今回お話を伺ったあの• •

2024年卒・まさき(仮名)さん
早慶文系。大学では国際協力や他者理解について学びながら、学生団体の代表も務める。大学2年生から就活を開始し、現在は外資系戦略コンサルを含む3社から内定。

選抜コミュニティのエントリーをきっかけに就活を開始

 
 
●就活をはじめた時期、きっかけ
 
就活を本格的にはじめたのは大学2年生の2月ごろですが、もともと先の見通しを立てておきたい性格だったので、大学1年生のころから就活や働くことについて考えはじめていました。

その一環として高校時代の海外経験や大学での学生団体の活動を棚卸していくうちに、「日本企業の競争力向上にアドバイザリーという立ち位置で貢献したい」という明確な目標が生まれ、本格的に就活をはじめるころには外資系戦略コンサルと投資銀行を第一志望に置くようになっていました。

大学2年生の2月から本格的に動きはじめたのは、第一志望企業群の選考対策を目的とした選抜コミュニティのエントリーがきっかけでした。 
 
●就活の時期別にやっていたこと
 
外資系戦略コンサルと投資銀行は内定出しの時期が早いので、そこから逆算して就活全般のスケジュールを立てていました。まずは選抜コミュニティに入ることを目標に、フェルミ推定やケース面接、GDの練習に励み、大学3年生の春から夏にかけては第一志望群を含めた15〜20社のサマーインターンに参加しました。

内訳としては、外資系戦略コンサルが6社、投資銀行が5社、メガベンチャーが3社、残りはベンチャー企業です。

さまざまなインターンの選考を受けたのですが、インターンを選ぶうえでもっとも重視していたのは「会社と人に魅力を感じるか」でした。選考を通じてどちらかが欠けていると感じたときには合格しても参加しませんでしたし、逆にどちらも満たしていれば会社の知名度に関係なく参加していました。
 

満足度の高いインターンの共通点は…

 
 
●参加して満足度の高かったインターン
 
満足度の高かったインターンに共通していたのは、まずすべて対面だったこと。やはりオンラインと対面では熱量の伝わり方やコミュニケーションの質が全然違うと感じました。

加えて、社員の方とざっくばらんにお話しできるインターンは特に満足が高かったです。

あらかじめセッティングされた座談会だと「選考されているのかなと?」と身構えてしまいますが、ランチや飲み会など社員の方とざっくばらんにお話しできる場があればこちらも質問しやすく、満足度も得られやすかったです。

また、1対1で面談をおこなっていただくときには、「うちに来ない?」と言われるよりも「こういう業界・キャリアが合うんじゃない?」と客観的な意見をいただける方が嬉しかったです。

インターンの選考時もそうだったのですが、『選考対象者』というラインを超えて親身にキャリアの相談に乗ってくださったり、フラットに他の可能性を示してくださったりすると、「この会社のことをもっと知りたい」「この人たちと一緒に働いてみたい」という気持ちが強くなりました。

アドバイスによって他の業界に興味を持つこともあるかもしれませんが、私は親身になってくれた企業への志望度がより強くなりました。
 

「あの企業に行きたい」ではなく「何がしたいのか」を追求する

 
 
●本選考のエントリー数、選考において心がけていたこと
 
本選考にはすべてサマーインターン経由で応募したので、企業群はサマーインターンに参加した会社と変わりません。当初は外資系戦略コンサルと投資銀行のみを志望していたのですが、選考が進むにつれて他の企業も魅力的だなと思うようになり…。今は志望度がぐらつきつつあるというのが本音です。

私が選考において心がけていたのは、広い視野を持つことです。かつての自分もそうだったのですが、就活をはじめたころはどうしても自分が知っている企業や志望業界だけに目を向けがちです。

しかし、サマーインターンを通じてさまざまな企業と出会ううちに自分の視野の狭さを痛感し、“ミーハー就活生”になってしまっていたことに気づきました。

たとえ最初から志望していた企業へ入社することになったとしても、他の企業や業界と比べた経験があるかないかでは、選択に対する納得度が大きく変わってくると思います。

そしてもう一つ心がけていたのは、就活を楽しむこと。もちろん落ち込むこともあるのですが、「受かる・落ちる」ではなく「自分の可能性を広げる」という気持ちで就活をしていると、気持ちも楽になります。

逆に「何をしたいのか」ということがわからないまま「あの企業に行きたい」だけが先行すると、つらいだけの就活になってしまうのではないでしょうか。
 

自分の視野が広がる“仲間づくり”を

 
 
●内定をもらった企業群
 
現時点では外資系戦略コンサル、総合コンサル、人材系から内定をいただいています。どの企業に行くかはまだわかりませんが、当初の志望業界にとらわれず、一緒に働きたいと思える人の多さと、純粋に自分が楽しいと思えるかどうかで決めたいです。

あとはファーストキャリアで行くべき企業はどこなのかという観点も大切にしたいので、それを踏まえて年内には意思決定するつもりです。
 
●就活生へのメッセージ
 
先ほども少し触れましたが、一番大切なのはやはり自分の視野を広げることだと思います。

そのために私がおすすめしたいのは、就活仲間を作ることです。私も就活を通じてできた仲間がいるのですが、仲間の存在は自分を見つめ直すきっかけにもなりますし、多様な価値観に触れることで視野も広がります。

同じ大学同士だとどうしても価値観が似てくるので、個人的には違う大学の仲間を作ることをおすすめします。選抜コミュニティに限らず、今は就活のオープンコミュニティもたくさんあるので、一歩勇気を踏み出し、切磋琢磨し合える仲間をぜひ見つけてみてください。
 
 

インタビュアー:アイルーツ+(プラス)編集部 小笠原寛

1999年上智大学 経済学部 経営学科 卒業。
新卒採用責任者他、様々なHR事業経験を積む中で、本音の大切さを実感。
2012年にirootsに参画し、「学生と企業の本音フィッティング」に従事する。
横浜市生まれ、現在は岐阜県関市に在住し、自然と人との対話に耳を傾ける日々。
 

文・編集:アイルーツ+(プラス)編集部 西村恵

2015年にエン・ジャパンの子会社である人材系ベンチャーに中途入社。
2018年にエン・ジャパンに転籍後、新卒スカウトサービス「iroots」の企画として、
ミートアップやメディアの運営、記事のライティング・編集に携わる。
趣味は映画鑑賞・美術館めぐり。