サノフィの企業研究

今回ご紹介するのは、フランス拠点の製薬会社で有名なサノフィ。

この記事を読んでいる方の中には、サノフィへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、サノフィの経営理念や同じ製薬業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある製薬会社の中で、なぜサノフィなのか？」という質問への対策を考えましょう。

サノフィについて深く知るために、まずはサノフィの経営理念を確認しましょう。そこからサノフィが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

サノフィの日本におけるビジョンは、以下のとおり。
『日本の健康と笑顔に貢献し、最も信頼されるヘルスケアリーダーになる』
（サノフィ「企業情報」より引用）

ここから分かるポイントは、「苦しんでいる人に手をさしのべられる人」「自らの成長にストッパーをかけない人」「自ら風に身をさらすことができる人」の3点。
サノフィが求める人材像は、製薬会社の業務に携わる者として「本当に苦しんでいる人に手を差し伸べたい」という気持ちを強く持っている人だと考えられます。また、自らの成長のため人の意見を素直に受け入れ、様々なことに好奇心を持って取り組むことも重要です。同じ企業のもと同じ目標を持ち高め合える人を、サノフィは求めています。

ですから、経営理念や求める人材像に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。
・なぜ人のために働きたいのか
・サノフィでどのように自分を成長させたいのか
・仲間と同じ目標を持ち取り組んだこと、その中での困難や挫折、それを乗り越え達成した経験


次に、製薬業界の中でサノフィと競合会社とを比較してみましょう。
今回は、アメリカ、ニューヨークに本社を構えるファイザーと比較していきます。
両社の事業には、どのような特徴があるのでしょうか。

はじめにサノフィの事業内容は、医薬品、医療機器及び化粧品の製造販売・輸入、研究開発です。主要領域は糖尿病、がん、血栓症、循環器疾患、内科系疾患、ヒト用ワクチンであり、これら幅広い事業領域にて、医薬用医薬品および医療機器を提供しています。また、患者さんの未だ満たされない医療ニーズに応えるべく研究開発にも熱心であり、グローバルビジネスユニットによる新体制を発足させるなど、専門性の深化と更なる成長へ向け取組んでいます。平成27年3月時点で世界約100カ国に11万人以上の従業員を擁しており、平成27年度のグループ売上高総計は370億5,700万ユーロとなっています。 対するファイザーの事業内容は、医療用医薬品の製造・販売・輸出入です。主要領域は、循環器、中枢神経、鎮痛・抗炎症、筋骨格、感染症、泌尿器、眼科、がん、内分泌、ワクチン、希少疾病など。日本では「イノベ―ティブヘルス」「エッセンシャルヘルス」各事業部門にて展開し、それぞれ高い専門性や素早い意思決定を発揮しています。ファイザーの特徴は年間約80億ドルという世界一の研究開発投資にあり、グローバルな研究体制をもって開発に取り組んでいます。日本での平成27年売上高は5,114億円となっています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25～26年の国内73社を対象とする製薬業界売上高は10兆2,509億円となっており、過去5年の伸び率を3.5％増としています。これまで製薬業界は再編、統合、買収を繰り返しており、これは売上高3兆円を超えるサノフィやファイザーといった海外メガファーマへ対抗するため。規模を大きくすることで資金力を蓄えると同時に、海外市場の開拓や新薬開発を加速させる狙いがあります。製薬業界で生き残るには新薬開発が最重要課題とも言われていることから、今後も再編や合併の動きは加速するものと予想されています。

ここまでサノフィについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選考フ