認定特定非営利活動法人フローレンスの企業研究

今回ご紹介するのは、待機児童問題や障害児保育に積極的な認定NPO法人フローレンス。

この記事を読んでいる方の中には、認定NPO法人フローレンスへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

(1)会社概要　(2)「企業」を知る　(3)「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、認定NPO法人フローレンスの経営理念や同じ保育業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある保育会社の中で、なぜ認定NPO法人フローレンスなのか？」という質問への対策を考えましょう。

認定NPO法人フローレンスについて深く知るために、まずは認定NPO法人フローレンスの経営理念を確認しましょう。そこから認定NPO法人フローレンスが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

認定NPO法人フローレンスのビジョンは、以下の通り。
『みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会』（認定NPO法人フローレンス「ビジョン」より引用）

また、ミッションとして『親子の笑顔をさまたげる社会問題を解決する』を掲げています。（認定NPO法人フローレンス「Mission」より引用）
ここからわかるポイントは、社会全体で子どもを見守り、子育てに理解を示すことができる社会をつくる、という志です。
そのため、認定NPO法人フローレンスでは、「困っている人をサポートすることを喜びとする人」「働く親を支えることへの使命感がある人」「フットワークが軽い人」「子どもはもちろん、ご両親ともしっかりとコミュニケーションがとれる人」を求めています。

ですから、ビジョンに共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。
・仕事と育児の両立を支援するという事業への共感について
・困っている人をサポートして、笑顔にした経験
・世代を超えてコミュニケーション力を発揮した経験


次に、保育業界における認定NPO法人フローレンスと、競合会社とを比較してみましょう。
今回は、特定非営利活動法人NPO昭和と比較してみたいと思います。両社の間には、どのような違いがあるのでしょうか。

はじめに、事業構造を見ていきましょう。
認定NPO法人フローレンスは、病児保育・障害児保育など、専門的な知識を有する競合が少ないニッチな分野でサービスを提供しています。平成26年には、障害持った子どもたちの長時間保育を実現する、日本で初めての保育園を開園。待機児童や虐待死問題など、保育に関する様々な社会問題解決のため積極的に取組んでおり、高い志を持つ人材による質の高いサービスに定評があります。
対する特定非営利活動法人NPO昭和は、学校法人昭和女子大学が設立したNPO法人であり、大学の有識者の主導による一般市民を対象とした保育所運営・支援を行っています。これは、より安心できて安全な地域社会を形成しようという志に基づいたもの。家庭福祉員（保育ママ）や保育専門家の育成、ボランティア・ネットワークの促進など、幅広い事業活動を担っています。

さらに、認定NPO法人フローレンスの財務状況を確認しておきましょう。 認定NPO法人フローレンスの収益は設立から年々増加しており、平成27年度会計報告によると1,334百万円（前年度比155％）となっています。中でも「おうち保育園」「病児保育」が高い収益を上げており、将来的な国内需要の増加を想定し今後も更なる発展が期待できます。 最後に、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
近年の国内保育所運営企業は小規模事業者が中心であり、期待される株式会社の参入はおよそ3％と非常に少ないのが現状です。また、新設法人は平成23年をピークに減少し、保育士自体も不足。さらに、保育施設における保護者や子どもに対する満足度を高める対策も重要となっています。 一方、厚生労働省による平成27年4月現在の全国待機児童数は約23,000人を超え、女性の社会進出促進により更なる増加が想定されています。
今後、平成32年までにおよそ5兆円まで拡大が見込まれる保育業界に必要なのは、「保育＝福祉」から「保育＝サービス」という認識の変化。高い志を持つ保育士の確保をはじめ、サービスのクオリティや付加価値の提供を充実させる必要があると考えられます。

ここまで認定NPO法人フローレンスについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきまし�