自分らしさを発揮できる環境を選択する。|就活スカウトサイトiroots ユーザーインタビュー

自分らしさを発揮できる環境を選択する。

自分らしさを発揮できる環境を選択する。

東京大学大学院

田中 香織

こんにちは!本日はお忙しい中ありがとうございます。
こちらこそ、今日はインタビューよろしくお願いいたします。
田中さんは就活を終えられて、今は何をされているのですか?
入社先の企業に内定者インターンとして勤務をしたり、短期でニュージーランドへの語学留学などを計画していたり、充実しています。
すでに入社先でインターンとして働いていらっしゃるんですね!
はい。iroots経由でご縁のあったITベンチャーのネットプロテクションズさんで働いています。理系出身で博士課程まで進んでいる人って、社内になかなかいなくって。「なんでウチに決めたの!?」って社員の方からよく聞かれます(笑) 専門領域とは異なる分野の企業でもありますし。
今は生命情報科学を専門に研究されていらっしゃるんですよね?
はい。学部、修士、博士と少しずつ研究テーマは変わっているのですが、簡単に言うと、生命が持っている「情報」ともいえるDNAやタンパク質といった様々な分子を機械で測定し、データ解析することで、生命現象の特徴を明らかにするという分野で研究をしています。

何かその分野に興味を持つきっかけがあったのですか?

両親とも理系で、特に母が農学部出身だったので、比較的、小さなころから植物や自然現象について教えてもらったり、触れ合う機会が多かったんですね。なので、理科全般に興味を持つようになりました。

今でも印象に残っているのが、幼少時代に「光の三原色」という考え方を知った時のことです。「全ての色が3つの色から出来ているって、そんなわけないじゃん!」と全然納得できなかったんですけど、テレビをジーとみていたら本当に3つの色で構成されていることを認めざるを得なくて。その時は衝撃を受けました。しばらく時間がたって、中学校の理科の授業で「人間の目」の細胞の成り立ちを学んだんですけど、目には光の三原色を識別する細胞しかないのだと知りました。その時に世界に色が3つしかないわけではなくて、人間の目の細胞がそういう作りだから、光の三原色という原理が成り立っているんだと気づいたんです。

「私たち人間は、与えられた肉体の機能以上のことはできないんだなー」と悟ったのが、生物分野に興味を持つようになったきっかけですね。今考えると、中2病みたいですけど(笑)その時以来、大学進学なども、生物に対して探求していける環境を選んできました。
専門の領域で、博士課程まで進まれる中で、何がきっかけで就職活動を始めたのですか?

そうですね。ラボで研究活動をしてく中で、あまり自分の思うように研究が進まないとモヤモヤしていた時期がありました。周囲には、トップレベルの研究者を目指している人たちがたくさんいましたし。ラボも閉じられている環境なので、プロジェクトを進めていくときのチーム内のコミュニケーションも特有で、自分の思うようなパフォーマンスが発揮できなくて。好きなことを研究しているはずなのに、なぜこんなに手ごたえを感じられないのだろうかと。

実は、私は学生結婚もしていたので、今後出産をしながら仕事を両立させていきたいとか、そういう今後の人生を考えた時に、このままでいいのかなと感じはじめました。

それで民間企業へ就職を考えはじめたんですね。
はい。ただ、いざ就活はじめようとした時に、ラボでの活動もありましたし、時間的にも精神的にもあまり余裕がなくて。正直いって、自分から企業を探すのがめんどくさかったんですね(笑) だからirootsのような、プロフィールを書いておくだけで、自分に興味を持ってくれた企業から声がかかるような、逆求人系のスカウトサービスは今の自分の状況にあってるんじゃないかなって利用するようになりました。
田中さんのirootsのプロフィールも拝見しました。記入を進める上で、意識したことってありましたか?

そうですね。自分のことをカミングアウトして、正直に書くことですかね。私の経歴って結構独特だと思うんです。博士課程までいった上で民間就職を希望している時点で珍しいですし。年齢的にも通常の新卒の方より少し上、既婚者で将来的に子供を欲しいと思っている。あとは、漫画や小説が大好きなオタクっていう面もあります(笑)

だからこそ、自分のことを、irootsのプロフィールできちんとさらけ出して、会う前に企業の方にスクリーニングしてもらおうという作戦でした。そっちのほうが、面談に行ってから落とされるより、お互いにとって良いかなって。
だからプロフィール写真が結婚式の写真だったんですね!
そうです、「もう結婚式の写真にしちゃえ」みたいな(笑)オタクのエピソードもプロフィールに書いているんですが、お会いした面接官もオタクの方で、トークが盛り上がったりしたこともありましたよ。

実際に企業の選考にも何社か進んだんですか?
はい。面接にも何社か進みました。入社を決めたネットプロテクションズさんも、その1社です。採用面接では、1対1の面接で時間をかけて真剣に向き合ってくださいましたし、社員の方との面談機会もたくさんありました。透明性のある環境で、社員みんながお互いのパフォーマンスを最大化できる環境づくりに取り組まれているのがとても印象的で。「なんだこの魅力的なチームは!?」と驚きましたね(笑)
社風が入社の決め手に?

やはり、ラボでの経験からも、成果を最大化するためには、どういうチームや風土で取り組めるのかという環境も大事だと思っていたので、それも1つの大きな要因ではありますね。

ただ、いままで取り組んでいた研究生活で身に着けたスキルを全て捨てるのは違うな、とも思っていたので、テクノロジー領域に強みを持っている企業という軸でも入社先は検討していました。
具体的にはどんな企業をみていたのですか?

データ分析に強みを持つ企業を中心に積極的に会社訪問させてもらっていたのですが、受託業務をされている企業も多くて。せっかくデータ分析をやるんだったら、国内外の希少性の高いデータを持っていて、何かそういうデータを収集できるインフラを持っている企業がいいなと個人的には思っていたんですね。

ある日、実はネットプロテクションズさんは決済サービスを通して、膨大な信用データを保有しているわけなので、めちゃめちゃ面白いぞ!って気づいた瞬間があって(笑)社風の面白さと、事業領域の面白さや将来性が自分の中で合体した時に、入社先への志望意欲が高まりました。
irootsも参画企業の審査にはこだわっているので、将来性のあるユニークな企業とご縁があって嬉しいです。

はい。なので、周りからは珍しがられるのですが、自分の中ではとても納得感のある決断です。

スカウト型の就職活動を通じて、良かったなと思うことの1つに「志望動機を書かなくてよい」というのがあります。志望動機って、企業の求める答えになるようにちょっと自分をプロデュースしてしまうところがあるじゃないですか。本来の自分と齟齬が出てくるし、精神的にも辛いんですよ。かつ、面接不合格になると結構自信喪失してしまう(笑)

特に、理系で研究の道に進もうか民間就職しようかと悩んでいる方や、何かトップを目指して頑張っていた人が方向転換をしようと決断する時って、それ特有の辛さがあると思います。レベルの高い周囲と自分を比較して「自分は大したことがない」とか「なんて能力がないんだ」って自分を卑下しちゃいがちというか。そしてそんな気持ちを引きずったまま自己PRを書くのは苦痛でしかなくて。。でも実は、一歩外に出てみたら全然そんなことないんですよ。だから後輩たちには自分を過小評価しないでほしい。

就職活動の中で、自分が頑張っていたことや、留年とか浪人とか自分では「ちょっと不利かな」って思っていることも、きちんと振り返ってさらけ出してみると、意外と魅力的なことをやっていたんだと気づける瞬間があると思っています。
力強い言葉、ありがとうございます。最後に田中さんにとっての「iroots」とは何か、聞かせてもらえますか?

そうですねー、難しい(笑)

「人間に興味がある」ということでしょうか。生物学的にヒトの疾患や健康に関する研究をしていたということももちろんありますし、人の感情の動きに共感したり、興味関心が湧くということも多くて。昔から漫画と小説が大好きで物語の世界に没頭して主人公に感情移入してきたのが原体験としてあるとおもいます。だからこそ、周囲の人たちにできるだけハッピーでいてほしいし、そう感じられる人をたくさん増やしたいし、自分もそこにいたい。そのためなら頑張れるなと思うんです。人に対して興味を持ち続ける、これは私のルーツであるし、これからも貫き続けたいことの1つです。

ありがとうございます。今日はお話を伺えてうれしかったです!
こちらこそ、今日はありがとうございました!

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