新卒スカウトサービス「iroots」を通じて入社した学生は、その後どのように活躍しているのか。企業と学生の「出会い」だけでなく「入社後活躍」の実現を目指すirootsでは、irootsを通じて入社した方々にインタビューを行ない、“その後”の姿に迫ります。
今回は、「医療」「介護福祉」「教育」分野においてイノベーションを起こし、事業推進やマーケティング活動などを行っている株式会社メディクルードの社長室にて活躍している野口さんにお話を伺いました。
業界:医療、介護福祉、教育 従業員数:42名(単体)、1,828名(連結)
「共に生きる より良く生きる」を経営理念に、「医療」「介護福祉」「教育」分野をメインに事業活動を行なう。医療・介護福祉等の事業推進のほか、美容医療事業、歯科事業、介護福祉事業、海外事業などを幅広く展開し、さまざまな社会課題に立ち向かっている。
野口 美有 社長室
名古屋市立大学卒。学生時代は、700名規模の学生団体や長期インターンで人事活動を経験したり、NPO法人を立ち上げ、日本語を母語としない子どもに学習支援を提供する活動を行なったりしていた。2024年4月、人の良さと賢さに惹かれて株式会社メディクルードに新卒入社。入社後半年間の研修を経て、現在は事業推進・マーケティング・財務経理を半年間ずつ経験する部署ローテーションの期間中。
- irootsを使いはじめたのは、学生としっかり向き合ってくれるサービスだから
- 会社のことを知れば知るほど、「ここしかない!」と考えるように
- 「なりたい自分」に向かって成長できていると実感できることがやりがい
TOPICS
―最初に、現在のお仕事内容について教えてください。
メディクルードの新卒社員は、未来の経営幹部候補として採用されます。全員が社長室への配属となり、2年間の育成期間を過ごします。最初の半年間は、一人もしくは他の同期とさまざまなプロジェクトを経験し、社会人としての基礎力を身につける期間。10月以降は「部署ローテーション」で、半年ごとに事業推進・マーケティング・財務経理の仕事を経験しながら、経営人材に必要な力を身につけます。
私は現在、ローテーション先の事業推進チームで広報業務をメインに担当しています。具体的には、Genki Group外への広報活動の他、グループ内イベントの企画や運営、介護施設のチラシやロゴ作成などのデザイン業務、後輩となる新卒社員向けの研修作成業務などを幅広く任せてもらっています。
<新入社員研修の様子>
例えばイベントの企画・運営に関しては、Genki Groupで毎年開催している「忘年大感謝祭」で、私は社員のお子さんが遊ぶキッズエリアを企画しました。何をやるかという企画段階から、当日の運営マニュアル作成、エリアの装飾まで、入社間もない自分に任せてもらえたのが嬉しかったです。
2年間の育成期間が終了した3年目以降は、医療や介護福祉、教育などいずれかの領域への配属となり、現場の橋渡し役や経営に近い業務を担当する予定になっています。
―就活生時代にirootsを使いはじめたきっかけについて教えてください。
私がirootsを使いはじめたのは、ちょっと特殊な理由かもしれません。私は学生時代からずっと人事になりたいと考えていて、メディクルードとは別の会社で人事の長期インターンをやっていたんです。その会社でirootsを使っていたことからこのサービスを知りました。
irootsは、学生が自分の生い立ちから就活の軸まで詳細に記載できますし、企業も、学生のプロフィールを一つひとつしっかり読み込み、時間をかけてスカウトを送信しています。サービスを使う企業側の立場から見ても、学生一人ひとりとしっかり向き合って、学生を大切にしていると感じました。そんなサービスだからこそ、自分が就職活動をするときには絶対に使おうと思ったんです。
就職活動をはじめてからは、iroots以外のスカウトサービスもいくつか登録しました。でも、実際に各サービスからスカウトを受け取ってみて、その質が全然違うと感じましたね。私のプロフィールをしっかり読み込んだうえで送ってくれていることが伝わってきました。
―メディクルードからのスカウトを承諾した理由を教えてください。
一番の理由は、私が書いたプロフィールをしっかり読んでくれていて、私の考えに共感してくれていると思い、その上でメディクルードにマッチすると書かれていたからです。
スカウト文には、もともとの目標だった「人事になれる」という内容は書かれていなかったんです。ただ就職活動の過程で、セカンドキャリアで人事ができそうな人材業界やコンサル会社にも興味を持つようになっていたんですね。そこでまずは、説明会兼グループディスカッションに参加してから自分に合うかを判断しようとスカウトを承諾しました。
―スカウト承諾後、選考から内定承諾に至るまでの経緯について教えてください。
メディクルードの選考は、説明会兼グループディスカッションの後、1Dayインターン、2Daysインターン、役員面接、社長面接という流れでしたが、この会社に入りたいと思ったのは1Dayインターンのときです。
印象に残ったのは大きく二点です。一点目は人の良さで、インターンで接したみなさんが心から相手を想ってくれていると感じました。インターン終了時、私たち学生に対してコメントをくださったのですが、一人ひとり心から自分の言葉で話してくださり、良い方ばかりだと強く惹かれました。
二点目は、インターンの司会の方がすごく堂々としていて格好良くて、フィードバックも的確だったことです。後で知って驚いたのが、司会をしていたのが内定者の学生だったことです。まだ社員にはなっていない内定者がこんなに輝いているなんてすごい組織だと思いましたね。
優しくて温かいだけでなく、さらに賢くて堂々としている。自分が求めているものにばっちりハマった気がして、この会社しかないと考えるようになりました。実際、9月に入ってからはそれまで受けていた会社すべてにお断りし、メディクルード1本に絞ったんです。もし無理だったとしても、また翌年に選考を受けようと覚悟していました。そういう想いがあったので、社長面接を経て内定をいただいたときは、その場ですぐに承諾をしました。―入社の決め手を教えてください。
まず魅力だったのが、未来の経営幹部候補として採用し、若手のうちから挑戦するチャンスがもらえることです。「人事になりたい」という目標の背景には、採用フローの一部を任せてもらうのではなく、早期に人事のトップになりたいという気持ちがあったので、早くから責任ある仕事を任せてもらえるのは大きな魅力でした。それに加え、少人数採用だったことも決め手の一つになりました。人数を絞ってしっかり育成してもらえるので、成長も速いと感じました。内定者の段階から新卒採用に関われることも惹かれたポイントです。“会社の顔”としての役割を早くから任せてもらえるのは他にはない特徴だと感じました。
選考過程で、「現場ツアー」といって、さまざまな現場を見学する機会がありました。職場の雰囲気を肌で感じたり、そこで働くスタッフの方と話したりしたことで、「ここで人事として働きたい」「この人たちを幸せにしたい」と思えたことも決断の後押しになりました。未来図がイメージできたという感じでしょうか。良い雰囲気の施設ばっかりだったので、「私が関わってさらに良くできることってあるのかな」なんて不安も感じるくらいでしたが、こういった環境で想いを持って働いている方々を私が支えていきたいと感じたんです。
―入社後、仕事を通じてやりがいを感じていることを教えてください。
やりがいを感じるのは、誰かの役に立っていると実感できたときです。例えば「忘年大感謝祭」のときはキッズエリアで子どもたちが楽しそうにしていたり、それを親御さんが笑顔で眺めていたりしたときは嬉しくなりました。他にも、介護施設の方から依頼されたデザイン案をお渡ししたとき、「ありがとう」と感謝の言葉をいただけたときは満足してもらえて良かったなと感じました。
<作成したデザインの一例>
将来の目標である人事のように、現場に介入して環境を整えたり、それによって誰かを幸せにしたり、というのはまだできていませんが、間接的でも「ちゃんと幸せにできている」「ちゃんと笑顔にできている」と思えることが、日々の仕事で大きなやりがいとなっています。
それに加えて、「なりたい自分」に向かって成長できていると感じられることもやりがいです。毎月1回、上司と1on1のミーティングを行なっており、そこでは興味のあることを聞かれたり、将来のキャリアについて話したりしています。そこで私は「人事がやりたい」ということに加え、「やさしい人がやさしい人のまま生きがいを感じながら働ける環境をつくりたい」という気持ちをずっと伝え続けているんですね。
こうした希望を考慮してもらえているのか、最初の半年間のプロジェクトでも、研修の内製化プロジェクトなど、将来のキャリアにつながりそうなプロジェクトを任せてもらっています。プロジェクトにただアサインするだけでなく、一人ひとりの志向性を考慮してくれることで、「なりたい自分」に向かって成長できていると感じています。
<忘年大感謝祭ではエリアの装飾などを担当(写真内の「50」の装飾は野口さんが造花を一本一本土台に貼り付けて製作されたそうです!)>
―メディクルードにおいて、今後実現していきたいことを教えてください。
部署ローテーションを終えて現場配属となる3年目以降、人事として幅広い経験を積みたいと考えています。Genki Groupの人事には、採用担当・労務担当・相談担当などがありますが、すべての領域をしっかり経験し、「Genki Groupはこうあるべきだ」「その中で人事としてこれをすべきだ」といったゴールを見つけたいと考えています。
家庭を持ったとしても両立し、30代前半で何かしらの組織の人事部門責任者に就くことが大きな目標です。そして30代後半には、Genki Group全体の人事をまとめるような仕事ができればと考えています。グループ全体に責任を持つ立場になることで、現場で困っている人や悩みを抱えている人たちの問題を解決し、誰もが本来持つやさしさを100%、120%発揮できる組織を作っていければと思っています。
<先輩社員からのデザインフィードバック(右が野口さん)>
―最後に、irootsユーザーへのメッセージをお願いします。
就職活動では多くの企業で、さまざまな採用担当者と出会います。その際に採用担当者一人だけに会って終わりではなく、企業や採用担当者に対して少しでも良いなと感じたら、ぜひ他の社員にも会わせてもらえるよう採用担当者にお願いしてみてください。一人だけ、面接の場だけ、でなくさまざまなタイプの社員と話をしてみて、「ここなら間違いない!」と自信を持ったうえで入社を決めていただきたいなと思っています。入社した会社でずっと働くにしても、セカンドキャリアで違う道に進むにしても、その会社で働く限りはずっと幸せでいられたほうがいいですから。
もし社員の方々とお会いできることになったら、「会社が好きかどうか?」を聞いてみてください。「好き」という答えが返ってきたら、ぜひその理由も聞いてみてください。私自身の考えですが、会社が好きな方は、その方自身が大事にしているものがその会社で大事にされていると思うんです。そうやって引き出した価値観が、あなた自身の考え方とマッチするか・自分がその会社に合っているか・自分らしく活躍できるかを判断するうえで良い質問になると思っています。皆さん就活は大変かと思いますが、将来皆さんが生き生きと働けるよう、就活頑張ってください!応援しております!