- 曜日
- 授業の行われる場所
- 授業に必要なもの
を記入しておくのがおすすめです。
単位をすべて取得するためには
1年生や2年生の間に取れる単位を取得しておく
3年生や4年生になると、就職活動やインターンが始まるため1年間に取れる単位の数が少なくなる可能性があります。そのため、比較的時間の作りやすい1年生や2年生のうちになるべく単位をとっておくようにしましょう。
1年間で取れる単位の数が決まっている場合、1年生や2年生の時はその単位数をフルで取っておくのがおすすめです。
必修科目はなるべく早めに取得する
必修科目や選択必修科目はなるべく早めに取得しておくことをおすすめします。
例えば1〜4年の間に選択必修科目を履修できる場合、1年生のうちに履修して単位を確保しておくべきです。4年生で選択必修科目を取り単位を落としてしまうと再履修ができないため、留年が確定してしまいます。
卒業できないリスクを避けるために、必修科目は低学年のうちに取れるものは取っておきましょう。
単位とは何かしっかり把握して、計画的な大学生活を送ろう
単位や必修は大学を卒業する上で非常に重要なものです。単位についてしっかり理解して時間割を組めば、スムーズな大学生活を送ることができます。
特に必修科目は卒業に必要なものなので、取得漏れのないように毎年チェックする必要があります。
3年生や4年生になってから焦ることのないように、計画的に単位を取得していきましょう。
記事を評価する
記事を評価しよう