脱・ゆるブラック。「仕事はラクだが、力がつかない」「自分の市場価値に自信が持てない」…そんな悩みを抱えるのではなく、“ラクではないが力がついた”と胸を張れる人になりたい。そんな想いを胸に、ラクではないが力がつく環境=「若手ホワイト企業」で奮闘する若手社員の経験にフォーカスし、自分の力でキャリアを切り拓くためのエッセンスを紐解く。
●若手ホワイト企業とは?
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上場市場:東京証券取引所 スタンダード市場 設立:1992年5月 従業員数:135人
富裕層向けに、投資ニーズに合わせた数億から数百億の収益不動産(商業ビル、オフィスビル、レジデンスや医療・宿泊・教育施設など)の調達、改修、開発、販売および管理をおこなっている。
松本 まひろ 法務ストラクチャリング室 主任
2020年に新卒で株式会社レーサムに入社。マーケティング室でリーシング(商業用不動産のテナント誘致業務)を経験後、2年目からは法務部へ異動。通称「戦略法務」と謳われる同部に属する法務ストラクチャリング室で不動産の証券化業務に携わる。
- 「レーサムならこうする」自分たちらしい価値づくりへの圧倒的なこだわりを感じた
- 学生時代のように熱中したい。手を上げて投資商品の開発チームへ
- 何十種類もの契約と対峙しながら、一から「RAYEX(レイエックス)」を組成
TOPICS
―最初に、レーサムに入社を決めるまでの経緯について教えてください。就活をはじめたときには、どのような軸で企業選びをおこなっていましたか。
正直、お手本になるような軸は持っていませんでした(苦笑)。大学にはラクロスをしに行っているといっても過言ではないぐらい熱中していたので、なるべく効率的に就活を終わらせて、ラクロスに集中したかったんです。
なので、ES作成に時間がかかりそうなところや、選考スケジュールが長いところはなるべく避けていました。
唯一軸として持っていたのは、不動産や建物に関わる仕事がしたいということでした。もともと街や建物を見て回るのが好きで、大学1年生の時には兄に影響を受けて宅建の資格を取っていました。ずっと体育会系だったので、勉強は最低限やっておけばいいやというタイプだったのですが、不思議と宅建の勉強は楽しめたんです。選考を受けている企業の物件は、趣味と選考対策も兼ねて、時間をかけてとことん見て回りました。
ここまで惹かれるものがあるなら無理に他の業界を見なくてもいいかなと思い、不動産業界に絞って就活をしていました。
―レーサムに興味を持ったきっかけを教えてください。
「実力派の不動産会社」をテーマにした合同企業説明会でレーサムを知りました。不動産会社は一般的に、管理や仲介など特定の業務だけを取り扱っていたり、建物の種別やエリアが限定されていることが多いのですが、レーサムは、数億から数百億円のアセット規模で、エリアや建物の種別に関わらず、仕入れから販売、管理まで一気通貫で不動産に関われるという点で興味を持ちました。
特に強く惹かれたのは、レーサムは、他社では決断できない難易度の高い複雑なことも、価値を創るためなら当然に飛び込むという点です。これは、実際に入社してからも、年々実感が増しており、レーサムの大きな特徴であり、強みだと思います。
選考の中で特に印象に残ったのは、社長との最終面接です。重苦しい雰囲気はまったくなく、ニコニコとレーサムの事業や社員について話している姿に好感を持ちました。社員の良いところだけでなく、欠点や癖すらも可愛がっている様子が垣間見えて、こういう企業はなかなかないだろうなと思いました。
選考を受ける中でレーサムに魅力を感じていたものの、内定をいただいてから最終的に意志決定するまでにはかなり悩みました。
ラクロス部の友人たちが錚々たる企業に就職が決まっている中で、一生に一度しかない新卒という切符を大手ではなく、レーサムに使っていいのか?かなりの賭けではないか?と…。
しかし、元来負けず嫌いな性格なので、誰より面白い経験を積み、人より早く成長するには、あえてみんなと違う道に挑んでみることだと気づき、何度もレーサムの採用担当者と一対一で話し、最終的に入社を決めました。
不安がなかったと言えば噓になりますが、不安や悩んでいることは正直に採用の場で伝えていましたし、ここまで腹を割って話すことができるのはこの規模感ならではだと思いました。不安や心配は成長の糧にしてしまえばいい、こだわりの強い自分には、均一化された組織よりも個性豊かなメンバーが集まっているレーサムの方が合っていると感じ、意志決定できました。
―2020年にご入社されてから、今までどのような業務に携わられましたか。
入社後はマーケティング室に配属され、1年半ほどリーシング(商業用不動産のテナント誘致業務)を担当した後に、自ら手を上げて法務部へ異動しました。現在は同部内の法務ストラクチャリング室という部署で不動産の証券化業務に携わっています。
日々の業務は、投資商品の組成と運用管理、投資商品のPR動画やパンフレット作成、投資家へのレポーティングや契約対応など、多岐にわたります。法務部といえば契約書のレビューや法律まわりの対応というイメージがあると思いますが、私がおこなっているのは新商品開発に近しいものです。
ただ、投資商品にはさまざまなルールが定められているので、法律を理解し、それに基づいた上で新たな商品を作り出さなければいけません。レーサムでは「RAYEX(レイエックス)」という、100億円規模の大型不動産資産の小口商品を開発・販売しているのですが、私はその第2弾・第3弾商品の開発に携わりました。
1年目に携わっていたリーシングも自由度が高く楽しかったのですが、一方でもっと新しいことにチャレンジしてみたいという気持ちがありました。そのときに、現在の上司が「RAYEX(レイエックス)」の開発をしている様子を間近で見て、興味を持ったんです。
商品のリリースに向けてかなり忙しそうだったのですが、それと同時に熱中している姿が印象的でした。ラクロス部時代に大変ながらも何かに熱中している時間がとても好きだったので、もう一度そんな環境に身を置きたいと思い、異動を希望しました。
異動後の方が業務の大変さは増しましたが、それでも日々成長を実感しています。
―入社してから今までの間に「ラクではないが力がついた」と思う経験を教えてください。
「RAYEX(レイエックス)」の第3弾商品の組成を一から任されたときは、とても苦労しました。何十種類もの契約書と対峙しながら、さまざまなリスクや先々の運用方法を想定した商品設計をしなければならないので、本当に頭が痛くなりました(苦笑)。
運用期間は最長10年に及ぶので、10年後にお客様にご満足いただける投資商品にしなければいけませんし、将来この商品の運用に携わる人たちがスムーズに運用できるような配慮も必要です。
商品開発にあたって、高度な法律知識に関しては専門家の方に力を貸していただけるので、私自身は「投資家にとって大切なポイントに気づく勘所」を大切にしていました。もしこのような状況になったら、顧客にどのようなリスクが及ぶのか、この事柄に対する定義はなされているか…など、さまざまな角度で物事を考えなければいけません。
ある論点に気づいたことで業務がより複雑になってしまうこともありますが、お客様に「RAYEX(レイエックス)」を通じてレーサムの良さを実感していただきたいので、最後まで責任感を持って開発を進めました。
商品を一から作るのははじめての経験でしたが、上司や他部署の方のご協力もあり、最終的には無事にリリースすることができました。
―松本さんは今後どのようなキャリアを歩んでいきたいですか。
キャリアプランの面では、30歳までにどこかのタイミングで集中して勉強したいと思っています。法務ストラクチャリング室に異動してから、何かを集中して考えることが意外と好きだということを知ったので、倫理や宗教などのリベラルアーツについて学び、自分の世界を広げていくのも面白いなと考えています。
仕事面では、早く人を育てられるようにならないと、と思っています。新卒が少ない環境だったので、末っ子感覚で過ごしてきましたが、レーサムをもっと成長させていくためにもマネジメントを経験しなければいけないと感じています。
日々変化する環境の中で大変なこともありますが、個性豊かなメンバーが集まっているレーサムがすごく好きなので、将来はチームの中心に立って事業を支えていきたいです。
・さまざまな不動産の仕入れから開発・改修、販売管理までをおこなう「事業の独自性」
・個人の志向性に合わせてキャリアを選択できる「キャリア支援環境」
・入社2年目から新規事業領域にチャレンジできる「若手抜擢風土」