脱・ゆるブラック。「仕事はラクだが、力がつかない」「自分の市場価値に自信が持てない」…そんな悩みを抱えるのではなく、“ラクではないが力がついた”と胸を張れる人になりたい。そんな想いを胸に、ラクではないが力がつく環境=「若手ホワイト企業」で奮闘する若手社員の経験にフォーカスし、自分の力でキャリアを切り拓くためのエッセンスを紐解く。

●若手ホワイト企業とは?
新卒スカウトサービス『iroots』では、会社の評判プラットフォーム「エンゲージ 会社の評判」に寄せられた口コミの中から「20代の成長環境」と「実力主義」のスコアにフォーカスし、“ラクではないが力がつく”企業を「若手ホワイト企業」と認定。>>若手ホワイト企業について詳しく知る

Interviewee’s Profile

株式会社フージャースホールディングス
設立:1994年12月(持株会社制への移行:2013年4月) 従業員数:918名(2025年3月31日時点 ※グループ計)
フージャースグループの経営管理を行なう企業。フージャースグループでは、変化に対応しながらさまざまな社会課題に向き合い、事業を通じて解決へと導く「ソーシャルデベロッパー®へ」をグループのパーパスに掲げ、新築分譲マンションの企画・販売を中心に、CCRC(シニア向け住宅)、不動産投資、マンション管理、スポーツクラブ運営など、住まいに関わる多様な事業を展開。顧客のライフスタイルに寄り添った独創的な住まいとサービスを提供し続けている。

船津 貴(ふなつ たか) CCRC事業本部 営業部
立命館大学理工学部建築都市デザイン学科卒。2021年に、株式会社フージャースホールディングスへ新卒入社。グループ会社である株式会社フージャースコーポレーションへと在籍出向。新築分譲マンションの営業としてキャリアをスタートし、入社3年目から物件のリーダーを任される。入社4年目には、会社への貢献が評価され、年間MVPにあたる「フージャース賞」を受賞。現在はCCRC事業本部に所属し、シニア向け分譲マンションの販売に携わる。大学ではラクロス部に所属。

就活の軸は「自分がどうなりたいか」。人との出会いが導いたフージャースへの道

――最初に、フージャースに入社を決めるまでの経緯について教えてください。就活をはじめたときには、どのような軸で企業選びをおこなっていましたか。

就活を始めたのは、3年生の冬頃です。ラクロス部に所属していて、3年生の11月頃まで大会があったので、いわゆるサマーインターンやウィンターインターンには参加していませんでした。周りの仲間が就活を意識し始めた頃に、「ああ、そんな時期なんだな」と、ようやく自分の進路を考え始めたのが正直なところです。

就活を始めるにあたって僕が重視していたのは、どんな仕事をしたいかよりも、自分がどうなりたいかでした。ラクロス部での活動や先輩たちの背中を見て、「かっこいい大人になりたい」「自分の意見がブレない人間になりたい」という思いが強くあったんです。また、どんな業界や職種が自分に合っているかは、正直やってみないとわからないと思っていて、どこで一歩目を踏み出すかよりも、どんな未来に向かって歩き出すのかが重要だと考えていました。だからこそ、自分が理想とする将来像に近づけるかどうかという軸で就活をしていましたね。

――その中で、フージャースに興味を持ったきっかけを教えてください。

建築都市デザイン学科だったことと、慕っていたラクロス部の先輩が不動産業界に進んだこともあり、漠然と「不動産業界を見てみよう」という思いはありました。そんな中、ラクロス部のOBの方からフージャースを紹介していただき、京都で開催された説明会に参加したのが最初の接点です。

不動産業界を中心に様々な企業について知りましたが、フージャースで働く人に魅力を感じていたのを鮮明に覚えています。選考の過程で、当時リクルーターだった方のおかげで10名もの社員に会うことができたのですが、その中には今では役員となっている人もいました。その方と話す中で、「この会社でこういうことを成し遂げたいんだ」「一緒にやらないか」と、ご自身のビジョンを熱く語ってくださったのがすごく印象的だったんです。

ここまで一人の学生に親身に時間を割き、熱意を伝えてくれる会社は他にはありませんでしたし、自然と「この人たちと一緒に働きたい」という気持ちが強くなっていきました。

 

入社4年目で大規模プロジェクトの現場責任者へ。多様な価値観に触れるきっかけに

――選考を経て、フージャースに入社を決めた理由を教えてください。

ありがたいことに4月の頭には内定をいただいていたのですが、実はその後も1ヶ月ほど就職活動を続けていました。当時は、不動産業界に入るなら、いわゆる大手も見ておくべきだという気持ちもあったんです。ですが、周囲から「一つに決めたら?」と言われたり、決断を先延ばしにしている自分に弱さを感じたりして、どこかスッキリしない日々を過ごしていました。

そんな時にふと、ラクロス部での経験を思い出しました。僕がいたチームは関西の強豪校でしたが、必ずしも強いチームにいる選手だけが優れているわけではありませんし、無名のチームにもとんでもなく上手い選手はいます。結局、どこの会社、どこのチームに入ったとしても、成長する人はするし努力できない人は伸びないと気づいたんです。そう思えたら、もう迷いはありませんでした。自分が決めたこの道を正解にしようと腹を括り、他の企業の選考をすべて辞退して、フージャースへの入社を決めました。

――2021年にご入社されてから、今までどのような業務に携わられましたか。

入社後、まずは1ヶ月間の集合研修で社会人としての基礎を学びました。5月からは営業部に配属されて実務がスタートします。1〜2年目は一人のプレイヤーとして、お客様と向き合いながら営業の基礎を徹底的に叩き込みました。

先輩たちからのアドバイスや、お客様に喜ばれる提案の仕方を研究したことで、プレイヤーとして成果が出せるようになり、3年目からは物件のリーダーを任されるようになりました。物件のリーダーは、単に個人の成果を追うだけでなく、物件全体の販売戦略の立案から契約管理、チームの進捗管理まで、いわば一つの事業を動かすような役割です。早い人では2年目からこうしたポジションを経験することもあり、若いうちから事業視点を養えるのが当社の特徴だと感じています。

4年目に担当した、大手デベロッパーとの共同事業で現場責任者を担った経験は、私の大きな財産となっています。会社の期待も大きい大規模プロジェクトだったこともあり、事業者間の調整やチームの管理をはじめ、様々なお客様のニーズに合わせた提案を行なっていました。プロジェクト全体を俯瞰して動かすマネジメントを経験できたことで、単なる営業に留まらない、事業を動かす面白さと責任感をこの時に深く実感しました。若いうちから裁量のある仕事ができるのは、当社の大きな魅力だと思っています。

 

入社後半年間の苦労を乗り越え、入社4年目で社内賞受賞。成果を出すために重要なのは最初の一歩

――入社してから今までの間に「ラクではないが力がついた」と思う経験を教えてください。

入社後、半年間の経験が一番記憶に残っています。もともと友人と話すのは好きでしたが、大勢の前で話したり、初対面のお客様に深く踏み込んだ話をしたりするのは本当に苦手でした。営業はお客様から信頼を得ることが何よりも重要です。この苦手意識は絶対に克服しなければならないと感じました。

しかし、課題は明確なのになかなか克服できない日々が続き、その原因を考えたときにたどり着いたのが、「できないことへの恥ずかしさ」や「人からどう思われるか」といったプライドが、自分の行動を妨げているということ。それに気づいてからは、人目を気にする原因になっていたSNSを全部やめて、自分の課題だけに集中しました。営業のロープレを繰り返し、独り立ちのための社内試験に何度も挑戦しては落ちる…という日々を送っていました。今思えば、がむしゃらな半年間でしたが、この期間に自分の殻を破れたことが、その後の成長の土台になったと感じています。

この経験を通じて仕事への向き合い方が変わり、新しいことを始めるとき、「最初の3日間がすごく大事」だと考えるようになりました。成長曲線は加速的なので、最初の一歩でどれだけ没頭できるかが成果に繋がります。だから、新しい物件を担当するときは、量と集中力を重視し、初期段階で一気に知識を吸収・適応するスタイルを徹底しています。その結果、成果が出ると仕事が楽しくなり、さらに高い目標を立てて、それもクリアしていく。周りからの評価も上がり、自分の意見も通りやすくなるという好循環が生まれました。

その集大成が、入社4年目にいただいた「フージャース賞」です。これは年間MVPにあたる賞で、入社当初からずっと目標にしていました。リーダーとして担当した3物件を早期完売に導き、個人としても契約件数で社内2位という成果を評価していただけました。有言実行で賞を掴み取れたことは、何よりの自信になっています。

――得られた経験をもとに、船津さんは今後どのようなキャリアを歩んでいきたいですか。

正直なところ、数年後にこうなっていたい、という明確なキャリアプランはまだありません。ただ、就活の時から変わらない「かっこいい人間でありたい」という想いは、今も私の原動力です。最近、シニア向けマンションの担当になったことで、60代、70代のお客様と接する機会が増えました。皆さん本当に経験豊富で、人間的な魅力に溢れていて。「自分もあんな風に、深みのあるおじいちゃんになりたい」と、本気で思います。

そのためには、不動産の営業を極めるだけでなく、もっと自分の知らない世界に飛び込んで、人間としての幅を広げていきたいと考えています。フージャースは、若いうちから個人の挑戦を後押ししてくれる会社です。この環境を活かして、これからも様々な経験を積んでいきたいです。

最後に、この記事を読んでいる就活生の皆さんに伝えたいのは、就活では「自分がどうなりたいのか」という自分軸を大切にしてほしいということです。そうすれば、きっとブレない選択ができるはずです。その上で、フージャースはチームワークを発揮しながら仕事を進めはするものの、「個の力」も徹底的に磨ける会社です。会社の看板に頼らず、自分自身の力で勝負したい、若いうちから裁量権を持って挑戦したいという人には、最高の環境が待っていると思います。

株式会社フージャースホールディングスのコーポレートサイトはこちら

《check!》株式会社フージャースホールディングスの「若手ホワイト企業」環境

・圧倒的な成果を正当に評価する「実力主義の風土」

・入社3年目から事業を動かすリーダーを任される「20代の成長環境」

・若いうちから大規模プロジェクトの責任者を任される「若手抜擢の文化」