脱・ゆるブラック。「仕事はラクだが、力がつかない」「自分の市場価値に自信が持てない」…そんな悩みを抱えるのではなく、“ラクではないが力がついた”と胸を張れる人になりたい。そんな想いを胸に、ラクではないが力がつく環境=「若手ホワイト企業」で奮闘する若手社員の経験にフォーカスし、自分の力でキャリアを切り拓くためのエッセンスを紐解く。
●若手ホワイト企業とは?
新卒スカウトサービス『iroots』では、会社の評判プラットフォーム「エンゲージ 会社の評判」に寄せられた口コミの中から「20代の成長環境」と「実力主義」のスコアにフォーカスし、“ラクではないが力がつく”企業を「若手ホワイト企業」と認定。▶️若手ホワイト企業について詳しく知る
「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続けること」をミッションに掲げ、 医療、介護、ヘルスケア、シニアライフの領域において「高齢社会×情報」を切り口に40以上のサービスを開発・運営している。
上場市場:東京証券取引所 プライム市場
設立:2003年4月
従業員数:単体2,343人 連結3,703人(2023年3月31日時点)
目次
「若手の成長環境×社会貢献性」。長期インターンの経験から、企業選びの軸が生まれた
株式会社エス・エム・エス 医療キャリア事業本部 ナース人材紹介第一事業部 名古屋事業所グループ長 鳥川 大輔
2020年に株式会社エス・エム・エスに新卒入社。医療業界の人材紹介をおこなうキャリアパート ナー職に配属後、2020年下半期新人部門1位、2022年上半期ベストパフォーマー賞2位を受 賞。チームリーダー・新卒育成担当を経て、2023年下期にナース人材紹介事業部名古屋事業所の所長に着任(キャリアパートナーとして最年少・最速でのマネジメント職への着任)。
―最初に、エス・エム・エスに入社を決めるまでの経緯について教えてください。就活をはじめたときには、どのような軸で企業選びをおこなっていましたか。
「若手の成長環境×社会貢献性」という軸で企業選びをおこなっていました。最初はいわゆる大手企業に憧れてインターンに参加したのですが、若手の裁量権やマネジメントに挑戦できる時期に疑問を持ち、改めて軸について考えるようになりました。
私は大学時代に長期インターンとして訪問販売の営業をしていたのですが、そこでは年功序列の風土が一切なく、成果に応じた役割や責任が与えられていました。私も大学生ながら組織運営やリーダーを任され、自身が成長することで人生の選択肢や可能性が広がることを実感していたんです。
大手企業の良さはたくさんありましたが、私の場合は年次に関わらず若手のうちからたくさん挑戦できる環境に身を置く方が合っていると感じ、規模や知名度にはこだわらないことにしました。
社会貢献性について考えるようになったのも、長期インターンでの経験がきっかけです。訪問営業では通信機器を販売していたのですが、正直、自分の仕事を通じて顧客が幸せになっている感覚がなく…少し生活が便利になるぐらいなのかなと。
もちろん仕事としてやるべきことはやっていましたが、一生を通じて何をしたいのかを考えたときに、自分が成長すればするほど世の中の人を幸せにするような仕事がしたいと思い、事業の社会貢献性も重視するようになりました。
入社直後の成績はビリ。入社4年目で最年少マネージャーに抜擢されるまでの道のり
―エス・エム・エスを志望するようになったきっかけを教えてください。
長期インターンを通じて、仕事が人生を豊かにすることを実感していたので、人材業界を志望するようになりました。人材系企業は各社さまざまな特色がありましたが、その中でエス・エム・エスが事業を展開している医療、介護、ヘルスケア、シニアライフの領域は今後必ず伸びると思いました。
また、事業成長していく企業には人がたくさん必要になることから、ポストの数も多く、若手のうちからマネジメント経験を積む機会が多いのではないかと思い、興味を持ちました。
結果的にエス・エム・エスを含めた複数の人材業界の会社から内定をいただいたのですが、エス・エム・エスの、若手のうちから裁量権を持ってマネジメントに挑戦できる環境があることと、高齢化が進む世の中の要請に応えながらも、会社としてきちんと利益を出しているという、社会貢献性と収益性のバランスの良さに魅力に感じました。
実際に新卒入社3年目でチームリーダーをしている社員がいたり、社員と話をしていても、社会貢献性と会社の利益を成立させるために客観的に物事を考えている人が多い印象で、ここであれば自分も同じ方向に向かって働けるのではないかと思い、入社を決めました。
―2020年にご入社されてから、今までどのような業務に携わられましたか。
入社後は医療業界の人材紹介をおこなうキャリアパートナー職に配属されました。1年目は地方圏エリアを担当、3年目からは都市圏エリアへ異動後、チームリーダーとして年上のメンバーを含めた2名のマネジメントを経験しました。4年目からは新卒入社者の育成を担当し、現在は東海エリアのマネージャーを務め、30名のマネジメントをしています。
ありがたいことに、入社1年目の下半期に新人賞を獲得し、入社4年目にはキャリアパートナーとして最年少・最速でマネージャーに任命されました。
これだけお話しすると順調なキャリアを歩んでいるように思われるかもしれませんが、決してそうではありません。
人生の転機に関わりたいと思っていたので、キャリアパートナー職への配属を希望していたのですが、実際の仕事は想像以上に難しく…。年上の求職者の方に対してバリューを発揮するには知識や経験がまったく足りておらず、入社後の研修ではずっとビリの成績でした。
しかし、絶対に新人賞を獲りたいという強い想いがあったので、目標達成に向けて細かいマイルストーンを置き、足りていない部分を改善し続けました。その半年間は正直 かなり苦しかったのですが、目標としていた新人賞を獲ることができて嬉しかったです。
その後、リーダー、育成、マネージャーと約1年ごとに新しいフェーズでのチャレンジを経験させてもらっています。若手の活躍環境に期待して入社しましたが、ここまで任せてもらえるのはいい意味で予想外でした。
変化の激しい、医療・介護業界だからこその成長環境。さらにマネジメントを学ぶため、新卒育成担当へ。ゼロからオペレーションを作り上げることの難しさを
痛感
―入社してから今までの間に「ラクではないが力がついた」と思う経験を教えてください。
自分自身常に成長していきたいと考えており、会社として能力値以上の役割を与えてくださる環境がありました。自分が成長することにより、目の前の顧客や医療介護業界、社会に対してより広く深く貢献できるようになったと感じています。キャリアパートナーとして求職者の方にバリューを発揮するために、知識のインプットを行い適切に求職者の方にお伝えできるように務めました。
また、メンバーからチームリーダー、チームリーダーから育成担当、そしてマネージャーとそれぞれのフェーズごとに違った難しさがありました。
新卒育成担当を任せていただいたのは、一度現場から離れてマネジメントを学ぶためだったのですが、実際にチームリーダーと育成はまったく違うものでした。チームリーダーを務めていたときは、すでにある施策をひたすら実行し、改善していくことで成果を上げていましたが、育成の場合は入社から立ち上がりまでのオペレーションをゼロベースで作っていく必要がありました。
また、新卒入社者に会社のビジョンや指針、それに基づいた日々の業務について教えるためにはまず自分がそれをしっかりと理解しておく必要があったので、マネージャーになる前に改めてそれらを インプットできたことは大きな経験でした。
ゼロベースから作っていくという点では、現在チャレンジしているマネージャー業務にも近しいものがあります。医療・介護業界は国の方針との関連性が大きく、法改正によって国からの要請も変わります。
それらを踏まえて、エス・エム・エスとしてどのような戦略を実行していくのかを考え、オペレーションを作り、成果を上げていく必要があります。自分で動くのは簡単ですが、今は30人のメンバーを抱えているので、メンバーのパフォーマンスを最大化するための方法を考えなければなりません。
正直、マネージャーとしてはまだまだ足りていない部分が多いのですが、期待を込めて任せていただいた役割なので、しっかりと応えていきたいです。
―鳥川さんは今後どのようなキャリアを歩んでいきたいですか。
生涯のキャリアを通じて、社会の“不”を戦略的に解消することに挑戦し続けたいです。将来的には組織を率いていく範囲を100人200人と広げ、より大きな物事を動かして課題解決をしていきたいです。
そのためにも、今任せていただいているマネージャーとしてのミッションで成果を上げながら、より大きな物事を構造的に捉え、戦略を練り、実行していく力を身につけていきたいです。
・成長環境でありながら社会の要請に応える「社会貢献性」
・入社4年目からマネージャーに挑戦できる「20代の成長環境」
・挑戦したい想いがある人を積極的に応援する「キャリア育成風土」