
就活を進めるうえで欠かせない「業界研究」。このコラムでは、 各業界の特徴や動向、成長性などに加え、iroots独自の考えである”若手ホワイト企業の見極め方”を紹介しています。 業界の全体像をつかみ、自分に合った企業を見つけるヒントにしてください。
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「仕事はラクだけど力がつかない」といった悩み抱える環境ではなく、若いうちから裁量と責任のある仕事ができ、どこでも活躍できる力が身につく環境が整った企業を指す、iroots独自の考えです。
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エン・ジャパンが運営する企業口コミサイト「エンゲージ 会社の評判」で「20代の成長環境」「実力主義」「仕事を通じた社会貢献」のスコアが平均値以上の企業を、若手ホワイト企業として選出しています。
メーカー業界とは
>いわゆる“モノづくり”を手がける企業
メーカー業界は、製品や部品を企画・設計し、製造・供給することで社会に価値を提供する「モノづくり」の中心的存在です。自動車、電機、化学、食品など多様な分野があり、日本の輸出産業や地域経済を支える重要な役割を担っています。製品開発には長期的な視点と高い技術力が求められ、研究開発・生産・営業など多職種が連携してプロジェクトを進めるのが特徴です。安定した経営基盤を持つ企業が多く、技術職・総合職ともに長期的なキャリアを形成できる業界となっています。
プロセス別メーカー企業
分類 | 特徴 |
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素材メーカー |
鉄鋼、化学、繊維、ガラスなど、製品の基礎となる素材を製造する企業群。製造業全体の土台を支えており、環境対応素材や高機能素材の開発が進んでいます。
代表的な企業: 新日鐵住金、東レ、AGC
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部品メーカー |
完成品に組み込まれる電子部品や機械部品を製造。高い精度と信頼性が求められ、ニッチな分野で世界シェアを持つ企業も多く存在します。
代表的な企業: ミネベアミツミ、村田製作所、オムロン
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完成品メーカー |
自動車、家電、医療機器など、最終製品を消費者や企業に提供する企業。ブランド力や販売力が重要で、グローバル展開も活発です。
代表的な企業: トヨタ、ソニー、パナソニック
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生産設備メーカー |
工場で使用される機械や装置を製造。製造業の生産性向上を支える存在で、スマートファクトリー化に伴い需要が拡大しています。
代表的な企業: ファナック、キーエンス、安川電機
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分野別メーカー企業
分類 | 特徴 |
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自動車メーカー |
自動車の設計・製造・販売を行う企業。EVや自動運転などの技術革新が進み、グローバル競争が激化しています。
代表的な企業: トヨタ、ホンダ、日産
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電子部品メーカー |
スマートフォンや家電、車載機器に使われる電子部品を製造。高い技術力と品質管理が求められ、海外展開も盛んです。
代表的な企業: 村田製作所、TDK、京セラ
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化学品メーカー |
プラスチック、塗料、医薬品原料などを製造。環境対応やバイオ技術との融合が進み、幅広い産業に影響を与えています。
代表的な企業: 住友化学、三井化学、花王
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自動車部品メーカー |
エンジン、ブレーキ、内装など、自動車の各部品を製造。完成車メーカーとの連携が密で、EV化に伴う再編も進行中です。
代表的な企業: デンソー、アイシン、カルソニックカンセイ
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メーカー業界の動向
>AIの導入拡大-AIで変わるモノづくり進む自動化と効率化-
製造業では、AIによる不良品検知や生産ラインの最適化が進んでいます。特に画像認識や予知保全の分野で導入が加速し、大手では導入率が9割を超えるというデータもあるほどです。 AIの活用により、省人化と効率化が実現し、新製品開発や改良にリソースを集中できるかどうかが企業の成長を左右するカギとなっています。
>半導体電子部品の成長
未来を動かす半導体と電子部品の進化 AIや6Gなどの次世代技術の普及により、半導体や電子部品の需要は過去最高水準に達しています。スマートデバイスや自動車など、幅広い分野で活用が進んでいます。 特に、半導体製造装置や車載用電子部品を手がける企業には追い風が吹いており、電動化やスマート化の流れとともに今後も成長が期待される分野です。
>サステナビリティと脱炭素対応
未来を動かす半導体と電子部品の進化 脱炭素で差がつくメーカーの新常識 世界的に、環境・社会・企業統治に配慮した企業に資金が集まる「ESG投資」が拡大中。これにより、メーカーも脱炭素やサステナブルな製品開発への対応を急ぐ動きが加速しています。特に、EV部品や再生可能エネルギー関連製品の需要が増加しており、環境への取り組みが企業の競争力に直結する時代になっています。
メーカー業界の成長性と将来性
>社会課題を解決に導く企業の需要増加
気候変動や高齢化、労働人口の減少といった社会課題は、長期的な課題です。それらの解決を試みる製品は、持続的に高い需要が見込まれます。 例えば、食料の安定的な供給や医療技術の高度化、介護現場の負担減少など、課題が大きいほど市場ニーズは失われにくく、拡大が見込まれるため、今後も成長性が期待されています。
>技術革新への挑戦と継続が成長のカギ
スマートフォンや電気自動車など、次世代技術を搭載した製品は技術革新によって生まれました。今までにない製品を生み出す技術があれば、新たな市場が形成でき、業界内に先駆けて利益を得ることができます。 また、技術革新を続ける企業は外部から資金や人が集まりやすく、成長が後押しされやすくなります。
若手ホワイト企業の見極め方

- 変化や革新に積極的な会社かどうか
- 若いうちに専門性を磨ける環境が整っているか
- 経験を広げるための環境や精度が整っているか
>変化や革新に積極的な会社かどうか
メーカー企業は、長年培った技術や設備、ノウハウといった模倣困難な資産を持ち、経営基盤が安定している企業が多いのが特徴です。一方で、安定ゆえに変化が起こりにくい企業も存在します。そのため【技術革新に積極的か】【変化に柔軟に対応できるか】といった視点で企業を見極めましょう。新しい挑戦を歓迎する風土があるかどうかが、キャリアの広がりに大きく影響します。
―「研究開発」「技術開発」ページ
新技術や製品開発への取り組み、研究所の紹介、特許取得実績などをチェックしましょう
―ニュースリリースページ
新製品の発表、業務提携、DX(デジタルトランスフォーメーション)などの動きを確認しましょう
―中期経営計画、社長メッセージ
企業が今後どんな変化を目指しているか、成長戦略の方向性を把握しておきましょう
>若いうちに専門性を磨ける環境が整っているか
メーカーでは、設計・開発・生産技術・品質管理など、職種ごとに専門性が求められる傾向があります。特に技術系職種では、知識やスキルの習得に時間がかかるため、早期からの経験が重要です。 【若手でも難易度の高い仕事に挑戦できるか】【裁量のある仕事を任されるか】といった点に注目しましょう。逆に、単純作業が長く続く環境や、任される範囲が狭い職場では、成長のスピードが鈍る可能性があります。
―社員紹介、若手社員の声
若手がどんな仕事をしているか、どのくらいの裁量があるか知っておきましょう
―キャリアパス・教育制度
研修内容、配属後の育成方針、OJTの有無などを知り、入社後の流れを把握しておきましょう
―募集要項・職種紹介
専門職の仕事内容や求められるスキルについて知っておきましょう。詳細は面談で質問もOK!
>経験を広げるための環境や精度が整っているか
総合職として幅広い業務を経験するケースも多く、特に大手企業ではジョブローテーション制度を導入しているところもあります。これは、適性の把握や多角的なスキル育成を目的とした制度です。
【職種転換やキャリアチェンジが可能か】【過去のローテーション事例が公開されているか】などを確認することで、自分の成長イメージが描きやすくなります。多様な経験を積める環境かどうかを見ておくことが大切です。
―「人材育成」「キャリア支援」ページ
ジョブローテーション制度、職種転換制度の有無と内容を把握しておきましょう
―社員インタビュー
実際に異動・転換を経験した社員の事例があれば読んでおきましょう。詳細は現場社員に聞くのもOK
―FAQ・採用Q&A
配属や異動に関する質問と企業の回答が掲載されている場合が多いです。
いかがでしたか?どこでも活躍できる力を身につけるためには、若手ホワイト企業を見極めて入社することが大切です。irootsからスカウトが届くのは、若手の成長環境が整った企業ばかり。ぜひログインして、企業情報やスカウトをチェックしてみましょう。
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