脱・ゆるブラック。「仕事はラクだが、力がつかない」「自分の市場価値に自信が持てない」…そんな悩みを抱えるのではなく、“ラクではないが力がついた”と胸を張れる人になりたい。そんな想いを胸に、ラクではないが力がつく環境=「若手ホワイト企業」で奮闘する若手社員の経験にフォーカスし、自分の力でキャリアを切り拓くためのエッセンスを紐解く。
●若手ホワイト企業とは?
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設立:1984年6月 上場市場:東京証券取引所プライム市場 従業員数:49,659名(連結)
「au」「UQ Mobile」「povo」などのブランドを中心とした通信サービスを展開し、時代の変革をリードするKDDI株式会社。通信を軸にコマース・金融・エネルギー・エンターテインメント・教育などのさまざまなライフデザイン事業を展開している。近年は、メタバース・Web3サービス『αU』の提供も開始し、新たな時代の変革者として躍進する。
中村 実夢 事業創造本部 Web3推進部 1G
早稲田大学文化構想学部卒。大学では表象芸術やメディア分析など、エンタメやカルチャーについて学んだのち、初期配属領域を確約する「WILLコース」経由で2023年4月にKDDI株式会社へ入社。事業創造本部 Web3推進部に配属後、NFTの推進業務に携わる。
- 「au使ってるし、調べてみよう」。些細なきっかけから、ビジネスインキュベーション採用に興味を持った
- 次のステップを見据えているからこそ、入社後の配属確約は魅力的だった
- 常に上を向いていないと置いていかれる厳しさと、それに伴う成長を日々実感
TOPICS
―最初に、KDDIに入社を決めるまでの経緯について教えてください。就活をはじめたときには、どのような軸で企業選びをおこなっていましたか。
もともとアニメや舞台が大好きで、大学でもサブカルチャーについて学んでいたことから、エンタメやメディア業界を中心に見ていました。昔から自分が良いと思ったものを発信せずにはいられない性格だったので、企画から提案までを一気通貫でできる企画営業職を希望していたのですが、なかなか見つけられず…。最初は自分の軸に合った企業を見つけることに苦労しましたね。
―KDDIを志望するにようになったきっかけを教えてください。
お恥ずかしい話ですが、いわゆる“持ち駒”を増やしたくて「auを使ってるし、調べてみよう」と思ったのがきっかけです(笑)。
KDDIについて調べるうちに、初期配属領域を確約する「WILLコース」があることを知り、その中の「ビジネスインキュベーション」に興味を持ちました。ビジネスインキュベーションは、新規事業企画や推進業務に携わる領域への配属が確約されているコースだったので、ここであれば企画から提案まで一気通貫で携われるのではないかと思ったんです。
応募要件には、ベンチャー企業でのインターン経験やビジネスコンテストやアイデアソンでの入賞経験など、いずれかの条件に該当する方とあったのですが、そんな経験はしておらず…。ただ、その中に「エンターテインメント(音楽、スポーツ)への関心がある方」という項目があり、これなら私にも当てはまる!と思い、応募しました。
―KDDIの選考で印象に残ったことを教えてください。
特に印象に残っているのは、最終面接でのやりとりです。上位役職者の方が二人出てこられたのですが、堅苦しい雰囲気は一切なく、ラフな会話ベースで私のやりたいことを聞いてくださりました。私の野望を笑わず、むしろ「それやってみなよ!」と挑戦を後押ししてくださったのがとても嬉しく、この人たちと一緒に働きたいと強く思いました。
入社後、結果的にこの二人が私の上司になりましたが、やはりついてきてよかったと実感しています。
―最終的にKDDIへの入社を決めた理由について教えてください。
やはり入社後の初期配属領域が確約されているのが大きかったですね。同じ企業でずっと働き続けるイメージがなかったので、次のステップを見据え、新卒から自分の市場価値を高められるスキルを身につけたかったんです。その点で一年目から新規事業の企画営業が経験できるのは魅力的でしたし、入社後のキャリアが明確になっていることでモチベーション高く働き続けられそうだと感じました。
ありがたいことに、他にも大手印刷会社や化学系メーカーから企画営業職で内定をいただいていたので、承諾するまではすごく悩みましたが…。いろいろな人に相談し、自分の気持ちを言語化する中で「やはり自分はKDDIに行きたいんだ」という意志が明確になり、入社を決めました。
―2023年にご入社されてから、この8ヶ月間でどのような業務に携われましたか。
私が入社した年は、入社後1ヶ月の全体研修を経て、その後は配属先の事業創造本部でOJT研修を受けました。
事業創造本部内にはWeb3分野を扱う部署やスポーツ事業を行う部署などいくつかの部があり、それぞれの部をローテーションで回りながら業務内容を理解していきます。最終的に自分が配属先でやりたいことを上司と話し合い、夏頃に本配属先が決まりました。
当時、事業創造本部への配属は確約された上で、どの領域に進むかは興味関心にあわせて自分で選べるのもよかったですね。ただ、私はすべての可能性を試したいと思っていたので、夏の本配属の時点では相談の上、NFTチームやプロモーションチームなど3つのグループに兼任で所属させてもらうことになりました。
複数所属していたのは同期では私だけだったのですが、まずは全部やってみたいです!という少し無茶な希望を聞いてくださった周囲の方にはすごく感謝しています。
―入社してから今までの間に「ラクではないが力がついた」と思う経験を教えてください。
「SUMMER SONIC 2023」や渋谷区と連携した「バーチャルハロウィーン2023」など、大きなお仕事に関わらせていただけた経験です。特に「バーチャルハロウィーン2023」においては全体戦略の段階から関わらせていただき、規模が大きいだけに自分に何ができるかという葛藤やプレッシャーもありましたが、その分達成感や得た学びがとても大きく、心に残っています。
今はメイン業務であるNFTの推進業務に専念していますが、良くも悪くもマニュアルがないので、言われたことをやっている方が楽だろうな…と思うことも正直あります。
私は舞台が好きなので、それとNFTを絡めた企画を考えていますが、他の方はモータースポーツ×NFTや、地域共創×NFTなど、まったく別の切り口で企画をおこなっています。自分の「好き」と業務を絡められる面白さはありますが、ゼロから生み出さなければならない苦しみもあります。NFTと並行しながらスタートアップへの出資に関する業務も担当しており、日によってそれぞれに使う時間の割合も変わるので、自由度が高い分、自律性を求められる環境だと感じます。
事業創造本部は創設されて間も無く、DX(デジタルトランスフォーメーション)、LX(ライフトランスフォーメーション)、メタバース、地域共創、宇宙分野など、幅広い新規事業を手がけています。困ったときには上司や先輩方がサポートしてくださりますが、誰かが指示を出してくれるわけではありません。もともと高いレベルの環境に身を置いて自分を高めていきたいと考えていましたが、実際にこの部署に配属されてからは、常に上を向いていないと置いていかれてしまう厳しさと、それに伴う成長を日々実感しています。
―中村さんは今後どのようなキャリアを歩んでいきたいですか。
具体的なキャリアのロードマップは引けていませんが、まずは求められたことに120%の結果で答えながらステップアップしていきたいです。
また、手を上げれば任せてもらえる環境があるので、自らも積極的にチャレンジしていきたいです。実際、部署全体の司会に立候補したことをきっかけに、その内容が評価され、マスコミ向けの新サービス発表会のプレゼンを任せていただいたこともありました。
今は1年目なので注目していただくこともありますが、来年からは本当の実力が試されるようになっていきます。日々支えてくださっている周りの方への感謝を忘れず、会社の期待に応えられるよう、自らの手で企画を形にしていきたいです。
・自分のキャリアを自分で決められる「初期配属領域の確約制度」
・入社後も人の興味・関心にあわせてアサインを決める「キャリア開発環境」
・新卒から新規事業企画・提案に携われる「20代の成長環境」