脱・ゆるブラック。「仕事はラクだが、力がつかない」「自分の市場価値に自信が持てない」…そんな悩みを抱えるのではなく、“ラクではないが力がついた”と胸を張れる人になりたい。そんな想いを胸に、ラクではないが力がつく環境=「若手ホワイト企業」で奮闘する若手社員の経験にフォーカスし、自分の力でキャリアを切り拓くためのエッセンスを紐解く。

●若手ホワイト企業とは?
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Interviewee’s Profile

ヒューリック株式会社
設立:1957年3月、従業員数:233名(2024年12月現在 ※単体)
東京都23区を中心にオフィスビル、商業施設、ホテル・旅館、次世代アセットなどの不動産賃貸事業をベースに、開発・建替・投資といった不動産事業を中心に手掛ける。「変革」と「スピード」をモットーに、マーケットニーズがあり今後成長が見込める分野を対象に、新たなビジネスの創出やM&Aなどを通じた独自の成長戦略で事業基盤を強化することで右肩上がりの成長を続けている。「成長性」、「収益性」、「安全性」、「生産性」を高次元でバランスしているのが強み。子育て支援をはじめとした福利厚生制度が充実しており、働きやすさの充実にも取り組んでいる。

関根 悠平(せきね ゆうへい)営業推進部 プロジェクト推進室 主任
早稲田大学政治経済学部を卒業後、2020年4月にヒューリック株式会社に新卒入社。アセットソリューション第三部への配属となり、約4年にわたり不動産投資に従事。マーケットの注目度の高い国内最大級の大型投資案件にも携わる。2024年より営業推進部に異動。コーポレートベンチャーキャピタルの投資担当として事業投資を担当した後、現在はアリーナ事業に携わっている。

不動産投資の仕事ができ、若手に裁量を与えてくれる環境を求めヒューリックへの入社を決めた

―最初に、ヒューリックに入社を決めるまでの経緯について教えてください。就活をはじめたときには、どのような軸で企業選びをおこなっていましたか。

就活をはじめる前の大学2年生の頃から、不動産業界、特に不動産投資に興味を持っていました。株式投資や事業投資と違い、不動産は投資対象が目の前に存在しています。投資した成果や結果をリアルに、誰もが体験できる点に面白さを感じていました。

こうした背景から、大学3年生で就活をはじめた際は不動産業界の企業だけを見ていました。なかでも不動産投資には興味を持っていましたので、日系の企業で外資系と戦っている企業ということでヒューリックのことは早くから意識していました。とはいえ、まずはいろいろな企業を見てみようと考えていたことから、ヒューリックを含めデベロッパー数社のインターンに参加し、各社の特徴を深く知ろうと考えたんです。

―その中で、ヒューリックに興味を持ったきっかけを教えてください。

就活で企業選びをしていく際には、Web検索して分かる情報だけで判断するのではなく、例えばインターンに参加するなどして、社員の方と直接交流したり、会社の雰囲気に生で触れたりすることを大事にしていました。実際に肌で触れることで、自分に合うかどうかを見極めようと考えていたからです。

そこでデベロッパー数社のインターンに参加したのですが、ヒューリックが若手に大きな裁量を与えていることは魅力に感じましたね。デベロッパーの中には30代、40代と中堅社員になってから責任ある仕事を任されるケースもありますが、ヒューリックは新卒入社でも2年目には戦力になっていることが求められます。ここなら早くから責任ある仕事を任せてもらい、どんどん成長できる環境だと思いました。

実際、インターン期間中も若手の方々が優秀だと感じる場面が多くありました。任されている仕事内容を聞いてもそう感じましたし、ワーク中もお客様からたびたび電話がかかってくるなどバリバリ働いている様子が伝わってきました。また、ワークで学生から質問があったときも、「ひとつの質問でそこまで深く考えているんだ」と驚いたのを覚えています。インターンという短い期間でしたが他の会社とは違うと感じましたし、「自分もこの先輩たちみたいになって活躍したい」と感じて強く興味を持ちました。

4年間で数千億円の投資を担当した後、コーポレートベンチャーキャピタルの投資担当として事業投資に携わるように

―選考を経て、ヒューリックに入社を決めた理由を教えてください。

インターンに参加し、若いうちからどんどん仕事を任せてもらえる環境だということ、また優秀な先輩たちが多く活躍していることを肌で感じ、早い段階でヒューリックに入社したいと考えていました。

最終的に決め手になったのは、自分が希望している職種があり、そこに配属される確率が高かったからです。自分は元々不動産投資をやりたい気持ちを持っていて、ヒューリックならその希望が叶いそうだと感じました。それに加えて、グローバルに事業を展開する海外の投資ファンドと勝負ができるのも魅力でしたね。すごい競争相手と競い合えることは、やりがいもありますし、成長もできると感じたんですよ。

―2020年にご入社されてから、今までどのような業務に携わられましたか。

入社後はアセットソリューション第三部への配属となり、希望通り不動産投資に携わることになりました。この部署には約4年間在籍したのですが、最初は小さな商業ビルの投資からスタートし、3年目には国内最大級のディールにも携わることができ、最終的には数千億円の投資を担当しました。

配属後に感じたのは、想像以上に任せてもらえる風土だということ。これまでの人生は、例えるなら教科書で方程式を学んでから練習問題に取り掛かる感じでしたが、ヒューリックはいきなり練習問題を解いてみようという会社。入社1年目の8月から終わりくらいまで先輩と一緒に案件を進めたと思ったら、2件目からは「一人でやってみよう」という感じでした。過去の先輩の資料を参考に収支モデルをつくったり、提案資料を作成したりと、とにかく手探りで進めていきました。そんな風に1年目は思った以上に大変でしたが、1件目の案件を終えると全体の流れも分かり、これをブラッシュアップしていけばいいんだと少しだけ気持ちも楽になりました。

不動産投資のやりがいは、ひとつも同じ案件がないこと。過去の事例も参考にはしますが、すべての案件で条件が異なるため毎回頭を悩ませます。そんな仕事だからこそ、ディールがまとまったときの達成感がたまらないんです。特に入社3年目のときには、この業界にいる人なら誰でも知っているようなディールを担当することができ、本当に貴重な経験をさせてもらったと感じています。

不動産投資を約4年経験した後、営業推進部へ異動になりました。社内研修などでキャリアについて考える機会があり、異動希望を出していたところそれが叶った形です。

営業推進部への異動後はまず、コーポレートベンチャーキャピタル(以下CVC)の投資担当として事業投資を経験しました。前の部署では上司から割り振られた案件を担当していましたが、営業推進部のCVCチームでは投資先を探すソーシング活動からデューデリジェンス、投資後の成長戦略を練るところまで一連の流れをすべて一人で担当します。業務領域が広がったことで新たに成長できた気がします。

CVCでは、ヒューリックとして初めてとなる宇宙系ベンチャー企業への事業投資も経験しました。この成功体験は、前の部署での不動産投資の経験を活かしながら成果を挙げられたと思っています。

そして入社6年目の現在は、出資先のベンチャー企業に入り込み、ハンズオンで事業成長を支援する役割を担っています。ベンチャー投資を担当するようになってから、出資先を継続的に成長させていくことに難しさを感じていたんですね。もっと主体的に関わってみたいと思っていたところ、ちょうどご縁があって。今はベンチャー企業の経営陣と日々ディスカッションしながら、一緒に事業計画を立てたり、スポンサー獲得の営業を担当したりと、いわばベンチャー企業の一員のような感覚で事業経営に携わっています。

貴重な経験をさせてもらっているからこそ、会社のバリューアップに貢献できる存在になっていきたい

―入社してから今までの間に「ラクではないが力がついた」と思う経験を教えてください。

力がついたと思うのは、入社3年目のとき、国内最大級のディールをまとめたときです。この経験も自信になっているのですが、入社4年目のときに外資系証券会社を相手に進めたディールが特に印象に残っています。

この案件は投資のストーリーメイキングはもちろん、取引先との交渉もすべて担当させてもらったんです。入社4年目で何の役職にもついていない自分が、大企業の役員や部長と直接やりとりし、クロージングまでを担当しました。大変な経験でしたが、これまでの集大成のような仕事になったのを覚えています。

―得られた経験をもとに、関根さんは今後どのようなキャリアを歩んでいきたいですか。

短期的な目標で言えば、今支援しているベンチャー企業の事業成長にコミットして成果につなげていきたいです。そうやって経験を積んだ後は、自分のこれまでの経験を横展開し、様々な企業のバリューアップに貢献したいと考えています。

実は私が入社するまで、ヒューリックはそれほど大規模な事業投資を手がけてこなかったんです。それがここ数年で増え、私のように投資先の企業に入り込んで働くケースも増えてきています。だからこそ成果を挙げ、これからほかの会社に投資を決めたとき、自分も行ってみたいと思う人を増やしていきたい。

ヒューリックは早くから責任ある仕事を任せてもらえるため、力不足や悔しい想いを抱くこともあるかもしれません。そんな環境だからこそ、負けず嫌いでありつつも、周囲からの指示やアドバイスを素直に受け止められる人が活躍できると思います。

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《check!》ヒューリック株式会社の「若手ホワイト企業」環境

・責任と裁量で成長を加速させる「20代の成長環境」

・海外ファンドとも渡り合う。若手の挑戦を後押しする「実力主義の文化」

・変革とスピードで事業を拡大し続ける「会社の成長性・将来性」