8月に入り、24卒のサマーインターンはピーク迎えています。サマーインターンが終わればすぐに選考がスタート…という早期就活を、納得のいく結果で終えるためにはどのようなことに気をつけるべきでしょうか。早期から就活をはじめたものの、思わぬところでつまずいたという日系大手電機メーカーの23卒内定者の先輩から、その“しくじり”ポイントについて伺いました。
※本レポートは2022年7月に開催した24卒学生向けイベントをもとに作成しました。
- 自己紹介
- サマーインターンには「めっちゃエントリーしてめっちゃ落ちた」。
- 伝わるESを書くためには、何度もブラッシュアップする泥臭さが必要
- “スケジュールの詰め込みすぎ”で、秋以降は燃え尽き症候群に
- 複数社内定からどのように1社を選ぶ?
- まとめ
TOPICS
iroots 高井:今回は「23卒の先輩に就活のことを質問し放題!」ということをテーマに、23卒で日系大手電機メーカーに入社予定のおおぎさんに就活についてのお話をお伺いします。まずは自己紹介をお願いします。
おおぎ:みなさんはじめまして、23卒のおおぎです。都内の女子大に通っており、大学では産学連携プロジェクトの代表や、それに関連して学生論文の作成などをおこなっていました。部活やアルバイトよりも学業中心のガクチカだったかなと思います。
大学2年生の冬から就活を意識し、金融・物流・メーカーを中心に選考を受けていました。大学4年生の春に複数社から内定をいただき、最終的に日系大手電機メーカーに承諾しました。
今はirootsで長期インターンとして働きながら、残りの学生生活を楽しんでいます。どうぞよろしくお願いいたします。
iroots 高井:はじめに、おおぎさんの就活スケジュールについて教えてもらえますか。
おおぎ:コロナ禍の不安から大学2年生の冬に就活を意識し、大学3年生の春から本格的に自己分析や企業研究をはじめました。
24卒のみなさんはこれからサマーインターンに参加する人も多いと思いますが、私はサマーインターンにめっちゃエントリーしてめっちゃ落ちました(苦笑)。
結局10社ほどのインターンに参加しましたが、終わったあとには燃え尽きてしまった感覚があって…。家庭の事情もあり、秋冬は少し就活から遠ざかってしまいました。
サマーインターンに参加した企業からいくつか早期選考の案内もいただいたのですが、残念ながらご縁には至らなかったため、大学4年生の春も就活を続行し、ダイレクトリクルーティングなどを活用しながら30社ほどの企業にエントリーしました。
その中から複数社に内定をいただき、最終的に日系大手電機メーカーに内定承諾をして就活を終了しました。
iroots 高井:ありがとうございます。いくつかポイントがあったと思うので、質問させてください。サマーインターンのエントリーをおこなう際には、どのような基準で企業を選びましたか。
おおぎ:当時は金融業界を中心に見ていたので、その中で知名度の高い企業ばかりにエントリーしていました。そのため落ちまくってしまったのですが…。
ただ、いくら知名度が高くても「ここには絶対行かないだろうな」と思う企業にはエントリーしていませんでしたし、逆に10%でも興味があれば、金融業界でなくてもエントリーするようにしていました。
前提としてみなさんにお伝えしたいのは、サマーインターンは倍率が高いので、落ちまくっても気にしすぎる必要はないということです。
また、秋以降は本選考に向けて業界や企業を絞っていく方向になると思うので、夏のうちに幅広い業界を知っておくこともおすすめします。私も金融業界を中心に見ていましたが、ITやコンサル、印刷など幅広い業界のインターンに参加しました。
本選考を見据えると、面接やテストにも慣れが必要ですし、たくさん落ちることでストレス耐性も身につくので(苦笑)、サマーインターンでは落ちることを恐れずにエントリーしてほしいですね。
iroots 高井:サマーインターンの参加以外にやっていたことはありますか。
おおぎ:サマーインターンの選考でWebテストができなさすぎてかなり焦ったので、問題集を解いたり、隙間時間にアプリを活用したりして勉強し直しました。
それと並行しながら業界研究もおこなっていましたね。四季報や業界地図を見て気になる業界を絞り、そこからネットで22卒の説明会動画のアーカイブや口コミサイトを見て理解を深めていきました。
ざっくりした情報を探す場合はアナログ、細かい情報を知るためにはネット、というふうに使い分けると情報収集がしやすくなると思います。iroots 高井:サマーインターンではたくさんのエントリーシートを書いたと思いますが、工夫していたコツがあれば教えてください。
おおぎ:人事の方は何百、何千というエントリーシートに目を通していると思うので、読み手の負担をできるだけ減らすように意識していました。
具体的には、結論から書く、あるいは起承転結をつけるという書き方です。とはいえ最初からいいものを書くというのは難しいので、書いたものを何度もブラッシュアップするという泥臭さがなによりも必要だと思います。
iroots 高井:サマーインターンの時期を振り返って、「これはやっておけばよかったな」と思うことはありますか。
おおぎ:初歩的なことですが、スケジュール調整には失敗した感がありました。
サマーインターンは授業よりも疲れるので、少し空いているぐらいがちょうどいいと思います。エントリー時にはそれがわかっていなかったので、3daysのインターンを3回連続で入れるという無茶なことをしてしまい…。8月だけにインターンを詰め込みすぎず、もっと分散させればよかったなと反省しています。
あまり詰め込みすぎると私のように反動で燃え尽きてしまうということもあると思うので、余裕を持たせたスケジュール設定をおすすめします。
あとは、選考ありのインターンをもっと受けておけばよかったなと思います。本選考時期まで面接経験がなかったので、右も左もわからないまま本番の面接に挑んでしまいました。
サマーインターンに落ちても失うものはないので、ぜひ選考ありのインターンにもチャレンジしてほしいです。
iroots 高井:おおぎさんのお話を踏まえると、①なるべく広い業界を見る、②落ちることを恐れずにチャレンジする、③スケジュールには余裕を持つということがサマーインターンのポイントといえますね。
サマーインターンを踏まえて、本選考ではどのように動いていましたか。
おおぎ:サマーインターンで厳しい倍率の現実を知ったので、本選考エントリー時には一から志望企業を見直し、かつ「チャレンジ枠」や「堅実枠」というふうに企業を分類分けする工夫もおこないました。かなり大幅に企業を見直したので、サマーインターンで接点をとった企業には3社しかエントリーしませんでした。
あとは少し宣伝っぽくなってしまうのですが(笑)、iroots経由でいただいたスカウトも大いに活用しており、内定承諾した企業もirootsからのスカウトがきっかけでした。
サマーインターン時期にはユーザー限定イベントや座談会へのお誘いが多く、本選考時期には一次選考免除や特別ルートのスカウトをいただいたので、それまで見ていなかった企業の選考にも参加しやすかったですね。
irootsは詳細な自己分析ツールとしても使えますが、企業選びの幅が広がるというところが一番の魅力だと思います。
iroots 高井:ありがとうございます、irootsをフル活用してもらえて嬉しいです。
大幅に志望企業を見直し、本選考を経て複数社から内定をもらったということですが、最終的に日系大手電機メーカーを選んだ理由について教えてください。
おおぎ:若手の成長環境があることと、女性の働きやすさという点を重視して意思決定しました。
20代を有意義なものにするために、多少ハードでもバリバリ働いて成長できそうなところに行きたかったんです。若手の成長環境があるところであれば、たとえその会社を離れても糧になる経験ができると思うので。
また、共働きの家庭で育ったこともあり、ライフイベントがあっても働きやすいという点も重要でした。
数回の面接だけでは働くイメージが持ちづらいですし、逆質問のときに気になることをすべて聞けるわけではないので、社員の方との面談には積極的に参加していました。
あとは参考までに口コミサイトもチェックしていましたね。ネガティブな意見にこそリアルがあると思うので、その企業のいい面だけでなくネガティブな面にも目を向けて、自分の中で納得したうえで内定承諾をしました。
これから本格的に就活の時期を迎える24卒のみなさんにも、失敗を恐れずに自分の納得のいく就活をしてもらえればと思います。失敗談も含め、本日お話しした内容がみなさんの参考になれば嬉しいです。
iroots 高井:おおぎさん、ありがとうございます。今日お話しいただいたポイントを集約すると、このようになりますね。
・サマーインターンは倍率が高いからこそ、失敗を恐れずチャレンジする
・インターンの詰め込みすぎには要注意
・志望業界だけでなく、偶然の出会いも大切に
・働くイメージを持つために、“リアル”な情報を積極的に取りに行く
本日おおぎさんにお話いただいた就活体験を参考にしていただき、みなさんの就活が充実したものになることを応援しています。
irootsではみなさんを応援するためのイベントやコミュニティ、プロフィール添削などの企画もおこなっていますので、就活についてのお悩みやわからないことがあれば、気軽にご相談ください。本日はありがとうございました。
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