
新卒スカウトサービス「iroots」を通じて入社した学生は、その後どのように活躍しているのか。企業と学生の「出会い」だけでなく「入社後活躍」の実現を目指すirootsでは、irootsを通じて入社した方々にインタビューを行い、“その後”の姿に迫ります。
今回は、神奈川県東南部に位置し、東京・横浜のベッドタウンとして人口約44万人の暮らしを支える藤沢市にて、総務部職員課にて採用業務などを担当している井上さんにお話を伺いました。
Interviewee’s Profile
業界:地方自治体 従業員数:3,938名
神奈川県東南部、湘南地域の最東端に位置し、人口約44万人の藤沢市。その市政のあらゆる分野において、施策の企画立案・実施、税や福祉などの窓口業務、内部管理業務など幅広い業務を担っている。
井上 侑美 総務部職員課
明治大学卒。2023年に新卒で藤沢市役所に入庁。健康づくり課に配属となり、母子保健担当として不妊や不育症の治療費助成事業に携わるほか、庶務業務に従事。2024年4月には職員課に異動し、現在は主に採用業務を担当するかたわら、DX推進プロジェクトにも参加している。
- DX化やSDGs推進など、挑戦し続ける藤沢市役所だからこそ、若手の力が活きる
- 公務員試験なし。県外出身者でも、藤沢市で働くイメージが持てた
- 若手の意見が取り入れられ、市民の方への貢献実感が得られる環境
TOPICS
DX化やSDGs推進など、挑戦し続ける藤沢市役所だからこそ、若手の力が活きる
―最初に、現在のお仕事内容について教えてください。
2023年に新卒で入庁後、150名ほどの職員が在籍する健康づくり課で母子保健担当となり、不妊や不育症の治療費の助成事業に携わりました。庶務担当としては課の規模がとても大きいので、人をまとめる大変さや、調整の難しさを実感しつつ、実務の基礎能力を身につけられたと思います。
2年目の現在は、総務部職員課で職員の採用や管理などを行なっています。採用担当は4名、人事や研修・給与労務・衛生管理などの担当を含めると30名程度の課です。藤沢市役所では入庁後10年で3つの部署を経験することになっていますので、2年目での異動は珍しくはありません。ただ、自分に新しいチャレンジの機会がすぐ回ってくるとは思わなかったので、異動することが分かった際は率直に驚きました。
採用担当としての主な業務は、新卒採用や民間出身の方の中途採用などです。具体的には、オンライン・オフラインでの説明会への登壇、面接の従事、採用情報の広報活動などを行なっています。藤沢市はDX化やSDGs推進など、未来に向かって挑戦し続けているからこそ、新しい発想を持った若手の力が必要になってきます。入庁2年目で学生目線に近く、就活で民間企業も見ていた私だからこそ、これから変革を起こしていく人材の採用に貢献できるんじゃないかと思いますし、自身の経験を活かしていきたいと思っています。
―就活生時代にirootsを使いはじめたきっかけについて教えてください。
『iroots』を知ったきっかけは、先輩からの紹介でした。「たくさんスカウトが来るよ」と言われて興味を持ち、登録してみました。就活といえばESを出して選考に進むのが基本だと思っていましたが、『iroots』はエントリーシートには書ききれない、自分の経験や価値観について詳細に書くことができ、スカウトをもらうだけではなく、こちらからスカウトリクエストを送れるところに魅力を感じました。
他にもダイレクトリクルーティング(DR)のサービスは使っていましたが、受け身ではなく、自分からアプローチできるところが良かったです。優良企業がたくさん利用している点も、すごく魅力だと感じました。
私は挑戦ができ、人の暮らしを豊かにできることを軸に就活をしており、メーカーを中心に検討していました。学生時代は体育会に所属していて、優勝した経験があったことから、社会人になっても挑戦できる環境に身を置きたいと考えていたんです。それに加えて、幼少期から人に感謝されたり、役に立てたりすることに喜びを感じるタイプだったことも、大きく影響しました。
公務員試験なし。県外出身者でも、藤沢市で働くイメージが持てた
―藤沢市役所からのスカウトを承諾した理由を教えてください。
もともと公務員に興味はあったのですが、公務員試験がネックになって諦めていました。そんなとき、たまたま藤沢市役所を見つけて、「SPIで試験が受けられるんだ!」と驚いたんです。どうせ働くなら人のために働きたい、相手の顔を見て一人ひとりのために働きたいと考えていたので、公務員試験なしで受けられる藤沢市役所に魅力を感じてスカウトを承諾しました。
―スカウト承諾後、選考から内定承諾に至るまでの経緯について教えてください。
スカウト承諾後は、座談会や説明会に参加しました。公務員というと堅いイメージがあったのですが、藤沢市は変革に力を入れているのが印象的でした。DXに力を入れていて、求める人物像もチャレンジ精神を持っている人だと分かって、民間企業のような印象を受けましたね。市役所ではあまり変革性は求められないのかな、と思っていたので意外に感じたのを覚えています。
その後も、働き方に関する個別相談会や、副市長へのなんでも質問会など、豊富なコンテンツが準備されていて、フォローの手厚さに好感を持ちました。藤沢市は現時点では人口が増えていますが、数十年先も同じ状況とは限りません。だからこそ、「先の未来を見据えて、今から変革ができる人材を求めている」という話を副市長から聞くことができ、より興味を持ちました。さまざまなコンテンツに参加していたので、エントリー前にはここで働くイメージを持つことができていたと思います。他の企業も受けていたのですが、ここまで手厚く対応してくれるところはなかなかありませんでした。
―入社の決め手を教えてください。
私は埼玉県出身ですが、選考中に藤沢市を訪れた際に、自然に恵まれている点や観光資源が豊かな部分など藤沢市の魅力に触れることができ、更に志望度があがりました。「ここでなら多くの可能性があり、挑戦できる環境なんじゃないか」と思ったんです。
また、藤沢市役所には100以上の部署があり、幅広い業務に携わることができるところも魅力でした。選考中に質問できる機会が多く、疑問点を解消した上で最初に内定をいただくことができたので、他の選考中の企業は辞退して入庁を決めました。
若手の意見が取り入れられ、市民の方への貢献実感が得られる環境
―入社後、仕事を通じてやりがいを感じていることを教えてください。
採用に関するお問い合わせ対応などをする中で、「助かりました」「ありがとう」といった、感謝の言葉をいただけるところです。職員からも感謝の言葉をいただけることが、やりがいにもなりますし、最終的に市民の感謝にもつながっていると感じます。日々の業務でどんどん知識が身についていると実感する場面も多く、面接対応などでの臨機応変さも身についてきています。
現在のポジションでは直接的に市民の方と関わりを持つことは少ないのですが、採用した職員が市民の方のために働く未来につながっていることを思うと、社会貢献につながっているのではないかと思います。1年目で異動になり、新しいことに挑戦する難しさは感じていましたが、逆に挑戦する機会に恵まれていると感じますし、周りに聞きやすい環境があるのはありがたいと感じています。
また、2024年秋から採用業務と並行し、職員の人事評価のDX化プロジェクトにも参加させてもらっています。これはDXに関する研修を受けた際、自部署におけるDX化のアイデアを出す課題があったのですが、私は人事評価について意見をあげたんですね。すると後日、DX推進室から「一緒にやってみませんか?」と声をかけてもらったことがきっかけとなり、DX化プロジェクトに加わることになりました。このように、若手の意見を柔軟に取り入れてくれるところも大きなやりがいになっていると感じます。
― 藤沢市役所において、今後実現していきたいことを教えてください。
もっと知識を身につけ、市に貢献していきたいと思っています。あとは市民のみなさんに直接貢献できるような部署にも興味があります。たとえば大学では国際関連を勉強していたので、外国人の方の支援や、地域の方のために事業を企画するといったことにも挑戦していきたいです。これから後輩が入ってきた時に先輩として信頼され、きちんと指導できるようになりたいとも思いますし、さらに年次を重ねていく中でマネジメントにも挑戦していければと思っています。
ただ与えられた仕事をこなすだけでなく、事業を任せられる人になっていきたい、という想いが強いですね。そのためには自分の担当業務だけでなく、視野を広く持って幅広い知識を身につけて、周囲から頼られる存在になりたいです。―最後に、irootsユーザーへのメッセージをお願いします。
『ioots』には他のDRサービスにはないスカウトリクエスト機能などもあるので、活用しながら自分が働きたいと思える企業を見つけてほしいです。就活は苦しい時もあるかもしれませんが、周りの人を頼りながら、たまには休憩もとって、自分のペースで進めてほしいと思っています。私もES作成にすごく時間がかかってしまったのですが、周りからフィードバックをもらう中でコツを掴めるようになりました。
後悔しない就活をするためには、妥協しないことが大事です。さまざまな業界の話を聞けるチャンスなので、興味があることはもちろん、そうじゃないことにも目を向けて自分のやりたいことを見つけてほしいと思っています。