
新卒スカウトサービス「iroots」を通じて入社した学生は、その後どのように活躍しているのか。企業と学生の「出会い」だけでなく「入社後活躍」の実現を目指すirootsでは、irootsを通じて入社した方々にインタビューをおこない、“その後”の姿に迫ります。
今回は、世界40か所以上から輸入した青果を取り扱い、業界トップシェアを誇る専門商社・株式会社ユニオンで、営業として活躍する浅野さんにお話を伺いました。
Interviewee’s Profile
業界:商社 従業員数:104名(2024年5月現在)
商品力・調達力・提案力を強みとする輸入青果物の専門商社として、世界40か所以上から輸入したフルーツや野菜を国内のスーパー、市場、飲食店向けに販売。青果業界においてはトップシェアを誇る。
浅野 遥輝 東京支店 営業第1部
2022年に新卒で株式会社ユニオンへ入社。レモン、オレンジ、グレープフルーツなどを取り扱うシトラス部門に営業として配属後、40社以上の顧客に対して商品の提案・販売をおこなっている。
自己分析に行き詰まったときに出会ったのがirootsだった
―最初に、現在のお仕事内容について教えてください。
2022年に新卒でユニオンに入社し、レモン、オレンジ、グレープフルーツなどのシトラス商品を扱う部門に営業として配属されました。営業の役割は海外から仕入れた青果を国内のスーパー、市場、飲食店向けに提案・販売することで、私は40社ほどのお客様を担当しています。同じ青果でも季節によって産地が変化していくので、販売期間や価格、既存商品との違いやメリットなどをお客様にご提案し、販売することで各売場に商品が並んでいきます。
―就活生時代にirootsを使いはじめたきっかけについて教えてください。
自己分析のツールとして使いはじめたことがきっかけです。就活をはじめた当時、自己分析をしなければいけないと思いつつも、どのように進めればいいのかわからず…。その中でirootsの存在を知り、今までの経験を振り返ることで自己分析ができるという点に惹かれて活用しはじめました。自己分析と聞くと堅苦しいイメージがあったのですが、幼少期からの経験を振り返ることで自分の強みや弱み、価値観を明確にしていくことができました。自己分析の方法はたくさんありますが、今までの経験を書き出していくというirootsのスタイルは自分に合っていたと感じます。
長年のスポーツ経験から、“食”を取り扱うユニオンに興味を持った
―ユニオンからのスカウトを承諾した理由を教えてください。
当時は業界などを絞らずに広く企業を見ていたのですが、ユニオンのスカウトをきっかけに“食”というテーマに興味を持ちました。というのも、私は幼少期からサッカーに力を注いでいたため、健康や体づくりと切っても切り離せない“食”を仕事にするのも面白いのではないかと思ったからです。一時期はジムのトレーナーを目指したこともあったのですが、趣味を仕事にすることにためらいを感じていたため、違う角度から健康や体づくりに関わる方法もあるのではないかと思い、スカウトを承諾しました。
―スカウト承諾後、選考から内定承諾に至るまでの経緯について教えてください。
最初に人事の方と面談をおこなったのですが、お話を聞く中で率直に面白そうな仕事だと感じました。当時青果に関する知識はまったくなかったのですが、海外から輸入した商品を日本の食卓に届けるという仕事内容や、一人で仕入れから販売までを任せてもらえるというお話をお伺いし、やりがいを持って働けるのではないかと思いました。
―入社の決め手を教えてください。
最終的な入社の決め手になったのは、世界を相手に多くの人を巻き込んで仕事ができる点です。ユニオンは青果業界の中でトップシェアを誇っており、仕入れ元・仕入れ先ともに幅広いルートを獲得しています。そのため、スポーツと同じように海外・国内問わずさまざまな人とチームワークをとりながらダイナミックに仕事ができるのではないかと思い、入社を決めました。私はどこに入社するかというネームバリューよりも、入社後に何をできるかが重要だと思っていたので、内定後は他の企業の選考をすべて辞退し、若手活躍環境のあるユニオンに内定承諾しました。
業界トップシェアに甘んじず、さらに販路を拡大していきたい
―入社後、仕事を通じてやりがいを感じていることを教えてください。
売り場で自身が卸した商品をお客様が手に取っているのを見たときには特にやりがいを感じます。また、営業現場で競合他社と同じ青果を提案することもあるのですが、お客様から「君だから買うよ」と選んでいただけたときにも介在価値を発揮できていると感じ、嬉しい気持ちになります。特に市場には経験豊富な方が多く、厳しい目で見られることもあるのですが、こまめに連絡し、足を運ぶことで徐々に信頼関係を築いています。青果は生物なので、仕入れ元や輸送の状況によって供給量が変化し、時には思わぬトラブルに巻き込まれることもあるのですが、日頃からどれだけ信頼関係が築けているかによってお客様の反応も変わってきますし、私自身もピンチをチャンスに変えていくんだという気概を持って取り組んでいます。フィールドは異なりますが、サッカーで逆境を乗り越えてきた経験が営業活動にも活きていると感じます。
ユニオンには私を含めて青果に関する知識が0のところからスタートしている社員がたくさんいますが、青果の種類や特徴、輸入元などについての知識は、仕事をしていく中で十分に身につけられるものです。最初は専門知識がなかったとしても、長期的な目線で人と信頼関係を築ける方や、逆境を乗り越えた経験のある方は特に活躍できる環境だと思います。
―ユニオンにおいて、今後実現していきたいことを教えてください。
今は既存顧客を中心に営業活動をおこなっていますが、新規顧客の開拓にも注力し、市場におけるユニオンのシェアをさらに伸ばしていきたいです。そのためには、経験豊富なお客様にも興味を持っていただけるように、商品知識はもちろん、ニーズの引き出し方やストーリーの組み立て方をもっと磨いていく必要があると感じます。
例えば、新しい産地の商品をご提案した際に、既存商品からの切り替えに難色を示されるお客様もいます。そんな場面において、私の尊敬する上司は、為替の変化や生産者の高齢化など、青果を取り巻く状況を説明し、なぜユニオンがこの商品を扱っているのか、お客様にとってどのようなメリットがあるのかを訴求し、信頼を獲得しています。このような糸口から他の商品もユニオンに切り替えていただけることもあるので、私もお客様に対して先々を見据えたご提案ができるように力をつけていきたいです。
―最後に、irootsユーザーへのメッセージをお願いします。
就活市場ではネームバリューのある企業に人気が集まりがちですが、入社後に活躍する上で大切なのは「何ができるか」で企業を選ぶことです。自分の中できちんと目的意識を持つことができれば、入社後につまずいたときにも乗り越えられると思います。そのためにはまず自分について知っておく必要があるので、irootsのようなツールを活用しながらしっかりと自己分析をしておくことが大切です。
面接では自身の強みだけでなく、なぜその選択をしたのか、うまくいかない場面でどのように乗り越えたのかを問われることも多いので、プロフィールを書き出しながら当時の感情や経験を一つ一つ振り返ってみてください。