脱・ゆるブラック。「仕事はラクだが、力がつかない」「自分の市場価値に自信が持てない」…そんな悩みを抱えるのではなく、“ラクではないが力がついた”と胸を張れる人になりたい。そんな想いを胸に、ラクではないが力がつく環境=「若手ホワイト企業」で奮闘する若手社員の経験にフォーカスし、自分の力でキャリアを切り拓くためのエッセンスを紐解く。

●若手ホワイト企業とは?
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Interviewee’s Profile

東邦レオ株式会社
設立:1965年1月 従業員数:215名(2023年3月時点)
1965年の創業以来、緑地空間設計のためのグリーンインフラ技術から、ライフスタイルや働き方、環境への姿勢など広義の「グリーン」と「クリエイティブ」を軸に事業を展開。都市におけるオフィスや集合住宅、商業施設など、人々が過ごす空間を対象としてハードとソフト両面から街づくりへ技術力と編集力で貢献。緑に人が集まり、そこに集う人々が主役となり場の価値を高める「コミュニティ・デベロップメント」事業を通じて、住環境の向上に貢献し、CSV経営を実践し続けている。

中島 俊貴 ディレクター/経営企画室
甲南大学マネジメント創造学部卒。大学時代に農業フィールドワークや地域活性化に携わる活動を経験し、2022年に新卒で東邦レオへ入社。経営企画室に配属後、経理業務と並行しながら大型商業施設の不動産価値アップを目指すプロデュース案件にアサイン。現在は東邦レオに所属しながら、暮らしのコーディネーション会社の取締役も務める。

地域活動の経験から、都市緑化を通じたまちづくりをおこなう東邦レオに興味を持った

 
―最初に、東邦レオに入社を決めるまでの経緯について教えてください。就活をはじめたときには、どのような軸で企業選びをおこなっていましたか。

在学中に大学の課外活動として農業フィールドワークに取り組んだり、行政と連携して地域活性化をおこなうための学生団体を立ち上げた経験から、将来はまちづくりに携わる仕事がしたいと思っていました。

課外活動を通じて幅広い人脈を築けていたので、卒業後はそのまま起業するつもりだったのですが、地域の課題だけでなく、都市や世界の課題にも繋がり両方を解決していくことが必要だと思い、大学4年生の春から就活を始めました。

―東邦レオを志望するようになったきっかけを教えてください。

大学4年生まで就活について考えていなかったので、どんな企業が自分に合うのかを知るためにirootsに登録しました。

その中で東邦レオと出会い、人事の方とお話しする中で、収益性と社会貢献性のバランスをとりながらまちづくりに関する事業を展開している点や、社員が仕事と遊びを両立しながら自由に働いている点に魅力を感じました。

地域活性化の取り組みをおこなう際に、身を削りながらなかばボランティアのように活動されている例をいくつか見ていたので、将来の起業を見据えて、きちんと収益を出しながらまちづくりができる仕組みを学びたいと思い、東邦レオを志望しました。

実は、就活中に選考を受けたのは東邦レオだけだったんです。他の企業は見ていませんでしたが、決断に迷いはなかったですね。

もし入社してだめなら起業すればいいし、海外に行ってもいいと思っていました。もちろん東邦レオには魅力を感じていましたが、会社に勤め続けることだけが道じゃないと思っていたので、不安や迷いはありませんでした。

入社1年目で大型商業施設のプロデュース案件にクリエイティブディレクターとしてアサイン

 
―東邦レオに入社後、どのような業務に携わられましたか。

最初は経営企画室に配属され、経理業務に触れながら財務状況から経営状態を定量的に捉える経験を積みました。財務状況を読み解くのははじめての経験だったので、最初は戸惑いましたね。もともとまちづくりに携わりたいと思い入社したので「やりたかったことと違う」と不満を感じたときもありました。

ただ、経験を積んでいく中で、学生時代はやりたいことだけをやっていれば良かったけれど、社会人になってからはやらないといけないことがたくさんあることに気づきました。

その後、経営企画室での経験を積みながら、徐々にまちづくりに関するプロジェクトを任せてもらうようになりました。

現在は大型商業施設の価値向上や、開発前の暫定利用地の活用方法などについて、顧客のパートナーとして企画立案をしたりしています。プロジェクトの中で、私はクリエイティブディレクターという役割を担っており、デザイナーやパートナーと連携し、プロジェクト全体の目的や顧客について考えながらディレクションをおこなっています。

プロジェクトごとに2人〜10人程度のチームを組み、将来の3年、10年、50年先のビジョンを見据えた提案をおこなっていくので、お付き合いが長くなる顧客も多いですね。

プロジェクトを担当するようになってからは、経営企画室での経験が役に立っていると実感するようになりました。プロデュースをするということは、顧客の大切なアセットを扱うことなので、顧客の財務状況を把握しつつ、公共空間や不動産にどのような価値を加えていくのかを日々考えています。

プロデュースをおこなう上で財務に関する知識は必須なので、私に足りていない部分を補う配属にしてくださったことを、今は感謝しています。

わくわくできる環境を作れば、人は動く。入社1年目のマネジメント経験から得た学び

 
―入社してから今までの間に「ラクではないが力がついた」と思う経験を教えてください。

入社1年目からプロジェクトを任せてもらえたことは、大変でしたが力がついた経験だと思います。

特に苦戦したのが、マネジメントです。大学時代からいろいろなプロジェクトを経験していたものの、社会人になってはじめてマネジメントの難しさに触れました。もちろん上司はサポートしてくれるのですが、プロジェクトの責任者として、人を集め、動かし、期日までに間に合わせるように進行していく中で、思うようにいかないこともたくさんありました。

ただ、自分のことだけでなく、相手はどう感じているのか、どうすれば積極的に動きたくなるのかを考えるようになったことで、視野が広がったように感じます。

そして多くの人と関わりを持つ中で一つ気づいたことは、わくわくできる環境を作れれば、人は自発的に動きはじめるということでした。

もともと何かを企画することが好きだったので、社内のメンバーやお客様と一緒に合宿やワークショップ、ときにはサイクリングやフットサルなどを開催してきました。このような活動を通じて、社内のメンバーやお客様と同じ方向を向きながら「こんなことができればいいよね!」とわくわくしながら話せる環境づくりを目指しています。

―得られた経験をもとに、今後どのようなキャリアを歩んでいきたいですか。

個人的な目標として、世界に誇れる日本をつくっていきたいという想いがあり、そのために何をしていくのかを20代のうちに見つけたいと思っています。今後東邦レオも海外を視野に入れて事業を展開していくので、チャンスがあればぜひ挑戦したいです。

がむしゃらに働いているうちに、その延長線上でなんとなく30代、40代と歳を重ねていくのは嫌なので、一旦は30歳になったら今までの道のりを振り返り、引き続き東邦レオで挑戦を続けていくのか、起業するのかを改めて考えたいと思います。

どちらにしても、20代のうちは社内のメンバーやお客様に認めてもらえるような仕事をしなければいけないので、まずは目の前のプロジェクトでしっかりと成果を出していきたいです。

 

《check!》東邦レオ株式会社の「若手ホワイト企業」環境

・グリーン×クリエイティブで企業・エリアのブランディングを伴走する「事業の優位性・独自性」

・入社1年目からまちづくりのプロデュース案件に携われる「若手抜擢環境」

・仕事とプライベートの二者択一ではなく、両立を促す「次世代型ワークライフバランス ワークアズライフ」