就活を進めるうえで欠かせない「業界研究」。 このコラムでは、 各業界の特徴や動向、成長性などに加え、iroots独自の考えである”若手ホワイト企業の見極め方”を紹介しています。 業界の全体像をつかみ、自分に合った企業を見つけるヒントにしてください。

若手ホワイト企業とは
  • 「仕事はラクだけど力がつかない」といった悩み抱える環境ではなく、若いうちから裁量と責任のある仕事ができ、どこでも活躍できる力が身につく環境が整った企業を指す、iroots独自の考えです。

  • エン・ジャパンが運営する企業口コミサイト「エンゲージ 会社の評判」で「20代の成長環境」「実力主義」「仕事を通じた社会貢献」のスコアが平均値以上の企業を、若手ホワイト企業として選出しています。

    >>若手ホワイト企業について詳しく知る


TOPICS

金融業界とは

 

社会経済を支える「血液」の役割を担う企業


金融業界は、お金を必要とする人(企業や個人)と、お金に余裕がある人をつなぐことで、社会全体の経済活動を円滑にする役割を担っています。例えば、企業が新しい工場を建てたり、個人が家を買ったりする際のお金の流れが止まると、経済全体が停滞してしまいます。そのため、金融は「経済の血液」とも呼ばれ、社会に不可欠なインフラなのです。銀行、証券、保険など多様なビジネスモデルがあり、顧客の大切な資産を扱うため、高い専門性と倫理観が求められます。無形商材である金融サービスは「人」そのものが価値となるため、人材育成に力を入れる企業が多いのも特徴です。

 

【ビジネスモデル別】金融企業

 

分類 特徴
銀行
個人や企業から預金を預かり、それを資金として企業や個人に貸し出す(融資)のが主な業務。貸出金利と預金金利の差(利ざや)が主な収益源です。メガバンク、地方銀行、信託銀行などがあります。
代表的な企業: 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほフィナンシャルグループ
証券会社
株式や債券などの金融商品の売買を仲介(ブローカレッジ)したり、企業が新たに株式市場に上場して資金調達(IPO:新規株式公開)するのを支援したりします。顧客からの手数料や、自己資金でのトレーディングによる利益が収益源です。
代表的な企業: 野村證券、大和証券グループ本社、SMBC日興証券
保険会社
多くの人から保険料を集めて共有の準備財産とし、病気や事故、災害といった万が一の事態が起きた人に保険金を支払う仕組みを提供。人の生死に関わる「生命保険」と、モノや財産の損害を補償する「損害保険」に大別されます。
代表的な企業: 日本生命保険、東京海上日動火災保険、第一生命保険
その他金融
(アセットマネジメント、
リース、クレジットなど)
投資家から集めた資金を専門家が運用する「アセットマネジメント」、企業の設備投資をモノの貸し出しで支える「リース」、商品代金を立て替える「クレジットカード」など、特定の金融分野に特化した企業群です。
代表的な企業: オリックス、三菱HCキャピタル、JCB

 

金融業界の動向

 

FinTech(フィンテック)による業界変革


金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語である「FinTech」が、業界の常識を塗り替えています。皆さんが普段使うPayPayやLINE Payのようなキャッシュレス決済、AIが最適な資産運用を提案してくれる「ロボアドバイザー」などがその代表例です。異業種からの参入も相次ぎ、既存の金融機関は、こうしたデジタル技術でビジネスを変革するDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が急務となっています。

サステナブルファイナンスの拡大


環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)を重視する「ESG投資」が世界の潮流となっています。これは、環境問題や社会課題の解決に取り組む企業を応援しようという投資の考え方です。この流れを受け、金融機関は、脱炭素などに取り組む企業へ積極的に投融資を行う「サステナブルファイナンス(持続可能な社会を目指すための金融)」を強化しています。

金利のある世界への回帰


長年続いたマイナス金利政策が解除され、金融業界は大きな転換点を迎えています。金利の正常化は、銀行の収益改善につながる一方、企業の資金調達コストや個人の住宅ローン金利に影響を与える可能性があります。この変化にどう対応していくかが、各社の戦略の鍵を握ります。

 

金融業界の成長性と将来性

 

社会構造の変化が新たなニーズを生む


「人生100年時代」と言われるようになり、老後の生活に備えるための資産形成や、親から子へ資産を円滑に引き継ぐ「資産承継」への関心が高まっています。また、少子高齢化に伴う中小企業の事業承継問題など、金融の専門知識を活かして解決できる社会課題は数多く存在し、今後も安定した需要が見込まれます。

テクノロジー活用による付加価値の創出


AIやビッグデータを活用することで、顧客一人ひとりの状況やニーズに合わせた最適な金融商品を提案できるようになります。テクノロジーを駆使して、これまでにない顧客体験を創出できるかどうかが、企業の成長を左右します。金融とテクノロジーの融合は、新たなビジネスチャンスの宝庫です。

 

若手ホワイト企業の見極め方

 

ポイント
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  1. 変化を恐れず、挑戦を歓迎する風土があるか
  2. 「人」を育てる仕組みが整っているか
  3. 多様なキャリアを描ける柔軟性があるか

 

変化を恐れず、挑戦を歓迎する風土があるか


金融業界は伝統や規制を重んじる側面がありますが、FinTechの台頭により、変化への対応力が不可欠となっています。【DX推進や新規事業に積極的か】【異業種との連携に前向きか】といった視点で企業を見極めましょう。若手の意見や新しいアイデアを尊重する文化がある企業では、主体的にキャリアを築くことができます。

チェック推奨ページ

―中期経営計画、社長メッセージ
企業が目指す変革の方向性や、DX戦略を把握しましょう。

―ニュースリリース
新サービスや業務提携の発表から、企業の「今」の動きを確認しましょう。

 

「人」を育てる仕組みが整っているか


無形商材を扱う金融業界では、社員一人ひとりの専門性が企業の競争力に直結します。そのため、若手の成長を後押しする環境が重要です。【若いうちから顧客を任されるか】【資格取得支援や研修制度が充実しているか】に注目しましょう。体系的な育成プログラムがあり、早期から責任ある仕事に挑戦できる環境が理想です。

チェック推奨ページ

―社員紹介、若手社員の声
入社後の仕事内容や裁量の大きさを具体的にイメージしましょう。

―キャリアパス・教育制度
入社後の研修やOJTの有無、資格取得支援の内容を確認し、成長環境を見極めましょう。

 

多様なキャリアを描ける柔軟性があるか


一つの専門性を極めるだけでなく、幅広い経験を積むことで市場価値は高まります。特に大手金融グループでは、銀行・証券・信託といったグループ内でのキャリアチェンジも可能です。【社内公募制度やジョブローテーション制度があるか】【多様なキャリアを歩む社員の事例があるか】を確認しましょう。自身の可能性を広げられる環境かどうかが重要です。

チェック推奨ページ

―人材育成、キャリア支援
社内公募やFA(フリーエージェント)制度の有無と実績を確認しましょう。

―社員インタビュー
実際に部署異動や職種転換を経験した社員の話は、キャリアの参考になります。

いかがでしたか?どこでも活躍できる力を身につけるためには、若手ホワイト企業を見極めて入社することが大切です。irootsからスカウトが届くのは、若手の成長環境が整った企業ばかり。ぜひログインして、企業情報やスカウトをチェックしてみましょう。
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