インテリジェンスの企業研究

今回ご紹介するのは、テンプホールディングスの子会社で、「an」「DODA」等の求人広告事業や派遣事業等を行う総合人材サービスで有名なインテリジェンス。

この記事を読んでいる方の中には、インテリジェンスへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、インテリジェンスの経営理念や同じ人材サービス業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある人材サービス会社の中で、なぜインテリジェンスなのか？」という質問への対策を考えましょう。

インテリジェンスについて深く知るために、まずはインテリジェンスの経営理念を確認しましょう。そこからインテリジェンスが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

インテリジェンスの経営理念は、以下の通り。
『雇用の創造・人々の成長・社会貢献』（インテリジェンス経営理念ページより引用）
ここから分かることは、インテリジェンスの社員として、雇用の創造にチャレンジし続けることで、人々に喜ばれる仕事を提供する。さらに労働者の質の向上や成長を支援し、人々が仕事を楽しくすることができるように努める。その結果、人々が働く企業も更なる成長を遂げ、皆が幸せを感じる社会の創造に貢献する。
インテリジェンスは、このような志を持った人物を求めています。

さらに、テンプグループの子会社でもある同社は「人と組織の成長創造インフラへ」というグループビジョンを掲げ、その実現のために「5つの行動指針」を挙げています。
グループが一丸となり、人と組織の成長を創造するために行動し、必要とされるインフラであり続ける。そのために、まず誠実さを持って顧客志向で行動すること、チームワークを重んじプロフェッショナルであるよう努めること、そして自ら挑戦し変革に挑んでいくことを目指しています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。
・インテリジェンスや人材サービスを通して実現したい世の中について
・現状に満足することなく、新しいことにチャレンジした経験
・困難に立ち向かい、最後までやり遂げた経験
・世の中に新しい価値を創造した経験


次に、人材サービス業界における競合会社と比較してみましょう。
今回は、業界トップを走るリクルートと比較してみたいと思います。両社の間には、どのような違いがあるのでしょうか。

初めに事業内容を見てみましょう。
インテリジェンスは、アルバイト・パート採用支援を行う「an」や社員採用支援を行う「DODA」を扱う「メディア事業」をはじめ、「キャリア事業」、「派遣事業」、「アウトソーシング事業」の4本柱を主な事業としています。さらに、雇用開発事業、コンサルティング・リサーチ事業、海外採用支援事業など、多様な事業を展開。
そんな同社の強みは、総合的な人材サービスを展開し、人と組織の課題を解決する、数少ない人材グループの一員であること。同グループは、日本、そして世界でも確固たる基盤を持つグループとして、人材業界における進化に挑んでおり、既存の人材サービスの枠を超えた新しい産業の創造にも取り組んでいます。
また、インテリジェンスは、平成25年より4年連続で「働きがいのある会社ランキング」（Great Place to Work Institute Japan）にランクインしており、同社のスローガンである「はたらくを楽しもう」を体現する職場環境となっていることが伺えます。
対するリクルートは、リクルートホールディングスとして、国内外人材募集領域による求人広告、人材紹介等のサービスを提供する「人材メディア事業」をはじめ、結婚や住宅等のライフイベント領域、旅行、飲食、美容等の消費に関する情報サービスを行う「販促メディア事業」、さらに「人材派遣事業」「その他事業」を展開しています。
近年はM&Aを活用し海外事業を拡大しており、特に高い成長が続いているIndeed, Inc.には積極的な成長投資を行い、事業拡大と長期的な利益成長を目指しています。

続いて両社の財務状況を見ていきましょう。
平成28年度のインテリジェンス（親会社テンプホールディングス）の連結売上高は5,175億9,700万円であるのに対し、リクルートホールディングスは1兆5,886億円となっています。
一方で営業利益は、インテリジェンスが連結280億5,200万円のところ、リクルートホールディングスは1,140億円。当期のリクルートホールディングスは、減価償却費やのれん償却額等、1部の営業費用が増加し、前連結会計年度比6.9％減という結果になっています。
一方でテンプホールディングスは、多くの人材需要に対する供給が堅調に推移したことから前連結会計年度比29.1％増、営業利益についても19.5％増となっており良好な業績を残しています。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成27年度は、バブル景気後23年ぶりに1.28倍の高い有効求人倍率を記録。需要が供給を上回る状況となり、人材サービス業界は各社ともに業績の伸びが顕著となっています。
また、近年はグローバル化による企業の海外進出が加速しているのに伴い、人材サービス業界もグローバル市場へと向かう傾向に。大手の中にはM&Aや大型買収などで世界市場も視野に入れた取り組みを行っています。例えば記憶に新しいのは、業界1位のリクルートホールディングスが米豪の総合人材派遣会社等を買収したこと。第2位のテンプホールディングスも国内外で大型買収を進めていますが、注目すべきは各分野に特徴を持つ企業を買収していることです。これにより組織はもちろんノウハウまでも得て市場シェアを一気に取得する戦略があるようです。今後も人材業界の市場シェア争いが激化し、更なる再編が起こると見られています。 ここまでインテリジェンスについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。

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