脱・ゆるブラック。「仕事はラクだが、力がつかない」「自分の市場価値に自信が持てない」…そんな悩みを抱えるのではなく、“ラクではないが力がついた”と胸を張れる人になりたい。そんな想いを胸に、ラクではないが力がつく環境=「若手ホワイト企業」で奮闘する若手社員の経験にフォーカスし、自分の力でキャリアを切り拓くためのエッセンスを紐解く。

●若手ホワイト企業とは?
新卒スカウトサービス『iroots』では、会社の評判プラットフォーム「エンゲージ 会社の評判」に寄せられた口コミの中から「20代の成長環境」と「実力主義」のスコアにフォーカスし、“ラクではないが力がつく”企業を「若手ホワイト企業」と認定。>>若手ホワイト企業について詳しく知る

Interviewee’s Profile

株式会社リプライス
設立:1996年6月 従業員数:213名(2024年4月1日現在)
中古住宅の仕入れ、リフォーム、販売までを一気通貫でおこなう“再生住宅”事業を展開。2021年には累計1万戸を販売し、2022年には全国2位の販売戸数を達成。全国1位のグループ会社「カチタス」とともに東証プライム市場に上場。

長原 実入 西三河エリア・ディレクター
同志社大学卒。2020年に新卒で株式会社リプライスに入社。フロント営業として、西東京エリアの物件販売や仕入れを担当。3年目にサブディレクターに昇格し、全社でチームMVPを獲得。4年目からはディレクターとして、チームの戦略策定、メンバーのサポート、物件管理などを担う。

マネジメントをもっと深めたい。部活動での経験が企業選びの軸になった

 
―最初に、リプライスに入社を決めるまでの経緯について教えてください。就活をはじめたときには、どのような軸で企業選びをおこなっていましたか。

業種や職種にあまりこだわりはなかったのですが、早くからマネジメントが経験でき、力がつく環境に身を置きたいと思っていました。

このように思ったのは、大学時代の準公式野球部での経験がきっかけです。準公式野球部という立ち位置上、メンバーたちの野球に対するモチベーションにばらつきがあり、副キャプテンとしてメンバーを率いていくことの難しさを感じていました。それぞれのモチベーションに差があるメンバーたちを、どのように率いていくのか。この問いに向き合い続けることで、マネジメントの奥深さと面白さを知り、同時にチームだけでなく自分自身も成長していく実感を得ました。

この経験から、社会人になってもより経験を積みたいと思い、若手からマネジメントを任せてもらえる企業を探していました。

―リプライスを志望するにようになったきっかけを教えてください。

リプライスに出会ったのは逆求人イベントだったのですが、当時は不動産業界への理解度が浅く、最初はあまりピンときていませんでした。しかし、人事の方が「まずは個別でお話ししましょう」と声をかけてくださり、1時間ほど私の経験やルーツについてじっくりと掘り下げてくれたことがとても印象に残りました。

それまでは、就活といえばこちらが準備してきたことを話す場というイメージがあったので、ここまで親身に自分の話を聞いてくれる企業があるのか…と驚くとともに、好印象を持ちました。その面談をきっかけに選考に進み、現場社員の方との面談を経て内定をいただきました。

現場社員に背中を押され、入社を決意。3年目でチームを率いる立場に

 
―最終的にリプライスに内定承諾した理由について教えてください。

現場社員の方に背中を押していただいたことが決め手になりました。リプライスに対して、若いうちからマネジメントが経験できる点や、裁量の大きい仕事に携われる点には惹かれていたものの、あまり自分の考えを整理できていませんでした。

現場社員の方に迷っていることを正直に伝えると、リプライスに対してポジティブに思っていることとネガティブに思っていることを一緒に整理してみようとおっしゃっていただき、言語化する手助けをしてくださりました。

その中で、自分はただ漠然と不安を抱えていただけだったんだと気づくと同時に、現場社員の方から「こんなにポジティブに思ってくれているなら、うちに入ってみたら?」と背中を押していただいたことで、気持ちを固めることができました。

また、選考の途中で5名の現場社員の方と面談させてもらったのですが、どの方も20代でマネジメントに携わられている方ばかりだったので、本当に若いうちからマネジメントに携われるんだと確信できたことも決め手の一つになりました。

―2020年にご入社されてから、今までどのような業務に携わられましたか。

入社1年目〜2年目はフロント営業として、割り当てられたエリアの物件販売や仕入れを担当していました。大手不動産会社では物件販売と仕入れ担当は分かれていることが多いのですが、リプライスの場合は一人の担当が一気通貫でおこないます。

そうすることで、お客様からお伺いしたニーズをダイレクトに仕入れに取り入れることができますし、メンバー一人ひとりが1年目から幅広い知見を貯めていくことができます。

といってもすべての業務を一人でこなすということではなく、商品企画やデータ分析、営業企画などさまざまな部署の力を借りながら、チームで案件を進めていきます。3年目からはサブディレクターとして自分の案件を持ちつつ3〜4人のマネジメントを担当し、4年目からは正式なディレクターとして、チームの戦略策定やメンバーサポート、物件の在庫管理などを担っています。

「いつになったら変える?」。上司の言葉をきっかけに、“できない自分”を認められた

 
―入社してから今までの間に「ラクではないが力がついた」と思う経験を教えてください。

特に印象的なのは、入社3年目でサブディレクターに抜擢されたときのことです。1・2年目は営業としてそれなりに成果を出しており、ディレクターの補佐業務も経験していたことから“自分はできる”と思っていたのですが、実際ディレクターになってみると全くうまくいきませんでした。上半期の表彰式では自分のチームだけが達成できておらず、かなり落ち込みました。

今振り返ってみると、若手メンバーばかりのチームだったので、それまでと同じ戦い方で通用しなくて当然なのですが、つい過去の成功体験に固執してしまっていました。できない自分をなかなか認められず、現実とのギャップに苦しむ日々が続きました。

ある日、上司とのMTGの中で変えるべきことが明確になってきたときに「いつ変える?」と問いかける形でフィードバックをもらいました。そのときに2つ大きな気づきがありました。自分は失敗したくない思いから、自分のやり方に固執し、他者からのフィードバックを受け入れられなかったこと、そして具体的に変えるポイントや期日を決めずタイミングを逃していたことに気づきました。

それをきっかけに、がむしゃらにフィードバックをもらいにいくようになりましたし、先輩や同期など色々な人の成功事例で重要だと思ったことはスピード感持って取り入れるようになりました。たくさん失敗もしましたが、上司や先輩たちに見守られながら試行錯誤を重ね、最終的には全25チーム中1位の成績をおさめてチームMVPを受賞しました。

ディレクターになってからは影響範囲がさらに広がっていますが、この経験で得られた「チームをスピード感持って変化させていく力」が活かされています。

―得られた経験をもとに、長原さんは今後どのようなキャリアを歩んでいきたいですか。

直近の目標としては、自分が上司や先輩にそうしてもらったように、チームメンバーが成功体験を積めるようなサポートをしていきたいです。また、私自身としても、どんなチーム・どんなマーケットであっても、再現性を持って成果を出せるようなマネジメントスキルをもっと伸ばしていく必要があると感じています。

野球をやっていた頃から“優勝請負人”という言葉が好きだったので、チームに良い変化をもたらし、成功に導けるような人になっていきたいです。

 

《check!》株式会社リプライスの「若手ホワイト企業」環境

・再生住宅領域において、仕入れから販売までを一気通貫で担当できる「事業の独自性」

・入社3年目からチームマネジメントに挑戦できる「20代の成長環境」

・入社年次に関わらず、成果や実力に応じて正当に評価される「実力主義の風土」