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Interviewee’s Profile

GRASグループ株式会社
設立:2005年8月、従業員数:158名(2024年5月現在※連結)
2005年の創業以来、「人の可能性を広げる」という使命のもと、インターネットを活用したサービスの創出に取り組んでいる。「Weblio」でおなじみのオンライン辞書事業をはじめ、オンライン英会話事業、英語4技能オンライン学習サービス事業、学校教育におけるDX化事業など、生まれた地域や環境によらず、学ぶ意志を持つすべての人の成長を支援している。


GRASグループ株式会社企業詳細

西野 仁(ニシノ ジン) SDX事業本部 SDX推進部 事業推進1課 事業推進第1グループ グループリーダー
東京電機大学工学部応用化学科を卒業後、2023年にGRASグループ株式会社に新卒入社。SDX事業本部 SDX推進部への配属となり、1年目に新規営業を経験した後、2年目から既存営業を担当している。3年目からはグループリーダーとしても活躍中で、2025年7月には社長賞 金賞を受賞。趣味はテニスで、学生時代は体育会のテニス部に所属していた他、アルバイトでテニスのコーチもしていた。

人との関わりがある仕事、人の助けになる仕事がしたいと就活を進める中で、GRASグループの仕事と出会う

―最初に、GRASグループに入社を決めるまでの経緯について教えてください。就活をはじめたときには、どのような軸で企業選びをおこなっていましたか。

就活を意識しはじめたのは大学2年生の終わり頃。どんな会社、どんな仕事が良いのだろうと考えるようになり、大学3年生の夏前から本格的に就活をスタートしました。

私は工学部所属で、応用化学を専攻していたので、当初は研究開発など理系の知識を活かせる会社や仕事を考えていたんです。いろいろな業界や企業を見ていましたが、なかなかピンとくることがなくて。そこで自分は何が好きなのだろうと、改めて自己分析をしてみたところ、アルバイトでテニスコーチをしているときにやりがいを感じていたことを思い出しました。自分は人と話すことだったり、誰かに何かを教えて喜んでもらえたりすることが好きだということに気づき、そこからはサービス業や営業など、人との関わりがある仕事、人の助けになる仕事を探し始めました。業種は特にこだわっていませんでしたね。

―その中で、GRASグループに興味を持ったきっかけを教えてください。

GRASグループは、登録していた就活サイトでたまたま出会いました。会社情報を見ていく中で、自分も使っていた「Weblio辞書」をつくっている会社だと気づき、興味を持ちました。また、離職率も低くて長く働けそうなこと、有給消化率も高くてプライベートも大事にできそうなところにも魅力を感じましたね。

そこで説明会に参加し、詳しく話を聞いてみることにしました。参加して感じたのが、人に何かを与えることに重きを置いている会社だということ。また、「Weblio辞書」のみならずさまざまなサービスを提供している会社だと知りました。自分が生徒として通っていた学校に、こうしたサービスを提供している会社があるとは知りませんでしたが、知らない世界を知ったことでより強く興味を持つようになりました。

実は高校生くらいまで、将来の夢として学校の先生になることも考えていました。大学に入学した頃にはその夢は諦めていましたが、GRASグループの事業内容や仕事内容を知っていくうちに、小中高の生徒たちに好影響を与えられる仕事に惹かれたことを覚えています。加えて、「テクノロジーを通じて可能性を広げる」という考え方にも共感しました。自分の考えとけっこう一致している会社だと感じたんですよ。

こうした背景から、GRASグループの選考を受けることにしました。

若いうちから主体的に考えて行動できる点に惹かれて入社を決意。1年目から怒涛の毎日を過ごす

―選考を経て、GRASグループに入社を決めた理由を教えてください。

選考では、一次面接で人事の藤本さん、その後の面接で辻村社長とお会いしました。実際に話してみて、お二人の人柄にはとても惹かれましたが、それだけで全ては分からないと思ったんですね。そこで他の社員の方とも話してみたいと希望を伝え、入社後の上司にもなった営業部門の課長と面談の機会をいただきました。

面談の場では、改めて会社の考え方だったり、学校に対して営業活動をすることの難しさだったりを詳しく伺いました。他にも、営業活動をどういった流れで進めるのか、リモートワークでも問題なく働けるのかなど、ざっくばらんにいろいろ質問させてもらったのですが、どの質問にも詳しく答えていただけて。こうしたやりとりの中で、GRASグループという会社で働くイメージを具体的に描けるようになっていきました。

最終的に入社を決めたのは、内定者懇親会に参加したときです。懇親会には営業など若手社員の方々も参加していて、いろいろお話しすることができました。そこで若手社員が多く活躍していると感じましたし、話しぶりから若手が主体的に働いている組織だと感じました。

自分の勝手なイメージから、若手のうちは上司の指示に従って仕事をするものだと考えていました。しかし、GRASグループはそうじゃなかったんです。営業担当も若いうちから自分で考えて方針を決定し、どんどん営業活動を進めていると知り、この環境なら早くなら成長できそうだと入社を決めました。

―2023年にご入社されてから、今までどのような業務に携わられましたか。

入社後は最初に研修を受け、その後に現場配属となりました。1年目はSDX推進部 営業グループへの配属です。GRASグループのサービスを導入していない企業、過去に導入はしていたものの今は取引のない学校に対してアプローチし、各種サービスを提案する新規営業を担当しました。

振り返って思うのは、怒涛の1年目だったということ。若手のうちからどんどん任せてもらえることに魅力を感じていましたが、ここまで裁量があるんだと驚きましたね。どれくらいのペースで行動するかという営業計画を立てるところから自分で考えますし、スケジュール管理や商談管理も全て自分で実施します。どの学校に対し、どういったアプローチをするのかも自分次第。全てが自己責任という感じでした。

それに加え、学校は一つひとつアプローチの仕方が違うことも難しさにつながっています。例えばサービスの導入を決める際も、校長先生や教頭先生が判断する学校もあれば、英語科の先生や総務の職員が決めている学校もあります。直接訪問するのが効果的なケース、電話やメールでも進められるケース、オンラインで会話するケースなど、先生たちとのコミュニケーションの取り方もそれぞれ異なります。どういったアプローチが効果的なのかを手探りで考え、トライ&エラーを繰り返していくのは大変だったのを覚えています。

早くから自分で考えて行動することが求められる環境ですが、分からないことは上司に聞けば教えてもらえますし、毎週1on1の機会もありますので気軽に相談もできます。分からないことをそのままにせず、自ら聞きに行ける方であれば問題なく活躍できるでしょう。

怒涛の1年目を乗り越えた後、2年目からは事業推進第1グループに異動となりました。既存営業は、GRASグループのサービスを導入いただいている企業に対し、サービスをより良く利用してもらったり、他のサービスを導入していただけるよう拡販したりする仕事です。既にサービスを導入いただいている学校の先生とのやりとりですが、私にとっては初対面の先生ですから、最初から求められるものを提供するのは容易ではないと考えました。そこでまずは、先生の話をじっくり聞くことからスタート。何に困り、悩んでいるのか。そうすることで距離感を縮め、何でも話せる関係性を築いていくようにしました。振り返って思うと、テニスコーチのアルバイトをしていたことも役立っていると感じます。

3年目からは、既存営業のグループリーダーとしてメンバー2名のマネジメントも担当しています。自分より年齢が高いメンバーもいますが、これまで働いてきて身につけた経験も活かしながら取り組んでいる状態です。なお、入社3年目でリーダーを任せてもらうことを早いとは感じませんでしたね。入社2年目のときの上司も3年目に入ったタイミングでリーダーになっていたので、自分もそれくらいだろうと。もちろん新たに学ぶことはたくさんありますが、心の準備はできていたと感じています。

ちなみに入社後に知ったのですが、学校が新しい教材やサービスの導入を決めるのは年度末の時期が多いんですね。だからPDCAサイクルを回しにくいというか、成果を感じられるまでどうしても時間がかかるんです。最初はちょっと大変だと感じたこともありますが、自分の場合、年間を通して種まきを続けた結果が1年後に成果となって表れたので、それがコツコツ努力し続けられる要因となっています。

自分の仕事が、生徒さんたちの将来を決める何かのきっかけとなっていく。そんな仕事を増やしていきたい

―入社してから今までの間に「ラクではないが力がついた」と思う経験を教えてください。

力がついたと思うのは、1年目のとき、「Weblio Study」というサービスを販売した経験です。当時、「Weblio Study」は新規サービスだったことから、会社としての導入実績も多くはなく、どのように提案すればうまくいきやすいかという型ができていませんでした。そんなサービスを入社1年目の営業が提案するわけですから、本当に手探りというか、とにかく試行錯誤を繰り返しながら提案を行っていきました。

すると2年目になったとき、全社的に「Weblio Study」の販売を強化していくことになって。自分は手探りではあったものの、1年間にわたり提案を行っていたことから、「Weblio Study」のサービス概要について社内で一番くらい知っている存在になっていました。そのノウハウを全社に展開したりすることができ、いつの間にか力はついていたんだなと。ガムシャラに取り組んでいたけど、力がついていたのだと感じましたね。

これまで働いてきて大事なことだと感じているのは、学校の仕組みをちゃんと理解し、臨機応変に行動することです。私たちの提案先となる学校は、一つひとつそれぞれ異なります。サービス導入を決める意思決定者がバラバラですから、どの時間帯の連絡がつながりやすいか、どういったアプローチが効果的かもそれぞれ違うわけです。また当然のことながら、学校が抱えている課題や目指すゴールに同じものはありません。だからこそ、まずは正確に状況を把握し、その状況に合わせて臨機応変に行動するのが重要ですね。

ちなみに、「オンライン英会話サービス」など新しいサービスを導入した際は、初回レッスン時にその学校までレッスンのサポートをしに行くんです。実際にレッスンを受けた生徒さんたちの表情を見ることもできるのですが、何度見てもそのときのキラキラした表情はたまらないですね。それを見守っている先生たちのリアクションを含め、お客様のポジティブな変化を見届けられるのはこの仕事の何よりのやりがいです。私たちのサービスを利用したことがきっかけとなり、「いつか留学したい!」なんて思ってもらえたりしたら最高に嬉しいです。

―得られた経験をもとに、西野さんは今後どのようなキャリアを歩んでいきたいですか。

「オンライン英会話サービス」「Weblio Study」などの当社サービスを、例えば「勉強は苦手」と思っている生徒さんが多い学校にも導入してもらうなど、より多くの生徒さんたちに使ってもらえるようにしていくことです。そうすることで、「英語を勉強するのは嫌いだけど、英語を話すのが好きになった」「勉強は苦手なままだけど、外国へ行くことに興味を持った」と考える生徒さんも出てくるかもしれません。そういった想いが、生徒さんたちが将来を決める何かのきっかけとなり、可能性を広げていくことにつながっていくわけですから。今まで提案してこなかった学校でも導入を増やしていけたらと思っています。

教育業界と聞いて、かた苦しいイメージを抱く方もいるかもしれません。自分自身、入社するまではそう感じてもいました。しかし、実際に知ることなく判断し、可能性を狭めてしまうのはもったいないと思います。だからこそ少しでも興味を持った方は、まずはGRASグループを知ることから始めてほしい。多くの先生たちと話すことで学ぶことも多いですし、何より生徒さんたちの変化を見届けられるのがやりがいとなる仕事です。日々新鮮な気づきがありますので、ぜひ思いきって飛び込んできてほしいです。


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《check!》GRASグループ株式会社の「若手ホワイト企業」環境

・営業計画からアプローチまで自分次第。大きな裁量で成長を加速させる「20代の成長環境」

・入社3年目でリーダー就任。年齢に関係なく実力で評価される「実力主義の文化」

・自分の仕事が生徒の未来のきっかけに。教育への貢献を実感できる「仕事を通じた社会貢献」