シンクタンクとは?意味は?民間と政府系シンクタンクの違いって何?

シンクタンクとは?意味は?民間と政府系シンクタンクの違いって何?

「シンクタンク」という言葉を、就活生なら一度は聞いたことがあると思います。
ただ、シンクタンク自体が何をしている機関なのか完璧に説明できる方は少ないのではないでしょうか?
今回は、そんな「シンクタンク」の役割について解説していこうと思います!

シンクタンクって何?意味は?

「シンクタンク」とはつまりThink Tank。
日本語では「頭脳集団」と訳されることも多いです。
think(考える)tank(槽)なので、何かしら考えて、情報をため込んでいくようなイメージです。

実際はシンクタンクというと、
”政治や経済、科学技術などの幅の広い分野に対して、その分野の課題や事象を対象に調査・研究を行うことで、調査結果を公表したり、課題に対する解決策を提示したりすることを目的とする研究機関”のことを意味しています。

簡単に言うと、”あらゆることに関して調査・研究し、結果を公表し解決案を見出す機関”です。

役所や国会などにたいして政策に関する提言をすることもありますし、企業向けに経営課題の解決や、コンサルティングをする場合もあります。
ただし、この業務はあまりにも目的が異なるので2種類に分けられています。

豆知識みたいなものですが、日本のシンクタンクは大半が「~研究所」となっています。
なんとなく研究所というと科学のイメージが強いですが、そんなことはありません。
経済や教育、金融に関して研究している研究所もたくさんあります。

民間・政府系シンクタンクとは

前の章にあったように、シンクタンクは二つに大別されます。
「民間シンクタンク」と「政府系シンクタンク」のことです。

上記の説明で言えば、企業向けにコンサルティングなどを行うのが民間シンクタンク。
政策の提言などをするのが政府系シンクタンクを意味しています。

さすがに説明がこれだけだと難しいと思うので、さらに詳しく解説していきます。

民間のシンクタンク

Photo byMichaelGaida

次に民間シンクタンクです。
民間のシンクタンクは主に、母体となる企業が存在し、その企業の経営課題や戦略に関して調査したり、他企業向けにコンサルティング依頼を受けたり、調査依頼を受けて調査研究することが業務内容です。

基本的に、何か大きな企業の下部組織・傘下・系列であることがほとんどです。
母体となる企業関連の調査・研究が多くの割合を占めており、それとは別に依頼された調査・研究をしています。

ただし、民間のシンクタンク、つまり政府が創設したわけではないシンクタンクでも、官公庁や地方自治体からの依頼を受けて、経済予測やマーケット調査を行い、政策立案にかかわることも大いにあります。
民間だからといって、政府に関わらないわけではないのです。

政府系シンクタンク

まず政府系シンクタンクからですが、これにもいくつか種類があります。

具体的に言えば、
・大学(国立・私立ともに)に所属する政策を研究する機関
・各政党がそれぞれで作り出したシンクタンク
などがあります。

基本的には、先に述べた通り、政策に関して事前調査などを行うことで、提言することが目的となります。
ただし、政党のシンクタンクは、政党が官僚に頼らずに自律的に政策立案を行おうとして始めたものです。
残念ながら資金難や、方針変更などにより事実上消滅したも同然といわれています。

シンクタンクの企業例

Photo byPexels

実際のところ、どんな企業がシンクタンクなのでしょう。
具体的な企業が分かれば、この時点で「シンクタンクって何?」とまだなっている人でもわかっていただけると思います。
政府が設置したものは企業というより研究機関の側面が強いですね。
 

政府系シンクタンクの例

・シンクタンク2005
2006年に設立された自民党のシンクタンクです。
官僚に頼らずに政策立案を行うために設立され、当時の安倍総理としては党内改革も意図していたそうです。
しかし、2009年に自民党は資金難になり、事実上このシンクタンクは解体されました。

・経済社会総合研究所
内閣府が設置し、内閣府の依頼で主に動くシンクタンクです。

・警察政策研究センター
警察庁が設置しており、警察に関する政策及び学術部門とその運用に関して調査・研究することと同時に、警察職員の指導などに必要な資料に関わる、考査や管理に関する事務も担当している。

・福岡アジア都市開発研究所
福岡圏が設置した自治体シンクタンク。都市政策の調査・研究が主な対象であり、アジア交流ネットワークの形成や人材育成も行っている。

・科学技術・学術政策研究所
文部科学省設置の、政策のための科学を研究する機関。博士人材の育成や、科学技術指標の作成なども行い、日本全体の科学技術や学術に関して調査・研究している。

上記のほかにも、教育全般を研究対象とする国立教育政策研究所(文部科学省)や、国際問題に関して調査・研究している日本国際問題研究所(外務省)など、多くのシンクタンクが存在する。

民間のシンクタンクの例

数があまりにも多いのでジャンル別で解説していきます。

・銀行系
ほとんどの都市銀行、地方銀行が持っており、母体となる銀行の施策や経営に関して調査・研究しています。
他企業からの依頼も受託しています。マーケット調査、金融調査、政策調査なども行っている大規模なシンクタンク(みずほ総合研究所など)も存在します。大きなものになると官公庁からの依頼もあります。

・証券会社系
大手で言うと、野村総合研究所、大和総研などがあります。社会・産業の予測や、市場分析、企業経営、業務改善、システム設計、ビジネス支援など、分野は多岐にわたり、政策立案にも関わっています。他企業に対するアプローチや依頼受託が多いのも特徴といえます。

・企業系
三菱グループの三菱総合研究所、富士通グループの富士通総研、NTTグループのNTTデータ経営研究所、トヨタグループのコンポン研究所などが大きなところです。基本的に系列グループに関する研究が主な業務内容となります。各グループ毎に専門分野が異なるため、それぞれに強みがあり、分野ごとの大手は政府からの依頼委託も多いです。

このほかにも都市調査系、ある業界全般を扱う業界系、教育機関系などもあります。

まとめ

シンクタンクとはいわゆる研究機関のことでした。
市場調査、システム設計、製作の科学研究などを行うことで政府に対して政策の提言を行ったり、企業向けにコンサルティングや依頼受託を行っている場所です。
自主的に研究を行って結果を公表したりもしている、とても学術的な機関といえるでしょう。

就活においても、シンクタンクが選択肢の一つとして入ってくる人もいると思います。
しっかり企業のことを知って、就活に備えましょう。

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