・サマーインターンで活躍すれば、早期選考に進める?
・志望企業のインターンに落ちたら、本選考にも影響する?
・そもそも、サマーインターンに参加できなかったら就活で出遅れる?

サマーインターンをめぐって、その結果が今後の選考にどう影響するのか、不安を感じている28卒学生も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、元新卒採用担当者に、サマーインターンとその後の「選考」に関する疑問をぶつけてみました。
早期選考に進む学生の特徴から、インターンに落ちた場合の本選考への影響、参加後の振り返りまで。学生が気になるサマーインターンのリアルを聞いていきます。

この記事の目次

この記事に登場する人

あおやぎ
irootsのユーザー向け企画を担当。就活生向けイベントへの登壇やYouTube動画、SNS運用などを通じて、就活に役立つ情報を発信している。日々就活生と接するなかで感じる疑問や不安をもとに、今回は人事経験者へサマーインターンのリアルを聞く。
のだ
エンの新卒採用担当として、説明会やインターン企画・運営、採用戦略設計などを6年間経験。現在は、これまでの人事経験を活かして就活生に向けたイベントや動画などのコンテンツ企画・運営をおこなっている。

早期選考に進むのは、インターンで一番活躍した学生?

あおやぎ
そもそも、早期選考に進むのって、やっぱりインターンで一番活躍した学生なんですか?
のだ
もちろん、ワークで成果を出すことはすごく大切です。

実際、「優勝した学生だけが次の選考に進める」「優勝チームには選考パスを付与する」といったインターンもあります。

なので、「結果は関係ない」ということではまったくありません。

あおやぎ
やっぱり、結果は大事なんですね。
のだ
そうですね。ただ、「ワークで優勝できなかった=早期選考には進めない」とも限らないんです。

企業が採用したいのは、「インターンで優勝できる学生」ではなく、「入社後に活躍してくれそうな学生」ですよね。

あおやぎ
確かに。インターンで結果を出すことと、入社後に活躍することは、必ずしもイコールではない。
のだ
そうなんです。

だから企業は、ワークの結果だけではなく、そこに至るまでの過程も見ています。

目標に対してどれだけコミットしていたのか。周囲とどう関わっていたのか。自分なりの役割をどう果たしていたのか。

チームとして優勝できなかったとしても、そうした部分を評価されて早期選考に進むケースはあります。

あおやぎ
じゃあ、「早期選考に進むためには、どんな学生を目指せばいいですか?」と聞かれたら、どう答えますか?
のだ
企業によって求める人物像は異なりますが、一つ挙げるなら、やはり目標に対するコミット力が高い学生ですね。

どんな仕事を任せても、目標に向かってしっかり取り組んでくれそう。そう感じられる学生は、ポジティブに評価されやすいと思います。

あとは、コミュニケーションのバランス感覚も大切です。

自分の意見を伝えながら周囲の意見も聞ける。必要なときには前に出るけれど、状況によってはほかの人をサポートできる。

ただ、リーダータイプを求める企業もあれば、周囲との調和を大切にする学生を評価する企業もあります。

あおやぎ
そう考えると、「早期選考に進む学生はこういうタイプ」と一概には言えないんですね。
のだ
そうですね。

だからこそ、「早期選考に進むために目立たなきゃ」と考えるよりも、まずは目の前のワークで成果を出すために、自分に何ができるかを考えてほしいですね。

あおやぎ
では、早期選考を意識して参加すること自体はどうなんでしょう?
のだ
狙いを持って参加することは、もちろん大切です。

ただ、「評価されること」を意識しすぎないでほしいとは思います。

「人事に見られているから発言しなきゃ」「評価されるためにリーダーをやろう」と考えすぎると、がんじがらめになってしまいます。

実際に私が人事をしていたときも、無理に自分をよく見せようとしていると、なんとなく分かることがありました。

評価されるために行動するのではなく、あくまで「目標を達成するために、今の自分に何ができるか」を考えて動く。

その結果として評価がついてくる、くらいに考えてほしいですね。

志望企業のサマーインターンに落ちたら、本選考にも影響する?

あおやぎ
これはかなり気になる学生が多いと思います。志望企業のサマーインターンに落ちたら、本選考にも影響しますか?
のだ
影響しないことがほとんどだと思います。
あおやぎ
そうなんですか?一度「不合格」と判断されているので、本選考も厳しいのかと思っていました。
のだ
実際、就活生からもよく相談をもらっていました。

「第一志望のインターンに落ちました。もう本選考も無理ですよね」と。

でも、インターンと本選考では、別の選考基準を設けている企業も多いんです。

あおやぎ
でも、人事側には「この学生は一度インターン選考に落ちた」という情報は残っていますよね?
のだ
残っている場合はあります。ただ、それと本選考で不合格になることは別の話です。

そもそも、サマーインターンは参加できる人数が限られていますよね。その分、インターン選考ではかなり高い基準が設定されていることもあります。

あおやぎ
じゃあ、インターン選考で落ちた理由が、本選考では問題にならないこともある?
のだ
あります。

インターンと本選考では、合格人数も違えば、見ているポイントが異なる場合もあります。

限られた参加枠のインターンでは不合格だったとしても、それだけで「この会社には合わない」「入社後に活躍できない」とまで判断されたわけではないんです。

あおやぎ
なるほど。「不合格」という結果だけを見ると同じだけど、その意味は選考によって違うんですね。
のだ
そうですね。

もちろん、企業によって選考の仕組みは異なりますし、インターンでの評価がその後の選考に引き継がれるケースもあると思います。

ただ、サマーインターンに落ちたという理由だけで、志望企業を諦めてしまうのはもったいないです。

あおやぎ
じゃあ、落ちた企業でも本選考で再チャレンジしていい?
のだ
もちろんです。

むしろ、「なぜインターン選考に通過できなかったんだろう」と一度振り返って、その後の経験を本選考に活かしてほしいですね。

のだ
サマーインターンから本選考までは時間があります。

その期間に経験を積んだり、自己分析を深めたりすることで、学生自身も変わっていきますから。

あおやぎ
インターン選考に落ちた時点の自分と、本選考を受けるときの自分は同じじゃないですもんね。
のだ
そうなんです。

一度の不合格を「この企業には向いていない」と捉えるのではなく、「本選考までに何ができるか」を考えてみてほしいですね。

サマーインターンに参加できなかったら、就活で出遅れる?

あおやぎ
志望企業どころか、サマーインターンにほとんど参加できなかった場合はどうでしょう?
周囲がインターンに参加していると、「自分は出遅れた」と焦りそうです。
のだ
選考という意味では、全然そんなことはありません。

本選考でチャンスがある企業なら、そこから改めてスタートできます。

あおやぎ
じゃあ、サマーインターンに参加できなくても特に問題はない?
のだ
そこは少し違います。

サマーインターンに参加できなかったからといって、選考で不利になるとは限りません。

ただ、経験できる機会が減ってしまうという点では、少しもったいないと思います。

あおやぎ
経験できる機会?
のだ
例えば、グループワークを通じて自分の得意なことや苦手なことに気づいたり、ほかの学生と関わるなかで自分の現在地を知ったり。

企業や社員と実際に接することで、「自分はこういう会社が好きなんだ」「逆に、こういう環境は合わないかもしれない」と気づくこともあります。

そうした経験は、その後の就活にも活きてきますよね。

あおやぎ
そう聞くと、「選考で有利になるから参加する」というだけではないんですね。
のだ
そうですね。

実際、インターンに参加したことで初めて自分の課題に気づく学生もいます。

だから、選考上は出遅れていなくても、経験を積む機会という意味では、何かしらの形で作ってほしいと思います。

あおやぎ
では、夏に参加できなかった学生はどうすればいいでしょう?
のだ
秋冬インターンに参加するなど、別の機会で経験を積めば大丈夫です。

大切なのは、「サマーインターンに参加できなかったから終わり」と考えるのではなく、別の機会でどう補うかです。

あおやぎ
ちなみに、参加数は多いほうがいいんですか?
のだ
たくさん参加すれば、その分経験できることは増えます。

ただ、「10社参加したから3社しか参加していない学生より有利」というような単純な話ではありません。

あおやぎ
数を増やせばいいわけではない?
のだ
そうですね。

何社参加したかよりも、そこで何を経験して、何に気づいて、その後どう活かしたのか。

参加すること自体が目的になってしまうと、せっかくの経験がもったいないですよね。

夏に参加できなかったとしても、焦って数だけを追いかける必要はありません。

自分の現在地を知ったり、企業への理解を深めたりできる機会を、一つでも作ってみてほしいと思います。

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インターン後、人事にアピールしたほうが早期選考につながる?

あおやぎ
インターンが終わったあとも気になります。
人事に覚えてもらうために、何かアピールしたほうがいいんでしょうか?
のだ
「何かしなければ早期選考に進めない」ということはありません。
あおやぎ
例えば、お礼メールを送るとか。
のだ
もちろん、送ってもいいと思います。

人としては、参加した感想やお礼をもらえたら嬉しいですよね。

ただ、「お礼メールを送ったから選考で有利になる」とは考えないほうがいいと思います。

あおやぎ
じゃあ、送らなくても大丈夫?
のだ
大丈夫です。

大切なのは、形式的なアピールをすることではなく、インターンで得たものを次の行動につなげることだと思います。

あおやぎ
例えば?
のだ
インターンを通じて企業への興味が深まったなら、OB・OG訪問をしてみる。企業についてさらに調べてみる。

「もっとこの仕事について知りたい」と思ったなら、自分から情報を集めてみる。

そうやって企業への理解を深めていくことのほうが大切です。

あおやぎ
「人事に覚えてもらうために何をするか」ではなく、「自分が次に何を知りたいか」で考える?
のだ
そうですね。

実際に就活生からも、「インターン後に何をすれば人事に評価されますか?」と相談をもらうことがありました。

でも、選考で評価されるためだけに行動していると、どうしても「正解探し」になってしまうんですよね。

あおやぎ
お礼メールを送ったほうがいい?OB・OG訪問したほうがいい?みたいな。
のだ
そうなんです。

もちろん、そうした行動自体が悪いわけではありません。

ただ、「みんながやっているから」「選考で有利になりそうだから」ではなく、自分が企業についてもっと知るために必要な行動を選んでほしいと思います。

結果として、企業への理解が深まったり、志望理由が明確になったりすれば、その姿勢が選考で伝わることもあります。

あおやぎ
早期選考への近道を探すより、自分なりに次の行動を考えることが大切なんですね。
のだ
そうですね。

インターンは、参加したら終わりではありません。

そこで得た気づきを次にどうつなげるかまで考えられると、その後の就活にも活きてくると思います。

「インターンで活躍できなかった」と感じたら、どうすればいい?

あおやぎ
最後に、「インターンで全然活躍できなかった……」と落ち込んでいる学生には、どうしてほしいですか?
のだ
まずは、振り返りをしてほしいですね。
あおやぎ
反省会ですね。
のだ
ただ、「自分はダメだった」で終わらせないことが大切です。

何がうまくいかなかったのか。なぜそうなったのか。次に同じ状況になったら、どう行動するのか。

そこまで考えて、次の目標を設定してみてほしいです。

あおやぎ
例えば、どんな振り返りをすればいいでしょう?
のだ
実は、私自身も就活生のときに似た経験があるんです。

あるインターンに参加したとき、グループとしての評価は良かったのですが、自分の中には少しモヤモヤが残っていて。

あおやぎ
結果は良かったのに、ですか?
のだ
そうなんです。

振り返ってみると、周りに優秀な学生が多くて、普段の自分よりも発言量が減っていたんですよね。

そこで、「なぜ発言できなかったんだろう」「次に同じ状況になったらどうすればいいだろう」と考えてみました。

そうすると、「次はこうしてみよう」という自分なりの目標が見えてきたんです。

あおやぎ
結果だけを見たら「うまくいった」で終わっていたかもしれないけれど、モヤモヤを掘り下げたことで、次の課題が見つかったんですね。
のだ
そうですね。

だから、インターン後は良かったことだけではなく、自分がモヤモヤしたことも書き出してみてほしいと思います。

「なぜそう感じたんだろう」と深掘りしていくと、自分の得意なことや苦手なこと、大切にしていることが見えてくることもあります。

それは次のインターンに活かせるだけではなく、自己分析にもつながります。

あおやぎ
そう考えると、「活躍できたか」「評価されたか」だけでインターンを振り返るのは、もったいないですね。
のだ
そう思います。

サマーインターンの結果だけで、その後の就活が決まるわけではありません。

インターンに落ちたり、参加できなかったり、思うように活躍できなかったりすると、焦ってしまうこともあると思います。

でも、大切なのは、一つの結果にとらわれることではなく、そこから次にどう動くかです。

インターンに落ちたなら、本選考までに何ができるかを考える。参加できなかったなら、秋冬インターンなど別の機会を探す。うまく活躍できなかったなら、その理由を振り返って次の目標を立てる。

サマーインターンは、就活のゴールではありません。

一つひとつの経験を通じて、自分のことを知り、次の行動につなげていってほしいと思います。

あおやぎ
のださん、ありがとうございました!それでは最後に、今回学んだ内容を3つのポイントにまとめていきます。

サマーインターン後に意識したい3つのポイント

▶︎ワークの結果は大切。でも、一つの結果だけですべてが決まるわけではない
ワークで成果を出すことは、もちろん大切です。実際、その結果によって早期選考への参加が決まる企業もあります。
一方で、企業が見ているのは結果だけではありません。
目標にどう向き合ったのか、周囲とどう関わったのかなど、そこに至るまでの過程が評価されることもあります。
「評価されるために何をするか」を考えすぎるのではなく、まずは目の前の目標を達成するために、自分に何ができるかを考えてみましょう。

▶︎一度の結果だけで、自分の可能性を狭めない
サマーインターンに落ちたからといって、本選考も不合格になるとは限りません。
インターンに参加できなかった場合も、秋冬インターンなど、経験を積む機会はあります。
一つの結果だけで「もうダメだ」と決めつけるのではなく、そこから次に何ができるかを考えることが大切です。

▶︎インターンを「参加して終わり」にしない
早期選考への近道を探したり、形式的なアピールをしたりすることよりも、インターンで得た経験を次の行動につなげることが大切です。
良かったことはもちろん、モヤモヤしたことも振り返ってみる。
「なぜそう感じたのか」「次はどうしたいのか」と考えることで、次のインターンや本選考だけではなく、自己分析にもつながります。

あおやぎ
サマーインターンは、その結果だけで就活の成功や失敗が決まるものではありません。

思うような結果を残せなかったとしても、参加できなかったとしても、そこで就活が終わるわけではありません。

大切なのは、一つひとつの結果や経験から何を学び、次にどう動くか。

サマーインターンを「選考の結果」だけで終わらせず、自分のことを知り、次の一歩を考える機会にしていきましょう!

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