脱・ゆるブラック。「仕事はラクだが、力がつかない」「自分の市場価値に自信が持てない」…そんな悩みを抱えるのではなく、“ラクではないが力がついた”と胸を張れる人になりたい。そんな想いを胸に、ラクではないが力がつく環境=「若手ホワイト企業」で奮闘する若手社員の経験にフォーカスし、自分の力でキャリアを切り拓くためのエッセンスを紐解く。

●若手ホワイト企業とは?
新卒スカウトサービス『iroots』では、会社の評判プラットフォーム「エンゲージ 会社の評判」に寄せられた口コミの中から「20代の成長環境」と「実力主義」のスコアにフォーカスし、“ラクではないが力がつく”企業を「若手ホワイト企業」と認定。>>若手ホワイト企業について詳しく知る

Interviewee’s Profile

株式会社じげん
設立:2006年6月、従業員数:898名(2025年3月31日時点)
「Update Your Story - あなたを、未来に。」をパーパスに掲げ、ライフサービスプラットフォーム事業を展開。ライフイベント領域(求人・住まい・車・旅行など)において、人生の岐路に立つすべての人の未来をUpdateする40以上のサービスを提供。2013年に東証マザーズに上場し、2018年には東証一部へ市場変更(2022年4月より東証プライム市場へ移行)。上場後は、M&Aによる事業領域の拡張へ積極的に取り組んでいる。

中村 亮太(なかむら りょうた)株式会社ビヨンドボーダーズ 経営企画部 部長
慶應義塾大学 総合政策学部 総合政策学科(SFC)卒業。3Dプリンティングに関する研究室に所属。大学2年時に学生団体(起業家支援団体)の副代表兼渉外責任者として、チームマネジメントならびに協賛金獲得に尽力。幼少期及び中学・高校の時期をベルギーで過ごし、4歳~高2までサッカーをしていた。学生時代に長期インターン経験もあり、2021年9月から株式会社じげんでマーケティング業務のインターンをスタートし、2022年4月に新卒入社。入社4年目の現在は出向先の株式会社ビヨンドボーダーズで部長を務めている。

若いうちから活躍できること、M&Aに関わる機会があることに興味を持った

―最初に、じげんに入社を決めるまでの経緯について教えてください。就活をはじめたときには、どのような軸で企業選びをおこなっていましたか。

大学は総合政策学部に所属していましたが、学年に関係なくさまざまな授業に参加できるという特徴がありました。そこで大学1年生のときから、興味のあったビジネス関連の授業を受けていたんです。同じく大学1年生のときから、創業して半年ほどのベンチャー企業で長期インターンをしたり、大学2年生からは起業家支援団体でマネジメントを担う責任者をしたりと、なかなか忙しい学生生活を送っていました。

そんな毎日だったこともあり、就活は計画立ててやっていなかったんです。唯一考えていたのが、卒業後2~3年くらいじゃ追いつけないほど圧倒的成長ができる環境に身を置きたいということ。そこで就活をはじめたタイミングでは、世界中で見ても最難関と言われる企業の選考を一つだけ受けたんです。しかし、残念ながら不合格という結果だったことから、ここからの就活をどうしようかと考えていました。

―その中で、じげんに興味を持ったきっかけを教えてください。

じげんを知ったのは、大学の1学年上で、めちゃくちゃ優秀だと自分が尊敬していた先輩が入社していたのがきっかけです。SFCには様々な分野で突出した実績を持つ先輩方がたくさんいて、彼らがどんな進路を選ぶかをよく聞いていました。その中でも圧倒的にすごいと感じていた先輩がじげんに入社していて、一体どんな会社なのだろうと興味を持って調べてみることにしました。

調べていくうちに感じたのが、ビジネスパーソンとしての視座が高い社員が多そうだということと、会社の成長フェーズが自分に合っていそうだということ。大企業というよりはミドルベンチャー、第二創業期の企業という印象を受けていて、この環境なら若手のうちから大きな裁量を得て、バリバリ活躍できる自分を想像できたんです。

また、じげんがM&Aによる事業領域の拡張にも積極的なことにも興味を持ちました。自分は昔からサッカーをしていて、将来のキャリアプランの一つにサッカークラブを持ちたいという目標を持っています。クラブ経営という大きな夢を実現するためには、若いうちから大きな金額を動かし、非連続な事業成長をさせる経験が必要不可欠だと考えました。そういった理由から、10億円以上の規模でM&Aをしていて、かつ事業成長の選択肢の一つとして、M&Aが他の選択肢と横並びにある企業文化の会社で、経験を積みたいと考えていたんです。じげんの方々と接するうちにこうした条件が明確化されていき、じげんの選考を受けてみることにしました。

ビジネスパーソンとして総合力を高められる環境だと感じて入社を決めた

―選考を経て、じげんに入社を決めた理由を教えてください。

選考過程で志望度が上がったのは、最終面接のときです。学生時代の自分は、長期インターンや起業家支援団体での経験があったため、ビジネスを分かっていたつもりというか、ちょっと生意気だったのでしょう。面接で自分の夢や将来やりたいことを語ったところ、面接官の役員からガツンとダメ出しをされてしまって。「やりたいことを本当に実現したいなら現状に満足せず、もっと焦らないとダメだよ」と。フィードバックに対してすぐ言い返せなかったこともありますし、「ここまで言われたなら、じげんで活躍して見返してやろう」と思ったこともあり、じげんに入社したい気持ちが強くなりました。

最終的に入社を決めたポイントは、大きく二点。一点目は人の部分で、優秀な方が非常に多いと感じたことです。じげんに入社した1学年上の先輩も、自分は圧倒的にすごいと感じていましたが、その先輩でも1年目からトップになれたわけではありません。会社としての層の厚さというか、この環境に身を置いたら成長できそうだと感じました。また、最終面接の役員のみならず色んな部署の先輩方が、若手にも親身になってアドバイスをくれるというか、オブラートに包まず成長のためにどんどんフィードバックをくれる点が魅力だと感じました。

二点目は、自分次第でM&Aに携わるチャンスがあること。面接の際にも希望は伝えていたのですが、若手でも活躍して手を挙げればそのチャンスを掴めることが魅力でした。

学生時代に起業家を支援する取り組みなども行っていましたが、そういった方々と関わる中で、自分は「こんなビジネスがしたい!」という明確な希望がないことに気づいて。だからこそ、いかにビジネスパーソンとして総合力を高められるかで会社を選ぼうと考えていたところ、じげんが最適だろうと入社を決めました。

―2022年にご入社されてから、今までどのような業務に携わられましたか。

私は2021年9月からじげんで内定者インターンとして働き始め、2022年4月に新卒社員として入社しました。インターンのときからパートナーソリューションDiv.の所属で、まずは無料広告での集客、社員になってからは有料広告での集客のほか、担当事業の売上や粗利などの業績指標についても、担当範囲を広げさせていただきました。

新卒入社して約半年後には別部署へと異動となり、新規事業のプロジェクトマネージャー見習いのようなポジションを任せてもらいました。少数精鋭のチームで、プロジェクトマネージャーと言いつつも新規開拓営業から開発チームとのプロダクト設計の打ち合わせまでを幅広く担当させてもらった感じです。

入社2年目に差し掛かった頃から、グループ会社の株式会社ビヨンドボーダーズに出向しています。最初の半年間は営業をしながら経営企画も一部担当し、半年後以降は経営企画をメインに担当。日々の業績の進捗管理から、中長期での経営戦略の立案と実行まで幅広く携わっています。他にも、採用プロセスや営業教育プログラムの設計・運用、部門横断での業務効率化、AI含むテクノロジーを用いた生産性向上なども企画から携わっています。このように業務範囲を広げていきながら、入社4年目となる2025年4月からは部長のポジションを任せていただいています。

入社後の感想としては、入社前に優秀だと思っていた方々と、自分との差は当時思っていた以上に存在していたこと。一方で、優秀な方ばかりな中でも、自分から手を挙げればどんどんチャンスを与えてもらい、貴重な経験を積ませてもらえる環境があることです。

実際に私も、1年目から多くのチャンスを得られています。例えばじげんには、マネージャー以上の社員を対象に、事業部ごとにM&Aの候補先企業の検討やアイデア出し、じげんグループ参画の成長戦略立案などを話し合う会議があるのですが、自分は入社1年目のときからこの場に参加させてもらっています。それに加えて、ちょっとイレギュラーではあるのですが、海外のM&A案件にも関わらせてもらいました。1年目だからと臆することなく、自分もチャレンジしたいと手を挙げればどんどん任せてくれる会社だと感じています。

どんどん任せてもらえるから、背伸びをしてチャレンジする中で成長できる

―入社してから今までの間に「ラクではないが力がついた」と思う経験を教えてください。

力がついた経験は二つあって、一つ目は出向先のビヨンドボーダーズでの仕事です。ビヨンドボーダーズは海外の不動産を日本のお客様に販売するビジネスを行っていますが、最初の半年間で営業をしていたときにうまくいかないことがあったんです。

自分なりにロジックを組んで提案しても、お客様は首を縦に振ってくれない。試行錯誤する中で気づいたのが、お客様は海外の不動産を購入するにあたって、何かワクワクするなど感情が動かない限り意思決定はしないということ。どれだけロジックが整理されていても、買いたいという気持ちが芽生えなければ行動につながらない。自分は論理的に考える力はあると思っていましたが、それだけでは成果を上げられないと気づきました。逆に言えば、営業がお客様の心を動かすところにこそ、人が介在する価値があるのだと感じたんです。

二つ目は、イレギュラーながら海外のM&A案件に関わったときの経験です。これは新卒研修で1位の成果を上げることができ、代表の平尾と食事に行く機会などがあり、顔と名前を覚えてもらっていたことが影響したと思いますが、海外のM&A案件についてじげんグループ参画の成長戦略を立案する機会を与えてもらったんです。通常業務と並行しながらでしたので大変ではあったのですが、大きく成長できた経験でした。

自分の知識を総動員して準備しても全く相手にされなかったり、提案したことの何倍ものフィードバックが返ってきたりという日々。必死に食らいつきながら学んでいく期間でしたが、この期間に自分のビジネス力は格段に上がったと感じています。

このとき代表の平尾から言われて印象に残っているのが、「クオリティは悪いけど、レスポンスは良いね」と言われたこと。指示されたことに対し、分からないからと考え込むのではなく、まずはカタチにしてみること。それをスピーディーに繰り返すことで、クオリティをどんどん上げていくことができる。変にこだわりすぎるより、アグレッシブに前へ前へと進めていくことが大切だと気づきました。

早くから任せてもらえる環境に身を置いたことで、高い視座で考え、判断ができるようになりました。知的好奇心を活かして挑戦し、積極的にトライアンドエラーをしていくのは、ある意味でどんな環境でもできます。しかし早くから責任あるポジションを任せてもらう以上、そのポジションに見合った成果を上げることが求められるわけです。私自身も入社4年目から部長のポジションを任せてもらっていますが、どうすれば事業を成長させていけるのか、常に高い視座で考えられるようになったと感じています。

―得られた経験をもとに、中村さんは今後どのようなキャリアを歩んでいきたいですか。

大学時代の友人ともよく話す機会があるのですが、任されている責任の大きさや、経験している意思決定の密度は負けていないと感じています。仕事に対して本気で向き合っているというか、成果に対する責任感も大きいのではないかと。事業成長に対する危機感みたいなものは、周りの優秀な友人たちにも負けていないと思っています。

20代の成長環境という観点で言えば、どんどんチャレンジさせてくれる会社ですから、自分もより多くのチャンスを掴みにいきたいです。海外生活の経験もあることから、いずれは海外で勝負できる人材となり、第一線でバリバリ活躍したいというのが自分のキャリアビジョン。そこにつながるキャリアを積んでいけるよう、上司にも日々相談しています。

そんな成長を遂げていくためにも、まずはビヨンドボーダーズの規模をさらに拡大していきたい。売上で20億円、50億円、営業利益で10億円、20億円と成長させていくことができれば、自分もビジネスパーソンとして確かな力をつけられているはず。そこから次のフェーズを目指していければと思っています。

じげんでは、新しいポジションやミッションがどんどん生まれています。M&Aにも積極的ですので、じげんグループに参画した企業に人材が投入される機会も多いでしょう。若いうちから企業経営に関わるチャンスも多くあります。自分自身もそうでしたが、ビジネスパーソンとして総合力を高めたい、市場価値を上げていきたい、自身の成長にコミットしてがんばりたい、という方にじげんは向いているのではないでしょうか。

株式会社じげんのコーポレートサイトはこちら

《check!》株式会社じげんの「若手ホワイト企業」環境

・入社4年目で部長へ。成果を正当に評価する「若手抜擢環境」

・入社1年目から、手を挙げれば年次を問わず任せてもらえる「20代の活躍環境」

・事業拡大が新たな挑戦の舞台を生む「会社の成長性・将来性」