京大生の”おもろすぎる”チャレンジ!?オーロラで一変した学生生活。

京大生の”おもろすぎる”チャレンジ!?オーロラで一変した学生生活。

藤田菜穂さん。京都大学理学部4年生。
学部生ながらチームでオーロラ研究に取り組み、学内の奨学金プログラムで採択されるなど、アカデミックな場での活躍が眩しい。そんな彼女を形作ったirootsについて伺いました!

きっかけはtwitter。授業中のつぶやきが繋いだ縁!

ーー今回はよろしくお願いします!まず、藤田さんの現在の活動について教えていただきたいです!

私は数人のグループでオーロラの音の研究に取り組んでいます。オーロラから生じる音のメカニズムについて謎を解明すべく、実際にアラスカを訪れました。そうした活動に際して、京都大学の「おもろチャレンジ」という奨学金プログラムや、チャレンジコンテスト「SPEC」に採用され、活動への認知が広がっています。こうした支援を受けながら、オーロラの謎について探求を進めています。

ーーなるほど、そもそも藤田さんがオーロラの調査を行うきっかけはなんだったのでしょう。

まず、同じチームに4人メンバーがいるのですが、そもそもメンバーが集まったのが不思議な出会いのおかげでした。メンバーの一人の女の子がツイッターで「オーロラみに行きたい」て授業中にツイートしたんです。それに私がいいねを押したら、授業後に本当に一緒に行こうと誘われました。あんまり喋ったこともなかったので驚きました(笑)。それでも、私も小さい頃からオーロラにはわりと興味があったので、一緒に行くことになりました。

ーー急遽決まったんですね。その時から調査を計画していましたか?

初めは旅行として行こうと考えましたが、たった数日行くだけでもすごく高いんですよ。それで他に行く方法はないか考えました。京都大学の「おもろチャレンジ」(学部生の研究や調査での渡航に奨学金を支給する制度)ならお金の問題は軽減される。それで応募することになって、さらにメンバーを集めました。研究テーマとして「オーロラの音はオーロラの電磁波が脳に直接作用することによって、脳が音として錯覚しているものなのではないか」という議題をあげたら、それに興味を持った生物系の学生も参加することになったので、調査としての体制も整い始めました。主にツイッターで繋がった人間が一緒に調査することになっちゃいました。

アラスカでオーロラと共に写真に映る藤田さんとチームメンバー

ーー桃太郎の話みたいですね!それでほぼ初対面でアラスカまで行っちゃったんですか。

はい。準備の為にみんなで文献を読み漁って、教授に連絡をとりました。私はもともとそこまで人見知りもしないので、初対面のメンバーだからといって困ったこともなかったと思います。滞在中にも、直して欲しいところがあれば率直に伝えていたので喧嘩にもなりませんでしたね。調査が終わって帰る時にはずっとアラスカに居たいなと思っていました。それくらい楽しい時間でした!

『今しかない』を信じる!

ーー人見知りせず行動が早いのは昔からだったんですか?

幼稚園の頃から父の仕事の関係で引越しをよくしていました。幼稚園は3回変わったんです(笑)。大人になって、外交的だねて言われることが多くて、あの幼少期のおかげだなと思ってます。自分としてもそれに助けられることが多い。だから今回のアラスカの調査でメンバーを集めたり、協力を頼む時にもほぼ物怖じしなかったです。さすがに教授にアポイントメント取るときはビビっちゃいましたけど、案外お話ししてみると親切にしていただきました。

ーー突然オーロラ調査の為に三週間以上滞在したんですよね。部活やサークルの活動に支障はなかったんですか。

オーロラ調査の準備をし始めたのが2年生の春なのですが、そのときはちょうど1年間続けたラクロス部をやめた直後でした。だから、すごく良いタイミングで活動を始めることができたなと思ってます。正直、初めは挑戦するかも迷ったのですが、結果的にはすごく良い経験だったなと。新聞などの取材を受けることになったり、クラウドファンディングのコンテストにも出場したり、活動が予想外に広がりました!今振り返ると、その時にあった縁や機会を大切にしてよかったです。

ーー迷った結果、挑戦するか戸惑ったのに決断した要因は何ですか?

私は基本的に決断する際は、決めるまではすごく悩むんですが、最後は感覚で決めてしまうことが多いかもしれません。その時の縁やタイミングを信じて行動に移します。初めは頭を使うけれども、決めるのは勘です。実は高校時代に悩んだ末に行動に移した結果、成功したことがありました。それがあってか、今はその時にしかない縁と状況を掴むことが大切と考えるようになりました。

ーーその高校時代の経験について教えてください。

私は中学校と高校の時にバスケをしていて、練習もすごくハードだったんです。休みもほぼなくて、いつも体育館で走り回っていました。そんな時に、高校の短期留学プログラムでアメリカの大学生と議論する機会がありました。当時の自分は英語もそんなに得意ではないし、参加のハードルが高く感じました。部活のこともあるし行くか迷って、ついに諦めました。でも、そのあと追加募集がかかって気持ちのハードルが下がりました。結局行くことにしたんです。実際に行ってみると行かなかったら絶対にできなかったような体験ができて、むしろ「行かなかったら私はどうなっていただろう」と不安になるほどでした。

勝ちは楽しむ人間に!

ーー部活をしながら両立できたんですね。疲れてしまいませんか?

勉強の方が部活より楽だったので、息抜きだと思ってました(笑)。大学受験の時も周りと比べて明らかに出遅れてしまいましたが、特に気に負わなかったです。自分はあまりできないことに周りと比べて焦ったりすることはないんですよね。事実は事実として受け止めたら、あとは分析して行動に移せばいいだけなので焦る必要もないと思います。むしろ部活と比べたら勉強は疲れないし楽しかったかもしれません(笑)。「もうあんなに走らなくていい、楽しいな〜」と思いながらやっていました。

ーーなるほど、部活動に打ち込む忙しさの中でも楽しさを見つけられるようになったんですね。自分が楽しめるもののためなら安心して飛び込めますね。

自分の行動について決断した後に後悔したことがあまりなくて、基本的にいつもうまくいっていると思います。どんな場所でもとりあえずは楽しめてしまうので、後から振り返って自分の決断を後悔したりはしません。失敗したとしてもその時はその時だと思ってます。

ーー藤田さんがどんな道でも楽しめるからこそ、決断が結果的に良いものとなるのかもしれませんね。

活躍場所はどこでもいい

ーーオーロラの研究はこれからも続けるんですか?

オーロラに関する活動からは、ひと段落がついたら離れるつもりです。そもそも自分が今後やりたいと思っている分野はオーロラの分野とは異なる惑星形成論です。今は大学院への進学を考えているのですが、大学院の進学をする上ではオーロラに関する分野を続けるつもりはありません。オーロラに関する調査と研究はあくまで趣味だと考えています(笑)。

ーー趣味で学部生ながら研究をしているのには驚かずにいられないですね。これからは大学で学問の道を極めるのでしょうか。

今のところは大学で学問を続けたいという感じです。でも、やはり研究職は将来が不安と言われるし、正直不安はあるんですよね。だからと言って、将来のために手堅い研究をするのは嫌。自分は親が教師だということもあって、私は教職員の資格も取っています。教職の資格が自分にとって保険になれば、そのぶん今やりたいことに集中できるかなと思っています。働く場所や環境にはそれほどこだわりがなくて、その時にできることを楽しんでやりたいです。研究職の世界に残れるか不安がないわけではないですが、好きなことだったら続けられるので。

ーーなるほど、活躍場所としてはこだわりはなくても、学問をやりたいという軸を持ってらっしゃるんですね。

今後のことは成るように成るだろうと考えています。今まではなんとかなってきたし、それが楽しかった。道を決めてからは硬くその道を進むのですが、逆に固まるまではそこまでこだわりません。方法にはこだわらず教育者としてでも、研究職としても学問に関わっていけたらと思います。

新たなフィールドへ

ーーこれからの進路選択で大切にしている考え方などはありますか?

これから院に進むわけですが、専門を深めるということは、他の分野との繋がりが少なくなると思っています。どんどん狭い世界になってしまうんじゃないかなと。でも、私はそれに甘んじず、情報や機会にアンテナを張っていきたいと思っています。今回のオーロラ研究でも、物理分野のメンバーと生物分野のメンバーが出会ったからここまで活発に調査ができました。アンテナを張ってそれぞれの機会を逃さなければ、また不思議な化学反応が起こるはずだと思います。

編集後記



学問の分野で活躍する藤田さん。逆境の中でも冷静な分析を重ねる彼女が最後に信じるものは『縁』や『出会い』です。

ふとした日常の発言や出会いをあなたは見過ごしていませんか?訪れる未来を変えるのは、さっき飛んできたあの言葉かもしれません。あなたの生活にも藤田さんのイズムを活かしてみてはいかがでしょう。

 

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