
企業完全審査制の新卒スカウトサービス「iroots」が、就活生におすすめしたい企業と若手活躍社員にフォーカスするインタビュー企画。今回は医薬品業界において国内最大級の製造・供給体制を持つ沢井製薬株式会社で、MRと営業人事を経験している大山さんの成長とキャリアに迫ります。
Interviewee’s Profile
業界:医薬品 従業員数:2,849名(2025年3⽉31⽇現在)
1929年に創業。国内最大級の製造・供給体制を持ち、全国の医療機関に安定的に医薬品を届ける。業界内に先駆けて、ジェネリック医薬品事業を展開。医薬品の品質と信頼性を追求し、健康寿命の延伸に貢献している。近年では未病領域への取り組みも強化し、医療と社会の未来を支える“なくてはならない企業”を目指す。
大山 航平 営業統括部営業人事グループ
東京都出身。法政大学大学院理工学研究科卒。学生時代は、学習塾のアルバイトを6年経験。2022年、MRとして沢井製薬株式会社へ入社。2024年10月に営業統括部営業人事グループへ異動。趣味は、映画鑑賞やゴルフなど。
- 営業人事グループへの転向で気づいた、MR時代に培った“想像力”の価値
- 熱望していた“人の命や生活に役立つ仕事”。沢井製薬なら叶うと感じた理由とは
- 誰かの役に立つことを率先する組織だからこそ、患者さんにも仲間にも寄り添い続ける
TOPICS
営業人事グループへの転向で気づいた、MR時代に培った“想像力”の価値
Q1.入社後から現在に至るまでのお仕事内容について教えてください。
2022年に沢井製薬へ入社し、最初の2年間はMRとして勤務しました。主に行なっていたのは、自社医薬品に関する情報提供、副作用情報の収集であり、国の示す医療の方向性である医療政策に関する情報提供も行っていました。開業医・病院・薬局など、幅広い医療機関と関わっていました。学生時代は医薬品に詳しかったわけではなかったので、「ちゃんとMRとして活躍できるかな」という不安を抱いていました。私以外の同期も「大丈夫かな」と言っていたのをよく覚えています。しかし、いざ入社してみればそんな心配は全く不要でしたね。入社後の研修が手厚く、MRの仕事内容や医療機関との関わり方、私たちの仕事の重要性など、基本的なことからすべて学べました。
また、MRの業務に必要な知識・スキル・マインドが備わっているかを評価するMR認定試験に合格する必要があるのですが、その合格に向けたフォロー体制も整っています。そのおかげで当社の試験合格率は100%で、全員が合格できるようにサポートしてくれる点が安心でしたね。
2024年10月には、営業人事グループへ異動しました。MRが所属する営業本部の未来を創りたいと思ったのが、異動のきっかけです。年1回上司と行うキャリア面談を活用して異動を希望し、適性や実績などを評価してもらったことで、今に至ります。現在手がけているのは、主に新卒採用や社内研修の企画・運営など。学生の方々と関わる機会も多いので、この記事を読んでくださっている方々とお会いできたら嬉しいです。
Q2.現在のお仕事内容と、大変ながらもやりがいを感じる場面を教えてください。
新卒採用関連の仕事は、MR職のインターンシップの企画やリクルーター活動、選考時の学生誘導等の業務を行っています。学生の方々に沢井製薬の魅力を知ってもらうために、イベントや面談の内容を考えているのですが、こういった仕事に正解はありません。沢井製薬の魅力が一番伝えられる内容を考え、実施と改善を繰り返すことに難しさを感じます。
ただ、難しいからこそ成果が出たときは嬉しいです。イベントや面談を改善した結果「大山さんのおかげで入社を決めました」と、学生に言ってもらえると営業人事として大きなやりがいを感じます。
振り返ると、MR時代の経験が現在の仕事に活きていると思うことも多いです。MR時代は、相手のために何ができるかを常に考えていました。様々な医療機関に訪問し先生方と面談をするのですが、みなさんお忙しいこともあり、いただける時間には限りがあります。その中で、私たちの提案を通し患者さんの治療へ貢献するためには、どんな情報が求められているか、何を知りたいと考えているのかを的確に理解する必要がありました。
先生方の立場や状況を想定して準備し、面談当日は聞かれたことに答えられるようにしていましたね。そうすると、面談では診療の考え方や患者さんへの想いなどを伺うことに時間が使えましたし、先生方に役立つ情報が提供できていたと思います。そういった“相手の立場を想像し、求められる情報を的確に伝えること”は、今の仕事でも非常に役立っています。
また、MRとして講演会の企画や運営も行なっていました。ある領域で専門外の先生方に対して、その領域の専門の先生方と連携し、処方の意思決定に影響を与えるような講演会を開催したり、地域の先生方が患者さんのために行っている取り組みを共有・ディスカッションできる場を提供する等、医療に貢献できたと感じています。MRは、医療機関の方々やその先にいる患者さんに役立つ大切な仕事だと思います。だからこそ、学生の皆さんにMRの魅力を伝え、一人でも多くの方にMRを目指してほしいと考えています。
熱望していた“人の命や生活に役立つ仕事”。沢井製薬なら叶うと感じた理由とは
Q3.学生時代を振り返って、今の自分に影響を与えた経験を教えてください。
学生時代に力を注いだのは、研究とアルバイトの2つです。大学院で行っていた生物系の研究は、実行と振り返りの繰り返しが重要でした。求めている結果が出なかったり、途中でトラブルが起こったりする中で、うまくいかなかった理由を突き詰めて改善することで、成果に近づきます。そういった経験は社会人になってからも活きていますね。仕事も思い通りにいくことばかりではないので、壁にぶつかったとしても改善を試みる姿勢は持っておいてよかったです。
また、6年間続けた塾でのアルバイトを通して、コミュニケーション力が磨かれたと思います。生徒のわからないことを把握し、どういった順番で何を伝えればいいのかを毎日考えていました。まさに、相手の立場を想像して、必要な情報を適切な順で伝えるというMRの仕事に活きたと自信を持って言えます。MRも営業人事も、相手が欲していることを想像しコミュニケーションを図ることが重要なので、学生時代の人と接する経験が現在の私に良い影響を与えていると思います。
Q4.就活時代の軸を教えてください。
生物系の学部・大学院で学んでいたので、人の命や生活に役立つ仕事を志望していました。特に、お薬は命に直結するという考えから製薬業界を軸として定めていました。実際、入社後には医師や患者さんから感謝の言葉をいただく場面もあり、命に関わる仕事の価値や、やりがいを感じられています。
また、研究活動ではプレゼンテーションをする機会が多くあり、当時から自分の考えを人に伝えることが好きだったんです。そのため、製薬業界の中でもMRが自分に向いているんじゃないかと思い、職種も絞って就活をしていました。
就活生の皆さんの中に、軸を定めるのが難しいなと感じている方がいれば「自分の好きなことや強みは何か」「それらを活かして、何がしたいか」を考えてみてほしいです。必ずしも業界や職種を絞って就活をする必要はありませんが、自分が輝ける場所・楽しいと思える仕事を探すためのヒントになると思います。
Q5.沢井製薬株式会社に出会ったきっかけと、入社の決め手になったことを教えてください。
出会ったきっかけは、就活情報サイトです。もともとテレビCMなどで沢井製薬の名前は知っていたのですが、具体的にどういった会社なのかは知らず、事業や強みなどを詳しく聞きたいと思い説明会に参加しました。選考に進む中で、取扱品目数が業界内でもトップクラスであり、先駆けてジェネリック医薬品を取り扱っていたことなどを知りました。
製薬メーカーを中心に選考を受ける中で、当社に入社する決め手になったのは「ここなら、より多くの人の役に立てそう」と感じたから。取扱品目が多いということは、より多くの選択肢を先生に提案できるので、命や生活の支えになれる患者さんが多いんじゃないかと思ったんです。就活の軸に定めていた“人の命や生活に役立つ仕事”に一致すると感じ、入社を決めました。
実際、MRとして活動する中でも沢井製薬のお薬が使用されていない医療機関を探す方が難しかったです。それほど多くの患者さんにお薬を届けている沢井製薬の顔として働く責任はありましたが、その分先生方や患者さんのお役に立つことができ「沢井さんのお薬を使っていて良かった」という言葉をいただく機会も多くありました。日常的な仕事を通じて、自分たちが先生や患者さんに貢献できていると実感できるのは嬉しかったですね。就活生の時に感じた魅力は、入社後も変わりなく感じられています。
誰かの役に立つことを率先する組織だからこそ、患者さんにも仲間にも寄り添い続ける
Q6.沢井製薬株式会社の好きなところを教えてください。
年次や経歴に関係なく、どんな社員の意見もフラットに受け止めてくれる風土が好きです。当社のように歴史が長く、社員数も多い企業は年功序列のようなイメージが強いかもしれませんが、沢井製薬はそうではありません。むしろ、若手社員の考えも大切にする文化があります。
例えばMRで言いますと、講演会の企画や内容を提案すると「面白いじゃんやってみよう」「良く思いついたね、良いね」と必ず受け入れてくれます。従来のやり方に固執したり、若手社員の声に耳を傾けないことは一切なく、むしろフレッシュな意見を歓迎してくれるところが好きです。
また、周囲への配慮や気配りのできる人が多いのも魅力に感じています。MRをはじめ、各部署には経験豊富な社員が数多くいます。困ったことがあれば、自分のことを後回しにしてサポートしてくれる人もいたり、過去の経験を交えてアドバイスしてくれる人たちばかりです。私も入社当初は何度も同じ質問をしてしまいましたが、その度に丁寧に教えてくれたことは忘れません。どのチームに配属となっても、頼れる先輩が必ずいるので安心してほしいですね。
Q7.沢井製薬株式会社について、就活生に自信を持ってすすめられるところを教えてください。
先生や患者さんへ幅広く貢献できる点は、自信があります。私自身、取扱品目の多さが入社の決め手になっていますが、扱える商品の幅が広いからこその魅力をたくさん実感してきました。例えば、1つの疾患に対しても複数の選択肢が提案できるという点。血圧に関するお薬であれば、血圧を適正値に最も近づけるものや副作用が小さいものなど、患者さん一人ひとりの状況に合わせた提案ができます。また、選択肢が多いからこそ先生の治療方針に合わせた治療提案が可能です。
他にも、当社は業界内に先駆けてジェネリック医薬品を取り扱っており、経済的な面でも患者さんに長く寄り添ってきました。患者さんによって、悩みは様々です。選べるお薬が少なければ疾患に対して作用しすぎたり、費用が高すぎたりと別の悩みを生みかねません。経済的な負担を軽減しながら必要な方に最適なお薬を届ける。そんな風に、医療貢献できる仕事は当社ならではだと思います。
さらに、近年は医薬品のみならず健康管理アプリの提供なども行なっています。アプリ開発の背景にあるのは、病気になる前から患者さんをフォローしようという“未病”への意識の高まりです。病気の前のステップからアプローチすることで、医療財源の削減や医療体験の軽減にも貢献しています。そういった意味では、当社では社会貢献性の高さも感じられるはずです。
Q8.最後に、就活生へのエール・メッセージをお願いします。
就職活動は、人生に一度きりの大切な機会です。この期間を前向きに捉え、幅広い世界に触れてみてください。企業の社員や就活仲間との出会いを通じて、多様な価値観に触れ、自分の視野を広げていくことが、きっと将来の糧になります。そして、みなさんが輝ける場所はどこか、どんな仕事なら一生懸命になれるかをじっくり考えてほしいです。何より、「悔いのない就活だった」と胸を張って言えるような時間を過ごしてほしいと思います。
理系・文系に関係なく、自分の強みや興味を信じて、納得のいく選択をしてください。その一歩が、きっとあなたらしいキャリアの始まりになるはずです。沢井製薬の選考では、みなさんにお会いできるかもしれません。その際は、当社について遠慮なくお聞きください。みなさんの後悔のない就活のために、少しでも役に立てられたら嬉しいです。