企業完全審査制の新卒スカウトサービス「iroots」が、就活生におすすめしたい企業と若手活躍社員にフォーカスするインタビュー企画。今回は廃棄物を資源として「新しいモノづくり」を行ない、ビジネスの力で循環型社会の実現を目指す株式会社リファインバースグループの「サーキュラービジネス部」にて活躍する大鳥さんの成長とキャリアに迫ります。

Interviewee’s Profile

株式会社リファインバースグループ
設立:2021年7月(グループ創業:1983年)従業員数:202名(グループ全体 ※2025年6月時点)
「廃棄物を資源に変える」ことを核とし、独自技術を活かして複数のオンリーワンリサイクル事業を展開してきた素材メーカー。石炭・石油ベースの「リニアエコノミー(直線型経済)」から「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」への転換を牽引する企業として、さらなる成長を目指している。環境問題の解決に貢献するだけでなく、世の中に新たな価値を創出しているのが特徴。「分業することなく、資源化から素材化まで一気通貫で実施できる」「単なるリサイクルだけでなく完全な資源循環をもたらす水平リサイクルを確立している」など、他社では真似のできない独自技術とノウハウを持っているのが大きな強み。


株式会社リファインバースグループ企業詳細

大鳥 駿(おおとり しゅん)サーキュラービジネス部
東京大学大学院 新領域創成科学研究科修了。大学時代は農学部に所属し、魚水圏生物の勉強をする中で海洋技術に興味を持つ。その後、海洋技術環境学の研究のため大学院に進学。洋上風車の生態系への影響をモデリングする研究に従事。部活はアメフト部に所属し、アメフト歴は4年。2024年4月に新卒2期生として株式会社リファインバースグループに入社した。現在はサーキュラービジネス部にて活躍中。

※プライバシー保護のため仮名を使用しています。

自ら手を挙げタイルカーペットの調達に挑戦。新たな回収経路を開拓し、入社2年目で社長賞を受賞。

―入社後から現在に至るまでのお仕事内容について教えてください。

リファインバースグループでは、2023年から新卒社員を受け入れているため、2024年入社の私は新卒2期生となります。新卒採用は将来の経営人材を育成するために始められたので、入社後は担当役員直下で、その役員が管轄するさまざまな部署をローテーションで学ぶところからスタートしました。

最初に配属された経営企画部では、ケミカルリサイクルの事業戦略立案などを行いました。ほぼ同時くらいに、カーボンクレジットに関するプロジェクトにも参加しました。半年間はトレーニング期間で、そうやっていろいろな部署を回りながら会社理解を深めていきました。

第1タームで経験した経営企画部はコーポレート部門のため、ずっとデスクワークだったこともあり、だんだん物足りなくなってしまったんです。実際に会社を動かしているような感覚を持ちたい。もっと自分からお客様に会いに行って、自分の手で実績を取りに行けるような仕事がしたい。そんな希望を事あるごとに伝え、トレーニングの第2ターム以降はそのような機会をたくさんもらうことができました。また、ちょうどその時期に、タイルカーペットの水平リサイクル事業における原料となる、廃タイルカーペットの調達が全社的な課題になっていました。調達の人材も足りておらず、自分としても、社内で今一番求められている部署で、タイルカーペットを何トン調達したとか成果が目に見えて分かりやすいのは魅力だと感じたんです。そこでやりたいと手を挙げ、この部署に加わることになりました。

配属後は先輩社員と一緒に、調達量の拡大に取り組みました。当時、タイルカーペットの水平循環リサイクル事業は調達量が圧倒的に足りていない状況で。まずは事業理解を深めるためにと、もともとの調達先である産廃業者を回り始めました。ただ、それだけでは足りませんから、首都圏以外の群馬や栃木、静岡などで新規取引先の開拓エリアを拡大したり、休眠している取引先の掘り起こしに取り組みました。

そうやって各地の産廃業者を訪問していくうちに、一つの課題に気づいたんです。それが、多くの産廃業者さんが人手不足の状態で、回収されてきた廃棄物からタイルカーペットを選別するだけの時間がないということ。自分たちが提案して、その価値を理解してもらったとしても、なかなか協力してもらうことが難しかったんです。

そこで私たちが考えたのが、産廃業者に廃棄物回収を依頼しているデベロッパーやゼネコンにアプローチし、そこからタイルカーペットを直接引き取るというアイデア。こうした仮説をもとに提案したところ、大量のタイルカーペットを調達できる体制を確立できました。

大きな成果をあげられたことで、入社2年目の下期に社長賞を受賞することができました。トレーニング期間中から「やりたい」と手を挙げ、主体的に取り組んだ結果成果が出て、それを認めてもらえたのはかなり嬉しかったですね。一方で、この社長賞は自分だけでなくみんなで受賞できたものだと思っていますし、タイルカーペットの調達量はまだ100%の目標に達していませんので、今後さらに頑張っていこうと考えています。

―現在のお仕事内容と、大変ながらもやりがいを感じる場面を教えてください。

現在も1年目から変わらず、タイルカーペットの調達を担当しています。タイルカーペットの調達量をさらに増やせるよう、チームメンバーと取り組んでいるところです。

大変ながらもやりがいを感じる場面は、新規開拓で新たな調達先候補に提案しているときです。そもそも廃棄タイルカーペットを回収し、再生素材として再びタイルカーペットに生まれ変わらせるというのは、環境貢献にもつながりますし、埋立処分よりコストも安いので、普通に考えるとメリットが多いんですね。ただ、それをストレートに提案しても、お客様は首を縦に振ってくれません。理屈では分かっていても、感情が動かないとダメ。さまざまなお客様と向き合いながら、どうすれば協力してもらえるか試行錯誤してきました。

そこで分かったのが、とにかくお客様に寄り添ってヒアリングをすること。自分たちがやりたいことを一方的に伝えるだけでなく、お客様が何に困っているのかを把握していくこと。最初はなかなか話してくれなくても、辛抱強く話を聞いていくと、「実は…」とお困りごとを話してもらえることがあるんです。そこから困りごとを解決できるよう提案し、新たな調達先の開拓につながったときは大きなやりがいを感じます。

加えて、直接足を運ぶことも重要だと感じました。例えば産廃業者の人手不足も、現場に足を運び、作業の様子を見ることでリアルに感じられました。じっくりヒアリングをすることも大切ですが、実際に現場へ行き、直接目で見ることも大事にしていきたいです。

こうした経験を通じて、コミュニケーション能力が伸びたと思います。自分が伝えたいことだけを伝えても、相手に動いてもらえません。どうしたら納得してもらえるかを考え、相手に合わせたコミュニケーションを取ることが仕事をする上で重要だと気づきました。

「業績の追求がそのまま環境改善に直結するビジネスを展開している」という点に最大の魅力を感じた。

―学生時代を振り返って、今の自分に影響を与えた経験を教えてください。

学生時代は4年間、アメフト部の活動にかなり熱中していました。4年間で多くのことを学びましたし、社会人になった今でも自分の財産になっていることが多くあります。

アメフト部の経験の中でも今の自分に影響を与えたのは、大学4年生のとき、シーズンを通してなかなか勝てなかった経験です。当時、最高学年の自分たちがチームづくりを進めていく際、お互い厳しく指摘などしあって強くなっていこうという方針を取りました。自分たちだけがストイックにやるのではなく、強いチームをつくるためにとにかく厳しくやっていこうと。そんな方針で進めていったものの、なかなか勝つこともできず、どんどん雰囲気も悪くなってしまって。自分の中でも苦い経験として記憶に残りました。

ここから学んだのが、みんなが同じ方向を向けるようにするのが大事だということ。理屈だけでは人は動かないし、厳しいだけでも人は動かない。どうやって周囲を巻き込んでいくかを考えるようになったことが、今の仕事にもつながっています。

―就活時代の軸を教えてください。

大学時代4年間はアメフト部の活動に熱中していたので、就職は考えず、大学院でしっかり勉強しようと修士課程に進みました。大学院では新領域創成科学研究科に所属し、洋上風車の生態系への影響をモデリングする研究に従事しました。研究自体にはやりがいを感じていましたが、就活ではこの研究にそのままつながるものというより、広い意味で環境貢献、社会貢献を実感できる仕事に就きたいと考えていました。

しかし就活の際に感じたのが、環境貢献に繋がることが実際の業務としてできる企業を見つけるのが難しいということです。どういったキーワードで探していけばいいかも分からず、まずは研究内容に近しいところから探そうと、洋上風力などエネルギー系の商社やゼネコン、総合商社などを見ていきました。

しかし、実際に話を聞いていきながら、どこかしっくり来ないと感じていました。洋上風力はクリーンなエネルギーと言われるものの、多くの資材を必要とし、ケーブルも敷設するなど環境負荷も大きく、コスト面もかなり大きいことから利益も出にくいと聞きます。

一方で環境貢献を重視すると、どうしてもボランティア的な側面が強いというか、ビジネスとして利益を追求していないケースも少なくありません。環境貢献や社会貢献について、自分の希望と合う企業はなかなかないのかなと考えていたところ、リファインバースグループと出会いました。

―リファインバースグループに出会ったきっかけと、入社の決め手になったことを教えてください。

リファインバースグループのことは、同じ大学のアメフト部から入社していた元メンバーから教えてもらいました。そのとき初めて会社のことを知ったのですが、いろいろ話を聞く中で面白そうな会社だと思い、選考を受けてみることにしました。

興味を持ったのは、片手間ではなく、事業そのものが100%環境貢献にフォーカスをしているという点。ビジネス的な利益か、社会貢献かという二者択一ではなく、「業績の追求がそのまま環境改善に直結するビジネスを展開している」という点に惹かれました。

選考過程で志望度が上がったのは二回で、一回目が役員面接のとき。とてもフランクに、かつフラットに接していただいて、自分のありのままを出すことができました。他社ではあらかじめ用意した内容を話すだけの面接もありましたが、リファインバースグループの面接はそうじゃありませんでした。想定外の質問もいろいろあったものの、ざっくばらんに話せたことで素の自分を出せたと感じています。

二点目は、内定承諾するかどうかを迷っていたとき。ある役員と話す機会があったのですが、当時の自分が考えていたリーダーシップと、役員の考えにギャップがあったんですね。その役員の考えを詳しく聞いていく中で、自分の思うリーダーシップは限られた条件下のもので、この会社なら本当のリーダーシップを身につけられるんじゃないかと思ったんです。

これらに加え、新卒2期生として入社できることも魅力でしたね。将来の経営人材の採用とはいえ、まだ2期目なので実際に経営人材になった方はいませんでしたが、このコースなら早い段階からリーダーシップを発揮して働けそうだなと。他にも迷っている会社はありましたが、早くから責任ある仕事ができ、社会貢献もできることに惹かれて入社を決めました。

続々とチャンスが生まれている環境だからこそ、「走りながら考える」ことが活躍のカギ。

―リファインバースグループの好きなところを教えてください。

好きなところは大きく二点。一点目は、業績の追求がそのまま環境改善に直結するというビジネスモデル。今までになかったビジネスモデルに加われることは魅力だと思います。

二点目は、人間関係の良さや風通しの良さです。みんなが気持ちよく働けるようにしてくれますし、いわゆる良い人が多いです。自分発信で実現できたことも多く、今後も積極的に発信していくつもりです。やりたいことは遠慮なく言えますし、良いアイデアはすぐ採用されるので、どんどん声をあげていきたいです。もちろん自分だけで出来ることは限られており、多くのことは上司や先輩方に助けてもらうことばかりなので、皆さんに感謝する毎日です。

―リファインバースグループについて、就活生に自信を持ってすすめられるところを教えてください。

実際に働いてみてこの会社に向いていると感じるのは、例えば「リーダーシップを持って働きたい」「事業をつくってみたい」など意欲のある人材です。そんな方にはピッタリの職場だと思いますので、興味があることがあったらどんどん手を挙げていってほしいです。

環境ビジネスに取り組んでみて、日々いろいろな発見があります。例えば「こんなことができたら面白そうだよね」と話しながら、実際に着手できていないものも多くあります。お客様からも「こんなことはできないか」という相談もよく寄せられているので、応えられるものがあれば協力していきたいです。

一方で、会社の成長性に対して人材は全然足りていないので、取り組み方次第でどんどん新しいチャンスを掴めるでしょう。新卒社員のうちから責任ある仕事を任せてもらえるのは大きな魅力。普段ではなかなか会うことができない大手企業の役員の方とやりとりする機会もありますので、ぜひ積極的にコミュニケーションを取ってほしいです。

―最後に、就活生へのエール・メッセージをお願いします。

「走りながら考える」というのが、リファインバースグループのモットー。入社してからそんな毎日を過ごしていると感じています。自分で考えて、決断をして行動した結果、それが成果につながり、会社に好影響を与えられるのが大きな魅力。日々の行動からプラスの影響を生み出せるのは非常に面白いですから、ぜひ意欲的に取り組んでほしいと思います。

会社選びの軸についてもいろいろありますが、「自分のやったことの成果が目に見えて分かる」という軸もぜひ検討してみてほしいです。走りながら考えて行動し、社内を巻き込みながら大きな成果をあげていく。こんなダイナミックなやりがいを味わえる仕事は他にはなかなかないと思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。


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