【企業研究】強みは？DHLの会社概要・競合他社・年収・選考情報まとめ

今回ご紹介するのは、ドイツの国際輸送物流会社で有名なDHLジャパン。

この記事を読んでいる方の中には、DHLジャパンへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、DHLジャパンの経営理念や同じ物流業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある物流会社の中で、なぜDHLジャパンなのか？」という質問への対策を考えましょう。

DHLジャパンについて深く知るために、まずはDHLジャパンの経営理念を確認しましょう。そこからDHLジャパンが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

DHLのビジョンは、以下の通りです。
『人と人とを結び、生活の向上をサポート。弛まぬ努力により顧客中心に取り組み、日々Excellence（優れたサービス）を提供することでその実現を目指します。』
（DHL「使命とビジョン」より引用）
DHLは世界を対象とする物流企業としてこのようなビジョンを掲げ、「Excellence.Simply Delivered.」を使命（道標）に、幅広い物流ソリューションを展開しています。

ここからわかるポイントは、世の中が求めているロジスティクスニーズに応えることで、人々のビジネスや生活をよりシンプルにしようという志です。DHLジャパンでは、「自らの志でキャリアパスを築く人材」を求めています。
具体的なスキルとしては、「コミュニケーション力」「状況を瞬時に分析・判断し、提案する能力」「国際物流や国際情勢に関する知識」「社内との連携を維持するチームワーク」といったキーワードを掲げています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。
・DHLジャパンを通して実現したいロジスティクスソリューション
・コミュニケーション能力を武器に、チームをまとめあげた経験
・グローバル市場で活かせる、自分のスキルや個性について


次に、物流業界における競合会社と比較してみましょう。
今回は、DHLジャパンとユナイテッド・パーセル・サービスを比較してみたいと思います。

はじめに両社の事業の特徴を見ていきましょう。
DHLジャパンは、ドイツで生まれた航空機を主体とした国際宅配便、運輸、ロジスティクスサービスを扱う国際輸送物流会社です。事業は「エクスプレス」「eコマース」「グローバルフォワーディング」「サプライチェーン」から成り、強みは輸送・保管・梱包・修理ほか全てを自社一貫で行う多様なサービス。世界220以上の国と地域で展開する中、日本国内のネットワークも充実させており、グローバル約50万人という従業員が持つ膨大なノウハウや専門知識を活用した世界最大級のサービスが特徴です。
対するユナイテッド・パーセル・サービスは、1907年にアメリカで生まれた国際貨物航空会社。特殊輸送、ロジスティック、キャピタル、eコマースのリーディングカンパニーとして、世界220以上の国と地域でサービスを展開しています。強みは100年を超える実績であり、近年ではアジア圏における韓国でのサービス強化を図っています。
両社とも国際貨物航空会社として自社保有の航空輸送手段を持つ特徴があり、DHLが250機以上、ユナイテッド・パーセル・サービスは230機以上の輸送機を保有しています。

さらに、それぞれのグループ規模の財務状況を見ていきましょう。
平成26年度の両社の売上高は、DHLグループが560億ユーロ以上、ユナイテッド・パーセル・サービスが582億ドルとなっています。また、ユナイテッド・パーセル・サービスの従業員数は約43.5万人であり、財務状況やサービスエリア、従業員数など全てにおいて非常に規模が近いグループと言えます。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
主要企業39社の売上高による平成25年から26年の物流業界の規模は、7兆5,424億円となっています。
国内の物流業界は平成21年から増加傾向にあり、特に、アマゾンや楽天を中心としたインターネット通販の急成長により宅配便の取扱量が増加し、物流業界には追い風となっています。
一方、国内企業の海外進出も加速しており、業界2位のヤマトホールディングスはシンガポールと中国で宅配事業を開始し、日立物流はインドの物流会社を買収予定、近鉄エクスプレスはタイの物流会社を連結子会社化しました。さらに近年ではアジア市場の開拓が本格化。これらを背景に、今後の業界には効率的なシステムの導入や大規模拠点の早急な整備が求められています。

ここまでDHLジャパンについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選考