
企業完全審査制の新卒スカウトサービス「iroots」が、就活生におすすめしたい企業と若手活躍社員にフォーカスするインタビュー企画。今回は、フィットネス&ケアブランド「uFit」を展開する株式会社MAKERSにて、新ブランド企画などを担当している中村さんのキャリアと成長に迫ります。
Interviewee’s Profile
設立:2018年 従業員数:31名
フィットネス&ケアブランド「uFit」を展開する企業。スポーツと運動の力で健康寿命を延ばすことを目指し、製品開発・販売・メディア運営を行う。医療機器の製造販売許可も取得しており、挑戦と成長を重視するカルチャーが特徴。
中村俊輔 新ブランド企画
山形大学工学部卒。在学中に株式会社MAKERSの長期インターンに参加。その後2024年に同社へ入社。メディア運営や商品開発、ブランドディレクターを担う。キャリアの軸は、健康を前向きに捉える社会の実現。趣味は筋トレやライブ鑑賞。
- 未経験からブランド責任者へ。挑戦の先にあった、“できることが広がる”嬉しさ
- コンプレックスを自信に変えた原体験。揺るぎない“軸”が拓いたキャリア
- 同じ思いを持った仲間と、共に会社をつくっていく。“MAKERSらしさ”で更なる成長を後押しする
TOPICS
未経験からブランド責任者へ。挑戦の先にあった、“できることが広がる”嬉しさ
―入社後から現在に至るまでのお仕事内容について教えてください。
大学3年生の頃から、長期インターンとしてMAKERSで働き始めました。当時はフィットネスメディア「uFit media」の運営が主な業務で、記事の作成や編集、さらにはサイトをより多くの人に見てもらうためのディレクションまで、未経験ながら幅広く担当していました。
MAKERSは、フィットネスやヘルスケアの領域でD2C事業を展開する会社です。主力ブランドである「uFit」では、プロテインやボディケア商品の企画・販売から、WebメディアやYouTubeでの情報発信までを一貫して行っています。僕が担当していたメディア運営は、お客様との重要な接点であり、ブランドの考え方を伝え、信頼を築くための大切な仕事でした。
新卒で正式に入社してからも、引き続きメディア運営に携わりました。それに加え、入社1年目には代表である林のYouTubeチャンネルのディレクションも任されることになり、撮影から編集、投稿まで、ほぼ一人で担当していました。
そして今年に入り、キャリアに一つの転機が訪れます。代表の林と今後のキャリアについて話す中で、新たな役割を担うことになりました。現在は、大きく分けて2つの業務を担当しています。一つは、新ブランドのブランドディレクター。もう一つが、「uFit」ブランドにおけるサプリメントの商品企画です。振り返ると、メディア運営、動画ディレクション、商品企画、ブランド責任者と、常に新しい領域に挑戦させてもらっていると感じます。
―現在のお仕事内容と、大変ながらもやりがいを感じる場面を教えてください。
ブランドディレクターという責任ある立場を任された当初は、正直なところ葛藤がありました。その仕事を通じて、僕が大切にしてきた「より多くの人に、健康に対して前向きになってほしい」という想いを、実現できるかわからなかったのが主な理由です。
「この商品を、自分は胸を張って世の中に届けることができるのだろうか?」その悩みを代表の林に正直に話したところ、僕の考えを真摯に受け止めてくれました。そして、実際に商品を長年愛用している林の奥様や、周りの女性たちのリアルな声を聞く機会を設けてくれたんです。そこでわかったのは、皆さんが商品を「日々の生活に寄り添い、健康を支えてくれる存在」として捉えていることでした。
その時、自分の考えが整理されました。「無理に商品を売るのではなく、お客様の日常に欠かせない存在として、誠実に価値を届けよう」。そう思うと、それまでの葛藤がなくなり、この仕事に前向きに取り組もうという気持ちになりました。
もちろん、今も大変なことはあります。メディア運営、商品企画、ブランドマネジメントと、複数の仕事が同時並行で進むので、頭の切り替えは常に必要です。ですが、それ以上に大きなやりがいを感じています。
「全く知らなかったことを、当たり前のようにできている」ということに気づくたびに、自分の成長を実感します。未経験で始めたメディア運営やサイトのコーディング、そして現在のブランドディレクションも、一つひとつ学び、実践する中で、自分の「できること」の幅が広がっていく。この感覚が、やりがいであり、次の挑戦へのモチベーションになっています。
コンプレックスを自信に変えた原体験。揺るぎない“軸”が拓いたキャリア
―学生時代を振り返って、今の自分に影響を与えた経験を教えてください。
学生時代の経験を通じて学んだのは、「どんなことも、地道な努力をコツコツ続ければ実現できるようになる」ということです。
例えば、僕は小学生の頃から「吃音症」を抱えていて、うまく話せないことから自分に全く自信が持てませんでした。「このままではいけない」と思い、まずは自信をつけるために、自分にできる努力から始めました。学校のテストでいい点を取るなど、とにかく自分が胸を張れることを増やしていったんです。その経験から、高校から始めた陸上でも、課題を克服するためのトレーニングに励むことができましたし、徐々に結果を出せるようになりました。すると、いつの間にか吃音も気にならないようになっていきました。
かつて経験したコンプレックスや、直面した課題に対して努力し克服する力は、現在の仕事にも活きています。未経験の壁にぶつかった時にも「大丈夫、調べながら努力すれば乗り越えられる」と前向きに取り組めるのは、この経験があるからだと感じています。
―就活時代の軸を教えてください。
僕の就活の軸は、より多くの人に、健康に対して前向きになってほしいということでした。
この軸が定まったのは、大学生の時に本格的に筋トレを始めたことがきっかけです。自分の身体と向き合う中で、トレーニングだけでなく、食事や睡眠といった生活習慣の大切さに気づきました。自分の健康意識が高まるにつれて、ふと周りを見渡すと、大切な家族や友人が、必ずしも健康に意識的ではないことにも気づきました。
「自分のこの気づきを、もっと多くの人に広めたい」
その想いは次第に、社会全体へと向かっていきました。海外ではジムに通うことがライフスタイルの一部として根付いているのに、日本ではまだ「特別なこと」と捉えられがちです。この現状を変革したい。誰もが当たり前に自分の健康と向き合い、フィットネスを楽しむ文化を日本に創りたい。その想いが、僕の就職活動における明確な軸になりました。
―株式会社MAKERSに出会ったきっかけと、入社の決め手になったことを教えてください。
自分の軸を実現できる会社を探す中で出会ったのがMAKERSでした。入社の決め手になったのは、長期インターン時代に、代表の林のすぐ側で働けた経験が大きいです。
当時、僕には直属の上司がおらず、代表の林が直接仕事を見てくれていました。それはつまり、会社のトップが何を考え、何を大切にしているのかを、一番近くで見られる環境だったということです。
そこで僕が感じたのは、林の「顧客に対する誠実な姿勢」でした。フィットネス業界には、残念ながら短期的な利益のために、品質の良くない商品を売るようなケースも存在します。しかし、林は常に儲けるためだけの安売りはしません。自分たちが本当に良いと信じ、価値を届けられるものだけを、誠実に販売するという姿勢を持ち続けていました。
その姿を間近で見て、自分がやりたいことと、会社が目指す方向性が同じだと感じました。僕がやりたかった「健康を前向きに届ける」という想いと、MAKERSが目指す「業界の慣習を変革し、本物の価値を届ける」というビジョンが、自分の中で繋がったのです。「この会社なら自分の想いを実現できる」と感じ、MAKERS一本に絞って入社を決めました。
同じ思いを持った仲間と、共に会社をつくっていく。“MAKERSらしさ”で更なる成長を後押しする
―株式会社MAKERSの好きなところを教えてください。
MAKERSの魅力はたくさんありますが、特に良いと感じる点は2つあります。
一つ目は、スピード感を持って挑戦でき、失敗を恐れずに成長できる環境です。新卒の僕がブランド責任者を任されるように、ここでは年次や経験に関係なく、「やりたい」と手を挙げた人に裁量が与えられます。もちろん失敗することもありますが、会社はそれを責めるのではなく、「次どう活かすか」を一緒に考えてくれる。この挑戦と失敗を許容する文化が、個人の成長に繋がっていると感じます。
二つ目は、年齢や役職に関係ない、フラットな文化です。インターン生が代表と直接ディスカッションすることも珍しくなく、誰もが対等な立場で意見を交わします。「年次が低いから言いづらい」といった雰囲気は一切なく、良いアイデアであればすぐに採用される。この風通しの良さが、働きやすさに繋がっています。
インターン生の頃から感じていた社風の良さや、一緒に働く人たちの魅力は、正社員として働くようになった今も変わらず実感しています。これから入社してくる後輩たちにも、ぜひこのMAKERSらしさを感じてほしいですね。
―株式会社MAKERSについて、就活生に自信を持ってすすめられるところを教えてください。
健康に関わる商品やサービスを提供する会社だからこそ、「まず自分たちが健康でなければ、お客様に本物の価値は届けられない」という考えが、代表の林をはじめ全社員に浸透しています。
その考えは、具体的な取り組みにも表れています。例えば、月に一度の全社会議の前には、みんなでスポーツをするのが恒例(通称USJ)です。最近ではピラティスの講師を会社に招いてレッスンを受けたり、以前にはヨガを行ったりしました。また、毎日の朝礼でラジオ体操やストレッチをすることもあります。
単なる制度として存在するだけでなく、社員が積極的に参加しているのがMAKERSらしいところです。もともと体を動かすのが好きな社員が多いこともあり、「ピラティスをやってみたかった」という声が上がったり、会社の活動をきっかけに個人的にヨガを続けるようになった社員がいたりと、みんなが前向きに楽しんでいます。
社員自身が健康で、心から自社の商品やサービスを良いと思っている。だからこそ、私たちは自信を持ってお客様に価値を届けることができます。体を動かすことが好きだったり、健康への関心が高かったりする方にとっては、とても働きやすく、共感できる環境だと思います。
―最後に、就活生へのエール・メッセージをお願いします。
「人生は一度きり」とよく言われますが、本当にその通りだと感じています。だからこそ、就職活動では「自分が本当にやりたいこと」と「やらなければいけないこと」を区別することが大切だと思います。
僕自身、高校時代は「人の役に立てばいい」という考えで工学部を選びましたが、次第にそれは「やらなければいけないこと」に変わっていました。就活を機に自分と向き合い、「健康を前向きに届けたい」という本当にやりたいことを見つけられたからこそ、今、前向きに仕事に取り組めています。
もし皆さんも本当にやりたいことがあるのなら、ぜひそこに挑戦してみてください。その方がきっと、より前向きに行動できるはずです。