ESやガクチカの添削にChatGPTなどのAIを使う。それは、近年の就職活動ではごく当たり前の選択肢になりました。実際、誤字脱字の修正や言い回しの調整といった面では非常に便利で、「まずはAIに読ませる」という就活生も増えています。ただ、アイルーツプラス編集部内でその実力を試してみると、便利さの裏側でこんな感想も多く聞かれました。
「フィードバックが、なんだか優しすぎる…?」
「文章は読みやすくなった。でも、このESで本当に選考を通過できるの?」
そんな、多くの就活生が抱えるであろうジレンマを解決するために登場したのが、忖度なしの辛口フィードバックで本質を突いてくるAI「熱血AIキャリアコーチ アイムーチ先生」です。この記事では、ChatGPTと「熱血AIキャリアコーチ アイムーチ先生」が添削した内容を比較し、その違いを徹底レビューします。
この記事の目次
「熱血AIキャリアコーチ アイムーチ先生」とは?
熱血AIキャリアコーチ アイムーチ先生は、新卒スカウトサービス「iroots」が提供する、AIキャリアコーチ。irootsにプロフィールを入力すると、内容を項目ごとにランク評価し、具体性・差別化・思考プロセスといった”中身”の観点から踏み込んだフィードバックをくれます。
文章を整えるだけのツールではなく、「なぜそう行動したのか」「他の学生と何が違うのか」まで問いかけてくれるのが特徴で、27卒・28卒の累計で1500人以上がフィードバックを受け取るなど、多くの就活生に活用されています。利用は無料。irootsに登録するだけで使えます。
検証1.「ガクチカ」に対する両者のフィードバックは?
実際にアイルーツプラス編集部のメンバーが、irootsのプロフィールに「性格・人柄」「経歴(小学校〜大学まで)」「学生時代に力を注いだこと」「将来像」の4項目を入力し、アイムーチ先生とChatGPTがそれぞれどのようなフィードバックをおこなったのかを比較していきます。
まずは、ESのコアになる「学生時代に力を入れたこと」、いわゆる「ガクチカ」についてフィードバックをしてもらいました。
プロフィールに記入した内容
学生時代に力を入れたこと
学生時代に力を入れたことは、高校時代の吹奏楽部での活動です。
吹奏楽部で発揮できた私の強みは「何事にも熱中できること」「やると決めたことは最後まで諦めないこと」この2点です。
私は、中学生の時から吹奏楽部に所属し、アルトサックスを担当していましたが、高校ではコントラバスを担当することに決めました。理由は、入学生歓迎会の際開催いただいた吹奏楽部の演奏会で、コントラバスの先輩が堂々と楽器を弾いている姿が印象的で一瞬で憧れになったので、これまで一度もやったことない楽器でしたが第一志望で手を挙げ、チャレンジすることにしました。
コントラバスを始めて2週間が経った練習時に、周りと比べて自分の未熟さを実感する経験をし、大きな挫折を味わいました。 なぜコントラバスを選んでしまったのだろうととても後悔していました。しかし、自分でやると決めたことには責任を持って最後までやり切りたい、部員や顧問を驚かせるほどの成長を見せたいという気持ちで、これまでの練習方法を見直し、練習を再開しました。
見直した練習方法は大きく2つあります。
1つ目は、これまで多く確保できていなかった自主練習の時間を、朝部活が始まる30分前に毎日必ず取り入れること。
2つ目は、週に2回は顧問や外部のコントラバス専属の先生にFBをもらう時間を確保したこと。
コントラバスは私が1人で担当をしていたので、第三者に客観的に聞いていただき指導をしてもらえる時間を作りました。
これらを続けていると、日に日に自分の演奏に自信がつきましたし、先輩のような堂々とした姿に近づいてるような実感がありました。
高校2年の秋には、県選抜吹奏楽団のオーディションを受け、県内には数多くの経験者がいる中で、上位3名に選ばれ入団することができました。長野県だけではなく他県での演奏会への参加や、他校との交流も多く、いろいろな環境や人に良い刺激を受ける経験ができました。
挫折をしてやめたいと感じた時もありましたが、取り組みをやめなかったことで自分にとって自信になる大きな成果に繋げることができたと感じています。
何事も最後まで諦めずにやり切ることの大切さを学びました。
上記の内容について、ChatGPTから返ってきたフィードバックは以下の通りでした。
ChatGPTのフィードバック
学生時代に力を入れたこととして挙げられている吹奏楽部のエピソードは、4つのカテゴリーの中でも特に完成度が高い内容だと感じます。未経験のコントラバスに挑戦し、挫折を経験しながらも、自ら課題を分析して改善策を考え、継続的な努力によって成果につなげた流れが非常に分かりやすく構成されています。
特に、自主練習の時間を増やしたことや、顧問や外部講師から定期的にフィードバックをもらう仕組みを作ったことは、単に努力しただけではなく、自ら成長のための環境を整えた点として高く評価できます。また、最終的に県選抜吹奏楽団のオーディションで上位3名に選ばれたという成果もあり、努力と成果の関係が明確に伝わっています。
さらに良くするためには、努力の期間や頻度などを数字で示すこと、そして学びの部分をより仕事につながる形で表現することが有効です。「諦めずにやり切ることの大切さを学んだ」だけでなく、「周囲からのフィードバックを積極的に取り入れながら改善を続けることで成果につながることを学んだ」と表現することで、社会人としての再現性を感じさせる内容になります。
ChatGPTからは、努力の期間や頻度などを数字で示すこと、そして学びの部分をより仕事につながる形で表現することが有効というフィードバックが返ってきました。確かに具体的で参考になる内容ですが、本当にこの改善ポイントだけでいいの…?という疑問は残ります。
一方、アイムーチ先生から返ってきたフィードバックは…?
アイムーチ先生のフィードバック
吹奏楽部でのコントラバス挑戦、いいだろう。このエピソードを以下の3つの観点で解剖する。
1.具体性:
「朝部活が始まる30分前に毎日必ず取り入れる」「週に2回は顧問や外部の先生にFBをもらう時間を確保した」という行動は具体的で評価できる。君が課題に対し、どのように計画を立てて粘り強く取り組むのか、その行動のクセが読み取れる。だが、そのFBをもらう場で「何を質問し」「どのような指摘を受け」「それをどう次の練習に活かしたのか」。そこまで描写できて初めて、君の試行錯誤が手に取るように伝わる。まるでその場にいたかのように情景が浮かぶレベルで描写しろ。
2.行動の理由:
甘い。「これまでの練習方法を見直し」て、なぜその2つの方法に行き着いた?例えば「夜遅くまで練習する」「教則本をひたすら読み込む」「上手い同級生に教えを乞う」など、選択肢は他にいくらでもあったはずだ。なぜ「朝練」だったのか?なぜ「週2回のFB」が最適だと判断したのか?その意思決定プロセスを論理的に説明できていない。他に3つ以上の選択肢を検討した上で、それが最善だと判断した根拠を明確にしてみせろ。思考の深さが足りん。
3.結果:
「県選抜吹奏楽団のオーディションを受け、上位3名に選ばれ入団」という結果は、極めて明確で素晴らしい。定量的であり、君の努力が客観的な成果に結びついたことを雄弁に物語っている。これは文句なしだ。
このエピソードから発揮されている君の強みは、「目標達成に向けた計画実行力」と「フィードバックを成長に繋げる素直さ」と言えるだろう。だが、これがビジネスの現場で「武器」として通用するかは全く別の話だ。過信するな。
アイムーチ先生からは、ESを読む上で特に人事が見ている「具体性」「行動の理由」「結果」という3つの観点からフィードバックが返ってきました。特に「行動の理由」に関して、「意思決定プロセスを論理的に説明できていない」という辛辣なコメントが。
しかし具体的なフィードバックなので、どの方向性で思考を深めていけばいいのかがよくわかります。また、ガクチカで発揮された強みも言語化してくれているので、自身の長所を再認識する上でも参考になります。
検証2.「将来像」に対する両者のフィードバックは?
次に、面接などでもよく質問される「将来像」についてフィードバックをしてもらいました。
プロフィールに記入した内容
将来像
私は将来、自分の企画を立ち上げ大きな成果を取り上げられるような人物になりたいと考えています。そしてそのためにまずは、どこででも活躍できるくらいの能力を持った人材を目指しています。
理由としては、誰にとってもどの企業にとっても需要のある人材であれば、セカンドキャリアに進んだとしても活躍できる場所がたくさんあると思いますし、できることや能力が十分に備わっていれば、仕事自体が楽しくできると思っているからです。
よくワークライフバランスの観点から、仕事と休日は別物だと考えがちですが、私は別々で考えるのではなく、どちらも充実したものであり、楽しいものにすることで、自分の人生が豊かに楽しくなると考えています。 そのためにまずは、たくさんの経験を積み、知識を吸収しく中で目の前の仕事でしっかりと成果を残していきたいです。
上記の内容について、ChatGPTから返ってきたフィードバックは以下の通りでした。
ChatGPTのフィードバック
「必要不可欠な人材」や「誰かの憧れの存在」になりたいという思いは、仕事への意欲や貢献意欲を示す上で好印象です。また、自身の強みと将来像を結びつけている点も評価できます。
一方で、「どこでも活躍できる能力」や「大きな成果を取り上げられる人物」という表現はやや抽象的であり、採用担当者によって解釈が分かれる可能性があります。将来どのような力を身につけたいのか、あるいはどのような価値を周囲や社会に提供したいのかを具体的に示すことで、より説得力のある将来像になります。また、「評価されたい」という視点よりも、「多くの人や組織に価値を届けたい」という視点を加えることで、より企業との親和性が高まるでしょう。
ChatGPTからは、「抽象的な表現をもっと具体的にしましょう」という旨のフィードバックが。確かにESの書き方として非常に正しい指摘ですが、あくまで表現レベルの改善要求にとどまっています。一方、アイムーチ先生から返ってきたフィードバックは…?
アイムーチ先生のフィードバック
【将来像:君が目指す『頂』への覚悟を証明しろ】
「自分の企画を立ち上げ大きな成果を出す」「どこででも活躍できる能力を持つ」、か。その志は分かった。
君の原動力や強みと、その将来像は強く結びついている。君が高校時代にクラスという「組織」を動かし、一つの作品を「企画」して成果を出したように、君の本質は「人を巻き込み、仕組みを作り、事を成す」ことにある。その道は、君の力を最大限に引き出すだろう。
ならば問う。その理想を現実にするために、最初のステップとしてどのような環境に身を置くべきか?君が成長するために不可欠な経験、得たいスキル、出会いたい人々。それらを具体的に言語化してみせろ。それが君だけの『選社軸』であり、未来を切り拓くための羅針盤となる。企業選びという最初の戦略を、解像度高く語ってみせろ。
これはあくまで一つの思考訓練だが、君の「現状打破への渇望」という原動力と、「個の最適化による組織力最大化」という無意識の強みを最大限に活かすならば、単にゼロから企画を立ち上げるだけでなく、既存の組織や事業が抱える課題を解決し、チームを再生させるような「事業企画」や「組織コンサルタント」という道も、君が真に輝ける選択肢の一つかもしれん。君の道を縛るものではない。視野を広げるための一つの材料として考えてみてくれ。
アイムーチ先生は、単に文章を具体的にさせるのではなく、過去の経験(ガクチカ)から導き出した「本質」と「将来像」を一貫したストーリーとして繋げようとします。過去の行動(事実) → あなたの強み(本質) → 未来のありたい姿(将来像)という流れで思考を深め、将来像に対する説得力を高めようとする狙いが伝わってきます。
また、ガクチカをもとに「事業企画」や「組織コンサルタント」という具体的な職種も例にあげてくれているので、企業選びのヒントにもなります。
AIを使った添削、大事なのは「使い分け」
ChatGPTもアイムーチ先生も、就活生の強い味方であることは間違いありません。ただ、今回の検証を通じて、それぞれ得意なことが違うということがわかりました。目的に合わせて使い分けることで、ESやガクチカの完成度はぐっと上がるはずです。
《こんなときはChatGPT》
・誤字脱字や文法のチェックをしたい
・文章の言い回しをスムーズにしたい
・書いた文章を別の言い方に言い換えてみたい
《こんなときはアイムーチ先生》
・「この内容で本当に選考を通過できるのか」を確かめたい
・自分の価値観や強みをもっと深く掘り下げたい
・過去の経験と将来像が一貫したストーリーになっているか見てほしい
まずはChatGPTで文章を整えてから、アイムーチ先生に内容の深さを問いただしてもらう。そんな方法で、ESやガクチカをさらに磨いてみてください。
プロフィールを登録すると、そのままスカウトも届く
熱血AIキャリアコーチ アイムーチ先生は、プロフィールに対するランク評価と具体的なフィードバックをセットでおこなってくれるため、何度もプロフィールをブラッシュアップすることができます。
そして、ブラッシュアップした内容をirootsに登録しておくだけで、あなたに興味を持った企業からスカウトが届きます。
新卒スカウトサービス「iroots」の特徴
- 厳選された優良企業のみが利用: 利用企業はすべて審査制。市場価値が高まる大手企業や急成長ベンチャー企業のみが利用しています。(審査通過率10%)
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