
企業完全審査制の新卒スカウトサービス「iroots」が、就活生におすすめしたい企業と若手活躍社員にフォーカスするインタビュー企画。今回は世界中で自動車の設計・製造・販売を行う日産自動車株式会社にて、人事系システムの開発・運用を担当している阿南さんの成長とキャリアに迫ります。
Interviewee’s Profile
業界:自動車メーカー 従業員数:133,580名(連結)
乗用車、商用車、電気自動車などの設計・製造・販売を行っており、近年では環境に配慮したハイブリッドカーや電気自動車の開発にも注力。北米、欧州、中国をはじめとする主要市場に生産拠点や販売ネットワークを持ち、世界中の顧客に製品を提供している。
阿南 梨紗 ビジネスシステムソリューション本部 G&A & B2Eシステム部
北海道大学、大阪大学大学院卒。2022年に新卒で日産自動車株式会社に入社後、ビジネスシステムソリューション本部に配属。G&A & B2Eシステム部にて人事系システムの開発・運用を担当している。
- IT技術・情報システムを活用し、日産全体のビジネス課題を解決
- 「専門性を活かすのが当然」? 思いもよらなかった日産自動車との出会い
- 挑戦を求め、応援する風土があるからこそ成長し続けられる
TOPICS
IT技術・情報システムを活用し、日産全体のビジネス課題を解決
Q1.入社後から現在に至るまでのお仕事内容について教えてください。
2022年に新卒入社後、IS/IT部門(情報システム職種)での1年間の研修を経て、ビジネスシステムソリューション本部に配属されました。IS/IT部門はIT技術・情報システムを活用し、グローバル日産全体のビジネス課題を解決していく職種で、私はG&A & B2Eシステム部という組織で人事系のシステム開発・運用に携わっています。入社2年目から1年半ほど勤怠システムの刷新プロジェクトに参加し、リリース後の現在は旅費精算システムの刷新プロジェクトを担当しています。
Q2.現在のお仕事内容と、大変ながらもやりがいを感じる場面を教えてください。
課題を抱えているシステムについて、関係各所にヒアリングをしながら課題の特定や機能の要件定義を行い、適切なシステムの比較検討と導入を行うというのが大まかな流れです。また、新システムを導入したら終了ではなく、従業員向けのマニュアル作成や全社向けの操作説明会なども含めると、数年単位でプロジェクトを進めていくことになります。
今の業務において難しさを感じる場面は、全従業員がユーザーとなるシステムであることから、生産、R&Dやデザイン部門など、複数の部署の方を巻き込みながらプロジェクトを進めていく点ですが、その反面、会社の規模を感じられるという面白さもあります。同じ人事系システムでもユーザー部門によって必要な機能が異なる場合があり、まったく想定していなかった要件が発生するときもあります。また、他部署の方は本来業務がある中でシステム開発プロジェクトに参加いただくので、どのようなペースで何をどこまで依頼すればいいのかという程度が最初は分からず、苦戦することもありました。
しかし、コミュニケーションを重ねる中で徐々に「こういうことがしたいんだけど、できる?」という相談や、システムのリリース後に「以前よりも使いやすくなった」という感想をいただいたときには大きな達成感を味わうことができます。 私たちの部署にとってのシステムユーザーは従業員なので、自分が携わったシステムが実際に使われている様子を間近で見ることができますし、良い点・悪い点含め、率直な感想をもらいやすいところがモチベーションにつながっています。
「専門性を活かすのが当然」? 思いもよらなかった日産自動車との出会い
Q3.学生時代を振り返って、今の自分に影響を与えた経験を教えてください。
大学・大学院時代に力を注いでいた化学系の研究経験が今の自分に繋がっていることは確かです。学生時代に情報技術を深く学んだわけではありませんが、正解がわからない中で地道なトライアンドエラーを積み重ねていくという姿勢が培われたことで、今の仕事においてすぐに成果が出ない場面でも、コツコツと効果検証を繰り返すことができています。また、現在携わっているプロジェクトについて社内で報告する際にも、学生時代に研究報告をおこなっていたときの経験やスキルが役立っていると感じます。
Q4.就活時代の軸を教えてください。
化学系を専攻していたので、当初は化学系メーカーや製薬会社など、BtoBの研究職を中心に見ていました。特にこれといった軸があったわけではないのですが、周りに「化学系を専攻してきたのだから専門性を活かすのが当然」という風潮があり、自分もそれに疑問を感じていませんでした。しかし、就活を進める中でどうしてもしっくり来ない部分があり、再度自己分析や企業研究を重ねていく中で、自分には幅広い人が商品やサービスに触れられるBtoCの方が合っているのではないかと思うようになりました。
Q5.日産自動車に出会ったきっかけと、入社の決め手になったことを教えてください。
irootsでIS/IT部門インターンシップへのスカウト案内を受け取ったことがきっかけです。それまでは情報系と聞くとプログラミングのイメージしかなかったのですが、ビジネスアナリスト(業務分析の専門家)として組織が抱える課題を分析し、解決に向けた施策を立案・推進する仕事があることを知り、興味を持ちました。
インターンシップでは実際のケースをもとに課題を特定し、解決策を提案するグループワークを経験し、IS/IT部門で働くイメージを持つことができました。また、IS/IT部門の中には私と同じように情報系とは異なるバックグラウンドを持つ方も多く活躍されており、自身の専門性が必ずしも直結している必要はないのかもしれないと感じました。
化学系メーカーの選考もいくつか受けましたが、最終的な入社の決め手になったのは挑戦機会の多さです。現場社員の方にお話をお伺いした際に、若手の海外チャレンジプログラムや、担当業務以外の社内プロジェクトに手を挙げて参加することができるというお話を聞き、新しいことに挑戦できる機会の多さに惹かれました。また、研究職の場合はどうしても開発のスパンが長くなるので、数年単位でさまざまなプロジェクトに参加できる日産自動車の方が、モチベーションを保ったまま日々楽しく働くことができるのではないかと感じました。
結局化学分野を仕事に選ぶことはありませんでしたが、今でも科学館へ足を運んだり、関連書籍を読んだりするなど、趣味の範囲で気楽に関わりを続けています。
挑戦を求め、応援する風土があるからこそ成長し続けられる
Q6.日産自動車の好きなところを教えてください。
日産自動車と聞くと昔ながらの大手メーカーというイメージがあるかもしれませんが、実際は年次・年齢に関わらず誰とでも話しやすい風土があります。スタッフであっても部長に直接相談に乗ってもらうこともありますし、社内のメンバーとフラットなコミュニケーションを取りやすいところが好きです。
また、入社の決め手にもなった通り、実際に挑戦できる機会に恵まれていると感じます。私も担当業務のプロジェクトに加えて、新卒内定式や入社式の運営プロジェクトに参加しており、他の部署のメンバーと連携しながら楽しく企画を進めています。その他にも、社内で開催されている新規事業立案コンテストや、若手社員が役員のメンターを務める企画など、多様な活動が誕生しています。このようなプロジェクトに積極的に参加している方や、仕事だけでなくプライベートが充実している方も多いので、私も日々刺激を受けながら過ごしています。
Q7.日産自動車について、就活生に自信を持ってすすめられるところを教えてください。
先ほどのプロジェクトにも表れている通り、日産自動車は社員の挑戦を求め、応援してくれる風土があるので、社会人になってからも成長し続けたい方には特におすすめです。今の時点で具体的にやりたいことがなかったとしても、社内のさまざまなプロジェクトに触れる中で挑戦したいことに出会える可能性があります。
また、IS/IT部門に関して言うと、多くの方に使っていただけるシステムの開発・運用に若手のうちから携われるというのは大きな魅力です。研修制度が整っているので未経験からでも十分に活躍できる環境がありますし、システム課題を解決していくことが優れた自動車製品の開発につながっていくので、そういった意味でも日々やりがいを持って働けると思います。
Q8.最後に、就活生へのエール・メッセージをお願いします。
世の中にはたくさんの企業があるので、自分に合った仕事を見つけることに難しさを感じる人も多いと思います。私も自身の専門性とまったく違う仕事をするのはどうなんだろうと悩んだこともあったのですが、結局は自分が日々楽しく働けるかどうかが大切だと感じます。 就活中はどうしても視野が狭くなってしまいがちなので、irootsのようなサービスを活用しながら、自分に合った場所を探す旅を続けてほしいです。