営業職（個人向け新規開拓営業）業界の概要・職種・魅力・動向 | 業界研究記事

今回ご紹介する職種は、営業職（個人向け新規開拓営業）です。

営業職といえば、マイナビ2015年卒就職意識調査では、志望職種の項目で第1位に輝いている人気職種。
文理男女別にみると、文系男子4割、文系女子で2割以上、理系男女でも1割弱の学生が営業職を希望しています。全体では、23.3％の学生が営業職を志望しており、第2位の管理部門（人事・経理など）15.5％に7.8ポイント（1.5倍）の差をつけています。

この記事では、営業職の中でも特に「個人向け新規開拓営業」に着目し、以下の3つの角度から職種理解を深めていきます。
（1）業務内容、活躍できる業界
（2）やりがい
（3）求められるスキル

この項目では、営業職（個人向け新規開拓営業）の業務内容や、活躍できる主な業界を解説していきます。

【業務内容】
それまで取引のない個人に対して、自社の製品やサービスを紹介し、販売する仕事です。
販売すべき製品・サービスの特性から、購入してくれそうな個人を選定し、電話や直接訪問によってアプローチを図ります。そして見込み客と関係を構築しながら要望を聞き出し、ニーズに合った製品・サービスの提案を通じて、契約を締結。さらに納品後も、アフターサービスとして顧客のフォローを続けます。
「個人向け」、「新規開拓」という特性上、短時間で信頼を得られるかどうかが重要になります。このため、「初対面の人と話すのが得意」という人に向いている職種です。

【活躍できる主な業界】
・住宅・住設機器メーカー
・エネルギー
・不動産
・旅行・ホテル
・銀行
・生命保険・損害保険
・証券

営業職（個人向け新規開拓営業）で働く人々が感じているやりがいには、次のようなものがあります。

（1）契約成立時の喜び
営業活動を行う対象となる製品やサービスの中には、他社とは差異化できないものも少なくありません。それだけでなく、同じ社内でも他の営業担当と成果を競わなくてはならない場合もあります。
こうした場合に、見込み客から契約を締結できるかどうかを分けるのは、「人間力」。すなわち、自らの能力が製品やサービスの価値に付加されるのです。だからこそ、契約が成立すれば自分自身が認められたということとも等しく、その喜びは何よりも大きいでしょう。

（2）インセンティブ制度
多くの企業は、営業担当に対して一定程度のノルマを課しています。「目標を達成しなければならない」というプレッシャーは大きいですが、一方でこのノルマをクリアすれば、インセンティブとして報奨金が得られることも少なくありません。
こうした制度は、文字通り「やる気」に繋がるため、向上心の高い人にはピッタリの職種と言えます。

（3）顧客との関係構築
契約成立に結びつける上で欠かせないのが、顧客との信頼関係を構築すること。セールスの多くは、任意の地域を担当しその範囲内で個人宅を訪問していきます。だからこそ、ある顧客と良い関係性を築き上げられれば、別の顧客を紹介してもらえることもあります。このように自らの人脈が次々と広がることは、人付き合いを好む人には非常に魅力的な一面でしょう。

（4）コミュニケーション能力の向上
営業活動における交渉の場面では、見込み客に対して自社の製品やサービスをプレゼンすること、さらには相手の要望を聞き出すことが必要不可欠です。こうしたコミュニケーション能力は、経験をこなすほど向上していきます。
こうした能力は、営業の中だけでなく様々な状況で生かすことができるため、キャリアアップの中で自分自身の大きな武器となり得ます。

営業職（個人向け新規開拓営業）として働く上では、次のようなスキルが求められます。 （1）判断力 個人向け新規開拓営業では、その業務�