
就活を進めるうえで欠かせない「職種研究」。 このコラムでは、 各職種の特徴やキャリアパス、求められるスキルなどに加え、iroots独自の考えである”若手ホワイト企業の見極め方”を紹介しています。 職種の全体像をつかみ、自分に合ったキャリアを見つけるヒントにしてください。
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「仕事はラクだけど力がつかない」といった悩み抱える環境ではなく、若いうちから裁量と責任のある仕事ができ、どこでも活躍できる力が身につく環境が整った企業を指す、iroots独自の考えです。
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エン・ジャパンが運営する企業口コミサイト「エンゲージ 会社の評判」で「20代の成長環境」「実力主義」「仕事を通じた社会貢献」のスコアが平均値以上の企業を、若手ホワイト企業として選出しています。
営業職とは
>顧客の課題を解決し、事業の成長を創り出す最前線
営業職は、自社の製品やサービスを顧客に提供することで、売上という形で企業の成長を直接的に支える仕事です。単に「モノを売る」だけでなく、顧客が抱える課題やニーズを深く理解し、その解決策として最適な提案を行う「課題解決のパートナー」としての役割が強まっています。企業の顔として顧客と直接向き合い、信頼関係を築きながら、ビジネスの最前線で価値を創造する、非常にダイナミックな職種です。
【営業スタイル別】営業職の説明
顧客の違い | |
法人営業(BtoB) | 企業を顧客とし、その事業活動を支援する製品やサービス(例:業務システム、広告、工作機械など)を提案します。論理的な説明能力や、長期的な関係構築力が求められます。 |
個人営業(BtoC) | 一般の消費者を顧客とし、その生活を豊かにする製品やサービス(例:自動車、住宅、保険、通信サービスなど)を提案します。顧客の感情に寄り添う共感力や、信頼される人柄が重要になります。 |
アプローチの違い | |
新規開拓営業 | これまで取引のなかった新しい顧客を見つけ、アプローチする営業です。行動力や、断られてもへこたれない精神的な強さが求められます。 |
ルート営業 | すでに取引のある既存顧客を定期的に訪問し、追加の提案や関係維持を行います。顧客との深い信頼関係を築く力や、ニーズを引き出すヒアリング能力が重要です。 |
商材の違い | |
有形商材 | 自動車や機械、食品など、形のある製品を扱います。製品の機能や品質を分かりやすく説明する力が求められます。 |
無形商材 | 人材サービスやITシステム、コンサルティングなど、形のないサービスを扱います。顧客が得られる未来の価値やメリットを、具体的にイメージさせて提案する構想力が重要です。 |
営業職の動向
>The Model(ザ・モデル)型組織の普及
営業プロセスを、マーケティング(見込み客の獲得)、インサイドセールス(電話やメールでのアプローチ)、フィールドセールス(訪問・商談)、カスタマーサクセス(契約後のフォロー)のように機能別に分担する組織形態が増えています。これにより、各担当が専門性を高め、効率的な営業活動が可能になっています。
>セールステックの活用
SFA(営業支援システム)やCRM(顧客関係管理システム)といったITツールを活用し、データに基づいて営業戦略を立てるのが当たり前になっています。勘や根性に頼るのではなく、科学的なアプローチで成果を最大化するスタイルが主流です。
>課題解決型営業(ソリューション営業)へのシフト
製品の機能説明に終始する「モノ売り」ではなく、顧客のビジネス全体を理解し、その課題を解決するための包括的な提案を行う「コト売り」が求められています。営業職には、コンサルタントのような視点が一層重要になっています。
営業職で将来描けるキャリア
>営業のプロフェッショナルとして現場を極める
高い成果を出し続けるトップセールスとして、プレイヤーの道を極めるキャリアです。個人としての実績を追求するだけでなく、プレイングマネージャーとして後輩の育成にも関わりながら、現場の最前線で活躍し続けます。
>マネジメント職として組織を率いる
営業担当者として実績を積んだ後、チームリーダーや営業マネージャー、営業部長へとステップアップし、組織全体の目標達成に責任を持つキャリアです。メンバーの育成や戦略立案など、より広い視野でビジネスを動かします。
>営業経験を活かして他職種へキャリアチェンジ
顧客理解力や課題解決能力は、あらゆる職種で活かせるポータブルスキルです。
- 営業企画・マーケティング: 現場で培った顧客視点を活かし、売れる仕組みや戦略を考える。
- カスタマーサクセス: 顧客との関係構築力を活かし、契約後の顧客満足度向上を支援する。
- 人事(採用): 人を見る目やコミュニケーション能力を活かし、自社の仲間集めを担う。
- 事業企画・経営企画: 現場の声を経営に届け、会社の未来を創る。
若手ホワイトな環境の見極め方

- 「気合と根性」ではなく「科学的な営業」を重視しているか
- 再現性のあるスキルが身につく教育体制があるか
- 成果が正当に評価される、透明性の高い制度があるか
>「気合と根性」ではなく「科学的な営業」を重視しているか
個人の頑張りだけに頼るのではなく、データ分析やフレームワークを活用して、組織全体で成果を出す仕組みがあるかを確認しましょう。【SFA/CRMなどのITツールを導入しているか】【営業研修で論理的な思考法や提案手法を学べるか】は重要なチェックポイントです。
―社員インタビュー
営業活動について語る際に「データ」「分析」「仕組み」といった言葉が出てくるか注目しましょう。
―プレスリリース
営業DXやセールステック導入に関する発表がないか確認しましょう。
>再現性のあるスキルが身につく教育体制があるか
一部のスーパースターだけでなく、誰もが一定の成果を出せるように、成功事例やノウハウが組織内で共有されているかが重要です。個人のセンスに依存する環境では、成長に時間がかかります。【トークスクリプトや提案資料の型が整備されているか】【先輩が後輩に教える文化や、実務を通じた研修(OJT)がしっかりしているか】を見極めましょう。
―教育・研修制度
入社後の研修内容や、独り立ちまでのフォロー体制を確認しましょう。
―社員座談会など
チーム内のコミュニケーションの様子や、ナレッジ共有の文化について質問してみましょう。
>成果が正当に評価される、透明性の高い制度があるか
頑張りが給与やポジションにどう反映されるのか、その基準が明確で、社員に公開されているかは、モチベーションを維持する上で不可欠です。【評価制度やインセンティブ(成果報酬)の仕組みが具体的か】【売上数字だけでなく、顧客との関係構築といったプロセスも評価対象か】を確認しましょう。
―募集要項、採用サイト
「評価制度」「給与モデル」などの項目で、制度の透明性を確認しましょう。
―社員インタビュー
評価に対する納得感や、自身のキャリアアップの経緯について語られているか見てみましょう。
いかがでしたか?どこでも活躍できる力を身につけるためには、若手ホワイト企業を見極めて入社することが大切です。irootsからスカウトが届くのは、若手の成長環境が整った企業ばかり。ぜひログインして、企業情報やスカウトをチェックしてみましょう。
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