脱・ゆるブラック。「仕事はラクだが、力がつかない」「自分の市場価値に自信が持てない」…そんな悩みを抱えるのではなく、“ラクではないが力がついた”と胸を張れる人になりたい。そんな想いを胸に、ラクではないが力がつく環境=「若手ホワイト企業」で奮闘する若手社員の経験にフォーカスし、自分の力でキャリアを切り拓くためのエッセンスを紐解く。
●若手ホワイト企業とは?
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Interviewee’s Profile
創業:1963年、従業員数:1万7048名(2025年4月時点)
「社会と共生する樹でありたい」をグループミッションに掲げ、フードサービス、子育て支援サービス、教育・人材サービス、モビリティサービス、障がい者福祉サービスなど、地域生活を支える事業を展開している企業。多様なソーシャルサービスを駆使することで、社会課題の解決を目指している。
荻野 洸平(おぎの こうへい)経営企画部 経営管理課 Expert
学習院大学 法学部法学科を卒業後、2021年4月にソシオークホールディングスに新卒入社した。法学部では交渉取引を専攻し、大学対抗で模擬裁判を実施するゼミに所属。架空の事案について仲裁や交渉を行う大会などに出場していた。入社1年目から経営企画部 経営管理課への配属となりM&Aを担当。4年目にして10社超のM&Aや海外法人のM&Aのプロジェクトリーダーとして活躍している。
- 挑戦機会や成長機会が多いことに加え、社会情勢に左右されない安定性に魅力を感じて入社を決めた。
- 入社1年目から社内で唯一のM&A担当に。「力への意志」が成果や新たな挑戦機会にもつながった。
- 「優しさだけでは社会は動かせないし、社会貢献はできない」社会課題に本気で向き合ってきたからこそ、今考えていること
TOPICS
挑戦機会や成長機会が多いことに加え、社会情勢に左右されない安定性に魅力を感じて入社を決めた。
―最初に、ソシオークホールディングスに入社を決めるまでの経緯について教えてください。就活をはじめたときには、どのような軸で企業選びをおこなっていましたか。
就活をはじめたのは、大学3年生の夏。当時では周りよりちょっと早いスタートだったと思います。最初は何も分からなかったので、社名を聞いたことがある企業のインターンにエントリーし参加していました。並行して自己分析もしていましたが、そこで分かったのが「自分は業界に拘りがない」ということです。
業界に拘りはないですが、挑戦機会や成長機会に恵まれている環境に身を置きたいと考えていました。若いうちからどんどん挑戦できる、成長できる会社に行けば、どこへ行っても通用するだけの実力が着くと考えていたからです。そのような「力への意志」は人一倍強く持っていたと思います。
一方で、就活ナビサイトでは業界や職種で検索するのがメインで、理想の会社を探すのは苦労しました。
大手企業の場合、ある程度キャリアを重ねて40代くらいにならないと、大きなプロジェクトや面白い仕事を主導できないというイメージがあり、逆に小規模会社だと、ダイナミックな仕事ができない印象がありました。また、『圧倒的成長』を掲げているようなベンチャー企業であれば成長機会は多いかもしれませんが、経営の安定性に欠けるのではという懸念があり敬遠していました。私が就活をしていた時期は、コロナが流行していたタイミングで、挑戦機会や成長機会と並んで経営の安定性も重視していたんです。こうした考えから、大手企業でもベンチャー企業でもない中規模の会社を探すようになっていきました。
しかし挑戦機会の多さは、社外からはなかなか判断できません。よって会社説明会などで開示されている経営計画でどれだけ高い成長目標を掲げているのかに注目しました。成長意欲が強い会社ほど多くの挑戦機会が生まれ、若いうちから大きなことができるチャンスも多いだろうと考えたためです。そのような視点から、気になる企業があれば選考を受けるようにしていました。
―その中で、ソシオークホールディングスに興味を持ったきっかけを教えてください。
ソシオークホールディングスは、私の条件を満たす、まさに理想的な会社でした。また、自分が新卒入社するタイミングの2021年4月1日から5ヶ年の中期経営計画がスタートすると聞き、タイミングが良いなあと思い興味を持ったんです。
さらに中期経営計画において、5年で売上規模を2.5倍の500億円にすると掲げているのを知りました。強気な計画だと感じ、魅力的に映りました。
そしてもう一つ、ソシオークホールディングスが展開しているソーシャルサービスが、日々の生活に欠かせない社会インフラのようなもので、景気の良し悪しに影響されず会社が安定していると感じ、選考を受けてみようと考えました。

入社1年目から社内で唯一のM&A担当に。「力への意志」が成果や新たな挑戦機会にもつながった。
―選考を経て、ソシオークホールディングスに入社を決めた理由を教えてください。
挑戦機会と成長機会の多さ、社会情勢に左右されない会社の安定性。興味を持ったこの二点が、最終的な入社の決め手になっています。
さらにここに付け加えるなら、自分たちが入社する2021年から新卒社員の採用人数が一気に増えると聞いたことです。
1年上の先輩までは総合職採用は数名ほどでしたが、自分たちの代からは20名ほど一気に採用すると人事の方から聞き、中期経営計画の高い目標への本気度を感じ入社を決断しました。
―2021年にご入社されてから、今までどのような業務に携わられましたか。
入社して最初の数ヶ月は研修期間として、グループ内の事業会社5社ほどで現場実務を経験しました。どんな事業を、どんな想いで世の中に提供しているのかを理解するところからのスタートでした。それから夏頃に経営企画部への配属が決まり、秋頃からM&Aの担当者になりました。M&A担当に決まったときは、「さっそくチャンスが来た!」と嬉しく感じましたね。他の会社ではなかなか経験できない仕事ですし、このチャンスをぜひ自分の成長につなげたいと思いました。
そんな経緯でM&A担当者になったものの、最初は分からないことばかりで、まずは上司の真似をするところから始めました。しかし、人事的な理由により1年目の冬頃には社内のM&A担当者が私1人になり、自分がやるしかないと孤軍奮闘し、取り組みました。
業務を覚えていく過程では、「全ての人から学びを得る」という心構えで、社内外の人と接していきました。日々の業務で接するのは、企業の社長や役員、また弁護士や公認会計士などの高度な専門家の方々です。商談などの遣り取りを通じて学べることはいくらでもありました。分からないことはその場でメモを取り、調べて理解することを繰り返しました。
仕事終わりに勉強するほか、毎日の始業前にも2時間、週末も数時間は勉強の時間に充てました。当時は、周りの同世代とは比にならないくらい勉強していたと思います。大変だと感じることもありましたが、望んだ成果を得るために苦労が必要であることは当然で、何の不満もありませんでした。
そんな日々を続けた結果、入社2年目の終わり頃に初の成約を決められました。一連の流れを完結できて初めて自信を持つこともできました。3年目からは、M&A担当に加えて会社から特命の業務も任せてもらえるようになりました。会社が海外進出を考えていることから、4年目のときには海外法人のM&Aも担当しました。入社前に期待していた通り、早い段階から多くの挑戦機会を与えてもらえているのは嬉しく感じています。

「優しさだけでは社会は動かせないし、社会貢献はできない」社会課題に本気で向き合ってきたからこそ、今考えていること
―入社してから今までの間に「ラクではないが力がついた」と思う経験を教えてください。
入社2年目終わり頃の2023年3月、初めてM&Aの成約を決めたときです。M&A担当になってから約1年半、なかなか成果につながらず悔しい想いをしていました。だからこそ決まったときは嬉しかったですし、辛抱強く待ち続けてくれた会社には感謝をしています。
M&Aでは、広い領域で高度な専門知識を求められ、高額な金銭のやり取りを行います。
強いプレッシャーの中、ミスが許されない場面の連続で「ラクではないが力がついた」と思います。今思えば「もっとこうしておけば」と反省も多いですが、一定の成果を出せたことで苦労が報われたとも感じました。
学生の頃は、受験でも就活でも「自分にできそうなこと」「合格しそうな選択肢」から決めてしまいがちでした。ですが、社会に出てからはそれでは通用しないと痛感しました。
今は「自分にできること」ではなく、自分はどうあるべきか、会社としてどうあるべきか、社会に対して何をすべきか、を起点に考えるようになりました。
そして、「理想の姿に近づくために自分は何を学び、どんな力を磨くべきか」を逆算して動くようになったんです。
この考え方の変化が、M&Aや海外進出といった大きな挑戦に臨むうえでの原動力になっています。
多くの人は「今の自分にできること」を積み上げようとしますが、本当の成長を生むのは、「社会や組織のために、今すべきことを選び取る力」だと思います。
そして、その“すべきこと”を実現するために必要なのは、日々の努力で積み重ねた確かな力。
優しさや想いだけでは、誰かを救うことも、社会を動かすこともできません。
だからこそ、自分の力で課題を解決できるようになるために、今も学び続けています。
そんな中で感じたのは、力をつける一番の近道は、「レジリエンスな(変化にしなやかに適応し、成長し続ける)組織に飛び込むこと」だということです。すでに出来上がっている組織では、仕事の進め方もある程度決まっており、個人の裁量が限られることがほとんどです。
一方で新しい組織や立ち上げの期の事業なら、ゼロから仕組みをつくる経験ができる。それは決してラクではありませんが、その分だけ自分の力で形にできる喜びと成長があります。
ソシオークホールディングスではまさにその“レジリエンスさ”が魅力です。
海外事業やIT事業など、新しい挑戦が次々と生まれており、会社全体にチャンスが転がっています。そうした環境に飛び込めば、間違いなく“ラクではないけれど力がつく”日々を過ごせると思います。
―得られた経験をもとに、荻野さんは今後どのようなキャリアを歩んでいきたいですか。
今後も社会に有益な仕事、価値のある仕事がしたいと思っています。
これからもできることを増やし、自分にしかできない仕事、自分にしか生み出せない価値を創造しながら、社会に貢献していきたいと思っています。
ちなみに社会貢献で言えば、ソシオークホールディングスにも「社会貢献がしたい」と興味を持ってくれる学生さんが多くいらっしゃいます。その想いは、とても素晴らしいことだと思います。
ただ、働く中で感じたのは、想いだけでは社会は変えられないということです。
理想を語るのだけではなく、自らの力で社会課題を解決するために、力を付けることが必要になると思います。そのように、想いと力の両方が備わって、初めて社会へ貢献できるのではないでしょうか。
そして、ソシオークホールディングスはスピード感のある会社です。失敗を恐れて動けない方より、どんどんチャレンジし、失敗から学んで次のチャレンジができる方が活躍できます。
ソシオークは、そのチャンスが若手のうちから与えられる会社です。
本気で社会を動かしたいと思うなら、ここから始めるという選択もあると思います。

《check!》ソシオークホールディングス株式会社の「若手ホワイト企業」環境
・会社の成長戦略を担う大きな裁量が成長を加速させる「若手抜擢環境」
・失敗を恐れず、挑戦から学ぶ。若手の成長を加速させる「20代の活躍環境」
『レジリエンス』だから面白い。成長企業でゼロから仕組みを創る「会社の成長性・将来性」
