履歴書の学歴欄には「卒業見込み」と「在学中」どちらを書く?

履歴書の学歴欄には「卒業見込み」と「在学中」どちらを書く?

履歴書やエントリーシートといった就職活動において提出する応募書類の作成上の注意と、履歴書の学歴欄での「卒業見込み」と「在学中」の用い方について触れるとともに、大学における「卒業見込み」をどのように判断するかについて解説します。

エントリーシートと履歴書

就職活動で作成するエントリーシートや履歴書は応募書類として重要なものです。それぞれが書類選考や面接での質問素材に用いられます。自分の意欲と適性をアピールするためにも作成には手間を惜しまず準備をしましょう。主である志望動機や自己PRについての内容はもちろんですが、そのほかでも分かりやすい文章表現や丁寧な文字、誤字脱字や表現の誤りがないことにも気を配りましょう。また正確かつ応募書類としてふさわしい表現にも気を配る必要があります。

エントリーシート

就職活動においては、一般的な履歴書では学生の特徴をつかむことが難しいという理由から、企業が独自に作成した「エントリーシート」の提出を求めることが近年一般的になっています。現在は多くの企業がエントリーシートによって選考(面接や筆記試験)に進める応募者を絞っています。また、Web上で入力を求められることが多く、手書きに比べ気楽に作成できますが質の高いエントリーシートを作成するためにはしっかりとした準備が必要です。

履歴書

履歴書は学歴のほか取得資格や趣味・特技など自分の経歴についてまとめます。文章作成能力や文字の丁寧さ、誤字・脱字の有無などで能力や適性を判断するために、手書きの履歴書の提出を求める企業が多いです。志望理由も記入しますがエントリーシートに比べ小さいスペースに記載することになるため簡潔にまとめる必要があります。

履歴書の記載内容は正確に

応募書類には正確さと応募書類にふさわしい表現が求められます。

企業は一度出した内定を取り消すことは難しくなっています。もし内定取り消しを行った場合は企業名の公表などペナルティが科されるためです。しかし「客観的かつ合理的で正当な事由」があれば内定取り消しが認められる場合があります。例えば職務に支障が生じるような健康状態の悪化や犯罪によって逮捕された場合などもありますが、履歴書の内容が事実と異なっていることもその一つです。記入間違いであっても提出した応募書類に対する責任は大きいものがあります。特に履歴書での氏名や住所、取得資格など事実に関する部分は正確に記載しなければなりません。

学歴の記載について

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したがって学歴についても同様に入学や卒業の期日や学校名は確認のうえ正確に記載しなければなりません。学歴欄の記載上の注意は次のとおりです。

  • 一般的には中学卒業から、学校への入学と卒業の経歴を古い順に記載します。
  • 転出、転入、休学等も記載します。
  • 高等学校、専門学校、短大、大学の学歴には学部、学科、コース、専攻も書きます。
  • 学校名は省略せず設置者から記載します。
   NG ○○高校
   OK ○○県立○○高等学校

では、在学中の場合はどのように表記すればよいのでしょうか。

就活では必ず「卒業見込み」と書く

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卒業後に向けた就職活動を行っている場合、エントリーシートや履歴書の学歴欄の最終行は次のように記載します。

平成○○年3月 ○○大学○○学部○○学科 卒業見込み

この年月は卒業が認められる(いわゆる卒業式)の年月となります。

企業から大学生向けに出される求人は「新規学卒者求人(新卒求人)」と呼ばれ、新たに大学を卒業する人を対象としています。したがってエントリーシートや履歴書には新卒求人の対象者であることを明確に伝えるために「卒業見込み」と記載する必要があるのです。なお「卒業見込」ではなく「卒業見込み」が正しい表記とされています。

「卒業見込み」とは

これまでに修得した科目と現在履修している科目の単位、修了年次(例えば4年次)に履修予定の科目の単位を修得すれば卒業要件を満たす場合に「卒業見込み」の状況となります。一般的に就職活動が始まる3年生の段階で「卒業見込み」を判断します。

あらためて「卒業見込み」となるには次の条件を満たすことが必要です。

  • 必修科目(単位)を修得すること
  • 選択必修科目(単位)の修得条件を満たすこと
  • 在学年数を満たすこと
  • 修了年次の履修予定単位が規程されている上限を超えないこと
自分自身の学習状況ですから、卒業が見込めるかどうかは学生自身が判断できるはずです。また企業によっては大学が発行する「卒業見込み証明書」の提出を求めるところもあります。「卒業見込み証明書」の発行基準は大学で異なりますが、多くは3年次までの修得単位数や4年次の履修単位数によって発行の可否が決められているようです。

「卒業見込み」の判断基準

では「卒業見込み」とは具体的にどのような状況を指すのでしょうか。

各大学ではそれぞれ卒業要件を規定しています。文部科学省の大学設置基準では卒業要件として在学期間4年以上、修得単位124単位以上(医学、歯学、薬学、獣医学は別規程)となっています。各大学ではこれを基に必修・選択必修科目なども決められています。また、履修しても成績が不振である場合や出席状況の悪い場合は単位が認められない場合もあるので、各学年での修得単位数は学生毎に違います。全ての学生が4年で卒業できるとは限りません。

「卒業予定」ではいけないのか

「卒業予定」でも同じような意味にとらえられますが、「卒業見込み」は学務において単位修得を考慮したうえでそういう表現が使われています。一方「卒業予定」という表現は在籍年数のみを考えて4年制大学であれば入学から4年後に卒業予定、という使い方が一般的です。

アルバイト用の履歴書には「在学中」と書く

履歴書は就職活動だけでなくアルバイト探しでも作成することがあります。その場合は、学歴欄の最終行に「在学中」とします。これは学生アルバイトとして応募することが前提だからです。

   現在、○○大学○○学部○○学科 在学中

このとき年月の欄は空欄にします。

学歴・職業欄の書き方

大学での学習状況は企業との面談でも話題になることが多いと思います。「卒業見込み」であることは判っていても、実際に何単位で卒業が可能になり、自分はいま何単位の修得を目指しているか答えられるようにしておいてください。

  • 就職活動では「卒業見込み」が大前提
  • 学校名は略さず正確な名称を使う
  • 入学や卒業の期日なども正確に記載する
  • 「在学中」はアルバイトのみ、「卒業予定」は使わない

 

学歴・職歴
平成24年 3月 ○○県○○市立○○中学校 卒業
平成24年 4月 ○○県立○○高等学校 入学
平成27年 3月 ○○県立○○高等学校 卒業
平成27年 4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
平成31年 3月 ○○大学○○学部○○学科 卒業見込み








 

最後に~「卒業見込み」に覚悟を決めよう~

「卒業見込み」という言葉は就職活動にとって別の意味があります。それは社会人に向けての覚悟を決める言葉であるということです。これからは企業だけでなく私たち働く者にとっても、変化を要求され続ける時代になるでしょう。自分の生き方を常に考え、自分の適職を追いかけ続けることになるのかもしれません。そしてあなたの長いキャリアにとって、学生時代に身につけた知識やさまざまな経験は大いに役に立つはずですし、就職活動はその第一歩となるでしょう。

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