
就活を進めるうえで欠かせない「業界研究」。 このコラムでは、 各業界の特徴や動向、成長性などに加え、iroots独自の考えである”若手ホワイト企業の見極め方”を紹介しています。 業界の全体像をつかみ、自分に合った企業を見つけるヒントにしてください。
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「仕事はラクだけど力がつかない」といった悩み抱える環境ではなく、若いうちから裁量と責任のある仕事ができ、どこでも活躍できる力が身につく環境が整った企業を指す、iroots独自の考えです。
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エン・ジャパンが運営する企業口コミサイト「エンゲージ 会社の評判」で「20代の成長環境」「実力主義」「仕事を通じた社会貢献」のスコアが平均値以上の企業を、若手ホワイト企業として選出しています。
不動産業界とは
>人々の暮らしと経済活動の「舞台」をつくる仕事
不動産業界は、土地や建物の開発、売買、賃貸、管理などを通じて、私たちが生活し、働くための基盤を提供する業界です。オフィスビルや商業施設、マンション、戸建て住宅など、あらゆる「建物」と「土地」がビジネスの対象となります。扱う金額が大きく、法律や税金といった専門知識が求められる一方で、街づくりを通じて社会に貢献できるスケールの大きな仕事です。地権者、建設会社、入居者など、多くの人と関わりながらプロジェクトを進めていくのが特徴です。
【ビジネスモデル別】不動産企業
分類 | 特徴 |
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デベロッパー(開発) |
街の再開発や大規模な宅地造成、商業施設、オフィスビルなどを企画・開発する、いわば街づくりのプロデューサーです。土地の仕入れから、コンセプトの策定、設計・建設会社の選定、完成後のテナント誘致まで、プロジェクト全体の司令塔役を担います。
代表的な企業: 三井不動産、三菱地所、住友不動産
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仲介 |
不動産を「売りたい人」と「買いたい人」、「貸したい人」と「借りたい人」を専門的な知見でつなぎ、契約を成立させる仕事です。個人の住宅を扱う「売買仲介」「賃貸仲介」が中心で、顧客の人生の大きな決断に立ち会う役割を担います。
代表的な企業: 三井不動産リアルティ(三井のリハウス)、住友不動産販売、東急リバブル
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管理 |
ビルやマンションのオーナーに代わって、建物の清掃やメンテナンス、修繕計画の立案、入居者からの問い合わせ対応、家賃の回収などを行います。建物の資産価値を維持・向上させるための重要な役割です。
代表的な企業: 日本ハウズイング、東急コミュニティー、三井不動産レジデンシャルサービス
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ハウスメーカー |
主に個人の顧客を対象に、戸建て住宅の設計・施工・販売を一貫して手がけます。顧客の理想の住まいを形にする、夢を叶える仕事です。
代表的な企業: 大和ハウス工業、積水ハウス、住友林業
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不動産業界の動向
>不動産テック(Real Estate Tech)の加速
不動産とテクノロジーを融合させた「不動産テック」が急速に普及しています。例えば、自宅にいながら物件の内部を見学できる「VR内見」や、AIによる物件価格の査定、オンラインでの契約手続きなどが代表例です。これにより業務効率が向上し、顧客にとっても利便性の高いサービスが生まれています。
>空き家問題とストック活用ビジネス
人口減少などを背景に全国的に空き家が増加しており、社会問題となっています。この課題に対し、新築物件を供給するだけでなく、既存の建物をリノベーションして新たな価値を加えて再生させる「ストック活用」の重要性が高まっています。
>環境配慮型不動産へのシフト
世界的な環境意識の高まりを受け、不動産業界でもサステナビリティが重要なキーワードになっています。エネルギー消費を実質ゼロにする住宅「ZEH(ゼッチ)」や、省エネ性能の高いオフィスビルなど、環境に配慮した不動産が、投資家や入居者から選ばれる時代になっています。
不動産業界の成長性と将来性
>時代のニーズに合わせた街づくり
例えば、災害に強い街づくりや、地方都市の活性化、リモートワークの普及に対応した職住近接の街づくりなど、社会が抱える課題は常に変化します。不動産業界は、こうした時代の要請に応える街づくりを通じて、社会課題を解決する役割を担っており、その需要がなくなることはありません。
>ライフスタイルの多様化が生む新たな需要
働き方や暮らし方が多様化する中で、人々の不動産に対するニーズも変化しています。例えば、リモートワークに適した書斎付きの住宅や、様々な人と交流できるシェアハウス、家具付きで短期滞在が可能なサービスアパートメントなど、新しいライフスタイルに合わせた不動産サービスの市場は今後も拡大が見込まれます。
若手ホワイト企業の見極め方

- 若いうちから大きな仕事を任せる風土があるか
- 専門知識を体系的に学べる研修制度があるか
- 社会の変化に対応する柔軟な事業展開をしているか
>若いうちから大きな仕事を任せる風土があるか
不動産業は扱う金額が大きく、一つのプロジェクトが長期にわたるため、早期からの経験が成長の鍵となります。【若手社員が数億円規模の物件を担当する事例はあるか】【プロジェクトの一部でなく、全体に関われるか】といった点に注目しましょう。責任ある仕事を任されることで、専門性とビジネス感覚が早く身につきます。
―社員紹介、プロジェクトストーリー
若手社員がどのような役割で、どれくらいの規模の仕事に関わっているか確認しましょう。
―ニュースリリース
新しい開発プロジェクトの発表などから、企業の事業規模を把握しましょう。
>専門知識を体系的に学べる研修制度があるか
不動産取引には、宅地建物取引士(宅建士)をはじめ、法律、税務、金融など幅広い専門知識が不可欠です。知識ゼロからプロを目指せるよう、【資格取得支援制度(報奨金や研修など)が手厚いか】【先輩社員が指導する実務を通じた研修がしっかりしているか】を確認しましょう。
―教育・研修制度、キャリア支援
資格取得支援の具体的な内容や、入社後の研修プログラムをチェックしましょう。
―募集要項
「応募資格」の欄で、入社前の資格取得が必須でないかどうかも確認しておくと良いでしょう。
>社会の変化に対応する柔軟な事業展開をしているか
人口動態やライフスタイルの変化は、不動産業界に直接的な影響を与えます。従来の開発や仲介だけでなく、【リノベーション事業に力を入れているか】【不動産テックを積極的に導入しているか】【海外展開を進めているか】など、未来を見据えた事業に挑戦しているかを見極めましょう。
―中期経営計画、事業紹介
企業が今後どの分野に注力していくのか、成長戦略を確認しましょう。
―サステナビリティ、ESGへの取り組み
環境配慮型不動産など、社会貢献への姿勢も確認しておきましょう。
いかがでしたか?どこでも活躍できる力を身につけるためには、若手ホワイト企業を見極めて入社することが大切です。irootsからスカウトが届くのは、若手の成長環境が整った企業ばかり。ぜひログインして、企業情報やスカウトをチェックしてみましょう。
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