
企業完全審査制の新卒スカウトサービス「iroots」が、就活生におすすめしたい企業と若手活躍社員にフォーカスするインタビュー企画。今回はカー用品の小売・卸売事業を展開する株式会社オートバックスセブンで、生産管理として海外事業に携わっている大道さんの成長とキャリアに迫ります。
Interviewee’s Profile
業界:小売・卸売 従業員数:4,385名(連結)(2024年3月31日時点)
オートバックスグループ店舗のフランチャイズ本部として、カー用品の卸売および小売、車検・整備、車買取・販売。板金・塗装などの事業を展開。国内最大規模の売上高を誇る。ASEAN地域を中心とした海外事業にも注力している。
大道 智子 海外事業推進部 卸営業課
兵庫県立大学 国際商経学部を卒業後、2024年4月に株式会社オートバックスセブンに新卒入社。全事業型配属の1期生として、海外事業推進部に配属。生産管理として、海外の顧客と国内メーカー、物流部門との間の調整役を担っている。
- 車の知識はゼロからスタートし、現在は海外と日本をつなぐ調整役に
- カナダへの高校留学と、大学でのグローバル環境で学んだ、多様な価値観
- 情熱と、冷静さ。両方のバランスがとれた、オートバックスセブンの魅力
TOPICS
車の知識はゼロからスタートし、現在は海外と日本をつなぐ調整役に
Q1.入社後から現在に至るまでのお仕事内容について教えてください。
入社後は本社の海外事業推進部に配属となり、1ヶ月ほど研修でビジネスマナーなどを学んだ後、業務をスタートさせました。卸営業課で、私は生産管理を担当しています。具体的には、海外の顧客から問い合わせがあった商品を、希望するタイミング、価格で納入できるように国内メーカーや物流部門との調整を図っていく仕事です。
最初は車の知識がなく、「エンジンオイルって何?」という状態でしたが、先輩社員がトレーナーとしてついてくださったので、分からないことはすぐに質問しながら学んでいきました。海外の顧客とやりとりするので日常的に英語を使いますが、高校時代にカナダに留学していた経験があるため、英語を使うことへの抵抗感はなかったです。
生産管理については、先輩のサポートを受けながら、現在は私が一人で担当しています。1年目から仕事の自由度が高く、納期の調整や船便の手配などを、海外の顧客と国内メーカー、社内の物流部門の間に立って行なっており、自分の仕事が会社の重要な業務の一端を担っている実感を得られています。
Q2.現在のお仕事内容と、大変ながらもやりがいを感じる場面を教えてください。
大変だと感じるのは、自分が当たり前だと思っていたことが通用しない場面があることです。海外のお客様は商習慣や文化が異なるため、例えば納期に対する考え方もさまざまです。長期休暇の時期も国によって違いますので、日本を基準に考えていると予期しない状況になりかねません。
そのぶん、うまくコミュニケーションをとりながら、調整がスムーズに進んだときは大きな達成感があります。最初は「みんなの希望を叶えたい」という気持ちが強かったのですが、すべてを100%満足いく形にできないケースもあります。今は冷静に状況判断し、優先順位をつけていくことを意識していますね。相手の要望を聞くだけではなく、本当に必要なことは何なのかを明確にして、物事を前に進めていくこと。仕事を進めていく上で、それが真のコミュニケーション能力だと学びました。
カナダへの高校留学と、大学でのグローバル環境で学んだ、多様な価値観
Q3.学生時代を振り返って、今の自分に影響を与えた経験を教えてください。
高校時代にカナダに留学したことや、大学でグローバルな環境にいたことが、今の私の輪郭をつくってくれたと思っています。
カナダには私費で、現地の公立高校に入学したのですが、同学年の日本人留学生は私だけでした。英語がほとんど話せないので、最初は友達もできず、一人で通学して、ランチして、といった毎日だったんです。でもせっかく親にお金を出してもらって留学したので、何か結果を残したいと思い、ブリティッシュコロンビア州の奨学生として表彰を受けるという目標設定をしました。そこからは友達もつくり、授業にも熱心に取り組んでいって。試行錯誤することで成功を掴む、という貴重な体験を積むことができました。
大学は国内でしたが、国際商経学部のグローバルビジネスコースという専攻で、学生も半分以上が留学生という環境にいました。すべての講義が英語で、学生同士のコミュニケーションも英語です。大学1年目は国際学生寮に入って、2人が留学生、2人が日本人の4人部屋で生活しました。そこでは片づけや掃除、お風呂のルールなどを話し合って決めて、みんなが気持ちよく過ごせるようにしたことが、大きな学びになっています。自分の意見をぶつけるだけではなく、違いを知り、受け入れた上で調整していくという姿勢は、今の仕事にも活きていると感じます。
Q4.就活時代の軸を教えてください。
最初は自分の経験や能力を活かしたくて、外資系企業などを受けていました。内定もいただいたんですが、どこか決め手に欠ける感じもあって。振り返ると、「英語力を活かしたい」という部分に縛られていたのかもしれません。
そこで働く上でリアルな実情を知っても、ときめく職場はないかと考え、4年生の春にもう一度、軸を見直して就活に取り組み始めました。業界は総合商社やコスメなど、幅広く受けましたね。その中で自分がワクワクするか、やりたいことと求められていることにギャップがあってもがんばれそうか、という観点で就活をやり直しました。
Q5.株式会社オートバックスセブンに出会ったきっかけと、入社の決め手になったことを教えてください。
いろんな会社を見ていく中で、オートバックスセブンが自動車業界で有名な企業だと知り、興味を持って説明会に参加しました。当初はカー用品を販売しているだけだと思っていたのですが、思い出や体験など「コト売り」をしているとわかり、印象に残ったのを覚えています。私も大学時代、コロナ禍でも友達と車で外出できた思い出があるなど、車があったからこそできた体験が多くあって。そんな体験を提供する側になりたい、と感じたんです。
選考では「ゼミ」という採用担当者と1対1で話をして、考えを整理する時間があり、それを通じて自分の人生が面白かったんだと再認識しました。そして私の求めているものと、会社がマッチしているな、という感覚が芽生えました。面接でも採用担当の方がしっかりエントリーシートを読み込んで、一緒に働く仲間探しに情熱を傾けているんだな、と感じました。選考を通じて少しずつオートバックスセブンが好きになっていって、最終面接の際は「この会社だ!」と確信を持つことができました。
情熱と、冷静さ。両方のバランスがとれた、オートバックスセブンの魅力
Q6.株式会社オートバックスセブンの好きなところを教えてください。
仕事に対して一生懸命になろう、という熱い雰囲気と、状況に応じて力の入れどころを見極める、というバランスが良い会社だと思います。仕事に情熱を持っている人は多いですが、だからといってムダなことをやるわけではありません。
熱い部分でいうと、部内でも目標や業務システムに違和感を覚えたら、みんなで話し合って、どうすればもっと良くなるかを話し合う風土があります。現状に満足せず、前向きな気持ちで働ける環境です。入社1年目でも必ず発言の場がもらえて、もし考えがまとまっていなくても、感じたことに周りがしっかり耳を傾けてくれます。
また、状況に応じて力の入れどころを見極める、というところだと、2024年度については「やめる仕事と、やめない仕事」を話し合ってきました。その意見を人事部へ提出して、省略できるところは、公式に省いていくようにしています。この取り組みは、今後も継続していく予定です。
このように、「もっと良くしよう」という姿勢が根づいている会社ですね。申請すればテレワークもできますし、性別を問わずに育休も取りやすいので、恵まれた環境だと感じていますし、常にアップデートされている会社だと思います。
Q7.株式会社オートバックスセブンについて、就活生に自信を持ってすすめられるところを教えてください。
地に足をつけて働きつつ、背伸びもさせてくれる点です。1年目から大きな成果を出すことは難しいかもしれませんが、一人ひとりにトレーナーやメンターの先輩がついてくださるので、仕事のことだけではなく、プライベートなことも相談できます。安心してインプットできるので、地に足をつけて毎日を過ごせるはずです。
その一方で、おんぶに抱っこの状態ではなく、できると思えばどんどん業務を任せてもらえますし、もうひとつ上の世界を見たいと声をあげれば、全力で応援してくれる先輩ばかりです。チャレンジをサポートしてくれる体制がある点は、おすすめしたいポイントです。
Q8.最後に、就活生へのエール・メッセージをお願いします。
私は就活時代、「やりたいこと迷子」になっていましたが、似たような状況の方に声をかけるなら、「心がワクワクするところと、会社が向かうところが一致するか」を大事にしてほしいと伝えたいです。
就活は合否があるので、気持ちの浮き沈みもあるかもしれません。でも自分でも気づいていない、ワクワクを見つける作業だと思えば、新しい視点が生まれると思います。あとはとにかく、飾らないこと。自分を良く見せない、大きく見せない、という意識で、素の自分を見てもらって、マッチングする会社と出会ってほしいです。