
企業完全審査制の新卒スカウトサービス「iroots」が、就活生におすすめしたい企業と若手活躍社員にフォーカスするインタビュー企画。今回は東日本地域で電気通信サービスを展開するNTT東日本株式会社にて、営業とシステムエンジニア(以下、SE)を経験している砂原さんの成長とキャリアに迫ります。
Interviewee’s Profile
業界:通信・インフラ 従業員数:4,950名(2025年3月末現在)
東日本エリアを中心に、通信インフラの構築・運用やICTソリューションの提供を通じて、地域社会の発展を支える。光回線やクラウド、セキュリティなど多様なサービスを展開し、自治体・企業・教育機関との連携も強化。地域に密着した現場力とテクノロジーの力で、持続可能な地域循環型社会の共創を目指す。
砂原 佑香 ビジネスイノベーション本部 ガバメントソリューション部
学生時代はホテル研究会の代表を務めた。2020年にNTT東日本株式会社に入社。福島県でSEとしてキャリアをスタートし、提案から保守まで一貫して担当。現在は東京本社にて中央省庁向けのセールスを担い、ネットワークインフラから最新技術の提案まで幅広く活躍中。入社6年目。
- 地方から本社、SEからセールスへ。NTT東日本で描く“越境キャリア”
- アナログな現場で感じたITの可能性。NTT東日本で叶えたかった“人を支える仕事”
- 文系から通信の最前線へ。NTT東日本の“育てて、任せる”文化とは
TOPICS
地方から本社、SEからセールスへ。NTT東日本で描く“越境キャリア”
Q1.入社後から現在に至るまでのお仕事内容について教えてください。
入社当初は福島県郡山市の拠点で、SEとして地方自治体のITコンサルティングを担当していました。主に手がけていたのはWi-Fiなどの無線環境の整備、学校向けの業務支援システムの構築などです。はじめは先輩の案件に同行し、指導を受けながら構築やお客さまへの導入後のサポートなど、当時のスキルレベルに合わせた業務を担っていました。
2年目の後半からは、プロジェクトマネージャーとして自身の案件を管理するようになりました。メンバーをまとめることや、システム、環境の仕様、機能などを決める要件定義から自身で行なうなど、難易度の高い仕事に不安がなかったわけではありません。ですが、先輩たちがプロジェクトの進行に具体的なアドバイスをくれるなど、手厚くサポートしてくれたおかげで、少しずつ自信を持てるようになりました。当時を振り返って、入社1年ほどで難しい仕事にチャレンジできたことで、成長のきっかけを掴めたのではないかと感じています。
入社4年目にはSEからセールスにキャリアチェンジし、福島から本社へ異動となりました。現在は中央省庁向けに、ネットワークの提供やVRやAIといった最新技術の提案を行なっています。入社当初から営業業務には興味がありましたし、技術力を活かしたソリューションの提案をしたいと思っていたので、SEを経験してからセールスに転換できたのは非常にありがたかったですね。
また、社内ダブルワーク制度を利用して新卒採用にも携わっています。希望に応じて社内の業務にチャレンジできる制度で、私はもともと興味があった採用業務を担当しています。主に手がけているのは、学生向けのインターンシップの企画や運営、面談のフォローなどです。自分のキャリアをデザインできる制度なので、みんな積極的に活用しています。もしかしたら採用担当として、この記事を読んでいるみなさんとお会いする機会もあるかもしれません。
Q2.現在のお仕事内容と、大変ながらもやりがいを感じる場面を教えてください。
現在はセールスとして、中央省庁向けに、ネットワークの提供や最新技術のICTを活用した提案を行なっています。例えば、ある省庁の全国の拠点をつなぐ通信ネットワークを提案したり、災害時にも強い通信環境の導入を進めたりしています。他にもVRを使ったシミュレーション環境の提案や、AIを活用した業務効率化なども行なってきました。
大変だと感じるのは、プロジェクトの進行にかかる時間とパワーの大きさです。関わるお客様が中央省庁ですから、社内外の関係者も少なくありません。特に全国の拠点を巻き込んで進めるようなプロジェクトは、関係者が多岐に渡るため管理が非常に難しいです。IT分野にあまり馴染みのない方に専門的な説明をする場面や、私がネットワークの構成案や要件定義書の基礎をつくることもあり、仕事の範囲はかなり広いです。ただ、SEを経験しているからこそ、様々な仕事にも対応できていると感じています。実際にシステムや設備の導入経験があるから、技術に関する説明もお客様にも納得いただけましたし、社内のSEが設計や構築を進めやすい状態で橋渡しできることも多いです。
上手くプロジェクトを進行できると、これまでの経験が今に繋がっているようで嬉しく感じます。また、具体的な名前は伝えられないのですが、私たちが関わっている中央省庁は多くの人の生活を守る機関です。そういったお客様の課題を通信・ICTを活用して解決することが社会的に与える影響は大きいので、その分誇らしさも感じながら日々の仕事に向き合っています。
アナログな現場で感じたITの可能性。NTT東日本で叶えたかった“人を支える仕事”
Q3.学生時代を振り返って、今の自分に影響を与えた経験を教えてください。
大学ではホテル研究会というサークルに入っていました。あまり聞き馴染みがないと思うのですが、実は100年以上の歴史があるサークルです。OB・OGには有名ホテルに勤務する方が多く、そこへ伺って歴史を学んだり、業務理解を深めたりしていました。
特に今の自分にも影響しているのは、代表としての経験です。当時、積極的に活動しているメンバーは一部であったことから、私はもっとサークルを活性化させたいと思い、より多くの人が参加しやすい企画を立てていました。活動する中でメンバーの意見がまとまらない場面もあり、企画を進めるのが難航したことが何度もありました。ただ、代表としての経験を積み重ねたことで、話し合いの前にメンバーの意見を集約するなどができるようになり、全員の足並みを揃えるために様々な調整をしていたのをよく覚えています。当時培った調整力や、多方面に交渉する力などは、SEとしてもセールスとしても活かせたと思います。
Q4.就活時代の軸を教えてください。
就活では、3つの軸を大切にしていました。1つ目は、人々の生活を支える仕事に携わりたいという思いです。学級委員やサークルの代表を務めていた時、人や組織の役に立てた嬉しさを鮮明に覚えていて、社会人になっても人の役に立ちたいと思っていました。仕事を通じて自分自身を成長させたいとも考えていたので、責任が伴ってもより多くの人の役に立てる仕事を志していました。
2つ目は、ITを活用した課題解決が出来る仕事に携わりたいという思いです。父がIT関連の研究者だったこともあり、小さい頃から漠然とした興味は持っていました。明確にITの仕事を志望したのは、ホテルでアルバイトをするようになってからです。ホテルで働く中で、アナログなシステムの非効率さに課題を感じたのと同時に、ITの力を活用できていない企業は多いのではないかと考えるようになりました。そういった企業に貢献できる仕事なら大きなやりがいを感じられそうだと思い、軸の1つとしていました。
3つ目は、柔軟な働き方ができる環境です。学生時代から多くの活動に取り組んでいたこともあり、仕事とプライベートを両立できることを重視していました。自分のライフスタイルに合わせて働ける会社であれば、より充実した日々を送れるのではないかと考え、この軸を定めていました。
Q5.NTT東日本に出会ったきっかけと、入社の決め手になったことを教えてください。
もともとNTT東日本の社名は知っていましたが、新卒採用をしていると知ったのはナビサイトがきっかけでした。IT・通信業界を研究する中で様々な企業について調べましたが、NTT東日本が単なる通信会社ではなく、地域社会を支える存在であることを知り、強く惹かれたのを覚えています。
入社の決め手になったのは、圧倒的なリソースの多さです。全国に電柱や収容局、地下の電線などのインフラを持ち、地域に密着したネットワークを構築している点は、他社にはない強みだと感じていました。また、資金力があり、新しいことに挑戦できる企業体力があることも大きなポイントです。会社としてもスマートシティ・スマート農業・e-sports等、事業領域を拡大し、新しいことに挑戦しつつ、社員自身も沢山の挑戦が出来る環境があることを知り、これほどのリソースがある会社なら、多くの人の生活を支えられる。そう感じて、入社を決めました。
選考中に感じた社員の方々の温かさも、印象に残っています。面接や座談会でお話しした方々は皆さん穏やかで、私の質問にも丁寧に回答してくれました。「この会社なら、困ったときに素直に助けを求められる」と思い、入社に至っています。
文系から通信の最前線へ。NTT東日本の“育てて、任せる”文化とは
Q6.NTT東日本の好きなところを教えてください。
入社して感じたのは、教育体制の手厚さです。IT・通信業界を希望していたものの、文系出身ということもあり「ITの専門知識も経験もないし大丈夫かな」と思っていましたが、その不安もすぐに解消されました。その理由は、入社後の研修でネットワークの構成図の読み方といった基礎から、実務に活かせる知識まで教わることができたからです。特に、最初の配属となった福島県では、実機を使ったネットワーク構築の研修もあって通信の仕組みも学べました。
また、実務の中でわからないことがあれば先輩が教えてくれて、「一緒にやってみようか」と支えてくれる場面も多くありました。育成に力を入れているところ、部下や後輩のために時間を惜しまない人ばかりなところが好きです。
既にお取引実績のある企業が非常に多い上に、「NTT東日本だから任せたい」と言ってくれるお客様も数多くいることを、日々の業務を通じて実感しています。それは福島にいるときも、現職で中央省庁と関わるようになってからも思うことです。そういった関係性が築かれているからこそ、新たな提案をすると積極的に検討してくれますし、小さなことでも相談してくれます。NTT東日本ならではの信頼とネットワークの強さも魅力だと思います。
あとは、柔軟で働きやすい環境が整っているところも好きです。リモートワークやフレックスタイム制度が整っており、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができます。プライベートの時間をきちんと取れるからこそ、日々の仕事にも集中できています。
Q7.NTT東日本について、就活生に自信を持ってすすめられるところを教えてください。
若手社員に与えられる裁量の大きさは、当社ならではないでしょうか。私自身も入社2年目にはプロジェクトマネージャーとして、ITインフラ整備の上流から手がけたりメンバーのマネジメントをしたりと、若いうちに責任が大きい仕事を任せてもらいました。そういった経験があるからこそ、4年目から中央省庁といった大規模な組織との取引にも自信を持って臨めています。もし簡単な仕事ばかり任されていたら、きっと今の私はありません。入社後早期から、先々に役立つ知識や経験を求める人にピッタリの環境が整っていると思います。
また、社員のキャリアデザインをサポートする制度が多い点もすすめたいところです。私も活用している「社内ダブルワーク制度」では、本業に加えて別のプロジェクトや業務に参加できます。私は過去に採用イベントへ参加した際、学生との交流を通じて自社を俯瞰的に見ることができたり、入社当初に抱いていた“やりたいこと”を思い出す時間になったりしたことをきっかけに、採用担当でのダブルワークを開始しました。私の同期には、セールスをしながら別の部署のセールスにもチャレンジしてスキルを高めている人もいるほど、多種多様なキャリアを描ける環境が整っています。
若いうちに様々なキャリアを描ける力が身につけられ、さらに自社内でキャリアデザインができるところは、当社の良さの1つだと思います。
Q8.最後に、就活生へのエール・メッセージをお願いします。
就職活動は、自分のこれからの人生を考える大きなターニングポイントだと思います。たくさんの企業を見て、悩んで、迷って…とても大変な時期だと思いますが、その分自分自身と向き合える貴重な時間でもあります。
私自身、文系出身でITの知識もほとんどない状態からのスタートでしたが、NTT東日本には、そんな私でも安心して成長できる環境がありました。だからこそ、今こうしてやりがいのある仕事に取り組めているのだと思います。「自分にできるかな」と不安になることもあるかもしれませんが、少しでも「面白そう」「挑戦してみたい」と思える会社に出会えたら、ぜひ一歩踏み出してみてください。皆さんの就職活動が、実りあるものになることを心から願っています。