脱・ゆるブラック。「仕事はラクだが、力がつかない」「自分の市場価値に自信が持てない」…そんな悩みを抱えるのではなく、“ラクではないが力がついた”と胸を張れる人になりたい。そんな想いを胸に、ラクではないが力がつく環境=「若手ホワイト企業」で奮闘する若手社員の経験にフォーカスし、自分の力でキャリアを切り拓くためのエッセンスを紐解く。
●若手ホワイト企業とは?
新卒スカウトサービス『iroots』では、会社の評判プラットフォーム「エンゲージ 会社の評判」に寄せられた口コミの中から「20代の成長環境」「実力主義」「仕事を通じた社会貢献」のスコアにフォーカスし、“ラクではないが力がつく”企業を「若手ホワイト企業」と認定。>>若手ホワイト企業について詳しく知る
Interviewee’s Profile
「For Earth, For Life」をブランドステートメントに掲げ、「食料・水・環境」という人々の生活に不可欠な分野で社会課題の解決に貢献する総合メーカー。主力の農業機械・建設機械は世界150カ国以上に展開され、海外売上高比率は約8割に達する。トラクタや建設機械をはじめ、世界的に高い競争力を持つ製品を数多く有し、近年はICTを活用した「スマート農業」の推進にも注力。創業から130年以上にわたり革新を続け、地球規模の課題に挑戦する日本を代表するグローバル企業。
石田 悠馬(いしだ ゆうま) 部品事業部 部品戦略企画部/営業
大阪大学外国語学部卒。2015年に新卒でクボタに入社。部品事業部に配属後、国内の部品センターでの3年間の現場経験を経て、入社6年目にフランスへ駐在。欧州全域の部品事業コーディネーターとして大規模プロジェクトを成功に導く。現在は本社の部品戦略企画部にて、アジア地域の事業戦略を担う。
- 海外売上比率が約8割。“グローバル市場でも強い”クボタに興味を惹かれた
- 配属当初は戸惑いも。“クボタブランド”の根幹を支える部品事業部へ
- ひとつひとつ積み上げた経験が、大規模プロジェクトを動かす力に
TOPICS
海外売上比率が約8割。“グローバル市場でも強い”クボタに興味を惹かれた
―最初に、クボタに入社を決めるまでの経緯について教えてください。就活をはじめたときには、どのような軸で企業選びをおこなっていましたか。
海外を舞台に仕事ができること、形のある製品を扱うメーカーであること、そして何かしらの領域で世界シェアNo.1であること、という3つの軸で就職活動をおこなっていました。海外を舞台に活躍したいと思ったきっかけは、約1年間のフランスへの交換留学経験です。学生寮や授業でさまざまな国籍の友人と意見を交わすうちに、将来は国籍を問わず多様な人々と一緒に仕事がしたいと思うようになりました。海外を舞台にできる仕事はさまざまありますが、形のある製品に携わることでより愛着が湧きやすく、また独自の技術や強みを持つ世界シェアNo.1の企業であれば、自分自身が吸収・成長できることも多いだろうと考えていました。
―その中で、クボタに興味を持ったきっかけを教えてください。
祖父母が農業を営んでいたこともあり、当初はクボタに対して「国内の農機メーカー」というぐらいのイメージしか持っていませんでした。しかし大学内の企業説明会で、クボタの海外売上高比率が高いことを知り、イメージが大きく変わりました。日本国内はもちろん、世界有数の農機メーカーであることから、この企業であれば海外を舞台にした仕事ができるかもしれないと思い、クボタを志望するようになりました。

配属当初は戸惑いも。“クボタブランド”の根幹を支える部品事業部へ
―選考を経て、クボタへの入社を決めた理由を教えてください。
一番の決め手は、社員の方々の人柄と組織風土です。面接前、緊張している私に声をかけてくださる人事の方や、熱心に話を聞いてくださる面接官の方々と出会う中で、この企業は人とのコミュニケーションをとても大事にしているんだなという印象を持ちました。
その温かい雰囲気があったからこそ、最終面接では思い切って「私の人となりを見て、御社に合うと思いますか?」と逆質問をしてみたんです。今思うと大胆なことをしたなと思いますが…(苦笑)。すると、面接官の方から「語学力を身につけるためにコツコツと努力を積み上げられてきた経験は、クボタでも活きますよ」という言葉をかけていただき、とても嬉しく思いました。
他にも選考を受けている企業はありましたが、経歴だけでなく、コツコツと努力してきたプロセスを評価していただける組織風土が一番自分に合っていると感じ、入社を決めました。
―2015年に入社されてから、どのようなキャリアを歩んでこられたのでしょうか。
入社以来、一貫して部品事業部に所属しています。部品事業部は、クボタが扱う農機や建機、エンジンといった製品の補修・修理用部品を専門に扱う部署です。最初の3年間は、茨城県の筑波にある部品センターに配属され、国内外への部品の出荷計画や在庫管理など、部品供給の基礎を学びました。お恥ずかしながら、入社するまで部品事業部の存在すら知らず、筑波という土地にも馴染みがなかったので、配属当初は戸惑いもありました。しかし今振り返ると、この3年間が私のキャリアの“基盤”になっていると実感します。
メーカーというと「製品を作って売る」ことが仕事だというイメージがあるかもしれませんが、クボタの場合はそれだけではありません。部品が一つ欠けるだけで機械が動かなくなり、現場のお客様の作業が止まってしまう。そうした事態を防ぎ、製品を長く安心して使い続けられるよう支えるアフターサービスこそが、クボタというブランドへの信頼を形作っているのだと肌で感じました。
その後、本社にて海外拠点の立ち上げ支援やオペレーション改善業務を経験し、入社6年目からは欧州全域の部品事業を統括するコーディネーターとしてフランスに渡りました。駐在中はスペイン、ドイツ、イギリスなど欧州にあるクボタの子会社が行う部品事業全体を統括・調整する役割を担い、フランス東部での巨大な部品倉庫の立ち上げプロジェクトにも参画しました。

現在は本社に戻り、部品戦略企画部に所属しています。この部署のミッションは、海外の部品事業を拡大するための成長戦略を立案・推進することで、部員それぞれがアジアや北米、欧州など、各市場に最適化された地域戦略を担っています。それに加えて、部全体として「クボタの部品事業をどう拡大していくか」というグローバル戦略の策定もおこなっており、個別の戦略と全体の方針という観点から、海外における部品事業の成長を牽引しています。
2015年に入社してから国内外の部品事業においてさまざまなミッションに挑戦していますが、それぞれの場面で求められる役割が変化していると感じます。部品センター時代はみんなで意見を出し合ってよりよいものを作り上げていくことが中心でしたが、海外拠点をメインで担当していた時代には、現場の方から専門家としての「答え」を求められる場面が多くありました。そして今は既存の課題に対する「答え」を探すのではなく「そもそも何が課題なのか」「どのような未来を描くべきか」という、答えのない状態から戦略を企画・立案することが求められています。このような変化を経験することで、キャリアだけでなく、自分自身の考え方や価値観の幅も広がっていると感じます。

ひとつひとつ積み上げた経験が、大規模プロジェクトを動かす力に
―入社してから今までの間に「ラクではないが力がついた」と感じる経験を教えてください。
フランス駐在中に担当した、欧州の巨大部品倉庫をゼロから立ち上げるプロジェクトです。広大な更地に建屋を建てるところからスタートしたので、建物のデザインから倉庫内のレイアウト、ITシステムの構築まで、多岐にわたる専門知識が求められました。
その中でも特に大変だったのは、様々な国籍のステークホルダーとの意見調整です。誰もがプロフェッショナルとして自分の意見を持っているので、それぞれの意見をまとめ、一つの答えを出すことには非常に苦労しました。そんなとき、私が意識していたのは、決して一人で抱え込まないことです。現地の同僚に「正直に言うと、みんなの意見をまとめるのに苦労しているから助けてほしい」と腹を割って話したり、日本人の先輩駐在員に相談に乗ってもらったり。とにかく周りの人を巻き込んでいきました。
この「周りの人を巻き込みながら仕事を進める」というスタイルは、筑波の部品センター時代に培われたものです。計画通りに物事が進まない場面でも、現場の方々と密に話し合い、どうすれば実現できるかを一緒に考え、乗り越える。クボタには年次や国籍を問わずさまざまなバックグラウンドを持つ方々が働いていますが、入社前に感じた“温かい人柄”は全員に共通している部分だと感じますし、だからこそ率直に意見を出し合える風土があります。
このようにして培われたひとつひとつの経験が、国や文化が違う海外の地で、大きなプロジェクトを動かす力になったのだと実感しています。
―得られた経験をもとに、石田さんは今後どのようなキャリアを歩んでいきたいですか。
今までの経験で培った力を活かして、前例のない新しい戦略を企画し、部品事業の拡大に貢献していくことが一番の目標です。現在はアジア地域の事業戦略を担っていますが、欧州とはまた違った市場の特性があり、まさに「答えのない問い」に挑む毎日です。そして答えがないからこそ、競合他社や社会の流れなど、さまざまなことにアンテナを立てて知識を深めていく必要があると感じます。
また、年次的にも中堅と呼ばれる立場になってきたので、今後はマネジメント力の強化にも力を入れていきたいです。今までさまざまな方に助けていただいてきたので、今後は自分の経験を活かして後輩育成に励んでいきます。

《check!》株式会社クボタの「若手ホワイト企業」環境
・世界で戦う力の土台は国内の現場から。長期的な成長を見据えた「20代の成長環境」
・若手が海外の大規模プロジェクトで裁量を発揮する「若手抜擢環境」
・機械を止めない使命感。グローバルな食料・インフラを支える「社会貢献性」
