企業完全審査制の新卒スカウトサービス「iroots」が、就活生におすすめしたい企業と若手活躍社員にフォーカスするインタビュー企画。今回は研究・製造用資材の販売事業を展開する高信化学株式会社で、営業としてお客様のビジネスをサポートしている丸橋さんの成長とキャリアに迫ります。

Interviewee’s Profile

高信化学株式会社
業界:商社 従業員数:147名(2025年4月現在)
研究・製造用資材の販売を行っている理化学系の専門商社。製薬・食品・化学・教育機関・国・化粧品・電気・半導体・自動車など幅広いフィールドの資材を扱い、あらゆる分野の「つくりたい」を支えている。商品を販売するだけでない課題解決型営業が強み。

丸橋 奏太 群馬営業部 営業2課
教育学部出身。子供が好きで、大学時代はサークル活動で子供たちの成長を手助けするボランティア活動に参加していた。2022年に高信化学株式会社に新卒入社し、営業としてさまざまなお客様のビジネスに伴走している。仕事熱心かつ愛されキャラということもあり、上司や先輩からも可愛がられている。

あらゆる分野でお客様の「つくりたい」を支え、社会に貢献している

Q1.入社後から現在に至るまでのお仕事内容について教えてください。

仕事内容について説明する前に、まずは事業内容から説明したいと思います。高信化学は、お客様の研究や製造に必要な資材を取り扱いメーカーから仕入れ、販売する事業を行っている会社です。対象となるのは、製薬や食品、化学、教育機関、国、化粧品、電気、半導体、自動車など幅広いフィールド。あらゆる分野でお客様の「つくりたい」を支えることで、社会に貢献しています。

そんな会社で私は、入社1年目から営業として働いています。入社後は1ヶ月間の新人研修を経て現場配属となり、半年ほどOJT期間がありました。OJT期間の前半3ヶ月は先輩の商談を見ながら覚える期間で、後半3ヶ月は先輩に見守ってもらいながら少しずつ一人で商談ができるよう取り組んでいきました。覚えることは多いですが、分からないことは先輩に聞けばすぐ教えてもらえるので安心でしたね。

2022年に入社してから4年目の現在まで、ずっと営業を担当しています。担当するお客様の数は営業によって異なりますが、私の場合は数十社程度。その数は入社1年目から大きく変わっていませんが、2年目、3年目と成長する中でお客様との接し方も変わってきたように感じています。

例えばあるメーカーの場合、最初は購買部門とのお取引だったのが、自分を信頼してもらうことで他部門を紹介してもらい、製造部門や品質管理部門ともお取引できるようになりました。また、経験を積み重ねて専門知識が身についていくことで、お客様の事業や実現したいことをより深く理解できるようになります。そうするとお客様も「この営業なら分かってくれる」と、より多くを相談してくれるようになっていくんです。お客様から頼りにされていると実感したときは嬉しいですし、その期待に応えたいとより強く感じますね。


Q2.現在のお仕事内容と、大変ながらもやりがいを感じる場面を教えてください。

4年目の現在も変わらず営業の仕事をしています。営業と聞くと飛び込みや電話営業などをして新規開拓するイメージがあるかもしれませんが、高信化学の営業はすでに取引実績のあるお客様先を訪問するルート営業がほとんどです。お客様先を定期的に訪問し、消耗品などを納品したり、お困りごとをヒアリングし、それを解決できる製品を見つけてきて提案したりしています。

お客様からの依頼内容はさまざまで、例えば「この作業用手袋と同じ丈夫さで、もうちょっとコストを抑えたい」「今使っている機械が古くなってきたのでアップデートしたい」といった具体的な要望もあれば、「こんな実験ができる装置はないか」といった相談から始まるものもあります。ときにはお客様と何度もやりとりを重ねながら、お客様の「やりたいこと」を理解し、それを叶えられる製品を見つけていくことも。そういった点では、製品を販売するだけでなく、解決策を提供する課題解決型営業と言えます。

大変ながらもやりがいを感じた場面で言えば、ある半導体関連のお客様から相談があったときです。

その相談内容は、半導体の製造工程で、ある材料に穴が開いていないかの簡易検査をしたいが適した装置が見つからないというもの。半導体の専門家であるお客様が探しても見つけられない装置を、自分が見つけられるのかと最初は悩みましたね。しかし、先輩たちにも相談しながら探っていく中で、別のアプローチで考えてみてはという話になったんです。「検査をする」と考えるのではなく、「カメラで撮影する」や「フィルムを使って光を透過する」といった方法で考え、それができる装置を探してお客様に提案しました。結果、お客様にもすごく喜んでいただきましたし、「今後も丸橋さんに相談しよう」と関係性がより深まりました。

この経験を通じて、営業には提案力以上にヒアリング力が重要だと気づきました。営業と聞くと提案力や発想力が大事だと思いがちですが、何より大切なのはお客様が何を求めているのか、何を困っているのかを把握すること。言語化されていないお客様の考えを知ることを意識するようになりました。

さまざまな年代の人とコミュニケーションをした学生時代の経験が、営業の仕事にも活きている

Q3.学生時代を振り返って、今の自分に影響を与えた経験を教えてください。

学生時代の二つの経験が、営業の仕事にも活きていると思います。

一つは、サークルでのボランティア経験です。いわゆるボーイスカウトのようなイメージで、子供たちの成長を手助けする活動を行っていました。この活動にはサークルに所属している学生だけでなく、サークルのOB・OGの社会人や公益社団法人の職員など、さまざまな立場の方と話す機会があったんですね。そこで感じたのが、社会人は常にいろいろなパターンを想定しながら発言や行動をチョイスしているということ。あるやり方がダメなら別のやり方を試してみようと、常に一歩先、二歩先を考えながら動くことが大事だと学びました。

もう一つは、日常的に子どもと関わっていた経験です。例えばあることについて説明するとき、伝わっていないと判断したら別の言葉、別の例えで話すようにしていました。相手にしっかり伝わるようにいろいろコミュニケーションを工夫する習慣がついたことは、営業の仕事でも大いに役立っています。

Q4.就活時代の軸を教えてください。

教育学部に所属していたことから、当初は教員になろうと考えていたんです。しかし、教育実習の経験を経て、自分の適性や興味、やりたいことについて改めて見つめ直してみたところ、たしかに「生徒一人ひとりに向き合う働き方」に魅力を感じつつも、より幅広い人と関わりながら「社会全体に影響を与えられるような仕事」にも興味を持つようになりました。そういった中で、一般企業での仕事にも視野を広げるようになり、就職活動では「営業職」を軸にいろいろな会社を見ていきました。人と話すことが好きで、コミュニケーションを通じて価値を届ける働き方にやりがいを感じられるのではと考えました。

自動車ディーラーから食品メーカーまで、業界にはこだわっておらず、給与や勤務地などの勤務条件もチェックしていましたが、一番重視していたのは会社の雰囲気です。楽しくのびのび働けそうか、自分らしく働けそうかを大事にしていたので、エントリーする企業を決めていく際には、選考過程で会社見学などがあって社内の雰囲気を事前に知ることができるかもポイントにしていました。

Q5.高信化学株式会社に出会ったきっかけと、入社の決め手になったことを教えてください。

高信化学のことは、父から教えてもらいました。実は父の働いている会社が高信化学と取引を行っていて、「いろいろな製品を扱っていて面白そうだよ」と言われ、いろいろ調べるうちに興味を持ってエントリーしました。全く知らない業界でしたが、何とかなるだろうと考えていたのを覚えています。

面接は対面とオンラインを選ぶことができましたが、私は会社の雰囲気をリアルに知りたくて対面を選びました。実際に面接を受けに行った際には、採用担当以外の他の先輩社員にも会うことができて良かったです。直観的に働きやすそう、自分に合っていそうだと感じましたね。他の会社を受けていましたが、最終的には一番雰囲気が良い会社だと感じたことから高信化学への入社を決めました。

ちなみに、同期入社の仲間は6名で、4名が営業、2名が事務という内訳です。同期と話す機会があるときは、どうやってお客様と関係性を築いているかを聞いたり、ときに失敗談を話し合ったりと仲良くやっています。

さまざまな業界のお客様と取引を行い、幅広い知識を身につけられる

Q6.高信化学株式会社の好きなところを教えてください。

年齢が近い先輩が多く、みんな仲の良い組織なので、分からないことがあっても聞きやすいですし、困ったことがあってもすぐに相談できるのが会社の好きなところです。先輩社員はそれぞれ得意分野も違っていて、例えば文系出身でお客様と話すのが得意な方もいれば、理系出身で専門知識を活かして活躍している方もいます。違う業種から転職してきた先輩も活躍していますが、その方はお客様との関係性を築くのが抜群にうまいんです。他にもとにかくヒアリングがうまい方もいたりと、バラエティに富んだ組織だと感じています。

私はまだ「こんなタイプの営業になりたい」と決めてはいませんが、今後はいろいろな先輩の良いところを吸収しながら自分ならではの営業スタイルを確立していきたいと思っています。いずれにせよ、お客様としっかり関係性を築いていきながら、より信頼される営業へと成長していきたいですね。

長年のお付き合いがあるお客様が多いことから、お客様との関係性が良いことも特徴です。商社ゆえに決まった製品だけを提案するのではなく、さまざまな選択肢の中からお客様に合うものを提案できること、お客様にとってより良い提案ができることも高信化学の仕事で好きなところです。

Q7.高信化学株式会社について、就活生に自信を持ってすすめられるところを教えてください。

会社の雰囲気の良さは、自信を持ってすすめられます。明るい雰囲気で、とにかく質問や相談もしやすいです。仕事内容は入社してからじっくり覚えられるので、ぜひ安心して飛び込んできてください。

半導体関連のお客様からの依頼について、ある先輩に相談していたときのことです。いつの間にかほかの先輩たちも集まってきて、「これはどう?」「あれはどう?」とみんなで盛り上がりました。そんな職場ですから、人と話すのが好きな方にはピッタリです。入社時点では専門的な知識も一切必要ありません。

営業の仕事で言えば、さまざまな業界のお客様と取引を行っているので、幅広い知識が身につく点もおすすめできるところです。スーパーマーケットに行けば、食品の成分表示に自分が提案した製品名が書かれていることもあります。いつも話している大学の教授が、テレビのコメンテーターとして出ていることもあります。幅広い知識を身につけながら、意外と身近なところで社会に貢献している実感を得られるところも魅力ですね。

Q8.最後に、就活生へのエール・メッセージをお願いします。

就職活動をしている過程では、間違ってしまったと感じたり、ときに後ろ向きな気持ちになったりすることもあると思います。しかし、起きてしまった過去は変えられませんので、前を向いてどんどん次に進むことを考えてほしいです。自分の場合、選考に落ちてしまっても「この企業は見る目がなかったんだ」と考え、気持ちを切り替えてもいましたから。自分に自信を持って取り組んでいれば、自然と良い結果にもつながっていくと考えています。前向きな気持ちを持ち続けてがんばってください!