
企業完全審査制の新卒スカウトサービス「iroots」が、就活生におすすめしたい企業と若手活躍社員にフォーカスするインタビュー企画。今回は中堅・中小企業の友好的M&Aを支援する事業を展開する株式会社日本M&Aセンターで、M&Aコンサルタントとして奮闘する田中さんの成長とキャリアに迫ります。
Interviewee’s Profile
業界:専門コンサルティング 従業員数:936名(2025年3月末時点)
“M&A業務を通じて企業の「存続と発展」に貢献する”という理念のもと、バイサイド(譲受企業)とセルサイド(譲渡企業)両面の支援を一気通貫で行う仲介スタイルで友好的なM&Aを支援している企業。10,000件を超える累計成約件数、年間成約件数1,067件は世界トップクラス。ASEANの5ヶ国で拠点を持ち、グローバルに事業を展開している。
田中 大進 成長戦略チャネル 成長戦略部
小学校から野球をしていて、高校は強豪校で神奈川県大会の決勝まで進むも、甲子園はあと一歩及ばず。小さい頃から海外への憧れがあり、本場・アメリカで野球をしたいという想いから留学を決意。約5年アメリカで生活し、カリフォルニア州立大学を卒業後、2024年7月に株式会社日本M&Aセンターに新卒入社。1ヶ月の研修後に部署配属され、新卒では最速となる配属5ヶ月目での初成約を果たした。
- 「初速が大事」先輩の言葉を信じて行動し、配属5ヶ月目での初成約を果たす
- 誰と一緒に働くかを重視。入社の決め手は、志の高い社員が多かったから
- 新卒1年目から経営者と話し、事業戦略を議論できる仕事は大きな魅力
TOPICS
「初速が大事」先輩の言葉を信じて行動し、配属5ヶ月目での初成約を果たす
Q1.入社後から現在に至るまでのお仕事内容について教えてください。
私は新卒入社ですが、海外大学卒で7月入社だったため、同時期入社の中途入社者と一緒に研修を受けるところからのスタートでした。研修期間は1ヶ月でしたが、率直に言って大変でしたね。入社前に簿記二級を取得してある程度知識は身についていると感じていましたが、インプットすべきことがかなり多かったですし、学んだことを自分の言葉で説明しようとするとうまくいかないと感じました。
研修を経て仮配属となり、業種特化チャネル へ配属となりました。その部署はIT業界のM&Aをメインに支援していましたが、中堅・中小企業から大手企業まで、売り案件の提案や譲渡相談を受けている案件の提案、買収の提案などを担当しました。
仮配属期間は、M&Aに興味のあるお客様を探すソーシング業務をメインで行いました。同時並行で先輩の商談に同席させてもらったり、自分が獲得したアポイントに同行してもらったりしながら、徐々に一人でできることを増やしていったイメージです。こうした同行を通じて学んだのが、「準備の大切さ」。自分なりにいろいろ準備しても、先輩の商談を見ると自分はまだまだ足りないと感じることが多かったです。
もう一つ印象に残っているのが、「初速が大事」と先輩からアドバイスをいただいたことです。そこから「ガムシャラにやろう」「行動量を大事にしよう」と意識するようになりました。それが功を奏したのか、新卒史上最速の配属5ヶ月目で初成約をいただけたんです。
お客様は上場したばかりの会社で、M&Aに意欲的だった背景から、提案するとすぐに交渉がスタートし、順調に成約に至りました。早い段階で成果を残せたことは嬉しかったですが、まだまだ分からないことばかり。先輩たちにとにかく感謝という気持ちでしたし、まずはガムシャラに行動したことが成果につながったと感じました。
Q2.現在のお仕事内容と、大変ながらもやりがいを感じる場面を教えてください。
2025年1月に本配属があり、成長戦略チャネル 成長戦略部への配属となりました。この部署では、業界を問わず売上10億円以上の成長企業のM&Aなどを担当しています。仮配属ではIT業界に特化していましたが、さまざまな業界の企業とやりとりするようになり、視野がさらに広がった気がします。「こんな業界や企業、ビジネスモデルがあるんだ」「こんなすごい社長がいらっしゃるんだ」と日々学びの連続です。
大変ながらもやりがいを感じる場面で言えば、M&Aのディールに関するあらゆる場面です。初めてディールを進めていく際は分からないことばかりで、例えば専門用語一つひとつの意味を調べたり、契約書などの書類を作成するうえでも先輩に相談したりして進めていきました。また、譲受企業や譲渡企業からもさまざまな要望がありますから、双方の間に入ってディールを進めていくのは容易ではありません。
大変なところも多々ありますが、企業の経営者や役員と入社1年目から向き合えるのは大きなやりがいです。素直に誠実に向き合う姿勢があれば、多くのことを学べると信じています。M&Aが成約しなかった場合でも、お客様から「面白い情報をありがとう」「また頼むね」と言っていただけたときは嬉しく感じます。他にもオーナー社長とのやりとりで、仕事の話のみならずキャリアの話、プライベートの話などをしていただくこともあり、社会人として自分の視野が確実に広がっていますね。
入社してもうすぐ1年が経ちますが、成長したと感じるのは想像力と責任感です。専門知識やビジネススキルも身につきましたが、それ以上に「これは相手にとってどんな影響があるだろう」と深く考えるようになりましたし、自身の発言や行動にも、かなり責任感が芽生えたと感じています。
誰と一緒に働くかを重視。入社の決め手は、志の高い社員が多かったから
Q3.学生時代を振り返って、今の自分に影響を与えた経験を教えてください。
野球の経験、海外留学の経験のいずれも今の自分に大きな影響を与えていますが、これらの経験から学んだことは大きく二つあります。一つ目は、準備の大切さを学んだこと。高校の野球部の監督からは「準備、準備、準備!」と常に言われていて、準備が疎かだったときはめちゃくちゃ怒られた記憶があります。何事も準備という考え方はこのとき沁みつきましたし、大学の野球部でも同じことを言われる機会が多かったので、野球の経験を通じて準備の大切さは意識づけられたと感じています。
二つ目は、常に堂々とすることの大切さに気づいたことです。留学先では日本人は私一人でマイノリティの環境でしたが、コーチからは常に「自信を持て」と言われていました。留学当初はなかなか結果も出ず苦労しましたが、そんなときに下を向くのではなく堂々とすること。周りのメンバーも常に振る舞いを見ているからこそ、失敗して落ち込むのではなく前を向き続けることが大事だと考えるようになりました。
Q4.就活時代の軸を教えてください。
大学時代を海外で過ごしたことから、そのまま海外で就職することも考えました。しかし、現地で数年間生活する中で日本人としてのアイデンティティを強く感じるようになりました。周りの仲間から日本のことを称賛される機会も多く、日本をもっと知りたい、日本でいろいろ経験したいとも考えるようになったんです。こうした背景から、卒業後は日本に戻り、国内に拠点を置いて働くことを決意しました。
日本での就活をスタートしてからは、将来的にグローバルに活躍できることを就活の軸としていました。業界や職種について特にこだわりはありませんでしたね。さまざまな業界を見ていきながら、興味を持った企業があれば実際に話を聞いてみるようにしていました。人事の方や現場社員の方とお会いし、具体的な仕事内容、ビジョンや価値観、志など自分からいろいろ質問するようにしていました。そうやってコミュニケーションを取る中で、仕事に熱中している社員が多いかどうかを気にしていました。
Q5.日本M&Aセンターに出会ったきっかけと、入社の決め手になったことを教えてください。
日本M&Aセンターに出会ったのは、実は高校生のときです。母親が会社を経営していて、日本M&Aセンターの松田さんと母がやりとりをしていたのですが、母が「松田さんはすごく優秀だよ」とよく話していました。それを聞いて、どんな会社だろうと調べたときから会社のことをずっと覚えていました。
就活を始めた当初は、M&A業界に限らずさまざまな業界を見ていましたが、M&A業界に興味を持つようになったのは、OB訪問などで話を聞く中で「日本に貢献したい」と話す方が非常に多いと感じたからです。後継者不在などで廃業せざるを得ない企業が多い中、M&Aを通じて企業の存続と発展に貢献し、日本の未来をより良くしていきたい。そんな風にマクロな視点を持ち、自分なりのビジョンを語っている方が多い点に惹かれました。
こうした経緯からM&A業界に興味を持ったため、大学在学中にM&A仲介の企業でインターンを経験しました。その会社でも日本M&Aセンターは良い会社だという評判を聞き、改めて興味を持ちました。そこで就職先として改めて調べたところ、業界のリーディングカンパニーであり、30年以上の歴史があってノウハウも豊富にあることが分かりました。海外事業を展開していて、将来的にグローバルに活躍するチャンスがあることも魅力でしたね。そこからOB訪問をお願いしたのですが、みなさんがすごく会社を好きなことが伝わってきました。この環境なら自分がなりたい像に向かって成長していけるだろうと思い、入社を決めました。
新卒1年目から経営者と話し、事業戦略を議論できる仕事は大きな魅力
Q6.日本M&Aセンターの好きなところを教えてください。
会社の好きなところは、組織力の強さです。全社集会などに参加していても感じるのが、トップに求心力があり、みんなが同じ方向を向いているところ。また、新卒社員を大切にしようという風土があり、何でも聞きやすい雰囲気があります。サポートの文化はとてもしっかりしていると思います。
また、若い社員が多く活躍していて、ワイワイ働けるのも会社の好きなところです。私が在籍している部署にも、同期のほか新卒2年目、3年目、6年目、7年目の先輩がいるなど若い社員が多く活躍しています。年齢が近い新卒入社の先輩も多いところも、質問をしやすい雰囲気につながっていると感じます。
Q7.日本M&Aセンターについて、就活生に自信を持ってすすめられるところを教えてください。
本人のやりたいこと次第ですが、新卒1年目から経営者の方と話すことができ、M&Aを含めた事業戦略を議論できる仕事は大きな魅力だと思います。実際のディールに関しても、もちろん先輩や上司にサポートしてもらえますが、主担当として進めていける環境がこの会社にはあります。こういった点から考えると、入社1年目からどんどん任せてほしい、しっかり働きたいという方にはオススメの会社です。
加えて、使命感を持って仕事をしている方が多いのも特徴だと思います。私はこの会社しか知らないので他社との比較ができませんが、強い志を持ってガツガツ働いている方が非常に多いです。そんなメンバーたちと日々切磋琢磨しながら、自分自身を成長させていける点もオススメしたいところです。
かといって同じタイプの先輩ばかりではなく、いろいろな個性を持った方が集まっているのも会社の魅力。例えるなら“動物園”といった感じでしょうか。日々刺激を得られています。
Q8.最後に、就活生へのエール・メッセージをお願いします。
新卒での就職は、人生の中で一度きりのもの。ポテンシャルで採用してもらえるのは日本だけの特徴で、世界中を見渡してもかなり珍しく、恵まれたシステムだと思います。
せっかくの機会ですから、できるだけ多くの業界や企業を見たり、自分自身を知ったりすることで、自分が納得のいく業界や企業を見つけてほしいですね。とにかく後悔のない就職活動をしてほしいと思っていますので、志を高く持ち、視野を広く持ちながら、企業や人との出会いを楽しんでほしいです。