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Interviewee’s Profile
設立:2020年7月 従業員数:2,285名(2023年7月時点)
FIDIAグループ企業として、人材派遣事業、人材紹介事業、SES事業、採用支援事業、アウトソーシング事業などを幅広く展開。
『「人」が輝く「世界」がかわる。』という企業理念のもと、クライアント企業の課題解決に取り組んでいる。
中村 洸登(なかむら ひろと) CA事業部 事業責任者 兼 社長室
甲南大学経済学部卒。2019年にEvand株式会社に新卒入社。新卒採用担当としてキャリアをスタートし、入社2年目から新規事業のCA(キャリアエージェント)部門の立ち上げを担う。3年目よりCA事業部の事業責任者となり現在に至る。社長室業務も兼任。
- Evandに興味を持ったのは、理想の将来を叶えている会社だったから
- 入社2年目で新規事業立ち上げに抜擢され、3年目から事業責任者に
- 社長との週次会議で自分と向き合い、「営業」から「経営」へと成長していった
TOPICS
Evandに興味を持ったのは、理想の将来を叶えている会社だったから
―最初に、Evandに入社を決めるまでの経緯について教えてください。就活をはじめたときには、どのような軸で企業選びをおこなっていましたか。
私が就職活動をはじめたのは大学3年生の5月くらい。企業選びの軸は全くなくて、「先輩に誘ってもらったインターンにはすべて参加する」ことだけを決めていました。先輩が参加しているのが人材業界の企業が多かったことから、自分にも合っているんじゃないかと思うように。最初はそんな風に簡単な気持ちから就職活動をスタートしました。
そこから人材会社のインターンに参加したり、就活イベントに参加してさまざまな業界の方とお会いしたりしましたが、改めて自分には人材業界が向いていると感じました。この業界は「人」が商材になるというか、自分をすごく高めていくことでお客様により価値を提供できる。そんなフィールドは自分にも向いているだろうと他の業界は考えずに人材業界だけを見るようになりました。
ちなみに、大学3年生の就職活動をしているとき、自分の心が人生のどん底に落ちるような出来事があり、これからの生き方を深く考えたときがあったんです。そのとき、ある人材会社の人事の方と出会ったのですが、落ち込んでいる私に対し「今その状態だからこそ、これから新しい自分で生きることができるんだよ」と話してくれて。同時に田坂広志さんという方が書かれた『未来を拓く君たちへ』という本を教えてもらったのですが、これは今でも私のバイブルになっています。そこから自分の人生を大切に生きようと考えましたし、その人事の方に会わなければ今の自分はなかったと思っています。
―その中で、Evandに興味を持ったきっかけを教えてください。
大学時代に気持ちが落ち込んだときもそうですが、自分は仲間や友人の大切さを感じる機会が多かったんです。結局、どんなときでも人に救われるんだって。そんな想いから、自分の人生は好きな人と一緒に何かできる人生がいいなと思うようになっていました。独立願望もけっこう強かったので、「大学の友人たちといつか一緒に仕事をしたい」「将来自分が会社を立ち上げたなら、仲間や友人たちと一緒に世の中のためになることをやっていきたい」ということも将来の理想として持っていました。
Evandに興味を持ったのは、そんな将来の理想を叶えている会社だったから。Evandの親会社であるFIDIA代表の森さんとお話しする機会があったのですが、森さんが幼馴染の方たちと一緒に会社をやっていると聞いて。まさに自分の理想を実現していると知り、ここなら自分も理想を叶えられるんじゃないかと思いました。
入社2年目で新規事業立ち上げに抜擢され、3年目から事業責任者に
―選考を経て、Evandに入社を決めた理由を教えてください。
インターンは15社ほど参加しましたが、そこからエントリーしたのは4社だけ。幸いなことにすべての企業から内定をいただき、どの企業にしようかと考えていました。ちょうどそんなとき、Evandから長期インターンをしないかと電話がかかってきたんです。
選考を受ける気はなかったものの、ちょっとやってみようとEvandで営業のインターン生として働き始めました。するとインターン生の中でぶっちぎりの成果を出すことができ、FIDIA代表の森さんとグループ会社の西社長にお祝いとして焼肉に連れていってもらったんです。その際に森さんが幼馴染と一緒に会社をやっていることを知り、この人についていけば僕も将来の理想を実現できるのではないかと思いました。
実は内定をいただいたうちの1社が、自分がどん底のときに救ってくれた人事の方がいる会社だったんです。その会社とEvandで最後の最後まで悩みましたが、Evandのほうが自分のなりたい姿により近かったんですね。そこでもう1社には泣きながら断りの連絡をして、Evandへの入社を決めました。
―2019年にご入社されてから、今までどのような業務に携わられましたか。
入社後は新卒採用担当としてキャリアをスタート。2年目の途中で新卒紹介事業の立ち上げをやってみないかと声をかけてもらいました。なぜ自分にと驚きましたが、「できなくて当たり前だしまずはやってみよう」と迷いなく決断。先輩にもサポートしてもらいつつ新卒紹介事業の立ち上げに着手しました。
最初は紹介先企業を開拓する営業と、学生と向き合うキャリアアドバイザーを両方やりつつ、朝から夜までガムシャラに取り組みました。半年ほどで5名の採用が決まったことで、入社3年目、事業立ち上げ2年目からは事業責任者となり、メンバーも持つようになりました。そこから徐々にメンバーも増え、中途紹介のチームも結成し、現在は新卒と中途の二つのチームのマネジメントを行なっています。事業責任者として両事業のPLを見ながら、いかに営業利益を出すかを考えながら事業戦略を立てるのも私の役割です。
また、通常業務とは別に外交業務も行なっています。入社4年目から自発的に始めたのですが、社外のさまざまな交流会などに参加し、人脈づくりに取り組んでいます。そこから人と人をつないだり、社内の別事業に紹介をしたりということを行なっています。
私はEvandの役員や社長を目指していますが、他の社員に負けない優位性をつくろうと考えたとき、コミュニケーション力だと思ったんですね。そこで社外に飛び出していろいろな人とつながる活動を始めたのが最初のきっかけ。進めていくうちに「社長室」という肩書きがあったほうが進めやすいと分かり、会社にお願いして社長室というポジションをつくってもらいました。入社5年目には1年で約400名の方と名刺交換をしています。
社長との週次会議で自分と向き合い、「営業」から「経営」へと成長していった
―入社してから今までの間に「ラクではないが力がついた」と思う経験を教えてください。
入社4年目、新卒紹介事業2期目のときです。Evandでは年1回、キックオフで各事業の業績発表をするのですが、他の事業が100%達成やそこに近い業績を上げている中、自分たちだけが「58%」という数字で発表されて。とても悔しい経験でしたし、こんな恥ずかしい思いは二度としたくない、未達はダサイことだと考えるようになりました。
そこから取り組んだのが、社長の石田から徹底的に学ぶこと。社長とは毎週会議を行なっていましたが、どうやって売上数字をつくっていくのかをイチから学び直しました。そこでの学びを翌週に実行し、会議で結果を報告し、次にどうするかを考える。そのサイクルを愚直に繰り返していきました。
社長との週次会議は以前から実施していましたが、「負けている自分を見せたくない」という変なプライドから、自分からは質問をほとんどしていませんでした。でも、それではダメだと思い、とにかく頭を使い、社長から学ぶことを徹底しました。そうすることで、それまでは感覚や感情で計画を立てていた状態から、数字やデータを見ながらどうすれば勝てるかを考えられるように変わっていったんです。
この経験を通じて、「営業」から「経営」へと成長できた気がします。結果、翌年もその翌年も達成できました。社長からも「計画的に考え、行動できるようになったね」と言ってもらえて。もうひとつすごく嬉しかったのが、社長が思いつかない考えを出せたことがあって、「俺の思考を超えたな」と言ってもらえたとき。以前より成長できたのかなと思いましたね。このときの経験を通じて、勢いだけで何とかするのではなく、しっかり戦略を練り、計画的に行動して成果を出すことにこだわるようになりました。
―得られた経験をもとに、中村さんは今後どのようなキャリアを歩んでいきたいですか。
昔から変わりませんが、私は最短距離で役員、社長を目指しています。新卒入社の社員が役員や社長になることで、みんなのロールモデルになりたいと思っているんです。社長室での外交業務など、他の人がやっていない取り組みもやっているので、今後も自分がやるべきこと、できることを精一杯やっていこうと考えています。
『「人」が輝く「世界」がかわる。』というEvandの企業理念にも通じますが、自分が変われば周りを変えていけるというのが私の考え。誰か任せではなく、自分が成長することで周囲にも好影響を与えていく。私が変わり続けることで会社をさらに良くしていきたいです。私はEvandという会社にワクワクしていますし、まだまだ大きくしていけると思っています。だからこの会社に関わってくれている仲間と一緒に会社を盛り上げていきたいです。
大学時代の友人や仲間たちとも、いつか一緒に仕事をしたいですね。例えば友人が独立するとしたら、新規事業で培った自分の経営知識やスキルでサポートしたり、外交業務でつながった人を紹介したりとカタチは問いません。自分が好きな人たちと一緒に仕事をするためにも、これからさらに成長していきたいです。
あなたがもし、楽じゃないけど力をつけたいと思っているなら、ぜひ自分が面白いと思う道を選択してほしいです。その際に大切なのが、自分の可能性を信じ続けること。誰にも可能性がありますし、人はすごい力を発揮できます。不安を感じることもあるかもしれませんが、自分にも可能性はあると信じ続けて、社会人としての一歩を踏み出してほしいです。
・入社2年目で新部門の立ち上げを任される「若手抜擢環境」
・事業責任者として経営視点を身につけることができる「20代の成長環境」
・経営陣と近い距離でコミュニケーションがとれる「風通しの良さ」