新卒スカウトサービス「iroots」を通じて入社した学生は、その後どのように活躍しているのか。企業と学生の「出会い」だけでなく「入社後活躍」の実現を目指すirootsでは、irootsを通じて入社した方々にインタビューを行い、“その後”の姿に迫ります。今回は、廃棄物を資源として循環させるサーキュラービジネスを展開する株式会社リファインバースグループで、入社後、約半年間の「役員直下トレーニング」を終えたばかりの橘さんにお話を伺いました。
Interviewee’s Profile
業界:環境・リサイクル 従業員数:202名(グループ全体 2025年6月末時点)
廃棄物を資源として循環させるサーキュラービジネスを展開。独自の切削・分離技術を活かし、カーペットタイルや漁網などの産業廃棄物を高品質な再生樹脂へと転換。素材ビジネスと資源ビジネスの両輪で、環境負荷の低減と循環型社会の実現に貢献している。近年はケミカルリサイクルやバイオ素材開発にも注力し、持続可能な未来に向けた技術革新を続けている。
橘 なぎさ(たちばな なぎさ)サーキュラービジネス部
2025年、リファインバースグループに新卒入社。同志社女子大学 現代社会学部卒業。幼少期から新体操に打ち込み、大学時代は「同志社女子大学まちづくり委員会」「サステナブル研究会」等、学生団体に複数所属。市の政策グランプリへの挑戦や、使用済みカイロ・コンタクトケースの回収プロジェクトを立ち上げるなど、社会課題解決への強い想いを持って活動。現在は役員直下トレーニングを終え、サーキュラービジネス部にてキャリアをスタートさせている。
※プライバシー保護のため仮名を使用しています。
- 「役員の視座」をインストールする半年間。熱量の高いスカウトが、キャリアの軸を明確にした。
- 「利潤追求と社会貢献の両立」は実現できる。学生に寄り添う誠実な姿勢が、“ここで働く”未来を確信させた。
- 成長の先に見据えるのは、新たな社会価値の創造。「どうなりたいか」ではなく「どうありたいか」で選ぶキャリア。
TOPICS
「役員の視座」をインストールする半年間。熱量の高いスカウトが、キャリアの軸を明確にした。
2025年4月に入社し、半年間の役員直下トレーニングという研修を終え、サーキュラービジネス部に配属されたところです。サーキュラービジネス部は、廃棄されてしまうものを資源として循環させる仕組みをつくる部署。これまで埋め立てられたり焼却されたりしていた廃棄物を、いかにして自社の技術で新たな資源に変えていくかを考え、その価値をお客様に提供していく役割を担っています。
入社後の半年間は、この会社ならではのユニークな研修を受けていました。3名の役員に2ヶ月ずつついて回り、経営層が何を考え、どう仕事を進めているのかを間近で学ぶというものです。役員が出席する打ち合わせへも同席しました。そこで交わされる会話はもちろんですが、それ以上に目の前の話だけでなく、その奥にある相手の本当の目的・相手の状況を把握するといった、役員の方々の視座そのものをインストールしていくような時間でした。
最初は専門用語も多く、正直わからないことがわからない状態からのスタートでした。わかったつもりになっていても、いざアウトプットしようとすると言葉が出てこない。その繰り返しの中で、理解できていないことを理解することの難しさと重要性に気づかされました。
会議への同席だけでなく、自分でテーマを持ち、問いを立て、課題解決をするという機会もあります。会社が求める「走りながら考える」を体得するためのトレーニングです。役員からの密なフィードバック、メンターやサポーターからの丁寧なアドバイスをもらいながら、頭の使い方を習得していきました。
この実践的なトレーニングと並行して、経営戦略や論理的思考などを学ぶEラーニングも受講します。座学でビジネスの土台を固めながら、実践の場で経営層の視点を学ぶ。この両輪があったからこそ、密度の濃いインプットができたと感じます。
驚いたのは、挑戦の機会が巡ってくるスピードです。入社2ヶ月以内で自分がアポを取り、「橘さんがメインスピーカーとなって、出張に行って提案してみよう」とお客様への提案を任されたり、ゼロから提案書を作成して役員にプレゼンし、お客様へのお打ち合わせでもご説明したり。もちろん緊張はしましたが、それ以上に「チャンスが来た!」と前向きに捉えられました。それはきっと、役員の方々が今の橘さんならできると判断し、信頼して任せてくれているという安心感があったのと、先輩社員が親身になって相談に乗ってくれたりアドバイスしてくれたりしたからだと思います。
―就活生時代にirootsを使いはじめたきっかけについて教えてください。
大学時代は学生団体の活動に力を入れていたので、就職活動に多くの時間を割くのが難しい状況でした。でも、初めて入る会社で妥協はしたくない。そんな想いから、効率的に自分とマッチする企業に出会えるダイレクトリクルーティングサービスを中心に利用することにしたんです。
当初は知っているサービスを全て試していましたが、最終的にirootsの利用頻度が最も高くなりました。自分の関心に合う企業から、魅力的なスカウトが一番多く届いたのがirootsだったんです。
irootsは、他のサービスに比べてプロフィールを詳細に書き込む必要があり、最初は少し大変だと感じました(笑)。でも、自分の過去の経験や学びを一つひとつ言語化していく作業は、結果的に自己分析を深く進めることに繋がり、とても役立ちました。写真やURLも活用して、自分を最大限アピールすることを意識していましたね。
そして何より、iroots経由で届くスカウトは質が違うと感じていました。テンプレート的な文章ではなく、「橘さんの〇〇という経験や考え方が素敵だと思いました」というように、私のプロフィールをしっかり読み込んだ上で送ってくださる、熱量の高いスカウトが多かったんです。「たくさんの学生の中の一人」ではなく、「あなた個人に送っています」というメッセージが伝わってくる。それがirootsを使い続けた一番の理由です。

「利潤追求と社会貢献の両立」は実現できる。学生に寄り添う誠実な姿勢が、“ここで働く”未来を確信させた。
実は、スカウトをいただくまでリファインバースグループのことは全く知りませんでした。まさにirootsだからこその出会いです。
スカウトを承諾した一番の理由は、メッセージから伝わってくる圧倒的な熱量でした。他社のスカウトとは比較にならないほどの長文で、私のプロフィールを隅々まで読み込み、なぜ私に興味を持ってくれたのかが丁寧に綴られていたんです。読んだ瞬間、「私、必要とされているかもしれない」と、心がぐっと動かされたのを覚えています。
そして、事業内容にも強く惹かれました。就活を進める中で、社会に良いことは、企業の利益活動とは別のCSR活動として行われることが多いと感じ、どこか物足りなさを覚えていました。でも私は、「事業そのもので社会を良くすることができればいいのに」という想いをずっと持っていたんです。
その点で、リファインバースグループの事業はまさに理想的でした。廃棄物という“マイナス”のものを、技術によって価値ある“プラス”の資源に変えていく。その分かりやすさと社会へのインパクトに、「こんな事業があるんだ!」と感動しました。
―スカウト承諾後、選考から内定承諾に至るまでの経緯について教えてください。
選考過程で印象的だったのは、一貫して学生に寄り添ってくれる誠実な姿勢です。社長が登壇する説明会に参加した後も、人事の方がこまめに面談の機会を設けてくださり、私の就活の軸の整理を手伝ってくれたり、企業への理解を深めるサポートをしてくれたりしました。
驚いたのは、こちらの都合を最優先に考えてくれたことです。当時、私は他の業界もフラットな視点で見たいと考えていました。その考えを尊重してくれただけでなく、「考えるための旅に行くので」という私の個人的な理由で、選考スケジュールを調整してくださったこともありました。「橘さんに納得できる就活をしてもらうことが、私たちの一番の目的です」という人事の方の言葉は、今でも忘れられません。
面談では「提案営業もできるんじゃない?」と自分の可能性を引き出すような言葉をかけてくださり、この会社で働くイメージがどんどん具体的になっていきました。この誠実な姿勢は、きっと社内やお客様に対しても同じなんだろうなと感じ、会社への信頼感がどんどん高まっていきました。
―入社の決め手を教えてください。
もちろん、人の魅力と事業内容が自分の軸にぴったり合っていたことが大前提です。その上で最後の決め手となったのは、手厚いフォローのおかげで入社後に自分がこの会社で活躍している姿を、明確にイメージできたことでした。
実は、学生時代に関心のあったまちづくりに関わる企業も見ていたのですが、最終的に「この人たちと一緒に働きたい」と心から思えたのがリファインバースでした。
就活中は誰しも、この選択で本当にいいのだろうか、という不安がつきまとうと思います。でも、リファインバースグループとの選考を通じて、その不安は少しずつ確信に変わっていきました。「この会社が成長すれば、世界も絶対に良くなる。だからこそ、この会社の一員になりたい。この事業を拡大させていきたい。この業界を伸ばしたい。」と強く思えたんです。
最終的に内定を承諾するときには、「たとえ将来この会社がなくなったとしても、この選択をした自分を後悔することはない」と、心から思えました。それくらい、深く納得して決めた道でした。

成長の先に見据えるのは、新たな社会価値の創造。「どうなりたいか」ではなく「どうありたいか」で選ぶキャリア。
成長機会の多さを、入社してすぐに、期待以上に実感できていることに大きなやりがいを感じています。
特に役員直下トレーニングでの経験は、私にとって大きな財産です。もともと人や物事への好奇心が強いタイプなので、お客様の言葉の裏にある真のニーズは何か、その方が本当に目指しているものは何かを深く読み解き、それを提案に結びつけていくプロセスは、自分の強みを活かせると感じています。
配属も、本人の一番の強みを活かせる部署という方針で決まるので、自分の特性を理解し、期待してくれていることが伝わってきて嬉しいです。この半年間で得た学びや視点が、これから始まるキャリアに直結していくと思うと、不安よりもワクワクする気持ちのほうが大きいです。
―リファインバースグループにおいて、今後実現していきたいことを教えてください。
将来的には、自社のサーキュラービジネスと、学生時代から関心を持っていた「地方創生」というテーマを掛け合わせ、新しい価値を創造していきたいと考えています。この想いの原点は、大学時代に所属していた「まちづくり委員会」での活動です。地域を元気にすることの面白さや難しさを肌で感じてきました。
人口が減少していく社会の中で、人々がより豊かに暮らせる街をつくるために、私たちの事業が貢献できることはたくさんあるはずです。まずはリファインバースグループでお客様一人ひとりに寄り添い、課題解決を並走していく経験を積みながら、いつかそんな大きな挑戦ができる自分でありたいと思っています。
―最後に、irootsユーザーへのメッセージをお願いします。
就職活動は、つい「何をしたいか(Do)」ばかりに目が行きがちですが、ぜひ一度、「自分はどんな人間でありたいか(Be)」という視点で考えてみてほしいです。私自身、大学院進学やNPOなど、企業への就職以外の道も幅広く検討した上で、今の選択をしました。自分のありたい姿を思い描くことで、長い人生の最初のステップとして、今どこに身を置くべきかが見えてくるかもしれません。
学生時代、環境価値を考えると利益を追求するのは悪いことのように感じてしまう時期もありました。でも、リファインバースグループは、利益を追求することが、そのまま環境価値の向上につながるという、心から誇りを持てる事業をしています。
就活は、自身のあり方と向き合う機会でもあり、知りもしなかった面白い会社や仕組み、価値観に出会えるチャンスでもあります。特にB to Bの会社を見ている人には、幅広い業界に目を向けてみることをお勧めします。就職してから、取引先へ理解がスムーズになるという利点も感じています。先入観に囚われず、まずは自分の目で見て、話を聞いて、心が動くかどうかを確かめてみてください。この記事を読んで少しでも興味を持ってくれたなら、これほど嬉しいことはありません。皆さんが心から納得できるキャリアを歩めるよう、応援しています。

