この会社で、自分はどんな未来を描けるだろう?――。ファーストキャリアという重要な選択を前に、そんな期待を抱える就活生へ。「Vision Talks」は、企業の未来を創り、その舵を取るリーダーたちが自らの言葉で、会社の未来像、そしてこれから仲間になる若手への想いを語る企画です。今回はUUUMから分社化し、新たに始動したUUUMマーケティング株式会社の代表取締役社長 鈴木 司さんにお話を伺いました。
Interviewee’s Profile
設立:2025年10月
UUUM株式会社からインフルエンサーマーケティング事業を承継し、2025年10月1日に分社化・設立。YouTubeにおける年間5,000件以上のタイアップ広告で培った国内最大級の取引実績とオペレーション能力を基盤に、InstagramやTikTokなど多様なプラットフォームへと事業を拡大。「日本No.1のインフルエンサーマーケティングカンパニー」というビジョンのもと、クリエイターと企業の双方にとって価値あるマーケティングソリューションを提供する。
鈴木 司/UUUMマーケティング株式会社 代表取締役社長
上智大学在学中からインターンを経て、2014年に株式会社フリークアウトへ新卒入社。上場を経験し、営業統括に就任。2020年に同社執行役員に就任し、日本国内の広告事業の管掌及び新規事業開発を歴任。2023年、株式会社フリークアウト・ホールディングスの執行役員としてインフルエンサーマーケティング事業を担当。同グループによるUUUMの子会社化に伴い、新たな経営体制を確立するためUUUM株式会社取締役に就任し、2025年10月よりUUUMマーケティング株式会社の代表取締役社長に就任。
- 目指すは「日本No.1」。分社化で加速する、インフルエンサーマーケティングの未来。
- 「最高の失敗」を称賛する文化。若手を“本物”に変える、圧倒的な打席数と挑戦の機会。
- 変化への適応こそが最大の安定。不確実な未来を生き抜く「自力」を求める君へ。
TOPICS
目指すは「日本No.1」。分社化で加速する、インフルエンサーマーケティングの未来。
Q1. UUUMマーケティング株式会社が描く将来像やビジョンについて教えてください。
私たちのビジョンは、シンプルに「日本No.1のインフルエンサーマーケティングカンパニーになる」ことです。
UUUMは2025年10月1日をもって、クリエイターのサポートを専門とする「UUUM」と、インフルエンサーマーケティングを専門とする私たち「UUUMマーケティング」の二社に分かれました。その背景には、それぞれの専門性を最大限に高めたいという強い想いがあります。クリエイターに寄り添い、その活動を支え、価値を高めていくマネジメントのベクトル。そして、広告主である企業のマーケティング課題に対し、最適なクリエイターや企画を提案し、ビジネス成果を最大化するベクトル。この二つは、似ているようでいて実は異なる専門性が求められます。まさに餅は餅屋。それぞれの領域に特化することで、双方の価値を最大化できると考えたのが、今回の分社化の大きな目的です。
そして、私たちが掲げる日本No.1というビジョン。これは単に売上や規模の話だけではありません。言い換えれば、日本で最も多くのクリエイターにとっての経済的パートナーになるということです。インターネットで活動するクリエイターたちが、私たちのソリューションを通じて正当な対価を得て、その活動を継続・発展させていける。そんな世界を創り上げることこそ、私たちが目指す真のNo.1の姿なのです。
Q2. そのビジョン実現に向けて、現在注力していることは何ですか?
ビジョン実現のため、私たちは二つの戦略に全社のリソースを集中させています。
一つ目は、私たちが磨き上げてきた強みの横展開です。これまで私たちは、YouTubeにおけるタイアップ広告で年間5,000件以上という、国内最大級の取引を手掛けてきました。この過程で培われたのは、クリエイター、企業、そしてファンという三者がWin-Win-Winになるコンテンツを創り出す企画力やオペレーション能力です。この強みを、今後はInstagramやTikTokといった、急成長する他のSNSプラットフォームへも拡大していきます。ユーザーの可処分時間は、もはやテレビからインターネットへ、さらにネットの中でも静止画から動画へ、長尺動画から短尺動画へと、その主戦場を刻一刻と移しています。この大きな時代の流れは決して止まりません。だからこそ、この変化を的確に捉え、私たちの事業をさらに加速させていく必要があります。
二つ目は、クリエイターネットワークの深化です。私たちの強みは、約200組の専属クリエイターだけではありません。年間でお付き合いのあるクリエイターは数千人、ネットワーク全体では1万人を超えます。この日本中のクリエイターたちとの連携をさらに深め、彼らとより大きな仕事、より新しいビジネスを共創していく。この二つの軸を力強く推進することで、日本No.1というビジョンを着実に実現していきます。

「最高の失敗」を称賛する文化。若手を“本物”に変える、圧倒的な打席数と挑戦の機会。
Q3. 若手社員が成長するために、最も大切なことは何だとお考えですか?
スキルや知識以前に、まずビジネスマンとして強くなりたいという強い意欲を持っていることが大前提です。その上で最も重要なのは、打席の数と、その機会の中で全力でバットを振った数の掛け算だと考えています。
野球に例えるなら、どれだけ素質があっても、打席に立たなければヒットは生まれません。そして、打席に立ったなら、結果を恐れずに思い切りバットを振ってみる。空振りでもいい。その一振りから得られる経験こそが、成長の糧になります。
もちろん、自分が成長しているのか不安になる瞬間もあるでしょう。しかし、成長と、その実感には必ず時間差があるものです。その時間差がある中で、成功でも失敗でもいいので、しっかり頭を使ってバットを振る。その思考のプロセスと行動の積み重ねが、未来の自分を創り上げると信じて、挑戦し続けてほしいですね。私自身の成功体験も、今成長している社員たちの姿も、すべてがその大切さを証明してくれています。
Q4. UUUMマーケティング株式会社には、どのような若手社員の成長環境がありますか?
私たちは、若手が安心してバットを振り続けられる環境、つまり成長機会を約束します。具体的には、三つの特徴があります。
一つ目は、圧倒的な打席数です。インフルエンサーマーケティングは、TikTokの台頭のように、数年前には誰も想像できなかった変化が次々と起こる、極めて変化の激しい業界です。その変化の数だけ、新しい挑戦の機会、つまりボールが飛んできます。
二つ目は、年齢や経験に関係なく、誰もが打席に立てるチャンスがあることです。例えばTikTokのトレンドについて語る時、経験豊富なベテランよりも、日々TikTokに触れている若手社員の方が圧倒的に解像度が高い、という場面は珍しくありません。ここでは、自分の得意領域で誰もが主役になれるのです。
そして三つ目が、私たちのカルチャーの根幹である「最高の失敗」を称賛する文化です。失敗を許さない組織では、誰もが空振りを恐れてバットが振れなくなってしまいます。私たちは、挑戦した上での失敗を「最高の失敗」と呼び、それを推奨しています。なぜなら、一人の失敗は、組織全体の学びとなり、集合知として次に繋がるからです。失敗を恐れず挑戦できる土壌があるからこそ、若手は安心して思い切りバットを振ることができるのです。
Q5. これまで若手社員に任せた仕事で、印象的なプロジェクトがあれば教えてください。
若手の活躍事例は、正直に言って枚挙にいとまがありません。若手主導でBeReal.と新商品を開発したり、YouTube Works Awardsの受賞作を企画・実行したり。あるいは、まだ世に出ていない才能の原石を見つけ出し、このクリエイターは絶対に伸びるという確信のもと、二人三脚でビジネスを創り上げていく。そんなプロジェクトも、若手が主導して生まれています。
では、どうやって若手に仕事が任されるのか。それはハイブリッドです。一つは、自らのパッションで手を挙げること。そしてもう一つが、会社からの抜擢です。私たちは、若手に仕事を任せる際、1.5歩先のチャレンジを意識しています。その人が今いる地点から、少しだけ背伸びしないと届かないような、少し難易度の高いボールをあえて投げるのです。もちろん、失敗するかもしれません。しかし、その挑戦の経験こそが、本人の成長角度を最大化させると信じています。そして、前述した「最高の失敗」を許容する文化が、この育成方針を力強く支えているのです。年次に関係なく、誰もが会社の歴史を創る当事者になれる。それが私たちの環境です。
変化への適応こそが最大の安定。不確実な未来を生き抜く「自力」を求める君へ。
Q6. UUUMマーケティング株式会社を志望する若手社員に、どのようなことを期待していますか?
何よりもまず、成長意欲が非常に高い人。将来は起業したいと考えているような、内に秘めた熱い情熱を持つ方と、ぜひ一緒に働きたいと思っています。私たちのビジネスを前に進めるのは、斬新なアイデアと、それを何としても形にしたいという強い気持ちです。そこに、年齢やキャリアは一切関係ありません。
普段、何気なく見ているSNSの動画に対して、「なぜ自分はこれを無料で見られるのだろう?」「この裏側にはどんなビジネスが広がっているんだろう?」と、当たり前を疑い、その構造にまで思考を巡らせることができる人。そんな、尽きない好奇心と探究心を持っている方にとって、私たちの会社は最高の環境だと断言できます。あなたのその熱意を、私たちは心から歓迎しますし、その想いに応えられるだけの成長機会を提供できる自信があります。ぜひ、私たちの門を叩いてみてください。
Q7. 最後に、就職活動に励む学生へメッセージ・エールをお願いします。
数年前に世界が一変したように、これからの時代、誰も未来を正確に予測することはできません。私が就職活動をしていた頃の常識や価値観も、今では大きく様変わりしています。未来の不確実性は、ますます高まっていくでしょう。
だからこそ、ファーストキャリアを選ぶ上で大切にしてほしいのは、目先の安定ではありません。20代という貴重な時間を使って、「不確実な未来に耐えうる能力」、すなわち「自力」がつく会社を選ぶべきです。
どうせ未来が変化するのなら、いっそ自ら変化の激しい環境に飛び込んでみてはどうでしょうか。そこでサバイブする経験こそが、どんな未来にも対応できるあなた自身の力になります。一見すると不安定に思えるかもしれませんが、これからの時代は変化に適応できることこそが、本当の意味での最大の安定だと、私は確信しています。どうか先入観を捨て、自らの可能性を信じて、悔いのない選択をしてください。

