
企業完全審査制の新卒スカウトサービス「iroots」が、就活生におすすめしたい企業と若手活躍社員にフォーカスするインタビュー企画。今回は、大阪いずみ市民生活協同組合にて、店内販促物の企画・作成やSNSの運用、商品PRや広報等を担当している門岡さんの成長とキャリアに迫ります。
Interviewee’s Profile
業界:生活協同組合 従業員数:正規職員605名、定時職員574名(2023年3月現在)
「くらしに笑顔をお届けします」をコンセプトに、南大阪エリアで宅配、店舗、福祉、保障など多様な事業を展開。約56万世帯(エリア内40.6%)の組合員が加入しており、全国の数ある生協の中でも事業規模はトップクラスを誇る。
門岡 良介 店舗事業部
2016年に新卒で大阪いずみ市民生活協同組合に入協。宅配や店舗運営の経験を積んだのち、新規事業のネットスーパーの立ち上げに参画。現在はお客様の来店や購入を促す、店内販促物の企画・作成やSNSの運用、店頭でのプロモーションなどの商品PRや広報等に取り組み、新店舗の立ち上げにも関わる。
- 現場についての知識を深め、0からネットスーパーの立ち上げに挑戦
- 「生まれ育った地域に貢献したい」。インフラとして暮らしを支える大阪いずみ市民生協に興味を持った
- 実は「宅配」だけじゃない。幅広い事業を展開しているからこそ、多様なキャリアが実現できる
TOPICS
現場についての知識を深め、0からネットスーパーの立ち上げに挑戦
Q1.入社後から現在に至るまでのお仕事内容について教えてください。
2016年に新卒として入協後、1年目から4年目までは加入者様のご自宅に商品をお届けする配送を担当し、4年目からは、年に1度任意で挑戦したい部署や業務をアピールできる自主申告制度を利用して商品部へ異動しました。
商品部に異動後は、店舗の畜産部門にて商品や店舗運営についての知識を深め、7年目からは新規事業ネットスーパーの立ち上げプロジェクトに参画。ネットスーパーの立ち上げが完了した現在は、おもに商品のPR活動、店舗広報等に取り組んでいます。
Q2.現在のお仕事内容と、大変ながらもやりがいを感じる場面を教えてください。
現在は店舗事業部にて、販促物の企画・作成やSNSの運用、店頭でのプロモーションなどを担当しています。
例えば新店舗がオープンする際には、店頭に掲示するPOPやポスター、チラシなどを作成したり、大阪いずみ市民生活協同組合が主催するイベントの一部企画を担当したりするなど、複数のプロジェクトを常時かけ持ちしています。
プロジェクトによって関係者や企画内容がまったく異なるので、それを同時進行していくことに難しさを感じることはあるのですが、0から企画したものが形になり、お客様のもとに届いたときには大きなやりがいを感じます。現在の部署に異動するまでデザインについての専門的な知識を持っていたわけではなかったのですが、もともと絵を描くことが好きだったので、ネットスーパー立ち上げの際にも自ら手を挙げてサービスページのラフ案作成などを担当させてもらいました。
ネットスーパーの立ち上げ時は、経験者や実績、ノウハウがまったくない中でプロジェクトを進行していかなければいけなかったので、メンバーと一緒に試行錯誤しながら商品ページの構成やデザイン、現場での運用方法を作り上げていきました。正解がないことに挑むのはどのプロジェクトにおいても大変ですが、自分の頭を使って0から何かを作り上げていくことが好きな私には向いている仕事だと感じます。
「生まれ育った地域に貢献したい」。インフラとして暮らしを支える大阪いずみ市民生協に興味を持った
Q3.学生時代を振り返って、今の自分に影響を与えた経験を教えてください。
大学では地理学を専攻しており、地図を見ながら各地をドライブすることも好きだったので、入協後に加入者様のご自宅へ商品をお届けする配送を担当することになったときにはその知識や経験が役立ちました。もちろん私のような経験がなくても0から学べる環境はあるのですが、自分が好きなことから業務をスタートできたのは嬉しかったです。
また、ギターサークルでは部長を務めており、さまざまな人とコミュニケーションをとる機会に恵まれていました。現在の仕事においては、他部署との連携を取りながらプロジェクトを推進していくことが多いので、学生時代に培ったコミュニケーション能力が活かせていると感じます。
Q4.就活時代の軸を教えてください。
大学時代にシステムを使った地形分析などを行っていたので、当初は地図や測量に関する企業を中心に就活を進めていました。しかしなかなかご縁に恵まれず、再度就活の軸について考える中で、自分が生まれ育った大阪に貢献できる仕事がしたいと思うようになり、その軸で就活を再スタートさせました。
Q5.大阪いずみ市民生活協同組合に出会ったきっかけと、入社の決め手になったことを教えてください。
幼い頃から実家に生協の商品が届いていたので、大阪いずみ市民生活協同組合の存在は身近に感じていたものの、最初は就職先として考えていませんでした。しかし、就活軸を見直したタイミングで、母から「生協受けてみたら?」と言われたことをきっかけに、説明会に参加してみたことが始まりでした。
もともと生協といえば「宅配」「スーパー」というイメージが強かったのですが、説明会で話を聞いてみると、保障や福祉、子育てなど、くらし全体を支えるインフラとしての役割を果たしていることを知りました。
また、職種に関しても配送や営業だけでなく、商品の企画・開発を行うバイヤー、宅配や店舗など様々なシステムを開発・管理・運用する情報システム部、店舗運営に関わる店舗事業部や、子ども食堂等を行っている地域団体への基金の支援や子育て支援・食育、「大阪府との包括連携協定」、地域団体や行政との連携を行う部署など、多角的な事業や支援活動などがあり、さまざまなキャリアが開かれているというお話を聞き、ここであれば地元に貢献しながら自分のやりたいことにチャレンジできる環境があるのではないかと思い、選考に進みました。
複数回の選考を経て内定をいただいたのですが、最終的に入協の決め手になったのは、人の良さです。最初の個人面接から最後の役員面接まで、真摯に私の話に耳を傾けていただいたので、緊張しすぎず本来の自分を出すことができました。並行して受けていた企業の面接では少し圧迫感を感じたことがあったので、それも相まって「こんなに真摯に就活生の話を聞いてくれるのか」と驚いたことを覚えています。私が人とコミュニケーションを取るのが好きだとお伝えしたときにも「それであればこういう業務が合っているかもしれないね」と受け入れてくださったところにも好感を持ちました。
当時は絶対にこれをやりたい!というものが見つかっていなかったからこそ、一緒に働く人や環境を重視して就職先を選びたいと思っていたので、この方々となら自分らしくいきいきと働くことができるのではないかと思い、入協を決めました。
実は「宅配」だけじゃない。幅広い事業を展開しているからこそ、多様なキャリアが実現できる
Q6.大阪いずみ市民生活協同組合の好きなところを教えてください。
組織の風土と地域への貢献実感を得られるところが特に好きです。大阪いずみ市民生活協同組合では幅広い年齢層の職員が働いていますが、年齢や役職の垣根なく、フランクにコミュニケーションが取れる風土があります。仕事で困ったことがあっても手を差し伸べてくれる方がたくさんいますし、どの方に話しかけてもみなさん笑顔で対応してくれます。もともと人の良さに惹かれて入協を決めましたが、想像していた以上に親しみやすい方ばかりで、環境に恵まれていると感じます。
もう一つの地域への貢献実感を特に意識したのはコロナ禍のときです。加入者様から「外出制限がある中、自宅まで商品を届けてもらって本当に助かった」というお声をたくさんいただいた際に、自分たちの仕事がいかにくらしに直結しているかということを改めて実感しました。
また、大阪府と福祉・子育て、教育、健康など8分野にわたる連携と協働に関する包括連携協定を締結するなど、今まで組合が培ってきた宅配網や地域とのつながりを活かした取り組みが期待されています。くらしに欠かせない食はもちろんのこと、お子様が生まれる前からご利用いただける「コープ共済」を扱う保障や、医療や介護が必要になってもできるだけ長く住み慣れた地域で暮らし続けることを大切にする福祉、子育て支援の一つとして、行政からの委託なども受け、親子で一緒に集える場所や育児の悩みを相談できる場所の提供や、「子どもの貧困問題」に関しては子ども食堂や学習支援を行う団体への支援などを行っています。小さなお子様からご年配の方まで多角的に地域に貢献できていることは、日々の仕事のモチベーションにつながっています。
Q7.大阪いずみ市民生活協同組合について、就活生に自信を持ってすすめられるところを教えてください。
生協といえば「宅配」というイメージが強いと思いますが、実際にはそれ以外のキャリアもたくさん開けていることをぜひ知っていただきたいです。もちろん配送や営業を通じて現場を知ることは大切な経験ですが、その上でご自身が実現したいことがあれば、私のように自主申告制度を活用してチャレンジすることができます。
先ほどもお話しした通り、食はもちろんのこと、生協本体として唯一、共済と生命保険・損害保険も扱う保障事業や福祉、子育てなど、くらしに関わる様々なお困りごとにおいて事業を展開しており、働く人の職種は60以上にのぼります。各部署においても経験・未経験を問わず挑戦することが可能です。仕事を通じて地域の方と関わりを持つ機会も多いので、人とコミュニケーションを取るのが好きな方や、地域に貢献したいという想いを持っている方にもおすすめです。
Q8.最後に、就活生へのエール・メッセージをお願いします。
最初から就活がうまくいく場合もあれば、そうではないこともあると思います。私も当初希望していた領域にはなかなかご縁につながることはありませんでしたが、就活を続けていれば必ず自分に合うところに出会えるはずです。例え就活に時間がかかったとしても、入社する時期はみんな同じなので、不用意に焦る必要はありません。もっともつらいのは、焦るあまりに自分のやりたいことを見失ってしまったり、妥協して就職先を決めてしまったりすることです。就活に疲れたときには少し休みつつ、最後まで自分のペースでやりたいことを模索してみてください。