「笑いで人を救う」京大在学中のお笑い芸人の思いとは

「笑いで人を救う」京大在学中のお笑い芸人の思いとは

【知恵の輪かごめさん】
京都大学総合人間学部3回生。現在、京都大学の学生として日々生活しながら、Office Peer Gynt所属のお笑い芸人として、「カフカと知恵の輪」というコンビで活動中。彼女がなぜお笑い芸人になったのか、彼女のお笑いへの思いとともにそのirootsを探ります。

元々人前に立つのが好きだった

━━本日はよろしくお願いします!まずはじめに、知恵の輪かごめさんの活動について教えてください!

よろしくお願いします。私は今、Office Peer Gyntという事務所に所属しながら「カフカと知恵の輪」という男女コンビで芸人活動をしています。まだ芸人を始めて日は浅いですが、少しずつ芸人としての道を歩み始めています。

━━プロのお笑い芸人として活動されているんですね。元々よく人前に立つことが多かったりしたのですか?

小さい頃から目立つのが好きでしたね(笑)。幼稚園の時のお遊戯会では率先して主役に立候補するなどしていました。

━━幼い時から人前に立つのが好きだったんですね。中高生時代も人前に立つような活動をされていたのですか?

中高生時代は放送部に所属していました。私が通っていた中学高校はキリスト系の学校だったので、毎日放送でお祈りを流す時間があり、全校生徒に自分の声を流していました。それ以外にも、放送部でアナウンス大会に出るなどしており、人前で話す機会は多かったですね。

━━なるほど。ということは、元から人前で話すこともお上手だったということですか?

下手でした(笑)。放送部に入った当初は、滑舌もあまり良くなく、声も低かったのでたくさん練習して話せるようになりましたね。今思えば、放送部に入っていた時代にたくさん声出しや音読の練習をしたことが、芸人活動での喋りのベースになっているかもしれません。

━━大学でも放送系のサークルに入るなどしているのですか?

はじめは放送系の活動をしようと思っていたのですが、1回生の新歓期に見学などしていて何か思っていたことと違うなという感じがしました。何か人前に立つことがしたいけどいいところが見つからないなと思っていたある日、落語研究会の立て看板を見たんです。その時、落語なら人前に立てるし面白そう!と思い、落語研究会に入ることに決めました。

━━落語研究会に入られたんですね。では、落語研究会に入ったことがお笑い芸人へのきっかけになったということですか??

落語研究会では落語以外にも漫才やコントをやるんです。だから私も漫才やコントをしたいなという思いがあったのですが、なかなかその相手が見つかりませんでした。相手が見つかっていれば、もっと早くから漫才やコントをすることができたのですが・・・。お笑いをやりたい!と思ったのは落語研究会によるのですが、実際にやるきっかけになったのはある出来事とある人との出会いなんです。

お笑い芸人へのきっかけは留学

━━お笑い芸人へのきっかけとなったのはズバリなんだったのですか?

お笑い芸人になるきっかけとなったのは実は留学なんです。

━━留学なんですか!もっと詳しく教えてください。

海外に行くなら大学生の間が一番いいだろう!と思い、2回生の時に交換留学でスペインへと旅立ちました。向こうの大学で勉強に励んでいたのですが、様々なことがあり気を病んでしまい大学にあまり行くことができなくなってしまった時期があったんです。何も手につかず、外へ出る元気もない日が続いており、自室で一人動画サイトでお笑い番組を色々と見ていました。そうすることでしか上手く時間を使うことができなくて(笑)。
元々お笑い芸人のラジオを聞くなどしていたので、お笑いは好きだったのですが精神的に落ち込んでいる時に日本のお笑いを見て、改めてお笑いのすごさというものに気付かされたんです。
留学先でスムーズな学生生活をおくれていれば、今頃スペイン語もペラペラになっていたり、他にも多くのことを学ぶことができていたかもしれませんが、あの時自室でお笑いをみていたからお笑いのすごさに気づくことができたんだと思っています。

笑いで人を救いたい

━━留学中はお笑いに支えられていたんですね。お笑いのすごさに気づいたとはどういうことでしょうか?

笑いって人を救えると思ったんです。留学先のスペインで精神的に辛い状況だった時に、自室で日本のお笑い番組を見て私は救われました。笑いで私は救われたから、今度は私も笑いで人を救いたいと。落研に入った時からお笑いをやりたいという思いは頭のどこかであったことも相まって、芸人になろうと思いました。
あと、昔から自分はどちらかというとルックスなどで周りの人からちやほやされるようなタイプではないということを感じていたんです。そんな自分が人と付き合っていくにはどうしたらいいのだろうということを考えていて、例えばちょっと面白いことを言ってみたり、キャラを作ってみたり、突っ込まれるようなことを言ってみたりするなど、笑いで人と繋がっていこうということを考えていたんです。だから、私は「可愛い」で世界を救うつもりはなくて、「可愛い」で救いきれない世界を私の「面白い」で救うということを強く思いながら芸人をしています。

━━「面白い」で世界を救う。心にくる表現です。芸人になるにあたりオーディションや養成所に行くなどしたのでしょうか?

オーディションや養成所のようなところには行ってませんね(笑)。
京都大学の院に在学中で「カフカ」というコンビ名でお笑い芸人をしている方を元々ツイッター上で知っていたのでその方に留学先のスペインから連絡をしました。連絡した時、コンビのうちの片方が活動を休止しており相方募集中だったので、DMで「私お笑い芸人をしたいです!」と言ったら「なら日本に帰ってきたらコンビを組もう」ということで、日本へ帰国しコンビを組むことになりました。ちょうどお互いがマッチしたのでテンポよくお笑い芸人になることができました。

━━スピード感のあるコンビ結成までの道のりですね!

今後は?

今後の人生において芸人活動をどう続けたいですか?

まだ全然考えてないです!もし芸人を続けないなら、いつ辞めてもいいと思っています。自分にとって納得のいく活動を終えた後なのか、あるいはずっと続けるのか、全くわからないですけれども、とにかく今は沢山の人を笑わせたい、誰かの救いになりたいと思っています!

編集後記

自分が救われた経験から、今度は自分が人を救う立場になるという熱い想いをお笑いに込めていた知恵の輪かごめさんに強く感銘を受けました。知恵の輪かごめさんだけでなく、私や読者の方々も様々な形で多くの人を救うことができる存在になる可能性を秘めているのではないかということを強く感じました。

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