企業完全審査制の新卒スカウトサービス「iroots」が、就活生におすすめしたい企業と若手活躍社員にフォーカスするインタビュー企画。今回はWeb広告領域とマーケティングSaaS領域で事業を展開する株式会社ジーニーで、新卒6年目で執行役員として奮闘する井上さんの成長とキャリアに迫ります。

Interviewee’s Profile

株式会社ジーニー
業界:マーケティング・広告 従業員数:617名(連結、2024年3月末現在)上場区分:東京証券取引所グロース市場
「GENIEE SSP」「GENIEE DSP」などのWeb広告プラットフォーム事業と「GENIEE SFA/CRM」「GENIEE MA」「GENIEE CHAT」などのマーケティングSaaS事業を展開。企業の課題に応じて、自社開発のさまざまなプロダクトを導入提案〜定着支援〜開発〜実装〜運用~成功まで、すべてのフェーズにおいて顧客支援をおこなっている。

井上 翔志郎 執行役員(CHAT/ENGAGE)
2019年4月株式会社ジーニーへ入社。事業開発本部、サプライサイド事業本部を経て、2022年10月よりCVG事業本部へ異動。CATS株式会社のM&A後のPMIに従事し、併せてCHAT事業を牽引し、2024年1月より事業責任者就任。2024年4月執行役員就任。

入社1年目から事業開発の道へ。M&A、事業責任者を経て6年目で執行役員に就任

 
Q1.入社後から現在に至るまでのお仕事内容について教えてください。

入社1年目は「GENIEE SSP」という広告プラットフォームの運用チームへ配属されたのですが、入社前から事業開発や戦略立案に携わりたいという意志を伝えていたこともあり、夏頃からは海外事業責任者のアシスタントとして兼務で事業開発に携わりはじめました。その後も国内の事業開発、社長直下の中期経営計画プロジェクトなどに参画し、2年目からは事業開発に専念する形で主要事業の事業計画や戦略策定に携わりながら、M&Aのプロジェクトにも参画し、買収後の企業統合の責任者を務めました。その後、M&A先のプロダクトマネージャーとしてプロダクトのバリューアップに従事したのちジーニー社に戻り、4年目の秋頃から「GENIEE CHAT」の事業責任者に任命されました。5年目からは「GENIEE CHAT」を含む複数のプロダクトの事業開発に携わり、入社6年目の今春に執行役員に任命されました。この秋からはさらに複数の事業を手掛ける予定です。

Q2.現在のお仕事内容と、大変ながらもやりがいを感じる場面を教えてください。

事業責任者としての今の私の役割は、目指すビジョンに向かって事業計画や戦略設計を策定し、部長陣・マネージャー陣とコミュニケーションを取りながら目標と現状のギャップを埋めるためのアクションを起こし続けることです。必要であれば採用もおこなうので、業務範囲はかなり広いと言えます。

日々の仕事において大変だという感覚はないのですが、やりがいを感じることは自分でビジョンや戦略を描き、それを実行できるところですね。当社の場合は上場もしていますし、利益の柱となる主力事業も複数あるので、リスクを取りながらも事業に投資し、ビジョンを実現できるところが魅力的だと感じます。

「経営について最速で学べる環境に身を置きたい」。様々なデータからジーニーに可能性を見出し、入社を決意

 
Q3.学生時代を振り返って、今の自分に影響を与えた経験を教えてください。

大学時代に経験した塾での営業経験は今の自分にも大きな影響を与えました。営業としてお昼頃から深夜までほぼ毎日働いていたのですが、社員と同じように目標を持ち、マネジメント権限も与えられていたので飽きることはなかったですね。約4年間のアルバイトを通じて毎年数百人の生徒と接していたのですが、その中で成果を出す人と出せない人にはそれぞれ特徴があることに気づきました。成果を出す人の特徴はシンプルで、努力する方向性を間違えずサボらずに当たり前の努力をし続けることです。地頭の良い人だけが成果を出しているのではないことに気付きました。

世の中で勝つためには正しい方向に向かってやり続けることができれば大半は勝てるのであれば、20代というリスクが少なく吸収力の高いフレッシュなうちにどれだけ努力できるかがその後の人生を決めるのだと感じました。この気づきは、その後の入社先を決める上でも一つの軸になりました。

Q4.就活時代の軸を教えてください。

最初はコンサルティング業界を中心に見ていましたが、資本を使って自分で事業をやることに興味があったので、新卒1年目から経営について学べる環境に身を置きたいと考えるようになりました。その中でも高成長企業はポジションが生まれやすいと思っていたので、今後も必ず伸びていくであろうIT業界に絞り、若いうちから事業に携わるチャンスがどのぐらいあるのかを重点的に見ていました。

Q5.ジーニーに出会ったきっかけと、入社の決め手になったことを教えてください。

出会ったきっかけはエージェントの紹介でした。元々コンサルティング企業が発表している成長企業ランキングにジーニーがランクインしていたことから認知はしており興味があったので、選考を受けてみることにしました。選考を経て、最終的にジーニーを含めて複数社から内定をいただきましたが、1年目から事業開発に携われる可能性がもっとも高いと考え、ジーニーへの入社を決めました。

新卒と中途の採用比率や、企画職に携わる社員の構成比率、事業開発に配属される人数や年齢など、さまざまな情報を集めた上で意思決定をしたので、1年目から事業開発に携わる上でベストな選択ができたと思っています。

自由度が高いからこそ、自分で事業を作りたい人にはおすすめの環境。5年後の自分が後悔しない選択を

 
Q6.ジーニーの好きなところを教えてください。

自分でビジョンや戦略を描き、それを実行できる自由度の高さです。自分で未来や事業を作りたいという人にはぴったりの環境だと思います。事業に対して社長である工藤の本気度が高いところも自分にとってのモチベーションになっています。事業に対して本気ではなくなる経営者のもとにいても学ぶべきことは少ないと思っていますが、代表自身が本気だからこそ仕事量も読書量も圧倒的で、一次情報を得るために今でも積極的に現場へ足を運ぶなど、本当に見習うことばかりです。そういった経営者の近くで事業運営に携われるのは、貴重な経験だと感じています。

Q7.ジーニーについて、就活生に自信を持ってすすめられるところを教えてください。

一つは社内の風通しの良さです。純粋で真面目な人が多く、トゲトゲした雰囲気もないので、若手がのびのびと頑張れる環境があります。

もう一つは事業数とそれに携わる社員数のバランスの良さですね。入社1年目から事業開発に携わりたい場合、500人規模と100人規模の企業を比べると100人規模の方を選びたくなりますが、それが一つの事業だけで成り立っている場合は別です。1000人規模の企業でも複数の事業があればベンチャーのような風土が残っているところもありますし、一概に従業員数だけでは決められません。逆に、とにかくたくさんの事業を立ち上げている企業の場合、一つの事業に携わる人員が少なすぎて、事業戦略を描くに至らないことが多いと聞きます。リソースがないところに戦略はないですからね。

ビジョンや戦略を描き、実行に移していく事業開発がやりたいのであれば、この部分に特に着目してほしいですし、そういった観点から見てもある程度の規模でありながら複数の事業を運営している当社は、事業開発をやりたい人には特におすすめです。

Q8.最後に、就活生へのエール・メッセージをお願いします。

就活をしているとついつい「どの企業から内定をもらうか」がゴールになってしまいがちですが、本当に自分がやりたいことは何か?ということにフォーカスしてほしいです。「有名だから」「とりあえずここに行けば安泰だから」という理由で就職先を選んだ人よりも確実に今楽しんでいると自信を持って言えます。仕事は人生の大半の時間を費やすものなので、本当にその仕事に時間と力を注ぎたいのか、5年後の自分は後悔しないのかを考えてみてほしいですね。

すでに何をやりたいかが明確になっている人は、なるべくMECEに情報を集め、客観的に考えることがおすすめです。就活中は企業のキラキラした部分にばかり目がいきがちですが、見えていない部分もどこかにあるはずなので、自分で一次情報を得た上で意思決定ができれば、きっと後悔のない選択ができるはずです。