企業完全審査制の新卒スカウトサービス「iroots」が、就活生におすすめしたい企業と若手活躍社員にフォーカスするインタビュー企画。今回は「iroots」や「エン転職」「AMBI」などのHRサービスを運営するエン・ジャパン株式会社で早期からマネジメントを経験し、現在は新サービスの立ち上げに挑戦する2022卒入社者・図師さんの成長とキャリアに迫ります。

Interviewee’s Profile

エン・ジャパン株式会社
業界:人材 従業員数:2,135人(単体)上場区分:東京証券取引所プライム市場
人材採用・入社後活躍支援を目的として、エン転職、AMBI、ミドルの転職、engage、irootsなどのHR事業を中心に、新規事業・海外事業も多数展開。

図師 辰徳(ずし・たつのり) ハイ・ミドルクラス採用支援事業部
2022年に新卒入社後、若手ハイキャリア向けスカウトサービス「AMBI」と 30代・40代のハイクラス転職サービス「ミドルの転職」の新規顧客向けのセールスを担当。新人賞、事業部MVPを獲得し、リーダーとしてのマネジメント経験を経て、現在は事業部内の新規サービス立ち上げに従事。

入社2年目でマネジメントを経験後、新サービスの立ち上げに参画

 
Q1.入社後から現在に至るまでのお仕事内容について教えてください。

入社後は、若手ハイキャリア向けスカウトサービス「AMBI」や「ミドルの転職」を運営する事業部に配属され、新規顧客向けのセールスを担当していました。利用していただきたい企業の人事や経営者へのアプローチおよび提案活動がおもな業務で、入社1年目で全社の新人賞を獲得しました。入社2年目の春からはプレイヤー兼リーダーとして5名のメンバーマネジメントを経験し、2年目の冬からは事業部内の新規サービス立ち上げに参画しています。

このようにお話しすると順風満帆のように思われるかもしれませんが、正直なところ、入社2年目で任されたマネジメント業務にはかなり苦戦しました。マネジメントへの挑戦をきっかけに、個人としての能力の低さを痛感したことで再度初心に立ち返ろうと考えていた中、新規サービスの立ち上げの打診をいただいたタイミングでそちらに異動しました。マネジメントから一度離れ、別の挑戦パスをいただけたのはありがたかったですね。

Q2.現在のお仕事内容と、大変ながらもやりがいを感じる場面を教えてください。

中途採用をおこなっている企業に対し、採用活動のアウトソーシングや採用フローの改善提案、ナレッジ共有など、採用成功・採用力向上を目的とした支援をおこなっています。私は新サービスの3人目メンバーとして参画し、現在は新規セールスやCS(カスタマーサクセス)、サービス改善、組織の標準化など、サービスを拡大していくために必要なことは何でもやっています。

今の仕事において特にやりがいを感じるのは、採用課題を改善するための提案をおこない、実際にそれが取り入れられ、成果が出た瞬間です。漠然と困っていることや問題があっても具体的に何をすればいいのかわからないという企業は多いです。そのため、あるべき姿と現状の整理、あるべき姿を実現するためになにが課題なのか特定し、その上で具体的な提案やナレッジ共有を心がけています。

新規セールスと違って、提案から受注後のフォローまで一気通貫でおこなうことの難しさはあるのですが、その分自分の影響範囲が広がりましたし、採用成功に留まらず企業の変化や事業成長により手触り感を持てるので、日々やりがいを感じています。

難易度が高いからこそ、成長できる。エン・ジャパンが掲げる理念が入社の決め手に

 
Q3.学生時代を振り返って、今の自分に影響を与えた経験を教えてください。

大学時代の読書経験は、今の自分に大きな影響を与えています。大学時代は野球部のマネージャーとして寮生活を送っていたのですが、隔離された場所で日々部活だけに打ち込んでいることに焦りを感じ始めて…。せめて本をたくさん読もうと思い、ビジネス書や伝記、小説など、さまざまなジャンルの本を月に20冊は読んでいました。

この読書経験を通じ、さまざまな人の生き方やビジネスのあり方を学び、常識を疑ってあるべき姿の実現に人生を懸けることへの憧れを抱くとともに、就職先選びの軸にも少なからず影響を与えました。

Q4.就活時代、どのような業界・企業を中心に見ていましたか。

就活時点ではやりたいことが見つかっていなかったのですが、それが見つかったときに挑戦できる自分でありたいと思ったので、成長・活躍できる環境を軸に企業を見ていました。企業の規模や業界に特にこだわりはなかったのですが、営業力が身につくところがいいなと思っていました。営業力はすべての土台になる力であり、それが大きくなればなるほど何でも積めるようになるだろうと考えていたからです。

また、仕事をするからには一生懸命働いて成果を出したいと思っていたので、社員が情熱を持って働いているか、年次に関わらず成果が正当に評価される風土があるかもチェックしていました。

Q5.今の会社に出会ったきっかけと、入社の決め手になったことを教えてください。

大学3年生の夏にiroots経由でスカウトをいただいたことがきっかけです。初回の選考に合格し、人事との個別面談に参加したのですが、当時は部活が忙しかったということもあり、あまり就活に身が入っておらず…。当時の人事から「もっとガチで就活をやってきなさい!」と喝を入れられ(笑)、一気にスイッチを切り替えることができました。

そこからさまざまな社会人の方にお会いし、お話をする中で自己理解や言語化を深めていきました。もともと私はロジカルなタイプではなく、他者が理解しやすいように自分の考えを言語化することが苦手でした。それを克服するにはたくさんの人と話すしかないと思い、アプリなどを活用してさまざまな社会人の方に会いにいきました。

少しずつ自分の考えを言語化できるようになった頃、改めてエン・ジャパンの選考を受けさせてくださいと人事に連絡し、選考を経て内定をいただきました。他にも人材系やメガベンチャー企業などを受けていましたが、最終的な決め手になったのは「主観正義性(※)と収益性の両立」でした。私が受けていた企業は、どこも若手の活躍環境があり、社員のモチベーションも高く、お互いに助け合えるカルチャーがありました。その中で唯一、エン・ジャパンだけが「主観正義性と収益性の両立」を掲げていたんです。ビジネスで世の中を変えるためには、自分たちなりの「正義」が不可欠であり、その正義を実現するためには、継続して事業を運営するための「収益性」にもこだわる必要があるという意味です。

「正義」と「収益性」のどちらか一方を掲げている企業や団体はたくさんありますが、それらを「両立」することに意味があると明文化しているのは、エン・ジャパンだけでした。「主観正義性と収益性の両立」について当時の自分は、相反することを掲げていることに対して面白さと同時に難しさを感じ、そのような難易度の高いことを掲げている環境だからこそ、きっと成長できるはずだと思い、入社を決めました。
(※)主観正義性とは…まだ社会的には問題とされていない事象を、主観的に問題と捉え、自社なりの正義を主張すること

自社のサービスに誇りを持てるかどうかで、成長度合いも変わってくる

 
Q6.今の会社の好きなところを教えてください。

先ほどお話しした「主観正義性と収益性の両立」という考え方が、すべての事業と社員に浸透しているところです。社員一人ひとりが自身の言葉で「主観正義性と収益性の両立」について話せるのは、単純にすごいと思います。従業員数は単体で2000名(※)を超えていますが、ここまで理念が浸透し、自分の言葉でそれを語れる社員が多い企業はなかなかないと思います。
(※)2024年3月末時点

Q7.今の会社について、就活生に自信を持って勧められるところを教えてください。

理念が事業に浸透しているからこそ、家族や友人に心から勧めたいと思えるサービスに携われるところです。私も転職を検討している友人にはよくAMBIを勧めていますし、それは他のサービスに携わっている社員も同じだと思います。自分が心から勧めたいと思えるサービスでないと営業の場面で後ろめたさを感じてしまい、最後の一押しができなくなります。そうなるとなかなか成果が上がらず悪循環に入ってしまうので、自身が成長していくためにも、サービスやプロダクトに誇りが持てるかどうかは大切な観点だと思います。

Q8.最後に、就活生へのエール・メッセージをお願いします。

今は売り手市場なので、就職先を決めること自体は以前ほど難しくないはずです。しかし、安易に決めてしまった後で充実した人生が送れるかどうかは別の話です。ファーストキャリアを決めることは間違いなく人生のターニングポイントになるので、時間がかかっても考え抜くことをお勧めします。私も大学までは周りの意見に従う形で進路を決めていましたが、就職先選びも同じようにしてしまうと絶対に後悔すると思い、本気で取り組みました。その結果として充実した今があるので、たくさんの人に会い、よく考えて後悔のない選択をしてください。応援しています!