企業完全審査制の新卒スカウトサービス「iroots」が、就活生におすすめしたい企業と若手活躍社員にフォーカスするインタビュー企画。今回はデータインフラストラクチャの専門会社として事業を展開する日立ヴァンタラ株式会社で、入社6年目でロンドン駐在となるなどグローバルに活躍する深津さんの成長とキャリアに迫ります。

Interviewee’s Profile

日立ヴァンタラ株式会社
業界:通信・インフラ、従業員数:1,259名(2025年4月1日現在)
ストレージを中心としたデータインフラストラクチャ製品、データマネジメントソフトウェア、ハイブリッドクラウド基盤関連サービスなどを提供する専門会社。日立製作所のITプロダクツ事業部門が、米国のHitachi Vantara LLCと一体運営される体制として、2024年4月1日に設立された。世界的なビジネスネットワークを活かし、データ活用による顧客のイノベーションと持続的なビジネス成長を支援している。


日立ヴァンタラ株式会社企業詳細

深津 陽平 グローバルビジネス推進部 主任
早稲田大学法学部を卒業後、2020年に株式会社日立製作所に新卒入社。ITプロダクト事業部門にてグローバルビジネスを推進する部署の担当として活躍する。2024年4月にITプロダクト事業部門が日立ヴァンタラ株式会社になったタイミングで継承移籍となり、2025年4月よりロンドン駐在としてグローバルに活躍している。高校からボート競技を始め、大学では体育会ボート部に所属し、4年時には主務を務めていた。

2024年に設立されたばかりの会社。若手でもどんどんチャンスを掴めるのが魅力

―入社後から現在に至るまでのお仕事内容について教えてください。

2020年に日立製作所に新卒入社し、ストレージを中心としたデータインフラストラクチャ製品を開発・販売するITプロダクト統括本部への配属となりました。私は入社以来この部門で、グローバルビジネスを推進する部署のメンバーとして、既存製品の拡販や新製品の市場投入に関する業務を担当しています。

グローバルビジネス推進部で担当しているのは、日本以外のすべての国々。アメリカ・カリフォルニアに本社のあるHitachi Vantara LLCというグローバルに販売・サービスを担う会社と協力し、世界各国の支社、販売代理店、パートナーなどとやりとりしながら、いかに売上を最大化していくかというミッションを担っていました。いわば営業企画のような役割で、欧米やアジアなど世界各国の部署と連携を取りつつ、全世界での販売促進をカバーしていました。

新製品を市場投入するケースであれば、最初は製品の認知度が高くありませんから、新製品の特長を知ってもらい、売れそう!売りたい!と思ってもらうことが重要になります。そこで営業チームやパートナーの方向けに製品を説明する勉強会を実施したり、期間限定で販売インセンティブを支給するキャンペーンを企画したりするわけです。施策実施後は販売データなどを集計・分析し、さらなる改善へと活かします。こういった支援を日本からメールやWeb会議などでサポートするだけでなく、必要に応じて現地へ足を運んで直接コミュニケーションを取るなど、臨機応変に行動しながら取り組んでいました。

なお、私はグローバルビジネスを推進する部署で働いていますが、日立ヴァンタラには国内向けに販売を担っている部署もあり、さまざまな業務があります。入社後は本人の適性や希望も踏まえて各部署への配属となり、上司の指導を受けながら業務に取り組んでいきます。数年ほど勤務する中でスキルやパフォーマンスを高めていきながら、プロジェクトの取りまとめとなるような役割を担っていくことになります。

本人が思い描くキャリアを実現できるよう、さまざまな支援があるのも当社の特徴。上司からはスキルを伸ばすための業務をアサインしてもらえますし、定期的な1on1などもあってさまざまなアドバイスをもらえます。キャリアコンサルティング制度もあり、キャリアにおける課題の整理や課題解決に向けた支援、キャリアの方向性やアクションプランの具体化、意思決定の支援などをしてもらうこともできます。

また、2024年4月からは日立ヴァンタラとして新たなスタートをきりました。新体制になったことで、若手でもどんどんキャリアアップできるようになり、実力さえあれば上を目指せるようになった印象です。早い段階から役職者に抜擢される人も増えていて、20代で海外に駐在している社員もいるなど、よりチャレンジしやすくなったと感じています。

―現在のお仕事内容と、大変ながらもやりがいを感じる場面を教えてください。

入社6年目の2025年4月からロンドン駐在として働いています。部署の中でも早くから各国に駐在している先輩が多かったので、自分も早く行ければと希望を出していたんです。

日本の部署ではグローバル全体の売上を伸ばしていくことに重きを置いて各地域の部署と連携していますが、ロンドンで在籍している部署では、EMEA(Europe、Middle East、Africa)と呼ばれるヨーロッパ、中東、アフリカ地域を担当している営業チームに所属し、現地での営業支援を行っています。

この営業チームの中にも、エンドユーザーに直接提案するダイレクトセールスと、販売代理店やパートナーを通じて販売を行うインダイレクトセールスがあるのですが、EMEA地域の売上の7~8割を占めているインダイレクトセールスを支援するのが私の役割です。

本社のある日本・カリフォルニアからグローバル単位での販売施策がリリースされてきますが、例えばヨーロッパや中東、アフリカとそれぞれの地域ごとに課題はバラバラですので、本社からの販売施策をそのまま実行してもフィットしないことがあります。そこで本社とも連携しつつ、現地の営業チームと一緒に販売施策を地域ごとにカスタマイズしたり、地域毎に独自の販売戦略を検討して施策を立案・実行したりと、その地域での売上をいかに最大化していくのかが私のミッションとなります。

日本の本社とも連携し、アメリカ・カリフォルニアの本社ともやりとりし、さらに地域ごとの営業チームとタッグを組んで地域での売上を最大化していく。電話やメール、Web会議でもやりとりをしますが、ヨーロッパ、中東、アフリカの各地域にもフットワーク軽く足を運ぶことが求められるポジションです。

大変ながらもやりがいなのは、日本でもロンドンでもグローバルにビジネスをしている中で、現地のリアルな状況を把握し、効果的な施策を考えることです。電話やメールで日々やりとりしつつ、必要に応じて現地に出張し、現場にいる方の生の声を聞いていく。営業データや売上データから傾向や課題を掴むこともできますが、それだけでは分からないこともたくさんあります。売上最大化のためにこうすればいいという成功パターンがないからこそ、毎日が試行錯誤の連続。悩んだ末に決断した施策がうまくいき、現地の営業チームやパートナーに喜んでもらえたときは本当に嬉しい気持ちになりますね。「こんな施策を待っていたんだよ」なんて言葉を直接もらい、売上という成果につながっていくと達成感を得られます。

仕事を通じて社会を支えている実感を得られるのも日立ヴァンタラで働くやりがいです。私たちが扱っているストレージは、どんな企業でも持っているデータの保管装置。あらゆる企業のビジネス活動を動かしていくために欠かせないもので、いわばインフラと言えるでしょう。こうした製品を世界中に広めていくことで、日々社会貢献も感じられています。

体育会ボート部での主務経験が、全体最適を考える今の仕事にも役立っている

―学生時代を振り返って、今の自分に影響を与えた経験を教えてください。

大学の体育会ボート部で、主務というポジションを務めたことです。主務というのはさまざまな業務を担当しながら、日本一という部の目標に向かっていけるよう、日々発生するさまざまな課題と向き合いながら、全体の軌道修正しながら部を前に進めていく存在です。

具体的な業務で言えば、部員が暮らす学生寮の施設管理、財務経理、広報活動、OB・OG会の対応、企業などとの渉外対応など多岐にわたります。所属していたボート部には100名近い部員がいましたので、後輩の部員たちやOB・OGからは日々さまざまな声が主務に集まってきます。こうしたみんなの声を収集し、全体最適の解を導き出し、部としての方針に落とし込んでいくのも私の役割でした。

現在の仕事においても、どのような製品が売れるのか、どういった売り方が良いのかを考えるところから、実際にエンドユーザーに提案するところまで商流の最初から最後までを担当します。加えて、さまざまなステークホルダーの声を聞きながら、全体最適を考え、具体的な販売施策を考えていきます。多岐にわたる役割を担いながら全体最適を考えていく今の仕事には、ボート部での主務の経験がとても役立っています。

―就活時代の軸を教えてください。

就活をはじめたのは周りと同じ大学3年生の冬くらいで、いろいろな企業を見ていく中で、最終的には二つの軸で企業を探すようになりました。一つ目の軸は社会貢献を感じられるかという点で、大きな組織で、大きな目標に向かって、大きな物事を動かしていくようなダイナミックな仕事ができるかということ。自分が考えたことや企画したことが巡り巡って日々の生活につながっていて、それが社会全体にも良い影響を及ぼしていく。そんな社会貢献を感じられる仕事に就きたいと考えていました。

二つ目の軸は、多種多様な環境が用意されていて、自分が成長していく上で幅広い選択肢を持てること。さまざまな可能性を追求できるという点で、グローバルに活躍できる環境があるかも重視していました。

―日立ヴァンタラに出会ったきっかけと、入社の決め手になったことを教えてください。

社会貢献を感じられる仕事がしたい、多種多様な選択肢がある環境で働きたいという軸のもと、業界・業種は特に絞ることなく、さまざまな企業をフラットに見ていきました。そうやって企業を探していく中で日立製作所と出会い、社会イノベーション事業というメッセージの出し方に興味を持ちました。メーカーでありつつも製品やサービスを販売して終わりではなく、それらが産業やその先の社会にどのように波及し、どう社会課題を解決していくかを考えているという姿勢に惹かれたんです。そこから選考を受けることにしたのですが、最終的に入社の決め手となったのは大きく二点です。

一点目は、日立製作所が幅広いフィールドでさまざまな事業を推進していて、多くの選択肢がありそうだと感じたこと。早くからやりがいのある仕事に取り組めそうですし、それは自分自身の成長にもつながるんじゃないかと感じました。「若いうちから裁量を持って仕事ができる」という話は就活でもよく聞きますが、与えられる環境が多い会社ほど、チャンスも多いんじゃないかと。一人称でビジネスに携わるチャンスがどれだけ多いかが、自身の成長スピードにも影響するだろうと。そうやって考えたとき、日立製作所であれば早いうちからどんどんチャレンジする機会がありそうだと感じたんです。

二点目は、社員のみなさんの人柄です。OB訪問や選考過程で話した社員の方々が、みなさん本当に誠実で、社会の課題としっかり向き合っていると感じました。直観的にフィットしそうだと感じましたし、自分自身もやっていけそうだと思えたことが決め手となりました。

若手の活躍環境と、グローバルな活躍環境があるところが会社の魅力

―日立ヴァンタラの好きなところを教えてください。

社名は初めて聞くかもしれませんが、日立ヴァンタラは2024年に日立製作所の事業部が独立して設立された、まだまだ成長フェーズの会社です。できたばかりの会社だからこそ、社歴や年齢に関係なく、主張したことを受け入れてくれるカルチャーがあるのが好きなところです。チームで仕事を進めることが多いからか、誰でもフラットに意見が言える環境ですし、それを柔軟に受け入れてくれる風土もあります。

上司から与えられた仕事だけが全てではなく、これがしたい!こうすべき!といった意見も受け入れてもらえますし、それを上司や先輩も積極的に後押ししてくれます。そんな環境だからこそ、若手ものびのび活躍できるのではないでしょうか。

加えて、グローバルな活躍環境があるのも会社の好きなところです。日本にいながら海外とやりとりする、海外各国に駐在するなど働き方はさまざまですが、日々の仕事が世界中のさまざまな場所へと波及していき、社会貢献を実感できることは魅力だと思います。

いち事業部が独立してできたコンパクトな組織だからこそ、会社のこれからを自分たちでつくりあげようという気概を持った人も多くいます。経営の意思決定スピードも上がりましたし、例えばキャリアに関する制度も社員の声を集めながら新たにつくっています。会社としての自由度がグッと上がったからこそ、会社が大きく変化しているのを感じます。フレッシュな視点を持った若手をどんどん登用していこうという雰囲気もありますので、グローバルを含めて若いうちから責任ある仕事がしたい方にオススメしたいです。

―日立ヴァンタラについて、就活生に自信を持ってすすめられるところを教えてください。

「グローバルな成長環境」というのが一番のキーワードです。日本にある日立ヴァンタラと、アメリカ・カリフォルニアにあるHitachi Vantara LLCで一体運営していることもあり、ビジネスにおいてグローバル単位で意思決定していくのはどの部署でも共通しています。将来は世界中を相手に仕事をしていきたいと考える方には自信を持って勧められます。

海外売上が全体の8割以上とグローバルな事業展開に強みがありますし、2024年に新設された会社だから若いうちから海外駐在やキャリアアップのチャンスも掴みやすいでしょう。

―最後に、就活生へのエール・メッセージをお願いします。

世の中にはさまざまな業界があるので、就活を始めたとき、いきなり業界を絞るのは難しいと思っています。だからこそ最初にやってほしいのが、自分自身が熱意を持って取り組めるのはどんな仕事かを知るということ。そのためにも、実際に働いている人に話を聞きに行き、どんな仕事をしているかを知り、具体的にイメージしてみて、やってみたいという熱意や、やりがいを持てそうという共感を得られるかを考えてみてほしいです。

学生という立場で、実際に会わずして社会人として働く人の業務をイメージするのは難しいです。だからこそ、直接話を聞く機会を増やし、よりリアルなイメージを持ったうえで判断してほしいです。直接会って話すことで活躍できそうか見えてくることもありますから。


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