今回お話を伺ったあの• •

小高祥子(おだか・しょうこ)
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社/コンサルタント

学習院大学大学院を卒業後、2017年にケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社へコンサルタントとして入社。ECサイトや地方小売、メーカーなどのプロジェクトに参画後、現在はプロジェクトと並行して社内の新規事業立ち上げも担当。

「今日はアンパンマンを観ようか、それとも人体のビデオを観ようか…」と悩むぐらい、理科が好きな子どもだった

 
 
―現在の小高さんのご活躍を紐解くために、まずはルーツについて教えてください。
 
 
母親が理科の先生だったこともあり、幼い頃から家にあった理科系の図鑑やビデオをよく眺めていました。幼稚園児の頃から「今日はアンパンマンを観ようか、それとも人体のビデオを観ようか…」と悩むような、今思えば少し変わった趣味の子どもでしたね(笑)。

人に限らず昆虫や宇宙など理科系全般のことに興味があり、それは中高一貫校に入ってからも変わりませんでした。中・高校は部活や勉強を頑張りつつ友人とも遊んで…という、いわゆる学生らしい学生生活を送っていました。

その頃も変わらず理科系の科目が好きで、物理、生物、化学の成績だけはつねに良く、将来もきっとこの方向の仕事に就くのだろうと漠然と思っていました。

その中でも特に物理と生物が好きだったため、大学受験で進路を決める際にはどちらに進むのかなかなか決められず…。さんざん悩んだ結果、最終的には学習院大学の物理学科を選びました。

生物が無数にある個体の違いを知る学問なのに対し、物理は数パターンの法則をどのように応用していくのかを考える学問で、世界中のすべてに適応できるような物理法則を見つけていくというころに面白さを感じたからです。
 

研究を通じて、厳密性を深めるより面白そうなテーマを作る方が好
きだと気づき、コンサルの道へ

 
 
―大学生活はいかがでしたか。
 
 
大学3年生まではテニスサークルに入って遊び呆けていたのですが(苦笑)、その後は研究に没頭し、最終的には博士後期課程まで進みました。

当時の研究分野は生物物理学で、バクテリアがどのように動くのかということを物理学の観点から研究していました。大学進学の際に泣く泣く生物学の道を諦めていたので、生物物理学という学問を知ったときには、「これでどっちも勉強できる!」と喜んだことを覚えています。

ニッチな領域ではありましたが、昔から好きだった研究に没頭できて楽しかったですし、直近では役に立たなくても100年後には医療分野などで貢献できるかもしれないというほのかな期待もあったので、やりがいを持って研究に取り組んでいました。

研究に没頭していた大学院生時代

ただ、将来について真剣に考え始めたときに、このまま研究の道に進んでいいのか?と思うようになり…。化け物のように頭のいい人たちがたくさんいる研究の世界において、自分は「それなり」止まりになってしまうんじゃないかなと感じていたからです。

また、研究を通じて「もしかしたら自分は研究よりもビジネスに向いているのかもしれない」という気持ちも持つようになっていました。研究の中ではすごく厳密性が求められますが、私はそれよりも面白そうな研究テーマを作っていく方が好きだったんです。

一つのことを追求するよりも物事を要領よくこなしていく方が得意だという自覚もあったので、最終的には企業への就職を選びました。
 
 
―就職活動について教えてください。
 
 
就活を始めた時期が中途半端だったため、とりあえず院卒向けの就活エージェントに登録しました。

最初はコンサル業界について全然知らなかったのですが、エージェントの方から「コンサルに向いてるんじゃない?」と言われたことをきっかけにいくつかコンサルを受け、その中でケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ(以下、ケンブリッジ)と出会いました。

他にも選考を受けた企業はありましたが、人の面白さというところに惹かれ、あまり迷うことなく入社を決めました。

ケンブリッジの人たちは面接の中で自分を飾ることをしていませんでしたし、同じように素の私を受け入れてくださったので、きっと自分の知的好奇心を遮る人たちではないのだろうという感覚がありました。そこには入社後の今もギャップを感じていません。
 

業界を分けず、顧客と一緒に汗をかいて走るからこそケンブリッジ
の仕事は面白い

 
 
―入社後はどのような業務に携わられているのですか。
 
 
入社後3ヶ月間は研修を受け、その後はプロジェクトに参加していきました。最初に参加したプロジェクトは知財や特許に関する戦略を立てるというものでしたが、入社したての私にとってはかなり難易度が高く、正直ついていくだけで精一杯でしたね。

次に参加したプロジェクトは、顧客の大幅な費用削減のための業務改革と、それに伴う基幹システムとECサイトを刷新するというものでした。このプロジェクトでは新人の私も即戦力として起用されていたため、大変なこともたくさんあったのですが、重要なことを任せていただいているからこその面白さがあり、無我夢中で頑張りました。結果的に業績は回復し、とても嬉しかったです。

その後もある地方を拠点にしている顧客と一緒に地方創生の新規事業を立ち上げたり、メーカーの顧客の営業改革とそれに伴うシステム変更のプロジェクトに参加したりするなど、さまざまなプロジェクトで経験を積ませていただきました。

コンサルの中には成果物だけを提出して終わりというスタイルもあるのですが、ケンブリッジの場合は完全伴走型で、顧客と一緒に汗をかいて走っていくようなイメージです。顧客の業界によってチームを分けるということもしておらず、さまざまな業種のプロジェクトに参加することができるという点においても、ケンブリッジでの仕事は面白いなと感じます。

社内でファシリテーションを務めたときの様子

これ以外にもケンブリッジのユニークなカルチャーとして、「イエローフラッグ」というものがあります。業務の中で「自分だけでは難しそうなので助けてください」という黄色信号を出すと、「ナイスイエローフラッグ!」と褒められるんです。

自分一人で背負い込んで倒れてしまうぐらいならきちんとSOSを出し、人の力を借りて達成せよという考えにもとづいたカルチャーで、ケンブリッジ全体がプロジェクトの成功を第一として考えているところがあらわれているとても素敵なカルチャーだなと思います。

入社6年目の現在は、プロジェクトを担当しながらケンブリッジの新規事業立ち上げに携わっています。ケンブリッジがさまざまなプロジェクトを通じて貯めてきたノウハウを、コンサルにはなかなか手が届かないという企業に向けてビジネススクールという形で提供していく予定です。もちろんコンサルを導入いただいている企業の方に参加いただくこともできるので、ケンブリッジのノウハウを提供することで顧客のプロジェクトの成功確率をあげていくことができればと思っています。
 

キャリアは自己責任。だからこそ、自分が頑張りたいと思える環境を選ぼう

 
 
―今後小高さんはどのようなキャリアを歩みたいとお考えですか。
 
 
直近の話でいうと、今担当している新規事業を成功させたいです。

中長期的なことに関してはあまり考えるタイプではないので、その時々で目の前の仕事を楽しみながら懸命に働くことで可能性が広がっていけばいいなと思いますし、多様な経験ができるケンブリッジであればなおのことではないでしょうか。
 
 
―最後に、これからキャリアを考える人に向けたメッセージをお願いします。
 
 
社会人になってからの数年は、どんな環境に身を置くかによって特に力の差が出る時期だと思うので、まずは力のつく環境をしっかりと見極めて選んでほしいです。

ただ、その後に自分が選んだ環境でどう頑張り、どう成果を残していくかも自分次第です。ケンブリッジには「キャリアは自己責任」という考え方があるのですが、それには私もすごく共感します。

自分の力は身を置く環境とそこでの努力がセットになってはじめて身につくものだと思うので、まずは自分が頑張りたいと思える環境を選んでみてください。
 
 
 

インタビュアー:アイルーツ+(プラス)編集部 小笠原寛

1999年上智大学 経済学部 経営学科 卒業。
新卒採用責任者他、様々なHR事業経験を積む中で、本音の大切さを実感。
2012年にirootsに参画し、「学生と企業の本音フィッティング」に従事する。
横浜市生まれ、現在は岐阜県関市に在住し、自然と人との対話に耳を傾ける日々。
 

文・編集:アイルーツ+(プラス)編集部 西村恵

2015年にエン・ジャパンの子会社である人材系ベンチャーに中途入社。
2018年にエン・ジャパンに転籍後、新卒スカウトサービス「iroots」の企画として、
ミートアップやメディアの運営、記事のライティング・編集に携わる。
その傍らで現在は芸大に通い、芸術史やデザインについても学び中。